あの一等星

AGE・小説家となるもの

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八章 そして平和へ

消滅猶予

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リンナの家
リンナ「ふぁーあれ?なんで家で寝てるんだ?もしかして今の全部夢??」
アロンの家
アロン「うーん……はっ?なんでベットの上に!?あんな鮮明なのに夢だったの……?」
妖精の森
ざわざわざわざわ
ヒカ「うっ……え?なんで!?クア!起きて!」
クア「ふぁー……?え?なんで家に?」
ヒカ「戦ってたはずだよね?」
クア「確かな 夢だったのか?」
ヒカ「分かんない」
天界
理概神「なぜ……なぜ……お前が破滅を止めた?」
アルファ「俺が望んだのはこういうことじゃない……!」
理概神「うるさい……!紅き彗星レッド・スターの分際で!」
アルファ「この世界は本当に平和じゃないと言えるか?楽しくないといえるか?」
理概神「言える ロシアウクライナだってそうだ 戦争の神とかいうクソが出てきたせいで!」
アルファ「取引をしよう この世界で幸福など平和だと思える瞬間が100年以内にないのであれば消滅させて良い 神共もそれでいいな?」
神々「はい!」
ゼウス「平和にして見せます この世界を!」
アマテラス「神々達みんなで!」
理概神「……分かった了承してやる ただし」
神々「ただし?」
理概神「平和に出来ると思う行動を様々すること!」
神々「はい!!」
それから世界は変わった
財政難である国には金運の神や地の神が協力して資源などを引き当てさせ食糧難である国は豊穣の神や天気の神が豊作させ世界は豊かになっていった
しかし結局の所、邪神に分類される疫病神や貧乏神は途絶えなかった
リンナの家
リンナ「なんかあれから変わったなぁ 色々と 日本も豊かになったし技術は発達してくし」
リンナ「そう言えばあの時のメンバーの町訪ねてみようかな」
リンナはアルファの町マジカルピースに向かったがマジカルピースは存在していなかった
リンナ「え?」
アルファ「リンナ?」
リンナ(聞き覚えのある声?)
リンナ「アルファ?」
アルファ「何しにここへ?」
リンナ「いや、忘れられなくてさあの事…」
アルファ「でもメンバーの町をまわるのはやめといた方が良いと思うよ」
リンナ「なんで?」
アルファ「絶望を見ると思うから」
リンナ「どういうこと?」
アルファ「他世界は大丈夫だけどこのファンタジアス・スターゴッド・ストーリーは違う……もう星らは本当は死んでいるんだよ」
リンナ「え?」
アルファ「俺の始想スタートは全てを元に戻す力じゃない……始想…つまり想像の中に移す魔法だ……この世界は本当は滅んでいたんだ」
リンナ「なぜ他の世界は無事なの?」
アルファ「他の世界にはマナがないから混沌が生まれないんだ マナがあるこの世界は直したって魔力が暴走する混沌が生まれるんだよ」
リンナ「なぜ?」
アルファ「マナは人類の欲望と感情で出来てるから理概神には生み出せないんだ 俺が生きている限りお前らこの世界は平和でいるはずだ 俺はこの世界の住民を救いたかったからな」
リンナ「マナを捨ててでも良い……現実世界に戻ることは出来る?」
アルファ「マナのあった空間に物を生み出すと混沌が起きるって言っただろ?」
リンナ「そっか……」
アルファ「少なくても20年はこの世界があるはずだから」
リンナ「20年か 短い……」
アルファ「まぁ最大でも百年ぐらいだけど」
リンナ「アルファって理概神の星持ってるのに寿命あるの?」
アルファ「元々人間だから肉体の限界である120歳ぐらいが寿命だと思う」
リンナ「へぇー」
アルファ「不死なんて辛いだけだから」
リンナ「なんか経験したことあるような物言いだね」
アルファ「前世が神だったから」
リンナ「なんの?」
アルファ「この世界に初神を放った別世界のね神だった」
リンナ「え?」
アルファ「所詮は全て物語だったって訳だ」
リンナ「……そうなんだ」
アルファ「もう時間だ」
リンナ「なんの?」
アルファ「想界に現れるのには時間制限があるんだ じゃあなリンナ」
リンナ「またねアルファ……」

~100 years later~
世界はテクノロジーに乗っ取られた
テクノロジーにより人は力を失った
テクノロジーによる人工知能AIは人々の仕事を奪い人々は職を失っていく
テクノロジーが発達しすぎて動くことを忘れた世界の平均寿命などは縮まり少子高齢化などの様々な問題を生んだ
理概神「……アルファ、お前、今のこの現状をどう思う?」
アルファ「頼ることを覚えた人間は動かなくなり筋力が衰え死が早くなって世界は遅かれ早かれ終わるな まぁ犯罪は減ったが」
理概神「だよな……」
アルファ「みんなテクノロジーに頼って楽しいのか?平和にはなったけどコミュニティが全部ネットになって会って会話するのも減ったよな」
理概神「……行き過ぎた平和は人をダメにするのが…人間って複雑だよな」
アルファ「程々が一番なのか どうする?遅かれ早かれあいつらは死ぬし世界壊す?」
理概神「終わり際まで見ていたいな 自分で手を下したくはない」
アルファ「あれは神が何しても終わりですもんね」 
理概神「そうだな」
想界
こちらでの100年はあまり変わりがなかった
一つあるとすれば五つの町は合併され多種族でも友情やコミュニケーションが生まれたことだろう
アルファ「一年に一回見に来ていたが今日でちょうど百年目か あいつは寿命で死んだから居ないけど」
リンク「アルファだ!」
アルファ「フフッ……」
ここに来るとなぜか笑えてくる
それほどここでの暮らしが懐かしかったんだろう
アルファ「リンクー!」
リンク「わぁーい!」
アルファ「……」
リンク「アルファ、なんか顔暗いよ?あっそーか!神だもん 平和のことで悩んでるんだ?何を悩んでいるのか教えてよ?」
アルファ「どうせお前なんかに話してもなぁ」
リンク「僕だってリンナの子孫なんだからね!」
ヒア「んー?どうかしたの?」
リンク「なんかアルファが悩んでるみたいで」
アルファ「俺は一言も悩んでると言ってないんだけどな」
クカ「それでアルファは何を悩んでるんだ?」
アルファ「実はな……」
三人「実は……?」
アルファ「この世界はもう維持できなくなって終わるんだ…」
ヒア「それ、本当なの!?」
アルファ「ああ……」
リンク「でもなんで維持できなくなるの?」
アルファ「契約をしたんだ…理概神と 」
クカ「嘘だっ……嘘だ嘘だ……!」
クかは涙を浮かべる
アルファ「……俺が嘘をついた事なんてあったか?神は嘘をつかないんだ……!」
リンク「どうにも出来ないの?神でしょ!」
アルファ「仕方ないんだ……俺が作った幻想のこの世界は近日中に消滅する……」
ヒア「幻想?全て幻なの?」
アルファ「端的に言ってしまえばな……」
クカ「元の世界は?」
アルファ「あるけどマナとそれを使える力を持ってるこの世界の全ての人々は元の世界に戻れない 魔法が渡ると混沌が起きると理概神が言っていた…」
リンク「元々あった場所に作れば良いんじゃ無いの?」
アルファ「無理だ…マナの上に土地は作れない 同じく混沌が起きると理概神が言っていた…」
ヒア「なんで?おかしいでしょ?」
アルファ「マナは人類の欲望と感情で出来てるから理概神には生み出せないんだ…本来人間が手にあ入れてはならない力を元の世界に持ち入れたならば人間は思い通りに使い世界が荒れ滅びる……」
クカ「……そうなんだ…」
リンク「(小声)……超眼」
リンクの目には複数の糸が見えた
リンク「(小声)ヒア……ヒア」
ヒア(あれ?なんか音が聞こえる 誰かがなんか言ってる?)
その声の正体はリンク バレないように計画を話していた
ヒア(えっ!?糸があるの?集中すれば聞こえるかな?見えた これを斬れば良いのね 任せて)
リンク「視界共有っ!」
ヒア「聴覚共有!」
クカには計画と作戦そして糸がはっきり見えるようになった
クカ(いきなり……!?)
クカは随分吃驚した顔を見せた
リンク「……ここがアルファの作った幻想の世界ならっ!」
シャキン!
アルファ「くっ!?何を!?」
ヒア「この世界からアルファを切り離せばっ!」
アルファ「そんなことお前らには無理……」
アルファ(くっ!こいつらはあいつらの子孫……殴れねぇ!)
クカ「この世界は独立する!ってこれでいいんだよね?手榴弾!」
ドォーン!
アルファ「やめろ……!」
アルファ(くそっ!くそっ!体が攻撃しねぇ!こいつら達への攻撃に拒否反応とか聞いたことないんだけど!?)
リンク(あれ?アルファが攻撃してこない?まぁいいや 糸狩ろう)
アルファ「お前らにこの世界がどうにか出来るわけない!」
リンク「決めつけは良くないよ これでも僕たちは五等星の子孫なんだからね!」
アルファ「だからって!」
ヒア「信じて…星を!綺羅めけ!光斬!」
シュパパパパ!
アルファ「うぁっ!?脳が……他関係から遮断されてく?」
クカ「おりゃぁぁぁ!」
ドォーン!!
ピチピチピチピチ!
アルファ「……!」
アルファの目は濃い紅色に染まった
リンク「記憶を斬った?」
アルファ「……てめぇら!」
ドォーン!
リンク「うっ……う゛ぇ……」
ヒア「ダメだ…アルファが暴走しちゃった」
アマ「光風の稲妻ライトウィンドボルト!」
瞬く間に光で埋め尽くされた
アルファ「うわぁぁぁ」
リンク「アマ!」
クカ「間に合ったようだね」
ヒア「クカが呼んだの?」
クカ「うん!」
アルファ「お前ら何を……!」
リンク「この世界を終わらせない!」
アルファ「……!?」 
四人「いっけー!」
三つの星とその血族の光がアルファには見えた
アルファ「……」
アルファはこの四人を昔の四人と重ね合わせ涙を流した
ドーン!
アルファ「お前ら……」
昔の様々な思い出を思い出す
走馬灯のように
???「解放されました」
アルファ「んっ……」
バタッ
アルファはこうして眠りについた
リンク「これで消えないんだよね」
アマ「よく分からないけどこれで世界が平和になるんなら!」
期日
リンク「あれから消えていないけど大丈夫かな」
ヒア「期日は今日みたいだけど」
リンク「一ヶ月だもんね」
クカ「きっと行けるよ!」
次の日
アマ「結局消えなかったな」
クカ「ふふっもう世界は平和だー!」
リンク「やったー!!」 
ヒア「世界は独立したんだー!」
みんなは騒ぎ祭りをあげ賑わった

END
あとがき
遂に最終回終わりましたー
一番最初に終わった思い出の残る作品にしたいと頑張ってストーリーや設定を今まで考えてきました
ここまで読んでくれてありがとうございました
最後にお願いです!せび感想を下さい!
次の作品の参考にします!
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