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6章
夕方
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「うーん」
「おっ、起きたか」
「あれ、寝てたのか」
「俺もさっき起きたところだけどね」
気がつけば寝ていたようで、日が少しだけ傾き始めている。相当な時間寝ていたと言うことだろうか。いまいち頭が働かないまま、立ち上がろうとする。そのまま転けそうになりながら体を伸ばす。日が傾き始めていると言う事実で、ふと疑問になる。
「今何時?」
「16時30分」
「もうそんな時間かぁ」
「今日はゆっくりしようぜ」
「うん」
「晩御飯の買い物があるけど、あと30分ぐらいゴロゴロしてからでもいいし」
「そっか、分かった」
ゆっくりと過ぎる時間の中で、これからのことを考える。同棲をするとなれば、しばらくはこの部屋になるだろうことは確定している。
荷物を持ってきたり、必要なものを準備する期間が意外とないのではないかと言うことも、なんとなく思っている。デートの中で買い物もできることならしておきたい。しかし中止になった学園祭も気になっている。なぜ、どんな思惑でこうなったのか知りたい。そんなこと、気にしたところで何一つ知り得ないのだけど。
今までとこれからは、きっと初めてのことをたくさん経験する。簡単なこともあれば、難しいこともある。できることもあれば、できないこともある。取り止めもなく、とくにこれといった考えがあるわけでもなく、そんなことを考える。思考がひと段落したところで、賢にあることを聞いた。
「今日のご飯は何?」
「なーんにも決めてないよ」
「スーパーで決めるの?」
「ま、そんな感じかな」
「はーい」
今までは実家で食べていた晩御飯も、同棲すればここで食べることになる。祝い飯や適当なご飯ではない、普通のご飯。この2人で、何事もなく過ごしていけるだろうか。
「じゃあ、そろそろ行くか」
「晩御飯の買い物」
「そうそう」
賢の家を出て15分ほど歩いたところにあるスーパーに向かっていた。晩御飯の買い物だった。時刻は夕方5時。中に入ると、これから家でご飯を作るであろう人たちで溢れていた。
「この前来たところ?」
「そうそう」
「なるほどね」
スーパーの入り口で立ち止まって確認する。前に何を買ったかはさっぱり覚えていなかったけれど、店の雰囲気だけは覚えていた。
店の中をうろうろしながら、賢と晩御飯のメニューを考える。賢は既に決めているかもしれないけど。
「今日はハンバーグだな」
「ハンバーグ」
「まぁ、そんなに手間もかからないし、焦げても食べれる味にはなる」
「なるほど?」
「仁、料理経験が浅いな?」
「ばれた」
「まぁ、なんとなくは思ってたけど」
「あはは」
「まぁ同棲したら料理もするよ」
「そう?」
「というか料理くらいはできてくれ」
「はーい」
賢からの厳しい一言をもらいながらもスーパーの中を見て回る。
豚ひき肉、卵、その他もろもろの食材をカゴに入れて、次の日の朝ごはん、昼ごはんもカゴに入れていく。
「ま、これだけあればなんとかなるだろ」
「そうだねー」
「家に帰ったら晩御飯だな」
「作ろう」
「流石に仁にハンバーグはまだ早いな」
会計に並びながら、晩御飯の話。どうやらハンバーグは意外と難しいらしい。母が作るのは見ていたし、YouTubeで作ってる動画を見たことはあるのだが焦げても味になるなら、やってみたい気もする。
考え事をしている間にも会計が終わって、袋に買ったものを入れたら店を出る。
少しだけ暗くなった空を見る。毎日毎日考えているけれど、これからは2人で歩くことが日常になって、2人で生活していくことが当たり前になる。ほんの半年前まで好きな人だった人が、横で歩いているというのが信じられなくなった。横で素知らぬ顔で歩いている恋人は、今日のご飯に少しだけやる気が出ているのか楽しそうに歩いていた。
「どうしたの」
「いやー、久しぶりに仁とご飯を食べる気がする」
「何回か泊まってる気がする」
「いや、なんかこう、ちゃんとした料理はしてないじゃん?」
「たしかにそんな気もする」
「ハンバーグ頑張って作るよ」
「楽しみにしてる」
たしかに2人で食べるご飯はレトルトソースのパスタが多かったような気がする。仁はほとんど料理経験がない。さっき賢に見抜かれてしまった。同棲をするなら、卵焼きくらいは作れるのが最低ラインだったりするのだろうか。
2人で家まで歩く道はいつの間にかとても暗くなっていた。店から家まではそんなに遠くないはずなのに、ゆっくり歩いているってことだろうか。賢は何事もなく歩いているし、特に変なことはないはずなのだけれど。そう思っていたら、賢が話しかけてきた。
「ま、料理とかは俺と一緒にやろうぜ。ちょっとくらいなら教えれるしな」
「本当?やったね!」
賢がまともに料理をしている姿を見たことがなかったけれど、この感じだとかなり美味しいハンバーグが食べられるかもしれない。暗闇になりつつある空と対比して、仁の心はとても明るくなっていた。
「ただいま」
「ただいまー」
賢の家に帰ってきた。買い物袋を提げながら2人で部屋に入り、冷蔵庫を開ける。一人暮らしらしいというのかなんなのか分からないけれど、びっくりするほど物が入っていなかった。入っているのは、水出しの麦茶、ケチャップ、マヨネーズ、味噌。それ以外はほとんど何も入ってないと言っていいほどスカスカの冷蔵庫だった。
「ほとんど何も入ってないね」
「貯蓄したところでそれを使って料理するとは限らんし、そうなったらお金がもったいない」
「なるほど」
「ちょっと休憩したら晩御飯作り始めるか。お米だけ炊いておこう」
食べ物がもったいないことは前提としてお金も失うことになる。言われてみれば確かにそうだ。晩御飯の材料を冷蔵庫に入れてから、お米を洗う。そんなに真剣に洗ってる様子もなく、いつも通りの流れのように洗う賢を見ていると、ふとこっちを向いてきた。
「どうしたの?」
「座っていいよ、俺も米を洗ったらそっちに行くし」
「はーい」
賢に言われて部屋に座る。床は片付いていて、何事もなく座ることができた。荷物を置いてひと段落つく。その頃に賢もお米を洗い終わったようで、炊飯器に入れて水を入れてボタンを押した。今から炊き始めるようだ。
それと同時にこっち向かってきて、ベッドに座った。座った状態から見ても終わったけれど、やはり賢は身長が高い。ベッドに座っているとは言え、座高で見てもかなり高い方なのではないかと思った。
「はーひと段落」
「ひと段落だね」
「15分くらい休憩したらご飯作り始めるね」
「はーい」
その会話の後はしばらくゆったりとした時間が流れた。何も考えることなく、緊張することもなく、ゆっくりとしていた。2人とも事務連絡などを終わらせたあたりで15分が経過していた。
「そろそろハンバーグ作るかぁ」
「楽しみに待ってる」
「はいよー」
賢が材料を取り出し、キッチンに並べ始める。ひき肉、玉ねぎ、卵、パン粉、その他もろもろ。色々な食材の下拵えをして、タネとして練り合わせる。あとは油を引いてしばらく焼けば完成だ。みるみるうちに出来上がっていく。しかし、しばらく焼けば完成のところまで来て賢が手を止めてこちらに戻ってくる。
「すごく手際が良かったけど」
「ハンバーグって結構すぐ焼けるから、タネだけ作ったらご飯が炊けるタイミングに合わせて焼くんだよ」
「なるほど、冷めるのか」
「そうそう」
そう言いながら賢が戻ってくる。2人で座りながら、またしてもゆっくりな時間が流れる。何も気にすることなく時間だけが過ぎていく。仁としては授業のこともレポートのことも考えなくていいのはかなり居心地が良かった。この時も何をするわけでもなくただただゆっくりと過ぎていく時間を感じていた。
「そろそろハンバーグを焼き始めようかな」
賢がそう言うと立ち上がり、ハンバーグのタネをフライパンで焼き始めた。少ししてからいい匂いがし始めて、ひっくり返してから蓋を閉めてしばらく待っていた。その直後にご飯が炊けて、しゃもじで炊飯器の中のご飯を混ぜる。それもひと段落がついた時、ハンバーグが焼き上がった。
「できたぞー」
「やったー!」
「今持っていくよ」
「いただきます」
「いただきます」
1人分ずつご飯を持って机へと並べていく。2人分並べたところで、いよいよ食べ始める。とても美味しそうな見た目になっているハンバーグから手をつける。
「おいしい!」
「そりゃ良かった」
賢がこんなにも料理ができるとは知らなかった。これから食べるご飯も楽しみだ。ハンバーグに限らず、いろんな料理が食べたくなるくらい美味しい出来上がりだった。
「美味しいなぁ。料理の才能ある?」
「才能はないよ。練習したからな」
「練習かぁ」
「何事も鍛錬だよ」
「なるほどなぁ」
練習だけでここまでの味にしたのならかなり練習したはずだ。そこまでひたむきになれたことがない仁にとっては、すごいことだと思った。
「ごちそうさま」
「ごちそうさま」
そして、食べる手を止めることもなく美味しいと思いながら食べていると、いつの間にか食べ終わっていた。
「さてと、ご飯も食べたしゆっくりするか」
「そうだね」
晩御飯も食べ終わり、食器を流して2人でゆっくりする。2人とも二度寝から起きた時間は遅かったけれど、そう言う日があってもいいのではないか。明日が日曜日で、平日も三日間は確実に休みである。仁は、普段の日常から離れたゆっくりとしたこの時間を、満喫しようと張り切っていた。
「おっ、起きたか」
「あれ、寝てたのか」
「俺もさっき起きたところだけどね」
気がつけば寝ていたようで、日が少しだけ傾き始めている。相当な時間寝ていたと言うことだろうか。いまいち頭が働かないまま、立ち上がろうとする。そのまま転けそうになりながら体を伸ばす。日が傾き始めていると言う事実で、ふと疑問になる。
「今何時?」
「16時30分」
「もうそんな時間かぁ」
「今日はゆっくりしようぜ」
「うん」
「晩御飯の買い物があるけど、あと30分ぐらいゴロゴロしてからでもいいし」
「そっか、分かった」
ゆっくりと過ぎる時間の中で、これからのことを考える。同棲をするとなれば、しばらくはこの部屋になるだろうことは確定している。
荷物を持ってきたり、必要なものを準備する期間が意外とないのではないかと言うことも、なんとなく思っている。デートの中で買い物もできることならしておきたい。しかし中止になった学園祭も気になっている。なぜ、どんな思惑でこうなったのか知りたい。そんなこと、気にしたところで何一つ知り得ないのだけど。
今までとこれからは、きっと初めてのことをたくさん経験する。簡単なこともあれば、難しいこともある。できることもあれば、できないこともある。取り止めもなく、とくにこれといった考えがあるわけでもなく、そんなことを考える。思考がひと段落したところで、賢にあることを聞いた。
「今日のご飯は何?」
「なーんにも決めてないよ」
「スーパーで決めるの?」
「ま、そんな感じかな」
「はーい」
今までは実家で食べていた晩御飯も、同棲すればここで食べることになる。祝い飯や適当なご飯ではない、普通のご飯。この2人で、何事もなく過ごしていけるだろうか。
「じゃあ、そろそろ行くか」
「晩御飯の買い物」
「そうそう」
賢の家を出て15分ほど歩いたところにあるスーパーに向かっていた。晩御飯の買い物だった。時刻は夕方5時。中に入ると、これから家でご飯を作るであろう人たちで溢れていた。
「この前来たところ?」
「そうそう」
「なるほどね」
スーパーの入り口で立ち止まって確認する。前に何を買ったかはさっぱり覚えていなかったけれど、店の雰囲気だけは覚えていた。
店の中をうろうろしながら、賢と晩御飯のメニューを考える。賢は既に決めているかもしれないけど。
「今日はハンバーグだな」
「ハンバーグ」
「まぁ、そんなに手間もかからないし、焦げても食べれる味にはなる」
「なるほど?」
「仁、料理経験が浅いな?」
「ばれた」
「まぁ、なんとなくは思ってたけど」
「あはは」
「まぁ同棲したら料理もするよ」
「そう?」
「というか料理くらいはできてくれ」
「はーい」
賢からの厳しい一言をもらいながらもスーパーの中を見て回る。
豚ひき肉、卵、その他もろもろの食材をカゴに入れて、次の日の朝ごはん、昼ごはんもカゴに入れていく。
「ま、これだけあればなんとかなるだろ」
「そうだねー」
「家に帰ったら晩御飯だな」
「作ろう」
「流石に仁にハンバーグはまだ早いな」
会計に並びながら、晩御飯の話。どうやらハンバーグは意外と難しいらしい。母が作るのは見ていたし、YouTubeで作ってる動画を見たことはあるのだが焦げても味になるなら、やってみたい気もする。
考え事をしている間にも会計が終わって、袋に買ったものを入れたら店を出る。
少しだけ暗くなった空を見る。毎日毎日考えているけれど、これからは2人で歩くことが日常になって、2人で生活していくことが当たり前になる。ほんの半年前まで好きな人だった人が、横で歩いているというのが信じられなくなった。横で素知らぬ顔で歩いている恋人は、今日のご飯に少しだけやる気が出ているのか楽しそうに歩いていた。
「どうしたの」
「いやー、久しぶりに仁とご飯を食べる気がする」
「何回か泊まってる気がする」
「いや、なんかこう、ちゃんとした料理はしてないじゃん?」
「たしかにそんな気もする」
「ハンバーグ頑張って作るよ」
「楽しみにしてる」
たしかに2人で食べるご飯はレトルトソースのパスタが多かったような気がする。仁はほとんど料理経験がない。さっき賢に見抜かれてしまった。同棲をするなら、卵焼きくらいは作れるのが最低ラインだったりするのだろうか。
2人で家まで歩く道はいつの間にかとても暗くなっていた。店から家まではそんなに遠くないはずなのに、ゆっくり歩いているってことだろうか。賢は何事もなく歩いているし、特に変なことはないはずなのだけれど。そう思っていたら、賢が話しかけてきた。
「ま、料理とかは俺と一緒にやろうぜ。ちょっとくらいなら教えれるしな」
「本当?やったね!」
賢がまともに料理をしている姿を見たことがなかったけれど、この感じだとかなり美味しいハンバーグが食べられるかもしれない。暗闇になりつつある空と対比して、仁の心はとても明るくなっていた。
「ただいま」
「ただいまー」
賢の家に帰ってきた。買い物袋を提げながら2人で部屋に入り、冷蔵庫を開ける。一人暮らしらしいというのかなんなのか分からないけれど、びっくりするほど物が入っていなかった。入っているのは、水出しの麦茶、ケチャップ、マヨネーズ、味噌。それ以外はほとんど何も入ってないと言っていいほどスカスカの冷蔵庫だった。
「ほとんど何も入ってないね」
「貯蓄したところでそれを使って料理するとは限らんし、そうなったらお金がもったいない」
「なるほど」
「ちょっと休憩したら晩御飯作り始めるか。お米だけ炊いておこう」
食べ物がもったいないことは前提としてお金も失うことになる。言われてみれば確かにそうだ。晩御飯の材料を冷蔵庫に入れてから、お米を洗う。そんなに真剣に洗ってる様子もなく、いつも通りの流れのように洗う賢を見ていると、ふとこっちを向いてきた。
「どうしたの?」
「座っていいよ、俺も米を洗ったらそっちに行くし」
「はーい」
賢に言われて部屋に座る。床は片付いていて、何事もなく座ることができた。荷物を置いてひと段落つく。その頃に賢もお米を洗い終わったようで、炊飯器に入れて水を入れてボタンを押した。今から炊き始めるようだ。
それと同時にこっち向かってきて、ベッドに座った。座った状態から見ても終わったけれど、やはり賢は身長が高い。ベッドに座っているとは言え、座高で見てもかなり高い方なのではないかと思った。
「はーひと段落」
「ひと段落だね」
「15分くらい休憩したらご飯作り始めるね」
「はーい」
その会話の後はしばらくゆったりとした時間が流れた。何も考えることなく、緊張することもなく、ゆっくりとしていた。2人とも事務連絡などを終わらせたあたりで15分が経過していた。
「そろそろハンバーグ作るかぁ」
「楽しみに待ってる」
「はいよー」
賢が材料を取り出し、キッチンに並べ始める。ひき肉、玉ねぎ、卵、パン粉、その他もろもろ。色々な食材の下拵えをして、タネとして練り合わせる。あとは油を引いてしばらく焼けば完成だ。みるみるうちに出来上がっていく。しかし、しばらく焼けば完成のところまで来て賢が手を止めてこちらに戻ってくる。
「すごく手際が良かったけど」
「ハンバーグって結構すぐ焼けるから、タネだけ作ったらご飯が炊けるタイミングに合わせて焼くんだよ」
「なるほど、冷めるのか」
「そうそう」
そう言いながら賢が戻ってくる。2人で座りながら、またしてもゆっくりな時間が流れる。何も気にすることなく時間だけが過ぎていく。仁としては授業のこともレポートのことも考えなくていいのはかなり居心地が良かった。この時も何をするわけでもなくただただゆっくりと過ぎていく時間を感じていた。
「そろそろハンバーグを焼き始めようかな」
賢がそう言うと立ち上がり、ハンバーグのタネをフライパンで焼き始めた。少ししてからいい匂いがし始めて、ひっくり返してから蓋を閉めてしばらく待っていた。その直後にご飯が炊けて、しゃもじで炊飯器の中のご飯を混ぜる。それもひと段落がついた時、ハンバーグが焼き上がった。
「できたぞー」
「やったー!」
「今持っていくよ」
「いただきます」
「いただきます」
1人分ずつご飯を持って机へと並べていく。2人分並べたところで、いよいよ食べ始める。とても美味しそうな見た目になっているハンバーグから手をつける。
「おいしい!」
「そりゃ良かった」
賢がこんなにも料理ができるとは知らなかった。これから食べるご飯も楽しみだ。ハンバーグに限らず、いろんな料理が食べたくなるくらい美味しい出来上がりだった。
「美味しいなぁ。料理の才能ある?」
「才能はないよ。練習したからな」
「練習かぁ」
「何事も鍛錬だよ」
「なるほどなぁ」
練習だけでここまでの味にしたのならかなり練習したはずだ。そこまでひたむきになれたことがない仁にとっては、すごいことだと思った。
「ごちそうさま」
「ごちそうさま」
そして、食べる手を止めることもなく美味しいと思いながら食べていると、いつの間にか食べ終わっていた。
「さてと、ご飯も食べたしゆっくりするか」
「そうだね」
晩御飯も食べ終わり、食器を流して2人でゆっくりする。2人とも二度寝から起きた時間は遅かったけれど、そう言う日があってもいいのではないか。明日が日曜日で、平日も三日間は確実に休みである。仁は、普段の日常から離れたゆっくりとしたこの時間を、満喫しようと張り切っていた。
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