完全に疲弊しきった官公庁勤務の女の子と同居するだけの話

ぽよ

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22話

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 牛丼屋を出て外を歩く。明日の朝食と昼食を買い損ねたが、明日の朝に買うしかない。
 帰り道の中で冬子さんと話をする。聞きたいことがあった。

「部屋の掃除というか、片付けはどれくらい進みましたか?」
「ちょっとだけですね」
「なるほど」
「まぁ、その話は帰ってからにしましょう」
「了解しました」

 聞く前から考えうる可能性は二つだった。完全に終わるほど進んだか、ほとんど進んでいないか。彼女の反応を見る限り後者のようだ。
 その会話の後は気まずい空気にはならなかったが、特に会話らしい会話も発生しなかった。
 今日2回目の帰宅。いつも通り鍵を開けてから部屋に入る。
 相変わらず、今までのことを考えると不自然なほど綺麗な廊下を抜け、さらに不自然なほど綺麗な部屋に抜ける。僕も冬子さんも部屋に入ってすぐ荷物を置いた。
 スマートフォンの時計は20時を表示していた。夕食も食べ終わり、あとはお風呂に入って寝るだけだ。

「お風呂の順番とかどうします?」
「別に、私はいつでもいけますよ」
「なるほど。そういえば」
「はい」
「シャンプーとか置きっぱなしなんですけど」
「あぁ。それ使いますよ」
「それと布団なんですけど」
「それはまた今度私の部屋から郵送します」
「郵送?」
「宅配便っていう方が正しいんですかね」
「あぁ、なるほど」
「はい。それまでは2人で1枚の布団で寝ます」
「あ、分かりました」

 冬子さんは淡々と会話をするが、本気なのだろうかと考える。しかし、どうにもならない状況で答えを出してくれるのはある意味ありがたかった。

「じゃあ、先にお風呂入りますね」
「わかりました」

 短い会話の後、洗面台へと向かう。いつもなら部屋で脱いでから風呂に向かうが、流石に女性の前で脱ぐ訳にもいかなかった。
 風呂であたまを洗う。その間冬子さんのことを考える。ここ数日は毎日ずっと考えていた。これからの生活は大きく変わる。いろんなものも用意することになるだろう。それも冬子さんと話す必要がある。
 考え事をしている間に頭も体も洗い終わっていた。最後に石鹸を洗い流して風呂から出る。洗面台で体を拭いて、部屋に戻ると、スマートフォンを操作する冬子さんがいた。

「上がりました」
「了解です」
「すぐ入ります?」
「そうですね」
「いってらっしゃいませ」
「いってきます」

 会話が終わると、服を脱いで風呂へと向かう冬子さん。彼女は相変わらず人目を気にしない。彼女が気にならないのならいいのかもしれないと言い聞かせ、目を逸らす。
 冬子さんの風呂の時間が分からない。前回寝てしまったというのがここで響いてくる。しかし、話しかけに行く訳にもいかず、待つしかなかった。
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