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国王陛下とお父様。
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エレベート公爵は、公の場できっちり賠償金を払うと約束をした。
尽力した婦人達は「女性の勝利よ。」よと、喜び勇んでいる。どうやら浮気男、女への報復『泣き寝入りはしないわ。』団体が作られそうなほど盛り上がっている。
アルプース男爵は肩代わりが関心出来たことに安堵し、エレベート公爵は悔しそうに拳を握り締めていた。
(だから言ったんッス。いや、思ったんッスけど。素直にぱい先に、頷いとけばよかったんッス。)
上段から一部始終を見ていた国王陛下は、溜息を付いた。
(ぱい先に敵うはずはないッス。時間の無駄ッス。だから言ったんッス、言ってないッスけど。)
国王陛下はエレベート公爵を見て哀れに思った。
(素直に頷いとけば、公でコテンパンにやられることはなかったんッス。馬鹿ッス。)
挙げ句婦人達を敵にするような感じになってしまった。
「相手がいるのに、浮気をするなんて許せませんわ。」
「近づくのも許せません。」
「賠償金だけでは、責めて往復ビンタくらいの罰則を。」
「あら、握り潰してしまえばいいのよ。」
その言葉に、男性陣はバッと股間を手で隠した。変な空気が男性陣に漂う。
(女性、怖いッス!! )
青ざめている男性もいる、もしかしたら浮気をしているのかもしれない。
(オレは怖くないッス、浮気も側妃も持たないッス。オヤジみたいにはならないッス。)
スクワードの父親、元王は何人もの側妃を持っていた。それだけでは飽き足らず、スクワードの母侍女として側妃使えていた子爵令嬢を無理やり手をつけた。
正妃や側妃の怒りを買ったスクワードの母は侍女をクビになり城を追い出され、実家でスクワードを産んだ。男児であった為、役に立たない王子はもういらぬと見捨てられた。それでも怒りがおさまらない正妃や側妃は実家の力を使って、子爵家は没落へと追い込んだ。スクワードは市井で、母と共に生活をしていた。
(思えば、あの頃が一番平和だったッス。)
母が亡くなり、城に引き上げられた。その時からスクワードは虐げられ、蔑まれた。
(ぱい先に会うまで、地獄だったッス。国王にはなりたくはなかったけど、会えてよかったッス。)
スクワードはコッペリウスを見る。他の者には分からないだろうが、国王陛下には分かる。
(ぱい先、機嫌が良さそうッス。)
それもその筈、娘の名誉をその場で取り戻し臨時収入が入ったのだから。それも高額な。
「国王陛下、お待たせ致しました。」
コッペリウスは一礼をする。
「私事に時間を費やしてしまいお許しください。私事は、お優しい方の尽力により解決いたしました。」
(良かったッス、やっと終わったッスね。)
「これより、授賞式に入りたいと思います。宜しいでしょうか。」
「うむ、良きに計らえ。」
(すっかり忘れてたッス。今日授賞式に来たッス。)
コッペリウスの言葉にスクワードと、この場にいる者達は授賞式に来たのだと思い出した。学園の教師達は反省文を書くことに頭がいっぱいだった。忘れ去られていた授賞者は、思い出されてほっと溜息を付いた。
(可哀想ッス。馬鹿が馬鹿やらかしたッスから…… )
スクワードには忘れ去られる悲しさは、心に詰まるほどよく分かる。しかしその馬鹿をやらかしたのは。
(馬鹿やらかしたのはオレの息子と親戚ッス。………反省文書くッス。)
何故起こったか、今までどうしていたか、これからどうするか、反省文にはこの三箇条を書かなくてはならない。
国王陛下は天井を見上げた。
(あ、蜘蛛の巣があるッス。)
スクワードは聴力も視力も良かった。
授賞式は厳かに始まった。
数人の授賞者が陛下から証書を貰い、褒賞を貰った。大きな拍手が上がり、張り詰めていた会場の空気が溶けるように凪いでいった。
そして、授賞式はづつがなく終わった。
(終わったッス、これで帰れるッス。)
尽力した婦人達は「女性の勝利よ。」よと、喜び勇んでいる。どうやら浮気男、女への報復『泣き寝入りはしないわ。』団体が作られそうなほど盛り上がっている。
アルプース男爵は肩代わりが関心出来たことに安堵し、エレベート公爵は悔しそうに拳を握り締めていた。
(だから言ったんッス。いや、思ったんッスけど。素直にぱい先に、頷いとけばよかったんッス。)
上段から一部始終を見ていた国王陛下は、溜息を付いた。
(ぱい先に敵うはずはないッス。時間の無駄ッス。だから言ったんッス、言ってないッスけど。)
国王陛下はエレベート公爵を見て哀れに思った。
(素直に頷いとけば、公でコテンパンにやられることはなかったんッス。馬鹿ッス。)
挙げ句婦人達を敵にするような感じになってしまった。
「相手がいるのに、浮気をするなんて許せませんわ。」
「近づくのも許せません。」
「賠償金だけでは、責めて往復ビンタくらいの罰則を。」
「あら、握り潰してしまえばいいのよ。」
その言葉に、男性陣はバッと股間を手で隠した。変な空気が男性陣に漂う。
(女性、怖いッス!! )
青ざめている男性もいる、もしかしたら浮気をしているのかもしれない。
(オレは怖くないッス、浮気も側妃も持たないッス。オヤジみたいにはならないッス。)
スクワードの父親、元王は何人もの側妃を持っていた。それだけでは飽き足らず、スクワードの母侍女として側妃使えていた子爵令嬢を無理やり手をつけた。
正妃や側妃の怒りを買ったスクワードの母は侍女をクビになり城を追い出され、実家でスクワードを産んだ。男児であった為、役に立たない王子はもういらぬと見捨てられた。それでも怒りがおさまらない正妃や側妃は実家の力を使って、子爵家は没落へと追い込んだ。スクワードは市井で、母と共に生活をしていた。
(思えば、あの頃が一番平和だったッス。)
母が亡くなり、城に引き上げられた。その時からスクワードは虐げられ、蔑まれた。
(ぱい先に会うまで、地獄だったッス。国王にはなりたくはなかったけど、会えてよかったッス。)
スクワードはコッペリウスを見る。他の者には分からないだろうが、国王陛下には分かる。
(ぱい先、機嫌が良さそうッス。)
それもその筈、娘の名誉をその場で取り戻し臨時収入が入ったのだから。それも高額な。
「国王陛下、お待たせ致しました。」
コッペリウスは一礼をする。
「私事に時間を費やしてしまいお許しください。私事は、お優しい方の尽力により解決いたしました。」
(良かったッス、やっと終わったッスね。)
「これより、授賞式に入りたいと思います。宜しいでしょうか。」
「うむ、良きに計らえ。」
(すっかり忘れてたッス。今日授賞式に来たッス。)
コッペリウスの言葉にスクワードと、この場にいる者達は授賞式に来たのだと思い出した。学園の教師達は反省文を書くことに頭がいっぱいだった。忘れ去られていた授賞者は、思い出されてほっと溜息を付いた。
(可哀想ッス。馬鹿が馬鹿やらかしたッスから…… )
スクワードには忘れ去られる悲しさは、心に詰まるほどよく分かる。しかしその馬鹿をやらかしたのは。
(馬鹿やらかしたのはオレの息子と親戚ッス。………反省文書くッス。)
何故起こったか、今までどうしていたか、これからどうするか、反省文にはこの三箇条を書かなくてはならない。
国王陛下は天井を見上げた。
(あ、蜘蛛の巣があるッス。)
スクワードは聴力も視力も良かった。
授賞式は厳かに始まった。
数人の授賞者が陛下から証書を貰い、褒賞を貰った。大きな拍手が上がり、張り詰めていた会場の空気が溶けるように凪いでいった。
そして、授賞式はづつがなく終わった。
(終わったッス、これで帰れるッス。)
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