あの一等星

AGE・小説家となるもの

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五章 光ゆく黄色い彗星

光の速さ

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ヒカ「隕石のことについて何か分かった?お兄ちゃん」
クア「わからん……詳しく調べても何も分からん 光源物質なんてどこにあった……中には魔法使っても何もなかったし」
ヒカ「とりあえずどうする?」
クア「こうなったら別の妖精達を頼ろかな?」
ヒカ「お兄ちゃん、頼れる友達いるの?」
クア「グハッ……心に言葉をグサグサ刺すな……!」
ヒカ「とりあえず友達にそれ見せてくるねー!」
パタパタパタパタ
妖精の森の中の広場
ラミ「めっちゃキラキラしてるモン持ってるじゃん!」
ヒカ「この前の落ちた隕石だよ 1キロあるしお兄ちゃんも何も分からないらしいよ」
ミア「1キロ!?凄い高額じゃん」
そして数時間後
ヒュー!
森へ向け隕石が降り続いた
クア「くっ!隕石め!俺らのすみかをえぐりやがって!」
ヒカ「仕方ないよお兄ちゃん 隕石は私達じゃどうにも!」
クア「……あの光る隕石を捨てろ!」
ヒカ「でも!」
クア「引き寄せてるようにしか見えない……まるで拾った奴を殺すかのように」
ヒカ「そういえば隕石は最初から私達目掛けてたね」
クア「光る隕石には何らかの力がある……それが隕石を降らすのなら捨てなきゃ俺らは悪者だぞ」
ヒカ「それでも!!」
ドォン!
クア「止まるな死ぬぞ!」
ヒカ「ごめん!」
クア「さっさと光る彗星を捨ててくれ!」
ヒカ「無理っ!これは運命だと思うから」
クア「運命とか何ふざけたことを!」
ヒカ「この彗星は私にしか使えないような気がする そういう音がする」
クア「ふざけんな!」
ドォーン!
クア「うわっ!?」
クアは隕石の爆風でヒカの背中から引き剥がされてしまった
ヒカ「日暈ハロ!!からの!」
ピュン!
その移動速度は見えなかった
いつの間にかクアはヒカに抱きしめられていて助ける瞬間などひとっつも見えなかった
ヒカ「……何だろう 懐かしいような感じがする」
クア「もしかしてあれは」
ピカーン!!!
隕石は光り輝いて隕石は粉々に砕かれた
ヒカ「この姿は?」
気がつくと光を身に纏って姿を変えていた
クア「なんだそれ……」
アス「ファタエ!?神話に語り継がれた妖精の女神……!」
クア「彗星は神の彗星だと?」
ヒカ「そうみたいだね」
事が過ぎてからしばらくは何も起きなかった
あの時まではね

END

五章END









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