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2章
話
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現在の時間は朝の7時。少し早起きして布団に寝転がっていた。寝落ちせず、しかも7時で起きれたのはこれで数回目というくらいだ。今日はめでたい日になるかもしれないな。事務連絡をする元気が出てきたのでスマートフォンを見る。昨晩連絡がなかった仁から連絡が来ていた。
「分かりました!一限の時間に間に合うように向かいます!」
返信時刻は朝の4時を少し過ぎた時間。まさかその時間まで寝てたのか。二年生は大変だ。かつての自分の記憶を思い返してもそんな日があったような、なかったような。
2年前の記憶を探ってから、今日の約束に間に合うように準備する。仁は二度寝とかするんだろうか。してるなら間に合う時間に起きれるのだろうか。なぜかは分からないが賢が不安になっていた。朝ごはんを食べて、着替えて準備して、家の鍵を閉めたらバス停に向かう。なんだかんだと用意すると8時前になっていた。
レポートで苦労している仁を見て、紹介したいものがあった。いつものバスに乗り、大学へと向かう。いつもと変わらぬ景色。そのいつもと変わらぬ景色が残り数ヶ月で終わる。その前に後輩に伝えれるものがあるか。なんてことを老婆心ながらに思った。大学についたのは一限の少し前だった。迷わず図書館に向かうと、最近になって見慣れた姿があった。
「おはようございます」
「おう、おはよう」
「なんとか起きれました」
「あの返信の後二度寝したのか」
「まぁ、はい」
「そっか、なら良かった。行くか」
二人で図書館に入っていく。まだ開館して間もないからか、人は少ない。司書が数人立っている程度だ。学術書は二階にあるので、まっすぐ向かう。
「お勧めしたいのはこれ」
「これですか」
「読んだことある?」
「パラパラっとは」
「おっ、やるなー」
「そうですかね」
賢がお勧めした書籍はどうやら仁も読んだことがあるらしい。その書籍の中の話を一通りして、これがあればしばらくレポートは困らないと思う、という言葉も添えておいた。事実として、賢は数々のレポートをこの一冊で乗り越えてきた実績がある。一つの書籍から得られる情報は一通りしかないが、考える力を身につけるにはとてもいい本だった。レポートに苦しんでいる仁には読んでほしい本だったのだ。静まり返る図書館。恐らく2階には賢と仁しかいない。用事が終われば、特にやることがあるわけではない。つまり図書館から出るのが選択肢としては正しい。どちらともなく歩き始め、図書館を出る。その後、無言のまま二人とも立ち尽くす。
「どうする?研究室くる?」
「うーん、どうしようかな」
「やることないならきてほしいな」
「本当ですか、じゃあ行こうかな」
図書館から歩いて10分。賢が所属する研究室に向かう。仁が入るのは何度目かだが、まだ少しだけ緊張する。研究室の人も、賢とその友人一人と教授にしか会ったことがない。しかし賢はそんな緊張などどこ吹く風という感じで進んでいく。気が付けば研究室の扉の前に立っていたし、賢は仁の緊張を全く汲み取らないように中に入っていった。
「まぁ、そこ座りなよ」
「あ、ありがとうございます」
「特に話題とかあるわけじゃないけど」
「僕も何も用意してなかったです」
出会った頃と比べればかなり緊張せずに話すことができるようになった。仁は、自分の成長を少しだけ感じることができていた。
「しかしなぁ、話題かぁ。あ、仁に話があるんだよ」
「え、なんですか」
「この前の告白の話なんだけど」
「え、それここで出すんですか」
「えっとね、今日の授業終わったらまたここにきて」
「あ、はい」
「そこで話をしようと思ってるから」
「分かりました」
まさかここでその話題が出るとは思っていなかった。しかし、案外早く返答がもらえたということは悪いことではない。
返答がもらえない可能性も十分にあっただろう。しかし、ここで返答がもらえるということは気持ちが固まったということだ。仁の運命はここで決まる。しかし、気まずくはならなかった。しばらく賢との会話を楽しむしかない。
「分かりました!一限の時間に間に合うように向かいます!」
返信時刻は朝の4時を少し過ぎた時間。まさかその時間まで寝てたのか。二年生は大変だ。かつての自分の記憶を思い返してもそんな日があったような、なかったような。
2年前の記憶を探ってから、今日の約束に間に合うように準備する。仁は二度寝とかするんだろうか。してるなら間に合う時間に起きれるのだろうか。なぜかは分からないが賢が不安になっていた。朝ごはんを食べて、着替えて準備して、家の鍵を閉めたらバス停に向かう。なんだかんだと用意すると8時前になっていた。
レポートで苦労している仁を見て、紹介したいものがあった。いつものバスに乗り、大学へと向かう。いつもと変わらぬ景色。そのいつもと変わらぬ景色が残り数ヶ月で終わる。その前に後輩に伝えれるものがあるか。なんてことを老婆心ながらに思った。大学についたのは一限の少し前だった。迷わず図書館に向かうと、最近になって見慣れた姿があった。
「おはようございます」
「おう、おはよう」
「なんとか起きれました」
「あの返信の後二度寝したのか」
「まぁ、はい」
「そっか、なら良かった。行くか」
二人で図書館に入っていく。まだ開館して間もないからか、人は少ない。司書が数人立っている程度だ。学術書は二階にあるので、まっすぐ向かう。
「お勧めしたいのはこれ」
「これですか」
「読んだことある?」
「パラパラっとは」
「おっ、やるなー」
「そうですかね」
賢がお勧めした書籍はどうやら仁も読んだことがあるらしい。その書籍の中の話を一通りして、これがあればしばらくレポートは困らないと思う、という言葉も添えておいた。事実として、賢は数々のレポートをこの一冊で乗り越えてきた実績がある。一つの書籍から得られる情報は一通りしかないが、考える力を身につけるにはとてもいい本だった。レポートに苦しんでいる仁には読んでほしい本だったのだ。静まり返る図書館。恐らく2階には賢と仁しかいない。用事が終われば、特にやることがあるわけではない。つまり図書館から出るのが選択肢としては正しい。どちらともなく歩き始め、図書館を出る。その後、無言のまま二人とも立ち尽くす。
「どうする?研究室くる?」
「うーん、どうしようかな」
「やることないならきてほしいな」
「本当ですか、じゃあ行こうかな」
図書館から歩いて10分。賢が所属する研究室に向かう。仁が入るのは何度目かだが、まだ少しだけ緊張する。研究室の人も、賢とその友人一人と教授にしか会ったことがない。しかし賢はそんな緊張などどこ吹く風という感じで進んでいく。気が付けば研究室の扉の前に立っていたし、賢は仁の緊張を全く汲み取らないように中に入っていった。
「まぁ、そこ座りなよ」
「あ、ありがとうございます」
「特に話題とかあるわけじゃないけど」
「僕も何も用意してなかったです」
出会った頃と比べればかなり緊張せずに話すことができるようになった。仁は、自分の成長を少しだけ感じることができていた。
「しかしなぁ、話題かぁ。あ、仁に話があるんだよ」
「え、なんですか」
「この前の告白の話なんだけど」
「え、それここで出すんですか」
「えっとね、今日の授業終わったらまたここにきて」
「あ、はい」
「そこで話をしようと思ってるから」
「分かりました」
まさかここでその話題が出るとは思っていなかった。しかし、案外早く返答がもらえたということは悪いことではない。
返答がもらえない可能性も十分にあっただろう。しかし、ここで返答がもらえるということは気持ちが固まったということだ。仁の運命はここで決まる。しかし、気まずくはならなかった。しばらく賢との会話を楽しむしかない。
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