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5章
後期
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「今日から後期かぁ」
「俺はそろそろ卒論を書き始める頃だ」
「頑張れ」
「仁もがんばれ」
たまたま一緒になったバスで話す。仁は2限からだが、研究室に寄ってから授業に行く事にしていた。乗ったバスにたまたま賢が乗り合わせたのだ。
怒涛の前期だった。後期もまた忙しくなるだろう。賢にも構ってもらえるか分からないが、仁にできることをやっていくだけだろう。
「どうした、難しい顔をして」
「いや、まぁ、うん。忙しくなるなぁって」
「そんな時もある。心配するな。構ってやるから」
「ありがとう」
バスに揺られながらそんな会話をする。激動の後期が始まる。最寄りのバス停に到着し、バスが停車する。
「明日に向けてゆっくりするか」
「賢はじっくり研究してきたからな」
「俺らはやべーなぁ」
「お前らは何もしてこなかっただろう」
賢の研究室に浸りながら、横で会話を聞く。後期が始まっても卒論が自動的に進むわけじゃない。研究をサボってた分を取り返すためにドタバタらしい。賢は堅実に進めてきたこともあって、今はゆったりしてパワーポイントを眺めている。
「明日かぁ」
「めんどくさいなぁ」
「ゆったりしすぎじゃない?」
「いいんだよ。今日ぐらい。多分」
「なるほど」
明日に向けて英気を養っている。という感じではない。ただただ明日までのんびりしている感じだ。
「そういえばそろそろ2限だよ」
「やばい!行かなきゃ」
「頑張れー」
「ありがとう!」
仁にも2限がある。賢の研究室を後にして、授業へと向かう。今日から後期が始まる。前期より忙しくなることがなんとなくながら予想できるけど、頑張ろう。賢とまたデートしたりゴロゴロしたりする日常にするために、今頑張ろう。
講義室に向かって歩きながら少しだけめんどくさいという気持ちになっていた。しかし、ここで頑張らなければなんとかなるものもなんとかならなくなる。少しだけ涼しくなってきた構内を歩きながら少しだけ遠い講義室に向かった。
「俺はそろそろ卒論を書き始める頃だ」
「頑張れ」
「仁もがんばれ」
たまたま一緒になったバスで話す。仁は2限からだが、研究室に寄ってから授業に行く事にしていた。乗ったバスにたまたま賢が乗り合わせたのだ。
怒涛の前期だった。後期もまた忙しくなるだろう。賢にも構ってもらえるか分からないが、仁にできることをやっていくだけだろう。
「どうした、難しい顔をして」
「いや、まぁ、うん。忙しくなるなぁって」
「そんな時もある。心配するな。構ってやるから」
「ありがとう」
バスに揺られながらそんな会話をする。激動の後期が始まる。最寄りのバス停に到着し、バスが停車する。
「明日に向けてゆっくりするか」
「賢はじっくり研究してきたからな」
「俺らはやべーなぁ」
「お前らは何もしてこなかっただろう」
賢の研究室に浸りながら、横で会話を聞く。後期が始まっても卒論が自動的に進むわけじゃない。研究をサボってた分を取り返すためにドタバタらしい。賢は堅実に進めてきたこともあって、今はゆったりしてパワーポイントを眺めている。
「明日かぁ」
「めんどくさいなぁ」
「ゆったりしすぎじゃない?」
「いいんだよ。今日ぐらい。多分」
「なるほど」
明日に向けて英気を養っている。という感じではない。ただただ明日までのんびりしている感じだ。
「そういえばそろそろ2限だよ」
「やばい!行かなきゃ」
「頑張れー」
「ありがとう!」
仁にも2限がある。賢の研究室を後にして、授業へと向かう。今日から後期が始まる。前期より忙しくなることがなんとなくながら予想できるけど、頑張ろう。賢とまたデートしたりゴロゴロしたりする日常にするために、今頑張ろう。
講義室に向かって歩きながら少しだけめんどくさいという気持ちになっていた。しかし、ここで頑張らなければなんとかなるものもなんとかならなくなる。少しだけ涼しくなってきた構内を歩きながら少しだけ遠い講義室に向かった。
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