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3章
一人の時間
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朝。それは、大学に行く時間。しかし、めんどくさい。来週から試験だから、図書館に篭りたい。そもそも自習のための講義ならわざわざ時間をかけて行く理由もない。
「行かなきゃなぁ」
だるい体を抱えながら、今日も大学に行く。スマートフォンを見ながら賢から連絡が来ていることに気づく。
「おはよう。今日も研究室にいるよ」
賢は今日も研究室らしい。仁も大学で自習である。出席しておけば平常点があるから、それでテストを切り抜けたい。もはや学生の本分なんてどこにもない。やりたい勉強をやっているだけ大学生だと思いたい。
「はぁ、めんどくさいなぁ」
夏真っ盛り。電車は冷房が効いてるけど、大した空調のないバスは灼熱地獄である。ただでさえ暑いのに窓が開いていない。10分前後だが、汗まみれになってしまう。この景色ももう何百回とみた。見飽きてしまった。しかしスマートフォンには時間を潰すコンテンツがない。いつもと同じように流れる時間は、退屈だった。毎日横に賢がいてほしい。毎日楽しく社会学の話がしたい。大学生だからこそかもしれないが、今いろんな学問に触れて、知識が増えてるからこそ楽しいのかもしれないとも思う。だらだらそんなことを適当に考えていたら大学の最寄りの停留所だった。
面倒だ。そんな一言がぽろっと出るほど夏の大学は億劫になる。しかし、今の大学には賢がいる。それだけでなんとなく行こうと思えるほど、賢の存在は大きなものだった。適当に歩いてから、自習がある講義に向かう。めんどくさいが、出席点のため。もはやなんのための授業かさっぱりわからない。しかしそれでも義務感に駆られて出席するだけ偉いと自分を鼓舞する。
「よっ」
「やぁ」
同じ授業を受ける友人と話をする。今日は自習なのだが、のんびりしてると教授が入ってきた。
「今日は自習です」
周知の事実を聞きながら、授業の内容を思い出す。 この単位は楽ではない。恐らく。中間テストは簡単だったが、期末テストはこの世が終わるくらい難しい気配がする。普段はおちゃらけている友人も真面目に勉強していた。真面目に自習したところで点数は稼げないのだが、そうしなければ単位が怪しい。頑張るしかない。
自習の途中で賢からメッセージが来た。
「今日は俺の家に泊まっていく?」
「今日は自分の家に帰るー」
泊まりたいのは山々だが、今日は家に帰ってのんびりしよう。テストがめんどくさいというのもあるし、暑い日は何もかもやる気が起きない。もはや考えることを放棄してしまうくらい日本の夏は暑いのだ。
意味のないことを考えながら無為に時間を過ごしていく。たまにはこんな時があってもいい。人生何とかなるはずだ。無気力な人間になりつつも、資料を見る。想定質問を考える。本を読む。何も考えないまま、ただ一人で黙々と。しばらくすると、教授が紙を配り始めた。
「テスト問題でーす。これとほぼ同じものが出まーす。頑張ってね」
そう言い残すと、教授は教室から出ていった。中間テストではもらえなかったテスト問題。これは教授を信じるべきか。これを信じた奴は間違いなく単位が落ちるような問題が作られているのではないか。
そう思うほど、この教授は普段から固い。いろんな意味で。しかし、このプリントがあるってことは信じていいのか。どうなのか。何一つ教授の心が読めない。参考資料として勉強に使うことにしよう。
何もかもがめんどくさいと思う思考の中では時間も一瞬で過ぎるらしい。気がつけばチャイムが鳴っていた。今日はこの授業だけだった。今日は帰るまで図書館に篭ることにしよう。荷物を固めて、教室を出る。独り言を呟きながら、仁は図書館に入っていった。
「行かなきゃなぁ」
だるい体を抱えながら、今日も大学に行く。スマートフォンを見ながら賢から連絡が来ていることに気づく。
「おはよう。今日も研究室にいるよ」
賢は今日も研究室らしい。仁も大学で自習である。出席しておけば平常点があるから、それでテストを切り抜けたい。もはや学生の本分なんてどこにもない。やりたい勉強をやっているだけ大学生だと思いたい。
「はぁ、めんどくさいなぁ」
夏真っ盛り。電車は冷房が効いてるけど、大した空調のないバスは灼熱地獄である。ただでさえ暑いのに窓が開いていない。10分前後だが、汗まみれになってしまう。この景色ももう何百回とみた。見飽きてしまった。しかしスマートフォンには時間を潰すコンテンツがない。いつもと同じように流れる時間は、退屈だった。毎日横に賢がいてほしい。毎日楽しく社会学の話がしたい。大学生だからこそかもしれないが、今いろんな学問に触れて、知識が増えてるからこそ楽しいのかもしれないとも思う。だらだらそんなことを適当に考えていたら大学の最寄りの停留所だった。
面倒だ。そんな一言がぽろっと出るほど夏の大学は億劫になる。しかし、今の大学には賢がいる。それだけでなんとなく行こうと思えるほど、賢の存在は大きなものだった。適当に歩いてから、自習がある講義に向かう。めんどくさいが、出席点のため。もはやなんのための授業かさっぱりわからない。しかしそれでも義務感に駆られて出席するだけ偉いと自分を鼓舞する。
「よっ」
「やぁ」
同じ授業を受ける友人と話をする。今日は自習なのだが、のんびりしてると教授が入ってきた。
「今日は自習です」
周知の事実を聞きながら、授業の内容を思い出す。 この単位は楽ではない。恐らく。中間テストは簡単だったが、期末テストはこの世が終わるくらい難しい気配がする。普段はおちゃらけている友人も真面目に勉強していた。真面目に自習したところで点数は稼げないのだが、そうしなければ単位が怪しい。頑張るしかない。
自習の途中で賢からメッセージが来た。
「今日は俺の家に泊まっていく?」
「今日は自分の家に帰るー」
泊まりたいのは山々だが、今日は家に帰ってのんびりしよう。テストがめんどくさいというのもあるし、暑い日は何もかもやる気が起きない。もはや考えることを放棄してしまうくらい日本の夏は暑いのだ。
意味のないことを考えながら無為に時間を過ごしていく。たまにはこんな時があってもいい。人生何とかなるはずだ。無気力な人間になりつつも、資料を見る。想定質問を考える。本を読む。何も考えないまま、ただ一人で黙々と。しばらくすると、教授が紙を配り始めた。
「テスト問題でーす。これとほぼ同じものが出まーす。頑張ってね」
そう言い残すと、教授は教室から出ていった。中間テストではもらえなかったテスト問題。これは教授を信じるべきか。これを信じた奴は間違いなく単位が落ちるような問題が作られているのではないか。
そう思うほど、この教授は普段から固い。いろんな意味で。しかし、このプリントがあるってことは信じていいのか。どうなのか。何一つ教授の心が読めない。参考資料として勉強に使うことにしよう。
何もかもがめんどくさいと思う思考の中では時間も一瞬で過ぎるらしい。気がつけばチャイムが鳴っていた。今日はこの授業だけだった。今日は帰るまで図書館に篭ることにしよう。荷物を固めて、教室を出る。独り言を呟きながら、仁は図書館に入っていった。
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