完全に疲弊しきった官公庁勤務の女の子と同居するだけの話

ぽよ

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36話

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 カップラーメンを食べ終わり、荷物の配送手配をする。インターネットで検索して、必要事項を入力すると荷物の集荷日の選択が出てくる。

「あ、明日でも行けるらしいです」
「じゃあ明日にしますか」
「荷物が届くのは来週土曜日でいいですか?」
「大丈夫ですね」
「こんなに急でもやってくれるんですね」
「引っ越し手配とかだと年度末が多いから、今は暇なのかもしれないです」
「あー、確かにそうですね」

 自分が引っ越し手配をした数年前から社会情勢は大きく変わっている。そこが本当にそうなのかは分からないが、可能性としてはそれがあるだろう。
 段ボールの箱の数を数えて入力し、家電の説明を入力し、その他の事項にも入力する。

「廊下にある洗濯機とかって、運ばないんですか?」
「家具家電付きの社宅だったんですよ」
「なるほど。それだと引越しの時は運ばなくていいですね」
「ここに来る時も楽でした」

 10箱ほどになっている段ボール箱を見ながら思う。かつて同じ経験をした自分がこんな形で手助けができるなんて思っていなかった。
 あの頃の若さと勢いは、今はもうどこにもない。だからこそ、できることでもあった。

「じゃあ、お風呂入って寝ますか」
「晩御飯は食べないんですか?」
「今のが昼と夜の兼用になるかなって思ってました」
「なるほど、それなら大丈夫です」

 その短い会話に冬子さんの仕事の大変さが映っているように見えた。朝早くから出勤し、日付が変わるまで仕事をして帰ってくる。その長い時間の中で、食を楽しむ時間はどこにもない。
 彼女がまたいつか仕事に復帰する時は、もっと自分の人生を歩めるように手助けができるように全力を尽くしたいと思った。
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