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7章
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社会心理学の本をしばらく読み、時刻も12時を過ぎ、そろそろチャイムが鳴るだろうかと言うところで研究室の扉が開いた。
「お邪魔しまーす」
「あ、おかえり」
「ただいま」
「あの人たちは終わりそうなの?」
「わからん」
「そっか」
「ま、なんとかするんじゃないかな」
「地獄だね」
「あぁ、地獄だな」
教授とひたすら話をする研究室の学生を見ながら思う。本気で終わらせる気があるならもっと早くから来てたはずなんだと。もはや賢には関係のないことだが、そこに巻き込まれている教授には同情する。そんな渦の中にわざわざ入る理由もない。2限が終わって今から昼だ。仁に何が食べたいか聞いてみる。
「なんか食べたいものあるか?」
「普通に食堂でいつも通り食べようかなぁって」
「なるほどね、じゃあ行くか」
「はーい」
声をかけることなく荷物だけを持って研究室から出る。もはや応答する時間すら惜しいのではないかと思った。研究室を出て仁と歩きながら食堂に向かう。
いつも通りの流れで研究棟を出て食堂へ。今日からまた授業が再開したと言うこともあり、構内にはかなりの人がいた。昼時で人の移動が多いということもあるのだろう。たまに人混みを避けたりしながら食堂に到着して、いつも通りの食券を買う。
2人とも準備ができたところで注文したものをもらい空いている席に着く。ほぼ満席の食堂の中で2席空いていることは珍しいのだが、今回はラッキーだったようだ。かなり騒がしいと思っていた研究室よりもっと騒がしい食堂の中で、昼食を食べる。
いつも通り食べ進める。そんな中で、仁との会話ももちろんある。
「さっき教授と話をしてたんだけどさ」
「うん」
「早い方がいいってさ」
「何が?同棲が?」
「うん。足りないものが分かったりするのも早い方がいいし、何かと準備もあるし」
「なるほどね。今の生活から足さなきゃいけないものかぁ」
「俺たちは服と日用品さえあればなんとかなると思ってるけど、実はもっと欲しくなるものがあったりする可能性もある、ってことだと思ってるけど」
「なるほどね、それは確かにありそうかも」
「ま、年明けが目標だけどな」
「そうだねー」
「ま、できることから着々と」
「だね!」
会話中も食べる手を止めることはない。そして会話が終わる頃、2人ともご飯を食べ終わっていた。食べ終わった後の食器に手を合わせから、少しだけ休む。
「そういえば、このあと仁はなんかあるのか?」
「いや、今日はこれで終わり!」
「なるほどね」
「だから研究室で本でも読もうかなーって」
「いい案だ」
「賢も読む?」
「そうだな」
「じゃあ、そろそろ行こう」
「了解」
食器を持って立ち上がり、流し台に出して食堂を出る。時間差で食堂に入ってくる学生の横を通り抜け、構内に出る。昼休憩も半分過ぎたといった時間だったが、休憩時間特有のがやがやとした感じがまだまだあった。
研究室のそれとはまた一つ性質の違う喧騒の中を2人で歩きながら話をする。
「今読んでる本にはどんなことが出てきてるの?」
「認知的不協和理論ってやつだな」
「なんだか難しそう」
「まぁ俺もまだ読んでる最中だからあんまり分かってないな。その辺の話も仁とできたら楽しいだろう」
「楽しみにしてる!」
「おうともよ。ところで仁が読んでる本には何が出てきてるんだ?」
「性同一性障害とか、そういう話だね」
「なるほど。あの辺か」
「分かる?」
「なんとなく本を読んだことがあるくらいだ。分かるというほどは分かってないな」
「難しいよね」
「まぁ、日本だと尚のことだな」
「そんな話もできるといいな」
「そうだな」
最近忘れがちだった2人の現状の報告。私生活のことも当然ながら、どんなことを勉強しているか、というところも2人は共有している。そうして意見の交換をすることで得られるものを大事にしているのだ。そんな話もしながら、研究室に戻る。
「戻りました」
「おじゃまします」
仁と研究室に戻ってくる。研究室の中は相変わらずの喧騒で何一つ進展しているようには見えなかった。昼食はどうするのか、なんてことを呑気に考えていると学生はおにぎりを食べていた。教授はカップ麺を食べていた。そこまでのやる気があるならこれまでに研究室に来れば全て解決していたのではないかと思うのだが、野暮なことは突っ込まない。それもまた大事なことだった。
仁と隣り合わせで研究室の椅子に座る。そして座ってひと段落してから、本を取り出す。どちらからということもなく読み始め、ただひたすらに沈黙の時間が過ぎていく。相変わらず討論用の机は騒がしいが、慣れてしまえばどうということはない。
しばらく沈黙が続き、2人とも本を読み進める。賢は社会心理学の本を読み、仁はジェンダーの本を読む。たまに休憩を挟みながら読むこと3時間。賢は一通りだけ本を読み終わった。
「はー、終わったー」
「え?賢早くない?」
「まぁ、慣れもあるからな」
「そういうことなのか」
「そういうことだ」
果たして本当にそういうことなのかは検証していないから闇の中ではあるのだが、慣れが読書を早くしているのは間違いないと思っている。仁の読書の進捗を聞いてから、次の行動を決めるとしよう。
「今読書はどんな感じ?」
「今は章の切り替えだからキリはいいよ」
「なるほどね」
「今日はもう帰る?」
「読書なら家でも出来そうだしなぁ。あと仁を一回家に返しておいた方がよさそうだし」
「どういうこと?」
「最近ずっと俺の家にいたしかたまには帰った方がいいんじゃないか?」
「まぁ、それもそうだね」
「あとはまぁ、服とか持って来れるならそれに越したことないしな」
「なるほど、確かに」
「じゃあ、帰るか」
「はーい」
会話が終わってから2人とも本を閉じて、荷物をまとめる。2人とも荷物がまとめ終わった段階で立ち上がり、研究室の扉を開ける。研究室の喧騒は、まだ収まりそうになかった。
「んじゃ、俺たちは帰ります」
「お邪魔しましたー」
挨拶もそこそこに仁と一緒に研究室を出る。教授は無言のまま手を振って見送ってくれた。それだけでもありがたいほどの忙しなさだった。
研究室を出てからエレベーターに乗り、1階に降りて研究棟のドアを開ける。真っ暗とは言わないが、夕暮れというには少し暗すぎる空の下を歩く。いつも通りバス停まで。程なくしてバス停に着き、今回はラッキーでバスもすぐに来てくれた。仁とバスに乗り込みながら、話をする。
「いよいよ同棲も本格的にスタートだな」
「金曜日くらいから実質スタートみたいな感じ?」
「木曜日泊まるならな」
「泊まろう」
「決断が早いな」
「どうせ暇だしね」
「親は心配しないのか?」
「それはね、賢を完全に信頼し切ってるから大丈夫みたい」
「それはそれで荷が重いな」
「大丈夫だよ、多分」
「多分か」
動き出すバスの中での2人の会話。仁の親に信頼されているのはいいことだが、あまりの信頼だと少しだけ荷が重い。しかしそこを受け止めきって最期まで仁と一緒にいる。その覚悟がないと、同棲なんて出来るはずがない。それは分かっていた。
これからまた一歩、一歩と歩んでいく。これから起きる色んなことも仁と超えていくことになる。その覚悟は、絶対に必要だ。そんなことを考えているうちに、家の最寄りのバス停に着く。つまり電車の駅の前のバス停に到着する。そこからまた仁と2人でバスを降りる。
「じゃあ、また明日だね!」
「久しぶりに帰る感じだな」
「そうだねー、賢の話いっぱいしとく!」
「おう、程々に頼む」
「うん!じゃあ、また明日!おやすみ!」
「また明日。おやすみ」
バスを降りて少し歩いてから仁と話をする。そして、今日は仁は実家に帰るのでここで解散になる。また明日会うのは大学か、賢の家になるのか。それもまた楽しみの一つだった。
バスに乗る前はまだ少しだけ明かりが残っていた空だったが、今はすでに暗くなり始めていた。
久しぶりに1人で歩く家までの道は少しだけ寂しい気持ちもあった。家に帰っても仁はいない。しかし、仁と同棲することになれば、一緒に帰れずとも、2人で生活することができる。それが、嬉しかった。街灯がつき始めた駅前の道を1人で歩く。賢の気持ちは、この夜道よりも、よっぽど明るく光で満ちていた。
「お邪魔しまーす」
「あ、おかえり」
「ただいま」
「あの人たちは終わりそうなの?」
「わからん」
「そっか」
「ま、なんとかするんじゃないかな」
「地獄だね」
「あぁ、地獄だな」
教授とひたすら話をする研究室の学生を見ながら思う。本気で終わらせる気があるならもっと早くから来てたはずなんだと。もはや賢には関係のないことだが、そこに巻き込まれている教授には同情する。そんな渦の中にわざわざ入る理由もない。2限が終わって今から昼だ。仁に何が食べたいか聞いてみる。
「なんか食べたいものあるか?」
「普通に食堂でいつも通り食べようかなぁって」
「なるほどね、じゃあ行くか」
「はーい」
声をかけることなく荷物だけを持って研究室から出る。もはや応答する時間すら惜しいのではないかと思った。研究室を出て仁と歩きながら食堂に向かう。
いつも通りの流れで研究棟を出て食堂へ。今日からまた授業が再開したと言うこともあり、構内にはかなりの人がいた。昼時で人の移動が多いということもあるのだろう。たまに人混みを避けたりしながら食堂に到着して、いつも通りの食券を買う。
2人とも準備ができたところで注文したものをもらい空いている席に着く。ほぼ満席の食堂の中で2席空いていることは珍しいのだが、今回はラッキーだったようだ。かなり騒がしいと思っていた研究室よりもっと騒がしい食堂の中で、昼食を食べる。
いつも通り食べ進める。そんな中で、仁との会話ももちろんある。
「さっき教授と話をしてたんだけどさ」
「うん」
「早い方がいいってさ」
「何が?同棲が?」
「うん。足りないものが分かったりするのも早い方がいいし、何かと準備もあるし」
「なるほどね。今の生活から足さなきゃいけないものかぁ」
「俺たちは服と日用品さえあればなんとかなると思ってるけど、実はもっと欲しくなるものがあったりする可能性もある、ってことだと思ってるけど」
「なるほどね、それは確かにありそうかも」
「ま、年明けが目標だけどな」
「そうだねー」
「ま、できることから着々と」
「だね!」
会話中も食べる手を止めることはない。そして会話が終わる頃、2人ともご飯を食べ終わっていた。食べ終わった後の食器に手を合わせから、少しだけ休む。
「そういえば、このあと仁はなんかあるのか?」
「いや、今日はこれで終わり!」
「なるほどね」
「だから研究室で本でも読もうかなーって」
「いい案だ」
「賢も読む?」
「そうだな」
「じゃあ、そろそろ行こう」
「了解」
食器を持って立ち上がり、流し台に出して食堂を出る。時間差で食堂に入ってくる学生の横を通り抜け、構内に出る。昼休憩も半分過ぎたといった時間だったが、休憩時間特有のがやがやとした感じがまだまだあった。
研究室のそれとはまた一つ性質の違う喧騒の中を2人で歩きながら話をする。
「今読んでる本にはどんなことが出てきてるの?」
「認知的不協和理論ってやつだな」
「なんだか難しそう」
「まぁ俺もまだ読んでる最中だからあんまり分かってないな。その辺の話も仁とできたら楽しいだろう」
「楽しみにしてる!」
「おうともよ。ところで仁が読んでる本には何が出てきてるんだ?」
「性同一性障害とか、そういう話だね」
「なるほど。あの辺か」
「分かる?」
「なんとなく本を読んだことがあるくらいだ。分かるというほどは分かってないな」
「難しいよね」
「まぁ、日本だと尚のことだな」
「そんな話もできるといいな」
「そうだな」
最近忘れがちだった2人の現状の報告。私生活のことも当然ながら、どんなことを勉強しているか、というところも2人は共有している。そうして意見の交換をすることで得られるものを大事にしているのだ。そんな話もしながら、研究室に戻る。
「戻りました」
「おじゃまします」
仁と研究室に戻ってくる。研究室の中は相変わらずの喧騒で何一つ進展しているようには見えなかった。昼食はどうするのか、なんてことを呑気に考えていると学生はおにぎりを食べていた。教授はカップ麺を食べていた。そこまでのやる気があるならこれまでに研究室に来れば全て解決していたのではないかと思うのだが、野暮なことは突っ込まない。それもまた大事なことだった。
仁と隣り合わせで研究室の椅子に座る。そして座ってひと段落してから、本を取り出す。どちらからということもなく読み始め、ただひたすらに沈黙の時間が過ぎていく。相変わらず討論用の机は騒がしいが、慣れてしまえばどうということはない。
しばらく沈黙が続き、2人とも本を読み進める。賢は社会心理学の本を読み、仁はジェンダーの本を読む。たまに休憩を挟みながら読むこと3時間。賢は一通りだけ本を読み終わった。
「はー、終わったー」
「え?賢早くない?」
「まぁ、慣れもあるからな」
「そういうことなのか」
「そういうことだ」
果たして本当にそういうことなのかは検証していないから闇の中ではあるのだが、慣れが読書を早くしているのは間違いないと思っている。仁の読書の進捗を聞いてから、次の行動を決めるとしよう。
「今読書はどんな感じ?」
「今は章の切り替えだからキリはいいよ」
「なるほどね」
「今日はもう帰る?」
「読書なら家でも出来そうだしなぁ。あと仁を一回家に返しておいた方がよさそうだし」
「どういうこと?」
「最近ずっと俺の家にいたしかたまには帰った方がいいんじゃないか?」
「まぁ、それもそうだね」
「あとはまぁ、服とか持って来れるならそれに越したことないしな」
「なるほど、確かに」
「じゃあ、帰るか」
「はーい」
会話が終わってから2人とも本を閉じて、荷物をまとめる。2人とも荷物がまとめ終わった段階で立ち上がり、研究室の扉を開ける。研究室の喧騒は、まだ収まりそうになかった。
「んじゃ、俺たちは帰ります」
「お邪魔しましたー」
挨拶もそこそこに仁と一緒に研究室を出る。教授は無言のまま手を振って見送ってくれた。それだけでもありがたいほどの忙しなさだった。
研究室を出てからエレベーターに乗り、1階に降りて研究棟のドアを開ける。真っ暗とは言わないが、夕暮れというには少し暗すぎる空の下を歩く。いつも通りバス停まで。程なくしてバス停に着き、今回はラッキーでバスもすぐに来てくれた。仁とバスに乗り込みながら、話をする。
「いよいよ同棲も本格的にスタートだな」
「金曜日くらいから実質スタートみたいな感じ?」
「木曜日泊まるならな」
「泊まろう」
「決断が早いな」
「どうせ暇だしね」
「親は心配しないのか?」
「それはね、賢を完全に信頼し切ってるから大丈夫みたい」
「それはそれで荷が重いな」
「大丈夫だよ、多分」
「多分か」
動き出すバスの中での2人の会話。仁の親に信頼されているのはいいことだが、あまりの信頼だと少しだけ荷が重い。しかしそこを受け止めきって最期まで仁と一緒にいる。その覚悟がないと、同棲なんて出来るはずがない。それは分かっていた。
これからまた一歩、一歩と歩んでいく。これから起きる色んなことも仁と超えていくことになる。その覚悟は、絶対に必要だ。そんなことを考えているうちに、家の最寄りのバス停に着く。つまり電車の駅の前のバス停に到着する。そこからまた仁と2人でバスを降りる。
「じゃあ、また明日だね!」
「久しぶりに帰る感じだな」
「そうだねー、賢の話いっぱいしとく!」
「おう、程々に頼む」
「うん!じゃあ、また明日!おやすみ!」
「また明日。おやすみ」
バスを降りて少し歩いてから仁と話をする。そして、今日は仁は実家に帰るのでここで解散になる。また明日会うのは大学か、賢の家になるのか。それもまた楽しみの一つだった。
バスに乗る前はまだ少しだけ明かりが残っていた空だったが、今はすでに暗くなり始めていた。
久しぶりに1人で歩く家までの道は少しだけ寂しい気持ちもあった。家に帰っても仁はいない。しかし、仁と同棲することになれば、一緒に帰れずとも、2人で生活することができる。それが、嬉しかった。街灯がつき始めた駅前の道を1人で歩く。賢の気持ちは、この夜道よりも、よっぽど明るく光で満ちていた。
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