神機妙算の神々

AGE・小説家となるもの

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地星の章

牢獄脱出

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スサノ「刑期ってまだなのか?」
スサノは牢獄の中でそう考える
スサノ「遅かれ早かれ捕まってたとはいえ俺は神なんだぞ?人権は持たずに神権を持ったんだぞ?」
そう愚痴を言っていたとき見覚えのある人物と遭遇した
泰司「……なんだてめぇここにも来てたのか クソガキ」
スサノ「あっ泰司じゃん どう?刑務所は」
泰司「今すぐプリズンブレイカーしたい気分だよ」
スサノ「そう?それより刑期はちゃんと償」
騎士ナイト「黙れボケ 俺らの人生を潰した野郎め!」
騎士ナイトは不思議な力で剣を召喚する
騎士ナイト「死ね!今度こそ!」
スサノ「良いの?やられるのはそっちだよ」
スサノは余裕な笑顔を見せる
泰司「ぶっ殺す」
泰司は神血ゴッドバーの風剣を過去に見たため能力を発動する
スサノ「お前らも何かの血を持つ者か?」
泰司「だとしたら?阿修羅・百裂拳!」
ドドドドドドドド!!
泰司の体から阿修羅のように手が生え高速で連続パンチを食らわす
騎士ナイト「冥土の土産に教えてやろう この世には三つの人間がいる お前のような極悪能力者と俺らという善良能力者、そして無能力者だ」
シュッ!!
騎士ナイトの剣はスサノの腕に肉が割けるほどの傷を負わせた
スサノ「詠唱無しで肉が割けるほどの威力っててめぇ本当になんなんだ?」
泰司「あれ今度は殴られてるだけなんだ?反撃してみろよ雑魚!」
そうスサノは攻撃を何度も食らっていた
相手の力を見るためだろう
スサノ「お望みならなぁ!」
グサッ!
風を纏った手刀が泰司の首を直撃させる
泰司「は?今何が……」
ぶしゃー!
纏った風は首を半分斬った
が、大動脈などの血から大量出血した
泰司「ゴボッ……!?」
泰司は血を吐き苦しそうにする
スサノ「やっぱ弱えなぁ……クソガキだからかな」
騎士ナイト「あっ……ああぁぁぁ!」
スサノ「自分は殺す気でいたのに仲間が死んだら悲鳴を上げる?おかしくない?」
騎士ナイト「やっぱりてめぇはおかしいっ…!!」
騎士ナイトはそう泣きながら言う
スサノ「あ?あんたらが悪い」
騎士ナイト「謝るから!牢獄から出すから!!」
スサノ「……信用できない 風閃ふうせん!」
スサノの手に反り風は鋭さを増し騎士ナイトに一閃を放った
騎士ナイト「はっ……!?」
それは対応できなかった
騎士ナイトの血が宙を舞った
騎士ナイト「いつからそこまでの威力が?」
騎士ナイトは剣に力を込めスサノに剣を向けてそう言う
スサノ「風の集中、分散は基本の分類だが?」
騎士ナイト「だからってこれは強すぎるだろうが!体を乱雑に切り裂かれて尚だぞ!?」
タッタッタッタッ
誰かの足音がこっちに来る音がする
スサノ「あっ看守来る 風落としの術」
それは風を起こすのと斬撃を伴う技である
それはスサノの体を傷つけ壁へ飛んでいった
スサノ(少々荒いが気絶を思わせる事により全責任があいつに飛ぶはずだ!!)
スサノはそう考える
騎士ナイト「自分への斬撃?頭でも狂ったか?まぁ良い 攻撃を辞めるならばとどめを刺す」
騎士ナイトはそう言い剣に力を注ぎスサノに向かって走り下ろそうとした
が、
看守「てめぇらなにやってる?」
看守が現れ騎士ナイトは即座に剣を止めた
これがばれたら刑期が伸びるのは分かりきったことだった
騎士ナイト「あーこれはそのー」
騎士ナイトは良い言い訳が思いつかなかった
そう発想力で敗北したのだ
二人は一人死亡一人気絶
それもその一人は首を割かれている
看守にはこう見えるだろう
こいつが犯人だと
斬り口もこの為だろうが風の斬撃から剣風に偽装されていた
看守「って事で殺人罪と傷害罪追加だから」
騎士ナイト「おいおいおかしいだろ!この傷の説明がつかないしそもそも殺ったのは俺じゃない!!」
看守「その剣についた血痕が証拠だよ そこからあの首切りの人と気絶してる人の血液が検出されれば犯人だから」
騎士ナイト「スサノは斬ったが泰司は斬ってねぇよ!」
看守「検出されれば犯人だから」
[病院では]
医者「こいつら異端だっ!!」
医者は開口一番にそう言った
神などの存在が必ずいるとは人類は思っていない
神力を持つ者など異端に等しいのだ
医者「こっちの首切れは腕六本でこっちの気絶してる人は致命傷なのに生存してて肺も大きいし」
そう力を持つ者は個々の能力に対応し肺が大きくなったり腕などの収納スペース見たいな隙間が作られたりしている
医者「人間じゃない異端なら治療は少し難しくなる……ん?首切り男こいつ生きてる?」
血液が止まっていたが脳波は生きている
しかも指一本がないと思ったらその分の脈を首につなげて補充しているじゃないか
医者「……結合手術した方が良いのかなこれ なんか怖えよ……」
医者はそう震い上がった
スサノ「すぅーすぅー……」
スサノはそう呼吸し始める
医者「呼吸してる?復活した?ってかなんか傷口に血栓作られてるんだけど血小板ちゃんそんなに仕事早いけ?」
スサノ「はぁ……ここはどこだ?」
スサノはあんな重傷であったのにも関わらず目覚めた
医者「もうお化けだよ……幽霊だよ!」
医者はそう言って逃げ出した
スサノ「あれれ?風を血流に混ぜていつもの調子で血液回してただけなんだけどなー」
そうあそこにスサノの血液は少量しかなかった
それは風のおかげで血流から血が漏れ出すことなく血を回してたのだ
まぁだからって傷がそんなに早く止血したり血栓作られたりするのはおかしいが
スサノ「あのさ血液なんてさ某呼吸刃でも止血できるんだし風のガーゼがあれば圧迫も可能なんだよね 血液の中に風詰めて止血も考えられるし」
これを普通にしているあたりおかしい
能力に目覚めたのは数日前なのに適応が早すぎる
泰司「ああうっせぇんだけど」 
泰司は六本目の腕の指の分を全て首に回し回復した
スサノ「剣道と風は似ていると思うんだ 仮説だけど だから突きでも威力があるはず」
スサノは病院から脱出計画を考え始める
そうブツブツ言うスサノを泰司は寝ながら見ていた
泰司「はぁっ……羽交い締め!!」
スサノは気づかず泰司に羽交い締めにされる
スサノ「はっ!?ふざけん」
泰司「おりゃぁぁぁぁ!!」
泰司はスサノの言葉を途中で切り窓に向かって投げつけた
パリーーン!!!!
ガラスの割れる音が鳴り響き
グシャッ!!
その後にスサノが落下した音が聞こえた
泰司「殺した?」
泰司は窓に出て下を見下ろす
血液が飛んでいた
急だったので対処が間に合わなかったのだろう
泰司「はっはっはー!!トドメ行くぞぉー!!!」
病院中の悲鳴と叫びと共に泰司の叫びも響いた
泰司「死ねっ!!」
泰司は階段を使い荒々しく襲いにかかった

スサノ「はぁっはぁっ……」
スサノは肩で息をする
血液がたくさん出ているが立った
医者「生きているのか?」
医者が寄ろうとした瞬間
?「触れるなゴミめら」
重低音の怖い声が響いた
医者「誰がゴミだと!?」
?「やつはスサノヲの化身……殺されたくなければ放っておけ」
医者「輪廻転生が本当にあるとでも言うのかお前は……!」
?「信じられぬならゆくが良い 彼の周りには幾つもの悪食が呼んでいる」
医者「どういう意味だ?」
?「これだから何も知らない人間は困る つまりスサノは人類の敵なんだよ!!」
病院中にその言葉が響く
医者「あいつが?」
?「そうだ あんたらはあいつを倒すか退いたらいい いや!!」
?がそう言うとメスを持つ者や観葉植物を武器にする者が現れた
医者(なっ!?これはっ!)
医者がそう思った瞬間に手はメスを持ち足はスサノに向かっていく
泰司(……くそっサタンが動き出したか)
泰司は阿修羅という『鬼神』『破壊神』『武神』の名を持つ神側の者だった
『正義』の名も持っていたため、泰司は悪魔の血族マジッドたちを正義だと思い始めた
その為、例外として神血ゴッドバーとして狩られず血族どもに仕えている
サタン{これで仕事はおしまいだ}
そう泰司の脳内に聞こえる
サタン{お前もいるし従者もいる 俺が直接手を下すほどの人材じゃねぇ}
泰司{了解Roger that}
泰司はそうサタンに返した
スサノ「おかしいおかしいおかしい!!武器もって襲いかかってくるんだけど!?イザナミこれどういうことぉ!?」
そう言うが誰も答えぬ
スサノ「あいつ夢にしか出てこないのかよ!」
泰司(ん?何のことだ?)
泰司はその発言を疑問に思う
スサノ(一般人に刃を放てと!?無理に決まってんだろ馬鹿!!いや……)
スサノは過去を思い出す
スサノ「依夜あいつの呪いか!?」
スサノはそう叫んだ
泰司「いい行け!」
泰司がそういうと武器を持った医療関係者や一般人は一斉にスサノに走って襲いかかった
スサノ「逃げろー!無理だから流石にこれは!殺さずに助けるなんてできないからぁ!!」
スサノはそう絶叫して足を引きずりながら駆けていった
サタン「絶壁領域フィードン!」
サタンがそう唱えると周りから見えぬ絶壁が出来る
ドンドンッ!!
スサノ「あーやばいっ!!出れない!?」
医師共「死ねぇー!死ねぇー!!」
泰司(サタンか?ありがとな)
泰司はそう思った
壁の反対側
依夜「殺すっ!!」
依夜は武器を構え待ち構えている
サタン「これでだめだったら私も手を下そう」
サタンは左手に魔力を集めている
依夜がなぜ抜け出せたか?
それは他の魔血マジッドが助けてくれたのだ
依夜「今度こそ息の根を!!」

END
次回「スサノの決断は吉と出るかまたもや凶となるか」
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