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第3章……迷宮攻略編
64話……パーティ会議
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「あ、そうだ忘れてた、明日13時にギルドに来てくれって伝言受けたから明日は昼からギルドに行こう」
夕食を食べながら思い出したのでみんなに告げる。
サーシャたちのレベリングのインパクトが強すぎて今の今まで忘れていたのだ。
「ギルド? あぁ、昇格の件ですかね」
「そうだと思うわよ。いよいよね」
サーシャとリンも頷き内容を把握、よし連絡事項はこれだけかな?
「でも早いわね……クリードが来て何日だっけ?」
「そうだな……今日で確か15か16日目だったと思うけど」
2週間余りでミスリルランクか、早すぎるな……
「まだ2週間しか経ってないんですね」
「僕なんて出会ってからまだ1週間くらいだよ」
ハハとケイトは笑うがそう考えるとみんなとそう変わらないな。
「まぁ濃い時間だったと思うよ。俺もこの世界に来てまだ2週間しか経ってないなんてびっくりだよ、もう数年は居る感じがする」
「馴染みすぎよね……それよりクリードは元の世界に戻りたいとかは思わないの?」
元の世界……日本か。
「正直あんまり戻りたいとは思ってないかな? 去年両親亡くなって家族も居ないし結婚してた訳でも無いし……何人か会いたいなと思う友達は居るけどまぁそれはそれでって感じだし」
高校卒業してから大型トラック乗ることしか考えてなかったからな……
一応夢は叶えたわけだしなんならここでもトラック乗れるし……
そう考えたら未練とか全然無いよね。
「そうなんだ……正直勇者って魔王を倒したら元の世界に帰るイメージがあったからどうなのかなって思ってたよ」
「大半の勇者は戻ったって言われているけど、あたしのご先祖さまみたいに残った人もいるわよ? クリードはどうするの?」
「んー……俺は残りたいかな?」
戻ってもなぁ……仕事は嫌いじゃないけどこの先何年もやってたら嫌になることもあるだろうし……
特に日本でやりたいこと、やり残したことも無いしね。
「何より戻るより残った方が楽しそうだしね」
偽らざる本音だ。
戻ったところで……なんだよね。
「そっか」
ケイトはほっとため息を吐く、俺が戻ると思ってたのかな。
「まぁそういうことだから勇者たちが魔王を倒したとしてもよろしく頼むよ」
「はい」
サーシャはニコリと微笑んで受け入れてくれた。
良かった、帰れとか言われなくて……
食事を終えてみんなで公衆浴場へ、みんなで行っても俺は1人なんだけどな……
ディムたちでも居れば会話も出来て楽しいのだけど残念だ。
今はハンスとミナを故郷に送りに出ているらしい、なんでも片道2日程かかるのだとか……
言ってくれればウルトで送ったのだけど言ってなかったからな、今回は仕方ない。
1人のんびり湯船に浸かって癒される。
女性陣はまだかかるだろうし宿に戻る。
1人で夜遊びするのも味気ないしね……酒も好きじゃないし。
自室に戻って日課になりつつある魔法の訓練を行う。
宿でやっているのは光魔法の練習くらいだけどそろそろ音属性とやらの魔法も試してみたい。
雷、氷、水、風、光はそれなりに使えるようになってきたからね、未だに試していない音属性を試したい。
「音属性で出来そうなこと……音を大きくしたり小さくしたり?」
光源の魔法を浮かべて考える。
まだ同時展開は出来ていないので1つだけだ。
とりあえず浮かべている光源を消して右手に少しだけ魔力を集める。
それを音属性に変換……音属性って何色だろう?
そこはあまり拘らなくてもいいか、音で埋め尽くすってイメージ湧いたから埋め尽くす→塗りつぶす→黒。
よし、音属性は黒ってことで。
色も決まったので改めて変換、音を大きくするイメージで……
バチーン!!
そんな軽い気持ちてま指パッチンをしたら中々大きな音がした……
これ寝てる時耳元でやられたら驚いて飛び起きて鳴らしたやつにビンタするやつだ……
あれだけの魔力であんなに大きくなるのか……
戦闘中敵の耳元で鳴らせば……いやさすがに近接やりながら耳元に手を伸ばして指パッチンとか出来ないな。
それなら目の前で強い光放って目潰しした方が効果はあるハズだし……
「うーむ……」
とりあえずその日は使い方を考えながら眠りについた。
翌朝いつも通りに起床、いつも通りのモーニングルーティンをこなして朝食をみんなで食べる。
食事を終えたら自由時間、なのだが自由行動するにも中途半端という事で今後どう動くのかという会議を行うことになった。
なったというより俺がそうした。
「別にクリードが決めればいいのに」
そう言ったのはリンだがこういうことを1人で決めてしまうのは余計な軋轢を生みそうだし相談した方が良いだろう。
俺はワンマン型じゃなくて調整型のリーダーだよ。提案と最終決定はするから。
「昨日言ってたウルトに乗って迷宮攻略に賛成の人ー」
全員で部屋に集まり俺が質問すると、まさかの全員から手が上がった。
「決定ね」
リンが締めて会議終了、数秒で終わっちゃった……
「でもまだ装備も出来てないぞ? やるにしてもそれからの方が良くない?」
やるのは分かった。あとは時期だ。
「あたしはすぐの方がいいと思うわよ」
「あ、私もそう思います」
発言したのはリンとサーシャ。2人はすぐ行こう派らしい。
「私は装備が完成してからの方が良いと思います」
「自分もッス」
ソフィアとアンナは完成してから派か、ちなみに俺もこちらだ。
「ケイトは?」
「うーん……僕はすぐでもいいと思うよ。どうせ装備が完成するまでは訓練とかレベル上げでしょ? レベル上げには昨日のサーシャたちみたいにウルトさんに乗ってやればいい訳だし、それやるなら行けるところまで行ってそのまま行けそうなら攻略でいいと思う」
なるほど、そう言われると一理あるな……
ケイトの意見を聞いたソフィアとアンナも考えている。
「無理そうなら引けばいいのよ。その時は装備の完成、習熟訓練、並行してレベル上げ、それで攻略出来るか勇者たちが動いてそっちのサポートに回るか、それでいいんじゃない?」
それだと攻略出来ないな……そうか勇者たちの動きに合わせる必要もあるから時間は有限なんだよな……
「分かった。それなら早い方がいいな、今日ギルドに行ってその後早速行こうか」
「そうね。ついでにギルドマスターに迷宮攻略狙う旨伝えておいた方がいいわね」
確かに攻略したらどうなるか分からないなら必要だね。
「じゃあその方向で……」
時計を見ると11時前、また中途半端な……
「ちょっと軽く訓練してくるよ。昼過ぎに出発して昼飯食ってからギルドでいい?」
「わかりました」
「いいわよ」
「あ、僕も行くよ」
「自分も行くッス、ソフィアはどうするッスか?」
「聖女様の護衛をリン殿が引き受けて下さるならば……」
ソフィアがちらりとリンを見ると頷いていたので4人で訓練だ。
今回はアンナ相手に打ち込んでみたりソフィアからの打ち込みを受けたりケイトからアドバイスを受けたりと大変為になる訓練を行えた。
夕食を食べながら思い出したのでみんなに告げる。
サーシャたちのレベリングのインパクトが強すぎて今の今まで忘れていたのだ。
「ギルド? あぁ、昇格の件ですかね」
「そうだと思うわよ。いよいよね」
サーシャとリンも頷き内容を把握、よし連絡事項はこれだけかな?
「でも早いわね……クリードが来て何日だっけ?」
「そうだな……今日で確か15か16日目だったと思うけど」
2週間余りでミスリルランクか、早すぎるな……
「まだ2週間しか経ってないんですね」
「僕なんて出会ってからまだ1週間くらいだよ」
ハハとケイトは笑うがそう考えるとみんなとそう変わらないな。
「まぁ濃い時間だったと思うよ。俺もこの世界に来てまだ2週間しか経ってないなんてびっくりだよ、もう数年は居る感じがする」
「馴染みすぎよね……それよりクリードは元の世界に戻りたいとかは思わないの?」
元の世界……日本か。
「正直あんまり戻りたいとは思ってないかな? 去年両親亡くなって家族も居ないし結婚してた訳でも無いし……何人か会いたいなと思う友達は居るけどまぁそれはそれでって感じだし」
高校卒業してから大型トラック乗ることしか考えてなかったからな……
一応夢は叶えたわけだしなんならここでもトラック乗れるし……
そう考えたら未練とか全然無いよね。
「そうなんだ……正直勇者って魔王を倒したら元の世界に帰るイメージがあったからどうなのかなって思ってたよ」
「大半の勇者は戻ったって言われているけど、あたしのご先祖さまみたいに残った人もいるわよ? クリードはどうするの?」
「んー……俺は残りたいかな?」
戻ってもなぁ……仕事は嫌いじゃないけどこの先何年もやってたら嫌になることもあるだろうし……
特に日本でやりたいこと、やり残したことも無いしね。
「何より戻るより残った方が楽しそうだしね」
偽らざる本音だ。
戻ったところで……なんだよね。
「そっか」
ケイトはほっとため息を吐く、俺が戻ると思ってたのかな。
「まぁそういうことだから勇者たちが魔王を倒したとしてもよろしく頼むよ」
「はい」
サーシャはニコリと微笑んで受け入れてくれた。
良かった、帰れとか言われなくて……
食事を終えてみんなで公衆浴場へ、みんなで行っても俺は1人なんだけどな……
ディムたちでも居れば会話も出来て楽しいのだけど残念だ。
今はハンスとミナを故郷に送りに出ているらしい、なんでも片道2日程かかるのだとか……
言ってくれればウルトで送ったのだけど言ってなかったからな、今回は仕方ない。
1人のんびり湯船に浸かって癒される。
女性陣はまだかかるだろうし宿に戻る。
1人で夜遊びするのも味気ないしね……酒も好きじゃないし。
自室に戻って日課になりつつある魔法の訓練を行う。
宿でやっているのは光魔法の練習くらいだけどそろそろ音属性とやらの魔法も試してみたい。
雷、氷、水、風、光はそれなりに使えるようになってきたからね、未だに試していない音属性を試したい。
「音属性で出来そうなこと……音を大きくしたり小さくしたり?」
光源の魔法を浮かべて考える。
まだ同時展開は出来ていないので1つだけだ。
とりあえず浮かべている光源を消して右手に少しだけ魔力を集める。
それを音属性に変換……音属性って何色だろう?
そこはあまり拘らなくてもいいか、音で埋め尽くすってイメージ湧いたから埋め尽くす→塗りつぶす→黒。
よし、音属性は黒ってことで。
色も決まったので改めて変換、音を大きくするイメージで……
バチーン!!
そんな軽い気持ちてま指パッチンをしたら中々大きな音がした……
これ寝てる時耳元でやられたら驚いて飛び起きて鳴らしたやつにビンタするやつだ……
あれだけの魔力であんなに大きくなるのか……
戦闘中敵の耳元で鳴らせば……いやさすがに近接やりながら耳元に手を伸ばして指パッチンとか出来ないな。
それなら目の前で強い光放って目潰しした方が効果はあるハズだし……
「うーむ……」
とりあえずその日は使い方を考えながら眠りについた。
翌朝いつも通りに起床、いつも通りのモーニングルーティンをこなして朝食をみんなで食べる。
食事を終えたら自由時間、なのだが自由行動するにも中途半端という事で今後どう動くのかという会議を行うことになった。
なったというより俺がそうした。
「別にクリードが決めればいいのに」
そう言ったのはリンだがこういうことを1人で決めてしまうのは余計な軋轢を生みそうだし相談した方が良いだろう。
俺はワンマン型じゃなくて調整型のリーダーだよ。提案と最終決定はするから。
「昨日言ってたウルトに乗って迷宮攻略に賛成の人ー」
全員で部屋に集まり俺が質問すると、まさかの全員から手が上がった。
「決定ね」
リンが締めて会議終了、数秒で終わっちゃった……
「でもまだ装備も出来てないぞ? やるにしてもそれからの方が良くない?」
やるのは分かった。あとは時期だ。
「あたしはすぐの方がいいと思うわよ」
「あ、私もそう思います」
発言したのはリンとサーシャ。2人はすぐ行こう派らしい。
「私は装備が完成してからの方が良いと思います」
「自分もッス」
ソフィアとアンナは完成してから派か、ちなみに俺もこちらだ。
「ケイトは?」
「うーん……僕はすぐでもいいと思うよ。どうせ装備が完成するまでは訓練とかレベル上げでしょ? レベル上げには昨日のサーシャたちみたいにウルトさんに乗ってやればいい訳だし、それやるなら行けるところまで行ってそのまま行けそうなら攻略でいいと思う」
なるほど、そう言われると一理あるな……
ケイトの意見を聞いたソフィアとアンナも考えている。
「無理そうなら引けばいいのよ。その時は装備の完成、習熟訓練、並行してレベル上げ、それで攻略出来るか勇者たちが動いてそっちのサポートに回るか、それでいいんじゃない?」
それだと攻略出来ないな……そうか勇者たちの動きに合わせる必要もあるから時間は有限なんだよな……
「分かった。それなら早い方がいいな、今日ギルドに行ってその後早速行こうか」
「そうね。ついでにギルドマスターに迷宮攻略狙う旨伝えておいた方がいいわね」
確かに攻略したらどうなるか分からないなら必要だね。
「じゃあその方向で……」
時計を見ると11時前、また中途半端な……
「ちょっと軽く訓練してくるよ。昼過ぎに出発して昼飯食ってからギルドでいい?」
「わかりました」
「いいわよ」
「あ、僕も行くよ」
「自分も行くッス、ソフィアはどうするッスか?」
「聖女様の護衛をリン殿が引き受けて下さるならば……」
ソフィアがちらりとリンを見ると頷いていたので4人で訓練だ。
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