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邂逅
ショッピングモール
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高杉と2人でショッピングモールに入る。恋人ではない。友人ではある。そんな2人で出かけると、こんなにも余所余所しくなるんだと梨咲は学んだ。特に気まずい空気があるわけでは無いが、お互いこれといった話題を持ち出して話すわけでも無い。高杉に特別な感情を抱いているつもりはないが、せっかく異性の友人と二人だというのに特に何をするわけでもなくただモールの中を歩く。
中央エントランスまで来たところでフロア案内を見る。どうなら一階は飲食店が多く、2階より上には基本的に服飾関係か本屋しかないようだった。埋もれるように雑貨屋もあるようだが、敷地面積と割合的にはほとんどないようなものだ。梨咲は今服に困っていないので高杉の買い物に付き合うことになるのかと思っていたが、そうではないらしい。
「今日は小宮さんの服を見たいんだよ」
「え、なんで?」
「俺がプレゼントしたいから」
「はぁ、そうなの」
「だから、一緒に見て欲しいんだよ」
「そう言われてもなぁ」
服をプレゼントしたいと言われたが、意図がわからない。フロア案内の前で服屋を探す。正直既にめんどくさいという気持ちが出てきていた。プレゼントと言うなら呼ばない方が良かったんじゃないか。適当にいろんなことを考えながら話をする。2人で買い物に行くことだけは決まった。
「普段の服って高いの?」
「いや、そんなことないけど。なんで?」
「どんな服着てるのかなーって」
普段着ている服なんてそんな高い服じゃない。安さで有名な服屋に通って買っている。しかし高杉はそういうつもりはないようだ。高杉とは違う思惑を持っている。そして、高杉の考えていることが分からない。梨咲から見た高杉は身長が高くて普通の顔の男としか見えていなかったが、彼から見た梨咲の姿は、どんな風に映っているのだろうか。
足早に歩く高杉とは対照的に梨咲は遠慮がちに歩いていた。それでも高杉を見失うことは面倒な事態になりそうだったので、形だけはついて行く。いよいよ服屋へと到着し、2人で中へと入っていく。しばらく店の中をフラフラと歩き、どんな服があるかを2人で見る。梨咲が普段着るような服で、似たようなデザインの服を見ると値段が一桁多かった。少しだけ気後れするが、プレゼントしてもらうと言うことは値段を気にしなくても良い。予算が足りないという最悪の事態はおそらく免れる。プレゼントされる側も本来は気にするべきであることは分かっているが、高杉のエゴだと言い訳をして、その場を乗り切る。自分の世界に入っていろんなことを考えているうちに、彼は買う服を決めたようだった。
「小宮さん、これなんかどう?」
「こういう服はなかなか着ないわね」
「着ることはある?」
「まぁ、無いことはないけれど」
高杉にお勧めされた服はパステルカラーのワンピースだった。梨咲としても着る機会がないわけではない。しかし、好んで着るような服ではなかった。どちらかと言えば動きやすさを重視した服を選ぶことが多い梨咲としては、よっぽどお洒落して外出する機会があれば着ることはある。しかし、年に2回か3回あればいい方だ。店内には何人か客がいて、2人と同じように服を見ながらあれこれ話している。レディースの服が専門ではないため、男性客が1人でいることもある。デートで服を選びに来ている男女も見える。第三者から見れば梨咲もそう言う人たちの一組に映っているのだろう。これから高杉に勧められる服がどう言う服になるのか。いまいち見えていない状態のまま、2人のデートは進んでいく。
「うん、これならいいかも」
「良かった!ありがとう、小宮さん」
「えぇ、こっちも良さそうなものが選べて良かったわ」
結局3店舗ほどウインドウショッピングをして、やっとの思いで欲しいものを見つけた。梨咲自身がおしゃれという自覚があるわけじゃない。なんとなく、普段着ているものに近いものを選ぶ。そうすれば梨咲も着る機会が発生する。それが今回の選ぶ基準の一つだった。これから会うことが増えるのであれば、どこかのタイミングで着ているのを目撃されればそれでいい。彼もそれで満足するだろう。選んだ服を高杉がレジまで持っていき会計を済ませる。レジの出口で高杉を待っていると、レジから出てきた彼が、買い物袋を梨咲に差し出してきた。
「プレゼント、どうぞ」
「あ、あぁ。ありがとう」
その場で渡されるとは思っておらず、たどたどしく返事と感謝をする。もう少し雰囲気がある場所で渡されると思ったが、気負わなくて良かったかもしれない。そんなことをしている二人を気にも止めず世間は流れていく。
買い物という一連の流れが終わり、二人は服屋を出る。土曜日のショッピングモールは人で溢れていた。高杉と普段の服について話をする。どうやら高杉もおしゃれそのものには興味がなかったらしい。しかし、大学生になったからには頑張りたいと言う表明をしていた。俗にいう大学デビューというやつだろうか。誰かに届けるわけでもなく自分自身の頑張りのための意思表明だと思っていたのだがそうではないらしい。
「小宮さんにも見ていて欲しいんだよ」
「ずっと一緒にいて欲しいってこと?」
「うん」
どう考えても拡大解釈であろう返答をすると、肯定されてしまい、困惑する。そして返答であるということは、つまりそういうことなのかと思い、聞いてみる。
「それってつまり、告白ってこと?」
「うん」
「まぁ、いいわ。たいしてやること変わらないでしょ。デートには行ったりするでしょうけど」
「そうだね。大学で授業受けたりもするだろうし」
「私授業は一人で受けたいの。ごめんね」
「あ、うん」
本当に告白だったことに驚きだが、なるべく平静を装う。しかし、それを即答で認めたことに驚いた。いろんなことを考えてみる。高杉となら恋人になってみてもいいかもしれないと心のどこかで思った。これから何が起きるかは分からない。しかし、2人で歩むからこそ見えるものもあるかもしれない。梨咲は大学に恋愛をするために通うつもりはない。そこだけはドライになるつもりだった。少し気まずい空気になったが、ふと思ったことを聞く。
「というかそれってつまり、高杉くんと恋人になったってことだよね」
「まぁ、うん」
「なるほどね。うん、いいわよ。付き合ってあげる」
「ありがとう」
梨咲としては大学生活の上で変なことが起きなければそれでいい。しかし、完全に照れている高杉を見ていると梨咲も恥ずかしくなった。今横で歩いている高杉を見ながら提案してみる。
「せっかく恋人になったなら手でも繋ぐ?」
「え?あぁ、うん」
手を繋ぐことに慣れていない二人はぎこちなく手を繋ぐ。梨咲もどう繋げばいいのか分からずもたもたしてしまった。高杉と恋人繋ぎ手を絡める。少しだけ恥ずかしかったがすぐに慣れた。しかし、恋人になったという緊張が急に押し寄せ、耳が遠くなったような感覚に襲われる。緊張と疲れが相まってのことなのかもしれない。今まで聞こえていたショッピングモールの喧騒が遠くの世界のように感じられる。ついさっきまでそっけなく返答していたが、恋人になったということはこのままでは良くないのだろう。そんな思考が過るが、どこまで愛想良くできるかは自分次第。昼を過ぎても高杉とのデートは終わる気配はない。新しくできた恋人と、どこまでいけるのか。梨咲には新しく疑問ができた。
中央エントランスまで来たところでフロア案内を見る。どうなら一階は飲食店が多く、2階より上には基本的に服飾関係か本屋しかないようだった。埋もれるように雑貨屋もあるようだが、敷地面積と割合的にはほとんどないようなものだ。梨咲は今服に困っていないので高杉の買い物に付き合うことになるのかと思っていたが、そうではないらしい。
「今日は小宮さんの服を見たいんだよ」
「え、なんで?」
「俺がプレゼントしたいから」
「はぁ、そうなの」
「だから、一緒に見て欲しいんだよ」
「そう言われてもなぁ」
服をプレゼントしたいと言われたが、意図がわからない。フロア案内の前で服屋を探す。正直既にめんどくさいという気持ちが出てきていた。プレゼントと言うなら呼ばない方が良かったんじゃないか。適当にいろんなことを考えながら話をする。2人で買い物に行くことだけは決まった。
「普段の服って高いの?」
「いや、そんなことないけど。なんで?」
「どんな服着てるのかなーって」
普段着ている服なんてそんな高い服じゃない。安さで有名な服屋に通って買っている。しかし高杉はそういうつもりはないようだ。高杉とは違う思惑を持っている。そして、高杉の考えていることが分からない。梨咲から見た高杉は身長が高くて普通の顔の男としか見えていなかったが、彼から見た梨咲の姿は、どんな風に映っているのだろうか。
足早に歩く高杉とは対照的に梨咲は遠慮がちに歩いていた。それでも高杉を見失うことは面倒な事態になりそうだったので、形だけはついて行く。いよいよ服屋へと到着し、2人で中へと入っていく。しばらく店の中をフラフラと歩き、どんな服があるかを2人で見る。梨咲が普段着るような服で、似たようなデザインの服を見ると値段が一桁多かった。少しだけ気後れするが、プレゼントしてもらうと言うことは値段を気にしなくても良い。予算が足りないという最悪の事態はおそらく免れる。プレゼントされる側も本来は気にするべきであることは分かっているが、高杉のエゴだと言い訳をして、その場を乗り切る。自分の世界に入っていろんなことを考えているうちに、彼は買う服を決めたようだった。
「小宮さん、これなんかどう?」
「こういう服はなかなか着ないわね」
「着ることはある?」
「まぁ、無いことはないけれど」
高杉にお勧めされた服はパステルカラーのワンピースだった。梨咲としても着る機会がないわけではない。しかし、好んで着るような服ではなかった。どちらかと言えば動きやすさを重視した服を選ぶことが多い梨咲としては、よっぽどお洒落して外出する機会があれば着ることはある。しかし、年に2回か3回あればいい方だ。店内には何人か客がいて、2人と同じように服を見ながらあれこれ話している。レディースの服が専門ではないため、男性客が1人でいることもある。デートで服を選びに来ている男女も見える。第三者から見れば梨咲もそう言う人たちの一組に映っているのだろう。これから高杉に勧められる服がどう言う服になるのか。いまいち見えていない状態のまま、2人のデートは進んでいく。
「うん、これならいいかも」
「良かった!ありがとう、小宮さん」
「えぇ、こっちも良さそうなものが選べて良かったわ」
結局3店舗ほどウインドウショッピングをして、やっとの思いで欲しいものを見つけた。梨咲自身がおしゃれという自覚があるわけじゃない。なんとなく、普段着ているものに近いものを選ぶ。そうすれば梨咲も着る機会が発生する。それが今回の選ぶ基準の一つだった。これから会うことが増えるのであれば、どこかのタイミングで着ているのを目撃されればそれでいい。彼もそれで満足するだろう。選んだ服を高杉がレジまで持っていき会計を済ませる。レジの出口で高杉を待っていると、レジから出てきた彼が、買い物袋を梨咲に差し出してきた。
「プレゼント、どうぞ」
「あ、あぁ。ありがとう」
その場で渡されるとは思っておらず、たどたどしく返事と感謝をする。もう少し雰囲気がある場所で渡されると思ったが、気負わなくて良かったかもしれない。そんなことをしている二人を気にも止めず世間は流れていく。
買い物という一連の流れが終わり、二人は服屋を出る。土曜日のショッピングモールは人で溢れていた。高杉と普段の服について話をする。どうやら高杉もおしゃれそのものには興味がなかったらしい。しかし、大学生になったからには頑張りたいと言う表明をしていた。俗にいう大学デビューというやつだろうか。誰かに届けるわけでもなく自分自身の頑張りのための意思表明だと思っていたのだがそうではないらしい。
「小宮さんにも見ていて欲しいんだよ」
「ずっと一緒にいて欲しいってこと?」
「うん」
どう考えても拡大解釈であろう返答をすると、肯定されてしまい、困惑する。そして返答であるということは、つまりそういうことなのかと思い、聞いてみる。
「それってつまり、告白ってこと?」
「うん」
「まぁ、いいわ。たいしてやること変わらないでしょ。デートには行ったりするでしょうけど」
「そうだね。大学で授業受けたりもするだろうし」
「私授業は一人で受けたいの。ごめんね」
「あ、うん」
本当に告白だったことに驚きだが、なるべく平静を装う。しかし、それを即答で認めたことに驚いた。いろんなことを考えてみる。高杉となら恋人になってみてもいいかもしれないと心のどこかで思った。これから何が起きるかは分からない。しかし、2人で歩むからこそ見えるものもあるかもしれない。梨咲は大学に恋愛をするために通うつもりはない。そこだけはドライになるつもりだった。少し気まずい空気になったが、ふと思ったことを聞く。
「というかそれってつまり、高杉くんと恋人になったってことだよね」
「まぁ、うん」
「なるほどね。うん、いいわよ。付き合ってあげる」
「ありがとう」
梨咲としては大学生活の上で変なことが起きなければそれでいい。しかし、完全に照れている高杉を見ていると梨咲も恥ずかしくなった。今横で歩いている高杉を見ながら提案してみる。
「せっかく恋人になったなら手でも繋ぐ?」
「え?あぁ、うん」
手を繋ぐことに慣れていない二人はぎこちなく手を繋ぐ。梨咲もどう繋げばいいのか分からずもたもたしてしまった。高杉と恋人繋ぎ手を絡める。少しだけ恥ずかしかったがすぐに慣れた。しかし、恋人になったという緊張が急に押し寄せ、耳が遠くなったような感覚に襲われる。緊張と疲れが相まってのことなのかもしれない。今まで聞こえていたショッピングモールの喧騒が遠くの世界のように感じられる。ついさっきまでそっけなく返答していたが、恋人になったということはこのままでは良くないのだろう。そんな思考が過るが、どこまで愛想良くできるかは自分次第。昼を過ぎても高杉とのデートは終わる気配はない。新しくできた恋人と、どこまでいけるのか。梨咲には新しく疑問ができた。
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