2 / 266
第1章……王国編
1話……勇者召喚と追放
しおりを挟む
「んむぅ……」
なんか肌寒い……てか背中痛い……
毛布どこ……てか固くね? 布団どした?
「痛たた……」
流石に寝ていられず体を起こすがどう見てもトラックのベッドでは無い。
周りを確認してみるが様子がおかしすぎる。
場所は……石室? 石造りの部屋でそれなりに広い部屋だ。
壁にいくつもの松明? が掛けられており暗いということは無い。
床には一応絨毯が敷いてあるが布団と比べるとやはり薄いようで体中痛い……
さて、敢えて見ないようにはしていたがすぐ近くには俺と同じように倒れている人が何人か居る。
えっと……男3人女2人か?
そして倒れている人の向こう、扉の前には数人の人影が見える。
ここからでは少し暗くて見えづらいが10人ほどか?
男女の区別は付かないが真ん中に居るのはデブってことだけはシルエットでわかる。
「……え?」
思わず声を出してしまった。
起きたこと気付かれたかな? いや、体起こしちゃってるからそりゃもう既に気付かれてるよな。
俺が起きたからか向こう側の人影が話し合っているように見えるが小声なのか聞き取ることができない。
え? マジなにこれ? ドッキリ?
目が覚めたら石造りの部屋でしたドッキリ?
でも俺一般人だし知り合いに動画投稿者なんて居ないぞ?
一人で混乱していると、周りに倒れていた人たちが次々と目覚めた。
「痛たた……」や「ここどこ?」や「夢?」など口々に呟きながら起き上がってくる。
全員が起き上がった時、パンッと大きく手を打ち鳴らす音が聞こえてきた。
俺を含め全員が音の方へ注目する。
「我らの召喚に応じてくれて感謝するぞ勇者たちよ! このまま話をするにはここは適さぬ、すまぬが移動願えるだろうか?」
声を発したのは大柄な人影。数歩前に出てきて話していたので松明の明かりに照らされてその姿を見ることが出来た。
大柄な男で豪奢な鎧に身を包み腰には剣を携えている中年男性。
こちらの全員が現状を理解出来ず立ち尽くしているのを無視して踵を返し部屋の外へ向かい歩き始めた。
俺たちも慌ててその男に付いて部屋を出る。
この男以外の部屋にいた人たちは男が話しているうちに一足早く部屋を出ている。
その集団に続いて男、さらに俺たちが続いて歩いていく。
何度か角を曲がったり階段を登ったりしながら10分ほど歩くと先頭集団はとある扉に入っていった。
俺たちも続いて部屋に入ると、さらに複数の人間がその部屋で待っていた。
最初に俺たちに声をかけた大柄な男は俺たちに長机の前に座るよう指示して扉の前に立つ。
これで逃げ道は塞がれた感じかな?
「ここまで御足労ありがとうございます勇者殿方。私はこの国で宰相を務めるエラルド・カーチスと申します。以後お見知り置きを」
エラルドと名乗った禿げあがった頭ででっぷりと太った男は右手を胸に当てて軽く頭を下げた。
釣られて会釈を返してしまったがこのデブ多分さっきの部屋で真ん中に居たデブだろう。
「そしてこちらに御座すは我らがエルヴニエス王国国王、エルリック・セラフ・フォン・エルヴニエス国王陛下です。皆様粗相のないようにお願いします」
国王と紹介された男性は一際大きな椅子に座っていた。
歳の頃は40前後だろうか、俺に仕事を教えてくれた変態……いや先輩と同じくらいに見える。
宰相エラルドとは違い服の上からでも鍛えているのがわかる体つきをした髭の似合うナイスミドルだ。
エルリック陛下は軽く頷いて話の続きを促す。
「皆様を召喚するに至った経緯としましては、伝説に謳われる魔王が復活しまして……我々も立ち向かいましたが歯が立たず、藁にもすがる思いで伝承に残っていた勇者召喚を行ったところ皆様が現れた、ということです」
勇者召喚……
その言葉で俺の胸は高鳴った。
何を隠そう俺はオタクだ。異世界ファンタジーが大好きだ。
21にもなって異世界転移や異世界転生を夢見るチーレム大好きお兄さんだ。
これは俺の人生始まったかもわからんね?
「まず皆様にはステータスの確認を行って頂きます。紙とペンをお配りしますので、ステータスを書き写してください」
おっけ、ステータスね? テンプレテンプレ、どうやって見るの?
「ステータスオープンと唱えてください。そうしますと自分のステータスが表示されますので」
「ステータスオープン」
俺含め6人がほぼ同時に唱える。
すると目の前に半透明の……ウインド? が表示されて色々書かれている。
えっと……なになに?
◇◆
名前……久里井戸玲央 Lv1
職業……トラック運転手
年齢……21
生命力……D 魔力量……E 筋力………D 素早さ……E
耐久力……D 魔攻……F 魔防……E
スキル
【トラック召喚】【トラック完全支配】
◇◆
……ん?
おかしな表記がいくつか見られたのでもう一度読み直す。
……うん、何回みてもトラック運転手って書いてるね?
スキルにトラック召喚とか支配とかあるけど全く意味わからんぞ?
いやいや、まぁ確かに俺はトラック運転手ですけども……
え? 職業ってそういうもの? と思い隣の男の子の紙を盗み見ると、そこには職業……勇者と書かれていた。
……あるぇ? これあれか? 勇者としてパーティで戦って魔王を倒す! 系じゃなくてバカにされて役立たず呼ばわりされて追放される系か?
「端の方、どうかされましたか?」
「あ、いえ、なんでもないです」
勇者にビビったけどステータス表記にもビビる。俺とは別次元て感じ?
嘘を書いてもバレそうだしバレたら余計マズそうなので正直にありのままを書く。
全員が書き終えた所で兵士のような人が用紙を集めて最初エラルドに手渡した。
「ふむ、忍者に賢者、聖騎士、剣聖に勇者……ん?」
職業を読み上げていたエラルドの声が止まる。
呼ばれてないの俺じゃないですかー、完璧に見咎められてるじゃないですかー……
「トラック……運転手?」
はい、トラック運転手です……
「陛下、なにやら変な職業が混ざってしまった様子。職業も聞いた事のない職業ですしステータスも……平均よりはやや上ですが他の勇者殿方とは比べ物になりません」
「左様か……強者の集団に1人でも弱者が混ざると機能せん。その者にはいくらか金を渡してお引き取り願え」
「かしこまりました、おい!」
宰相エラルドは近くにいた細身の男に声をかけて走らせる。
おそらく手切れ金を取りに行かせたのだろう。
「クリイド殿、すまぬが貴殿に勇者としての力は無いようだ。しばらく困らぬよう取り計らうので勇者殿方の邪魔をしないようにしてもらえぬだろうか?」
丁寧に話してくれてはいるが侮蔑の感情が見え隠れする。
しかしいきなり処刑だの無一文で放り出すなどしないところを見るとまだマシな対応ではなかろうか?
「お持ちしました」
「うむ、ではクリイド殿、これを持って行くがいい。そこの騎士に城外まで案内させる」
傍に控えていた兵士が一歩前に出たので俺は立ち上がり部屋を出る。
逆らっていい事は無いだろうし。
「ではこちらに」
「どーも」
立ち去る際に一緒に召喚された人たちに目をやるがあからさまに逸らされてしまった……
下手に暴言吐かれてバカにされるよりはいいか……
俺は先導する騎士に付いて歩いてやがて大きな門の前にたどり着いた。
「ではこちらを。大変かもしれませんが頑張ってください」
「ありがとうございます」
騎士さんは俺に金の入っているであろう袋を手渡して戻って行った。
さて、これからどうしよう……
なんか肌寒い……てか背中痛い……
毛布どこ……てか固くね? 布団どした?
「痛たた……」
流石に寝ていられず体を起こすがどう見てもトラックのベッドでは無い。
周りを確認してみるが様子がおかしすぎる。
場所は……石室? 石造りの部屋でそれなりに広い部屋だ。
壁にいくつもの松明? が掛けられており暗いということは無い。
床には一応絨毯が敷いてあるが布団と比べるとやはり薄いようで体中痛い……
さて、敢えて見ないようにはしていたがすぐ近くには俺と同じように倒れている人が何人か居る。
えっと……男3人女2人か?
そして倒れている人の向こう、扉の前には数人の人影が見える。
ここからでは少し暗くて見えづらいが10人ほどか?
男女の区別は付かないが真ん中に居るのはデブってことだけはシルエットでわかる。
「……え?」
思わず声を出してしまった。
起きたこと気付かれたかな? いや、体起こしちゃってるからそりゃもう既に気付かれてるよな。
俺が起きたからか向こう側の人影が話し合っているように見えるが小声なのか聞き取ることができない。
え? マジなにこれ? ドッキリ?
目が覚めたら石造りの部屋でしたドッキリ?
でも俺一般人だし知り合いに動画投稿者なんて居ないぞ?
一人で混乱していると、周りに倒れていた人たちが次々と目覚めた。
「痛たた……」や「ここどこ?」や「夢?」など口々に呟きながら起き上がってくる。
全員が起き上がった時、パンッと大きく手を打ち鳴らす音が聞こえてきた。
俺を含め全員が音の方へ注目する。
「我らの召喚に応じてくれて感謝するぞ勇者たちよ! このまま話をするにはここは適さぬ、すまぬが移動願えるだろうか?」
声を発したのは大柄な人影。数歩前に出てきて話していたので松明の明かりに照らされてその姿を見ることが出来た。
大柄な男で豪奢な鎧に身を包み腰には剣を携えている中年男性。
こちらの全員が現状を理解出来ず立ち尽くしているのを無視して踵を返し部屋の外へ向かい歩き始めた。
俺たちも慌ててその男に付いて部屋を出る。
この男以外の部屋にいた人たちは男が話しているうちに一足早く部屋を出ている。
その集団に続いて男、さらに俺たちが続いて歩いていく。
何度か角を曲がったり階段を登ったりしながら10分ほど歩くと先頭集団はとある扉に入っていった。
俺たちも続いて部屋に入ると、さらに複数の人間がその部屋で待っていた。
最初に俺たちに声をかけた大柄な男は俺たちに長机の前に座るよう指示して扉の前に立つ。
これで逃げ道は塞がれた感じかな?
「ここまで御足労ありがとうございます勇者殿方。私はこの国で宰相を務めるエラルド・カーチスと申します。以後お見知り置きを」
エラルドと名乗った禿げあがった頭ででっぷりと太った男は右手を胸に当てて軽く頭を下げた。
釣られて会釈を返してしまったがこのデブ多分さっきの部屋で真ん中に居たデブだろう。
「そしてこちらに御座すは我らがエルヴニエス王国国王、エルリック・セラフ・フォン・エルヴニエス国王陛下です。皆様粗相のないようにお願いします」
国王と紹介された男性は一際大きな椅子に座っていた。
歳の頃は40前後だろうか、俺に仕事を教えてくれた変態……いや先輩と同じくらいに見える。
宰相エラルドとは違い服の上からでも鍛えているのがわかる体つきをした髭の似合うナイスミドルだ。
エルリック陛下は軽く頷いて話の続きを促す。
「皆様を召喚するに至った経緯としましては、伝説に謳われる魔王が復活しまして……我々も立ち向かいましたが歯が立たず、藁にもすがる思いで伝承に残っていた勇者召喚を行ったところ皆様が現れた、ということです」
勇者召喚……
その言葉で俺の胸は高鳴った。
何を隠そう俺はオタクだ。異世界ファンタジーが大好きだ。
21にもなって異世界転移や異世界転生を夢見るチーレム大好きお兄さんだ。
これは俺の人生始まったかもわからんね?
「まず皆様にはステータスの確認を行って頂きます。紙とペンをお配りしますので、ステータスを書き写してください」
おっけ、ステータスね? テンプレテンプレ、どうやって見るの?
「ステータスオープンと唱えてください。そうしますと自分のステータスが表示されますので」
「ステータスオープン」
俺含め6人がほぼ同時に唱える。
すると目の前に半透明の……ウインド? が表示されて色々書かれている。
えっと……なになに?
◇◆
名前……久里井戸玲央 Lv1
職業……トラック運転手
年齢……21
生命力……D 魔力量……E 筋力………D 素早さ……E
耐久力……D 魔攻……F 魔防……E
スキル
【トラック召喚】【トラック完全支配】
◇◆
……ん?
おかしな表記がいくつか見られたのでもう一度読み直す。
……うん、何回みてもトラック運転手って書いてるね?
スキルにトラック召喚とか支配とかあるけど全く意味わからんぞ?
いやいや、まぁ確かに俺はトラック運転手ですけども……
え? 職業ってそういうもの? と思い隣の男の子の紙を盗み見ると、そこには職業……勇者と書かれていた。
……あるぇ? これあれか? 勇者としてパーティで戦って魔王を倒す! 系じゃなくてバカにされて役立たず呼ばわりされて追放される系か?
「端の方、どうかされましたか?」
「あ、いえ、なんでもないです」
勇者にビビったけどステータス表記にもビビる。俺とは別次元て感じ?
嘘を書いてもバレそうだしバレたら余計マズそうなので正直にありのままを書く。
全員が書き終えた所で兵士のような人が用紙を集めて最初エラルドに手渡した。
「ふむ、忍者に賢者、聖騎士、剣聖に勇者……ん?」
職業を読み上げていたエラルドの声が止まる。
呼ばれてないの俺じゃないですかー、完璧に見咎められてるじゃないですかー……
「トラック……運転手?」
はい、トラック運転手です……
「陛下、なにやら変な職業が混ざってしまった様子。職業も聞いた事のない職業ですしステータスも……平均よりはやや上ですが他の勇者殿方とは比べ物になりません」
「左様か……強者の集団に1人でも弱者が混ざると機能せん。その者にはいくらか金を渡してお引き取り願え」
「かしこまりました、おい!」
宰相エラルドは近くにいた細身の男に声をかけて走らせる。
おそらく手切れ金を取りに行かせたのだろう。
「クリイド殿、すまぬが貴殿に勇者としての力は無いようだ。しばらく困らぬよう取り計らうので勇者殿方の邪魔をしないようにしてもらえぬだろうか?」
丁寧に話してくれてはいるが侮蔑の感情が見え隠れする。
しかしいきなり処刑だの無一文で放り出すなどしないところを見るとまだマシな対応ではなかろうか?
「お持ちしました」
「うむ、ではクリイド殿、これを持って行くがいい。そこの騎士に城外まで案内させる」
傍に控えていた兵士が一歩前に出たので俺は立ち上がり部屋を出る。
逆らっていい事は無いだろうし。
「ではこちらに」
「どーも」
立ち去る際に一緒に召喚された人たちに目をやるがあからさまに逸らされてしまった……
下手に暴言吐かれてバカにされるよりはいいか……
俺は先導する騎士に付いて歩いてやがて大きな門の前にたどり着いた。
「ではこちらを。大変かもしれませんが頑張ってください」
「ありがとうございます」
騎士さんは俺に金の入っているであろう袋を手渡して戻って行った。
さて、これからどうしよう……
27
あなたにおすすめの小説
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる