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口寄せ口紅、古賀玲奈編
千秋楽
しおりを挟む「怖がらんでよか、いつも傍で見守っちゃるけん。強気でいいとばい」
ルージュを引けば私の中におばあちゃんが宿ると言う事実が判明した私の体。勇気が無かった私は今日もルージュを引き、おばあちゃんと言う強い味方を体に宿し、再び春風セブンティーンの寮へ向かいました。
私が戻って来る事を事前に春子さんから聞いていたのか、寮に辿り着くと玄関に和葉ちゃんと岬ちゃんが待機していました。
「久しぶり、玲奈。ほら和葉。玲奈に言う事があるだろ」
岬ちゃんが和葉ちゃんの背中を突き飛ばすと私の前で止まり、和葉ちゃんは深々と頭を下げました。
「玲奈……今まで本当にゴメンなさい」
和葉ちゃんが私の居ない間、メンバーの皆さんとの間でどれだけの揉め事が起きたか分かりません。ですが、和葉ちゃんの腕の痣、ボロボロにされた彼女の下駄箱を見たら皆さんから制裁を受けている状況は把握できました。
その状況を把握した時、ざまあみろと言う感情と、こんな結果を望んでいなかった何とも言えない悔しい感情が私にはありました。ですが、もう全ては終わった事です。私は前を見なければいけませんでした。
「気にしていないって言えば嘘になります。多分私は、もう和葉ちゃんの事を許せないと思います。やり直す事なんて出来ません。ですが、だからこそ和葉ちゃんにお願いしたい事があります」
「……なに? なんでも言って。私なんでもするから」
「もう一度、本当の振り付けを、私に教えて下さい」
「え?」
岬ちゃんと和葉ちゃんは驚いていました。
「それなら私達が教えるわよ。こんな薄情者の和葉なんて頼らなくていい」
岬ちゃんの答えに私は頷く事が出来ませんでした。
「やり直せないから、あえてやり直すんです。和葉ちゃんは、私に二人なら次のステージでもアイドルを続けれると言ってくれました。例えそれが嘘で言ったのだとしても、私は信じたいんです。だから、私は約束通り振り付けは和葉ちゃんに教えて貰いたいんです。だって、今でも私の中のアイドルはずっと和葉ちゃんのままなんです」
和葉ちゃんの溜め込んだ思いが涙となって零れ落ちました。
「私、どんどんうまくなる玲奈が怖かった。ファンが増えていく玲奈が羨ましかった。やっぱり私はあなたには叶わないわ。あなたは表裏なんてない、本物のアイドルよ」
私は和葉ちゃんの両手を掴み、和葉ちゃん潤んだ瞳を見つめました。
「関係ありません。絶対に二人でアイドルを続けるんです!」
「本当に本当にごめんなさい。私なんかでよければ、よろしくお願いします」
私の真っ直ぐな瞳を見れず、泣き崩れる和葉ちゃん。彼女がどれだけの罪悪感に追い込まれたか私には分かりません。でもこれ以上恨み辛みを言って彼女を責めても、過去は何も変わらないのですから。制裁を受けた和葉ちゃんを私が責める必要はもう何処にもありませんでした。私はもう前しか見てはいけないのです。
「いいのか? 玲奈……」
岬ちゃんが私に尋ねました。私は泣き崩れる和葉ちゃんを抱きしめながら指で丸を作りサインを送りました。
「ダンスが形になったら、皆で通し練習をお願いします。私もセブンティーンのメンバーです。最後までアイドルをさせて頂きます」
岬ちゃんは私に親指を上に向けると大部屋スタジオに戻って行きました。
〇
和葉ちゃんから正しい振り付けの指導を受ける為、大部屋スタジオに移動すると、春風セブンティーンのメンバー全員で通し練習をしていました。
「待ってたよ。玲奈」
「玲奈が居ないと皆緊張感がないのよ!」
「ほんと、ヘッポコだった玲奈がここまで上手くなったなんて二年前じゃ微塵も感じなかったもんね」
「「ははは!」」
皆の明るい笑い声が久しぶりに大部屋に響き渡りました。そして沙也加さんが声を張り上げてました。
「いいか! 皆! 春風セブンティーンとして、うちの玲奈の批評は、春風全体の恥だ。汚名は必ずステージで返上する。残りの二週間。各々各自、毎日玲奈と一緒の映った写真と動画をSNSに上げる事! それは世間に対する挑戦であり、玲奈に対してのせめてもの償いだ! 少しでも春風セブンティーンの注目度を上げ、メンバー全員が勝ち残れるよう尽力を尽くせ!」
「「はい!」」
「そして、久しぶりの十七人勢揃いでの練習だ。このメンバーでのステージは残りわずかにしない為にも! 一分一秒。後悔のないように!」
「「おーーー!」」
私はメンバー皆さんの優しさにずっと泣かされぱなしでした。
一つになった春風セブンティーン。刻々迫る総選挙と締め切り日に全てを費やします。
〇
私は練習する時はずっとおばあちゃんの魂を宿す為。桑の実色のルージュを着けていました。
飲み物を飲む時や練習の汗で何度もルージュが取れそうになりますが、その度におばあちゃん自身が私の体の主導権を奪いルージュを塗り、私の練習を見守るのです。
スポコンと言えば聞こえがいいですが、鬼が宿っていると言った方が正しいかもしれません。
「もう駄目……」
私が体力の限界でスタジオのフローリングに倒れ込むと、鬼の力が私に働きます。
「なんばしょっとね! 人生掛けとるっちゃろうが! 死ぬ気でやらんね!」
おばあちゃんは私の体の自由を奪うと、無理やり立ち上がらせ、私の手で私の顔面にビンタを一発食らわせ。再び私に体の主導権を戻します。
「痛ったい!」
体の自由を奪われると言うのは本当に恐ろしいです。体力が残っているのだったり、疲れだって主導権を移した時に全ておばあちゃんに確認されバレてしまいます。
「あんたのやる気は嘘なんね!? ワシの金も時間も無駄にするんか!? そんくらいの根性でデカい夢語るんじゃないよ!」
今までの練習が甘えだったと思える程、昭和生まれの鬼教官が私の心に問いかけてくるのです。
「五月蠅いです! 私は! 絶対にアイドルを続けるんです!」
朝昼晩。私はルージュをずっと着けたまま、おばあちゃんの管理のもと、練習に明け暮れます。その都度少しづつルージュは消耗していき、元々試供品のように少なかったルージュは開票日を迎える頃にはもう僅かしか残っていませんでした。
〇
福岡空港から東京まで約一時間三十分。こんなに早く簡単に東京に行けるのなら、もっと早くに都会の空気を味わっておくべきでしたと思うばかりに、東京は活気づいていました。
世間では学期末試験が終わり、出席日数と成績が足りない私には留年の通知が実家に届いたそうです。雄二君はきっと今頃卒業する三年生の送り出す歌の練習でもしている事でしょう。
雄二君が来年には一個上の先輩なんて、腑に落ちません。今日を切っ掛けに私に願っても会えやしない、高値の花と変貌してみせるのです。
四季セブンティーン結成ライブと高々に幕を掲げる東京武道館。その大きさに私とメンバーの皆さんは息を呑みました。
最初で最後になるかも知れない憧れだった夢のステージ。緊張はしていないと言えば嘘になります。ですが、やるだけの事はやりました。緊張による震えは自信が加わり武者震いに替わります。こんなに清々しい気分は初めてです。
「凄い人が溢れていますね」
「玲奈! 関係者入り口はあっちだって。行くよ」
推しのライブが最後になるかも知れないと思うとお客さんも来ない訳にはいかないと思ったのでしょう。ファンの方々が全国から集まった武道館。お陰様でチケットは全てソールドアウト。セブンティーングループの注目度があってか、チケットが手に入らなかったファンの方々が周囲に張り込む程、会場は人で溢れていました。
警備員が多数に構えられ、関係者用出入り口は厳重な守りで固められていました。
ですがファンの方々の熱意は良くも悪くも振り切れています。どんなにガードが固くても、最高の写真を収めようと、ギリギリまで陣を取り、カメラを私達に向けます。全国から集まった出待ちの方々の人数も福岡の比ではありません。引っ切り無しにフラッシュが光る中、私は出来る限り笑顔をファンの方々に向けました。
すると顔馴染みの方々がチラホラ。
「玲奈ちゃ~~~ん! オカエリー!」
「和葉玲奈コンビ待ってたよ~!」
久しぶりに聞く常連の皆さんの声。私は笑顔で手を振ります。
「玲奈ー! 頑張れーーー!」
……?聞き覚えのある声。そして目に留まったのは見覚えある黒の額縁眼鏡。両手を大きく振っているとピンクの半被を身に着けはハチマキを巻く青年。間違いありません。雄二君です。
私は目を疑いました。ここは東京です。平日です。チケット何て全く手配していません。
彼は私のライブをわざわざ福岡から駆けつけてくれたのです。そして以前は和葉ちゃんと書かれていたピンクの半被とハチマキには、新しく「玲奈!LOVE!」の文字が大きく書かれいました。
私は雄二君の惜しみ無く手を振り上げる姿が可笑しくて笑わずにはいられませんでした。
雄二君には感謝しても感謝しきれません。彼のお陰、そして家族、メンバーの皆さんの助けもあって私は今日と言うステージに立つのです。私は笑顔で返事をし、雄二君に向け両手上げ全力のサインを送りました。
「頑張るよーー!」
〇
玲奈にエールを送り、僕は会場入りに並ぶ行列の前である人物を待っていた。
ネット投票三百件。できる限りの事はやった。後は神様に祈るだけ。
親に自由に使っていい言われている金だ。この際だ、全力で使わせてもらったよ。まあ文句を言われたら謝ればいい。僕は今しか買えない夢のチケットを買っただけだ。
だが、今日のライブのチケットは一筋縄ではいかなかった。だから会場入りする前に協力者には是非感謝をしておきたい。
「あ、ピンクの半被にハチマキ。君が春風花粉症君やな。始めまして、俺が鶏ピッピ―だ」
横から話しかけて来たのはラグビーでもやっていたのかと思う程の屈強な体格の太い眉毛のスキンヘッドの男性だった。この人が今回チケットを手配してくれた鶏ピッピ―さんのようだ。
実は玲奈の投票券を獲得を増やす為にSNSを使って各地のセブンティーングループと交流を取っていた頃。春風セブンティーンのメンバーが毎日のように玲奈の写真や動画を上げてくれたお陰もあり、福岡の春劇場でしか売っていない玲奈のブロマイドが欲しいという方から連絡があった。それが鶏ピッピ―さん。彼の力にで今日のチケットを譲ってくれると言う話になったのだ。鶏ピッピーさんは実はオタサーの中でも超有名な存在で、月火水木金。それぞれのセブンティーンのメンバーがやっている地方ラジオに毎日ラジオメールを送っている熱心なファンの方だ。今回のライブを見る際にも両隣の席のチケットも確保し、邪魔無しで見ると言う本物。
「お! これが福岡の限定のブロマイドかー! おおきに! これ僕の店でやっている焼き鶏だ! 土産に食べてけ!」
「どうもありがとうございます」
なんでも話を聞くに仕事は焼き鶏屋を営んでいるらしい。夕方から夜に掛けて放送されてるセブンティーンラジオを聞く為に、わざわざ営業時間をずらしているそうだ。じゃないと仕事に身が入らないとの事。
わかるなーそれ。恋の病とでも言いましょうか、もうアイドルってもう生活の一部ですよね。
「さーて、そろそろライブが始まるで。行こうか」
「はい」
〇
「やっと来ました春到来!」
「心はいつでも小春日和!」
「今日と言う日に!」
「花を咲かせろ!」
「険しい頂き!」
「危険な山道!」
「それでも春を!」
「夢見る乙女!」
「己の道は!」
「己で作る!」
「突き進め!」
「我ら!」
「「春風セブンティーン!」」
昼から始まったセブンティーグループのライブ。春夏秋冬それぞれのセブンティーンは最高のパフォーマンスで観客を心を揺さぶります。私達春風セブンティーンも今までの最高と呼べるライブを全国の方々に魅せ付けたのでした。
そして私達の最後のステージの幕が上がります。
ライブが始まる前、打合せの時に沙也加さんが私に声を掛けて下さりました。
「玲奈、この曲の始まりはステージ上で私が言うんだけど、最後は玲奈に譲るよ。全国にリベンジを魅せ付けるんだろ?」
「は、はい! ありがとうございます!」
〇
「聞いて下さい。春風サンセット」
大切な仲間と過ごした二年間と半年。感極まって涙声で歌うメンバーも中にいました。
私は泣きませんでした。私のプライドが最後の最後までアイドルとして笑顔を絶やしたくなかったのです。私は今までの全てを掛け、これでもかとステージの上でお客さん達に歌とダンスを魅せ付けました。和葉ちゃんとの掛け合い。メンバーの皆さんと協力して魅せるダンス。素敵な時間はたった半日で終わりを迎えてしまいます。
そして全ての演目が終わると、会場のセンターモニターに文字が表示され開票が始まりました。
「皆さま! セブンティーングループを応援頂きありがとうございます! それでは四季セブンティーンの総選挙の開票を始めたいと思います!」
「「ワーーー!」」
会場の歓声が響き渡る中、結果発表が進められました。
「三十四位! 冬風セブンティーン! 涼香さん!」
和葉ちゃん。沙也加さん。岬ちゃん。皆誰しも、何かに願うように息を呑んで開票で自分の名前が呼ばれるのを待っていました。
「そして総選挙第一位は!」
全ての結果が発表され、自身の名前が呼ばれ喜びに溢れる子、名前が呼ばれず泣き崩れる子。喜び、哀しみ、色んな感情が入り乱れる中、その全ての思いは四季セブンティーンに引き継がれていきまいた。
〇
この日の夜の某ホテルで行われたセブンティーングループの打ち上げ会。私達は盛大に羽を伸ばし。皆さんとの絆を写真に残しました。
儚く散っていく花火のように夢のような時間は終わりを迎え。春夏秋冬。色とりどりの花はそれぞれ風に乗ってそれぞれの道を歩みだします。
〇
夢のような一日が終了した次の日。
私達は飛行機で福岡に戻ってきました。地下鉄を経由し、博多駅でメンバーと別れる頃には夕方。私一人の帰り道。いつもの塩原公園の河川敷を歩いて帰ります。
西日をユラユラ反射させる那珂川には沢山の落ち葉を流しながら博多湾の方に流れていました。
「よいしょっと」
私はいつも使っている特等席のコンクリートブロックに着座すると、最後の最後まで取っておいた擦り集めたルージュの残りカスを口に着け、おばぁちゃんに報告をします。
身体に宿るといつも体の主導権を取るおばあちゃん。今回だけはジッと黙って私の中で私を見つめていました。
全てを悟ったのか、水面に映る私におばぁちゃんは口を開きました。
「玲奈、お疲れ様。よく頑張ったね」
「……うん。頑張った」
「ライブ、楽しかったかい?」
「……うん。楽しかった」
「今までキツく当たって悪かったね。やらんかった方が良かったか?」
「いや、やって良かったよ」
「そりゃ良かったったい」
「……でもね私。選挙……駄目だった」
「結果は言わんでもその顔を見れば分かる」
おばぁちゃんは私の体を動かし、ポケットに入っていたハンカチで私の涙を拭いまいた。
ですが、何度拭いても涙が出てしまいます。
「ねぇ、おばあちゃん。もっと、もっと皆と向き合っていれば、もっと和葉ちゃんと話せていたら、私の結果、変わってたのかな……?」
悔して悔しくてたまりません。嗚咽が止まりません。後悔なんて絶対しないと思っていたはずなのに、私は絶対にアイドルを続けるだと信じてやってきたのに。どうしても過去を悔いてしまうのです。覚悟し、全てを掛けたのに惨めです。情けないです。もう一度戻ってやり直したいと思ってしまうのです。
おばあちゃんは私の涙声を受け止めるように口を開きました。
「あの時、ああすれば良かった。そうさ、誰だってそう思うさ。人生なんて、後悔の連続ばい。ワシだって、貯金なんかせず、もっと爺さんと旅行さいっとけば良かったとずっと後悔しちょる。ばってん。後悔を繰り返した事で、今しか出来ない大切な事に気付けるったい。だからこそ、鬼になっても玲奈に教えたかった。チャンスはいつ転がってるか分からん。だから掴める時に掴みに行く、迷うくらいなら、考えず進めばよか。そして後悔を繰り返して強くなれ。享年八十七歳の老婆が教える最後の教訓ばい」
「おばあちゃん……」
「まだまだ玲奈は若っちゃけん。一杯バカして、一杯後悔して、一生懸命人生を楽しむとばい」
おばあちゃんは私の手を動かし、抱きしめるように私の頭をヨシヨシしました。
「明子によろしくな。あと、血迷ってもまだ、こっちには来んじゃなかよ。爺さんと英治さんと一緒に土産話を沢山待っとるばい」
水面に映る私の顔。クシュっと顔をくすめ、満面の笑みを見せてくれました。
「おばぁちゃん……」
「ほんじゃ、玲奈、バイバイ」
「待って!!」
おばぁちゃんは私の言葉を聞かず、黙って唇に着いたルージュをハンカチで拭き取りました。
一瞬で消える私の中に居たおばあちゃんの幻影。私は急いで拭き取ったハンカチに着いたルージュを何度も自身の口に塗ろうと試みましたが、もう二度とおばあちゃんが私の中に現れてくれる事はありませんでした。
おばあちゃんに伝えたかった言葉は沢山ありました。でも一番に浮かんだのは幼稚園からお母さんに叩き込まれたあの言葉。私は流れる涙と共に水面に映る自分に感謝の言葉を弔いました。
「おばあちゃん……ありがとうございました」
春の始まりを知らせる風の暖かさが頬を撫でるこの日。
私のアイドルとしての人生は幕を閉じました。
0
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