【完結】悪役令嬢のお父様。

❄️冬は つとめて

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お父様と国王陛下。

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響き渡った言葉に、会場にいる者達は一斉に上段の王妃を見る。
今まさに、コッペリウスによって税負担を増税させられそうになっているのだ。その税を王妃は散財しょうと言っているのだ。

コッペリウスの無の境地の目が、段上の上の者を見る。

(怖いッス、ぱい先!! させませんから、散財なんて絶対ッス!! ) 
スクワードは心の中で土下座をして詫ている。

「それでは、舞踏会を開かなくてはいけませんね。」

(お前は黙っとれーー!! 馬鹿息子ーー!! )
母の言葉を受けて、ドレスを作るならば舞踏会を開かなくてはと王太子は進言する。

コッペリウスの鉄面皮な顔が、微笑みを称えた。

(怖いッス!! その笑顔、怖いッス!! )

「王妃陛下。祝い事や外交以外でドレスを新調する事もも、舞踏会を開く事も致しません。」

(なんでオレを見るんッスか!! )
淡々と話すコッペリウスに、後輩として叩き込まれた精神圧力に陛下は震える。

「お金が入ると言いましたのに。酷いですわ陛下、フジ侯爵がわたくしを虐めますわ。」

(いや、虐めじゃないから!! )
目を潤ませて、下から目線で陛下に訴える。

「アノールルよ、税とは国庫に入る物だからな。民の血税を私的に使うわけにはいかないのだ。」
「民の血税? フジ侯爵は此処にいる者(貴族)から取るとおっしゃいましたわ。」

「「「「  !?  」」」」
良識ある一部の貴族達は目を見開いた。主に、下位貴族の者達である。

「アノールル、貴族の下に民がいるのだ。その民達が汗水垂らして働いてくれている御蔭で、私達は暮らしていけるのだ。」
「そ、そんな……、貴族の下に民が居るなんて聞いてませんわ。」
(おーーい!! 王妃教育はどうやった!? エレベート公爵家は何を教えてる!? )

「アーノルド、ちなみにお前はどう教わった。」
スクワードは不安を抱えて息子に王太子、王としての心得を聞いた。

「尊き者の私は、その場にいるだけでよいと教わりました。」
(解雇ーー!! 教育係、全員解雇!! )

「そうですわ、王族の血を引く我々はその場にいるだけで、皆が総てをやってくれますわ。わたくし達は、着飾って尊き姿を見せればよろしいのですわ。」

(王妃教育、何やったーー!! 王太子教育も、何やってるんだーー!! )

「そうとも、我々王族の血を引く者は尊ばれ私の前では跪くものだ。フジ侯爵。」
王妃の兄であるエレベート侯爵が話を続けた。

(おのれも、黙っとれーー!! )

「スクワード国王陛下。」
凍りつくコッペリウスの声が国王陛下の耳に届く。

(怖いッス、ぱい先!! )
ガタガタ震えながら、コッペリウスの方を見る。

(離婚は嫌ッス!! そこの馬鹿はいいッスけど、オレには宮邸にまだかわいい七つの子がいるんッス!! 母親のいない子は、可哀想ッス!! )
スクワードの母は下位の貴族であった為、正妃や高位貴族の側妃達に追いやられ実家で彼を産んだ。正妃や側妃達は追い出しただけでは飽き足らず、実家ら圧力をかけて子爵家を没落まで追い込んだ。四男であったので、王にも見捨てられ彼は市井で育った。
 
苦労をして母はスクワードが十歳の時亡くなり、外聞が悪いと宮邸に引き取られたのであった。しかし、スクワードは宮邸でも肩身の狭い生活をおくっていた。
忘れ去られた四男坊、第四王子として。

だが神(コッペリウス)は、彼を見捨てなかった。あれよあれよと王太子や他の王子を追いやり、スクワードを(無理やり)国王へと鎮座させたのであった。

そして王妃選びでスクワードは、

(どうせ、政略結婚なら子供の為に後ろ盾のある令嬢を。)

産まれてくる子供の為に、高位貴族の公爵家のアノールル公爵令嬢を選んだのであった。


「スクワード国王陛下。」

(ひいぃ~~、ぱい先!! オレが責任持って勉強させますから、離婚は勘弁ッス!! )







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