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熱
土曜日の呼び出し
しおりを挟む土曜日。いつもと同じ時間に起きて洗面台へと向かう。時刻は朝10時。ここ最近の平日はずっと忙しく、睡眠時間もあまり取れていなかった。久しぶりにレポートに追われていない土曜日がやってきた。もうすぐ期末試験ということもあるが、今日は自由に過ごしたい。そんな時に、高杉が頭に浮かぶ。それと同時にスマートフォンが震えた。画面を見ると、高杉の名前が表示されていた。
「おはよう」
「うん、おはよう」
「今日予定ある?」
「今日は何もないよ」
「デート行こう」
「え、いいけど」
「じゃあ、小宮さんの家の最寄駅に行くね」
「あ、うん」
「12時くらいに着くと思う」
「分かった」
返事だけはいつも通りしてみるものの、梨咲はまだ服すら着替えていなかった。最近少しずつおしゃれというものが分かってきた。そのおしゃれに従って着替えたいのだが、デートということであればなおさら、少しでも可愛く見せたい。寝巻きから着替えて服を選ぶ。
今は夏だが、冬は涼しい時が多く、薄着だと少しだけ寒い時もある。スマートフォンで今日の気温の推移確認したところ、今日の気温は35度を超える予報が出ていたが、夜はそんなに寒くならないようだった。ポロシャツにワイドパンツという服装で決める。
準備をしている間にも時間は過ぎていて、着替え終わった頃には11時を回っていた。クーラーをかけた部屋でお茶を飲んでから家を出る。6月も終わりが近づき夏本番がすぐそこにきていた。鍵を閉めてから、駅へと向かう。急に決まったデートだったが、梨咲はとても楽しみだった。
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