【完結】私の婚約者は、妹を選ぶ。

❄️冬は つとめて

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楽しい旅行。

エリシアの勝利。

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「お兄さま!! 次はかかと落としよ、お兄さま!! こうよ、こう!! 」
シエリアは楽しそうに足を真上に振り上げる。バサバサと、スカートが音をたてて揺れる。

「パンツ見えるぞ。」
と、リョウ。
だが、ラッキースケベ絶対領域のパンツは何故か見えない。

しかし、巨乳と言われる程大きくないが、とする胸はと揺れている。

「顔は子供だが、体はじゃないか。」
鼻の下を伸ばしたヨナン変態がいる。品定めするようにシエリアをじっと見つめている。特に胸を。

すっと、リョウが間に入る。

「変態め、顔と体がちぐはぐに何を欲情しているのか!? 」
リョウはヨナンに指をさす。

「貴様は、ロリコンか!? それとも、セクシー系か!! ロリコンは、変態だぞ!! 犯罪だぞ!! ちなみに僕は、セクシー系だ!! 」
リョウは声を大にして、言い放つ。そして手を握りしめ、震わせる。

「どこかにショタコンのお姉さんはいないのか!? 僕は、成人しているから犯罪ではない!! 変態にもならない!! 」
手を空に広げてリョウは訴える。ヨナンは、後ずさる。

「合法、ショタだーー!! 」
「じゃ、わたしも合法ロリ? 」
シエリアがリョウの後ろからひょっこりと顔を出す。

「お前は、ちぐはぐなんだよ!! ロリ顔なら、ロリ体系たいけいでいやがれ!! セクシーな体系なら、お姉さん顔になりやがれ!! を壊している!! 」
私的意見を、振りかざすリョウ。

「あなたなんて、実年齢見た目を壊してるじゃない!! 」 
「コチとら、東洋祖国じゃ平均でい!! 」
負けずにシエリアも、リョウに言い返す。リョウは手の平で鼻を啜り上げながら、応えた。

「ロリとは、ほっこりするものでい!! 子供や動物を愛でて、ほっこりするのと同じでい!! 」
リョウはシエリアを指差す。

「ほっこりする顔の下にセクシー系の体は、を崩している!! 」
ぷーっと、頬を膨らますシエリア。ますます、子供っぽい顔立ちになる。

「なによ、なによ!! あなただって、ほっこり系の顔立ちなんだから一生恋なんて無理よ!! 」
「がーーん!! 」
シエリアの言葉に、リョウはダメージを負った。

「見た目がショタなんだから、子供や動物のように愛でられて終わりよ!! あなたは、恋愛対象じゃないのよ!! 」
「ガ、ガアーーン!! 」
リョウは、精神にシエリアの踵落としを食らった。シエリアの言う事は、総てリョウの体験であった。そう、愛でられるがお付き合いには及ばない。

「ぼ、僕も…… 」
呟く。

「僕も彼女が、欲しいぞ!! 恋愛がしたいぞーーー!! 」
空に向かって叫んだ。

「なあ!! にあいつ等、先に黙らせてはダメか!? 」
「……… 」
カシラは、シエリア達を指さしてエドワードに確認をとる。既にエドワードとカシラの二人は闘争心は萎えていた。


「きゃーーあぁーー!! どいて、どいてーー!! 」
声と共にエリシアが、丘を滑って降りてきた。あの子供たちが遊んでいた丘滑りの台を借りて勢いよく滑り降りてくる。

エリシアは怖くなって逃げ出せなくなるように、いっきに下まで降りようと子供たちに丘滑りの台を借りて乗って降りてきたのだ。

「キャーーあぁーー!! とまらないーー!! 」
エリシアは止め方を知らなかった。足を前に差し出し、勢いよく滑る滑る。

そして悲劇は起こる。

丘の下にいるヨナンが振り向いた股間に、エリシアの片足が

「「「ゔっ!! 」」」

その場にいる四人の男は、股間を押さえた。一人は強烈なダイレクトアタックによる、激痛に。三人の男は、その痛みの共感に。

そのまま、ヨナンはその場に股間を押さえてノックアウト。

静寂。

その場が、静寂に包まれた。




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