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楽しい旅行。
緊張感。
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「何をしている!! さっさと、倒せ!! 」
チンピラ達に取って、金づるが騒ぐ。
「このガキども、スキをつきやがって!! 」
「ガキだからと、容赦しないぜ!! 」
シエリアとリョウに蹴られたチンピラ二人は、腹をさすりながら起き上がる。
「あ”ぁん、誰がガキだと!? 」
「子供にイキっても、惨めなだけですわ。」
「誰が子供だ!! 」
ころころと笑うシエリアにリョウは、チンピラの次に噛み付いた。
「「くそガキ共!! 」」
リョウが顔を逸らすと、スキを見て二人が殴りきってくる。シエリアはリョウの両肩に手を置き、倒立するようにふわりと空に舞い上がる。そのまま体を前転勢いと落下の勢いで殴りかかって来たチンピラ一人に強烈なかかと落としを背中に食らわせる。
もう一人のチンピラはシエリアの押すはずみで縮んだリョウを捕えられず拳は空を切る。
「ただのパンチ!! 」
リョウは縮みこんだ体を延ばすように、チンピラの顎下からアッパーパンチを繰り出す。
仰向けに飛ばされるチンピラと前のめりに倒れ込むチンピラ。蹴った反動を使ってひらりとリョウの隣に舞い降りるシエリア、二人は手を握り勝利のポーズと高らかに上げた。
「「勝利ーー!! 」」
どんなもんだと、二人はエドワードを見る。
「エドワード様には、強そうな者を残して置きましたわ。」
「行け、相棒!! ロケットパンチだ!! 」
やんやヤンヤと、囃し立てる。
「や、やってられるか!! 」
形勢逆転した事に一人のチンピラが逃げ出す。彼は虎の威を借る狐であった。
「ま、待て!! お前!! 」
ヨナンが叫ぶが、振り向きもせずに走り去る。シエリアとリョウは追わなかった。何故ならコレからが見ものなのだから。
「きや~~!! お兄さま、ヤッちゃって!! 」
「行け、エドワード!! スペシウム光線だ!! 」
きらきらした瞳でエドワードを応援する二人。
「き、貴様ら!! 僕は、この地の領主の息子だぞ!! こんな事してただで済むと思っているのか!! 」
「シエリア、子供だから分かんない~~ 」
「リョウちゃんも、子供だから分かんない~~ 」
都合の良いときだけ子供になる、見た目子供の成人した二人であった。
「カシラ、なんとかしろ!! 」
話にならないと、残った一人にヨナンは叫ぶ。
「うるせぇ!! 」
カシラは叫ぶ。目の前に立つエドワードから目を離さない。
「俺の愛するエリシアを脅した罪は重いぞ。」
エドワードもカシラから目を離さない。
「きゃ~~!! 愛するエリシアだって!! 」
「爆発しろ!! リア充!! 」
伸したチンピラに座って応援するシエリアとリョウ。バックから取り出したペロペロキャンディーを舐めるシエリアとリュックサックから取り出したポップコーンを食べているリョウ。緊張感がない二人は、既に物見遊山だ。
「爆ぜろ、リア充!! ついでに禿げろ!! 」
「きゃ~~!! お兄さま、シアのどこが好きなの~~ 」
「カシラ、さっさとやっけろ!! 」
応援する、三人? の声援。
「金ならいくらでも払う!! だから、さっさと倒せ!! 」
「お兄さま~~ シアに『愛してる』て、言った? 」
「リア充、許すまじ!! 頑張れ!! チンピラ!! 」
「うるせぇ!! 」
「黙ってろ!! 」
あまりのうるささに、同時にエドワードとカシラは叫んだ。
「僕も彼女が、欲しいぞーー!! 」
「やだ~~ お兄さま、照れちゃって!! うふふっ。」
「うるさいとはなんだ!! 言葉に気をつけろ!! 」
止まらない三人の声。
「うるせぇぞ、お前ら!! 」
「頼むから、静かにしてくれ!! 」
エドワードとカシラの決闘シーンは、静かなものではなく緊迫感に欠けるものであった。
「頼むから、集中させさせてくれ!! 」
チンピラ達に取って、金づるが騒ぐ。
「このガキども、スキをつきやがって!! 」
「ガキだからと、容赦しないぜ!! 」
シエリアとリョウに蹴られたチンピラ二人は、腹をさすりながら起き上がる。
「あ”ぁん、誰がガキだと!? 」
「子供にイキっても、惨めなだけですわ。」
「誰が子供だ!! 」
ころころと笑うシエリアにリョウは、チンピラの次に噛み付いた。
「「くそガキ共!! 」」
リョウが顔を逸らすと、スキを見て二人が殴りきってくる。シエリアはリョウの両肩に手を置き、倒立するようにふわりと空に舞い上がる。そのまま体を前転勢いと落下の勢いで殴りかかって来たチンピラ一人に強烈なかかと落としを背中に食らわせる。
もう一人のチンピラはシエリアの押すはずみで縮んだリョウを捕えられず拳は空を切る。
「ただのパンチ!! 」
リョウは縮みこんだ体を延ばすように、チンピラの顎下からアッパーパンチを繰り出す。
仰向けに飛ばされるチンピラと前のめりに倒れ込むチンピラ。蹴った反動を使ってひらりとリョウの隣に舞い降りるシエリア、二人は手を握り勝利のポーズと高らかに上げた。
「「勝利ーー!! 」」
どんなもんだと、二人はエドワードを見る。
「エドワード様には、強そうな者を残して置きましたわ。」
「行け、相棒!! ロケットパンチだ!! 」
やんやヤンヤと、囃し立てる。
「や、やってられるか!! 」
形勢逆転した事に一人のチンピラが逃げ出す。彼は虎の威を借る狐であった。
「ま、待て!! お前!! 」
ヨナンが叫ぶが、振り向きもせずに走り去る。シエリアとリョウは追わなかった。何故ならコレからが見ものなのだから。
「きや~~!! お兄さま、ヤッちゃって!! 」
「行け、エドワード!! スペシウム光線だ!! 」
きらきらした瞳でエドワードを応援する二人。
「き、貴様ら!! 僕は、この地の領主の息子だぞ!! こんな事してただで済むと思っているのか!! 」
「シエリア、子供だから分かんない~~ 」
「リョウちゃんも、子供だから分かんない~~ 」
都合の良いときだけ子供になる、見た目子供の成人した二人であった。
「カシラ、なんとかしろ!! 」
話にならないと、残った一人にヨナンは叫ぶ。
「うるせぇ!! 」
カシラは叫ぶ。目の前に立つエドワードから目を離さない。
「俺の愛するエリシアを脅した罪は重いぞ。」
エドワードもカシラから目を離さない。
「きゃ~~!! 愛するエリシアだって!! 」
「爆発しろ!! リア充!! 」
伸したチンピラに座って応援するシエリアとリョウ。バックから取り出したペロペロキャンディーを舐めるシエリアとリュックサックから取り出したポップコーンを食べているリョウ。緊張感がない二人は、既に物見遊山だ。
「爆ぜろ、リア充!! ついでに禿げろ!! 」
「きゃ~~!! お兄さま、シアのどこが好きなの~~ 」
「カシラ、さっさとやっけろ!! 」
応援する、三人? の声援。
「金ならいくらでも払う!! だから、さっさと倒せ!! 」
「お兄さま~~ シアに『愛してる』て、言った? 」
「リア充、許すまじ!! 頑張れ!! チンピラ!! 」
「うるせぇ!! 」
「黙ってろ!! 」
あまりのうるささに、同時にエドワードとカシラは叫んだ。
「僕も彼女が、欲しいぞーー!! 」
「やだ~~ お兄さま、照れちゃって!! うふふっ。」
「うるさいとはなんだ!! 言葉に気をつけろ!! 」
止まらない三人の声。
「うるせぇぞ、お前ら!! 」
「頼むから、静かにしてくれ!! 」
エドワードとカシラの決闘シーンは、静かなものではなく緊迫感に欠けるものであった。
「頼むから、集中させさせてくれ!! 」
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