163 / 266
第6章……復讐の勇者編
154話……御前会議(上)
しおりを挟む
「ではクリード侯爵、お願いします」
「はい。まずは自己紹介から……レオ・クリードと申します。此度の魔王討伐の戦果を挙げたことで侯爵位に叙されることと相成りました。礼儀作法には少々疎い粗忽物ですがどうぞよろしくお願いします」
サーシャに教えてもらった貴族の礼をして締めくくると、パラパラと拍手の音が聞こえてきたので頭をあげる。
「ではお話を……」
まずは勇者どもの裏切りによりサーシャが攫われたところから。
国王が魔族に脅されていた件は上手くぼかして迷宮で力を得てから魔王領へと向かった話をした。
「侯爵、迷宮を攻略すると力を得るというが、どのような力なのだね?」
「そうですね……」
国王から迷宮で得た力のことを聞かれたがなんと答えようか……
ここの迷宮で得た力は色欲、まさかエロい事をしたらスキルゲットとは言えない。
よめーずが居なければまぁ言ってもいいのだが流石に当事者であるリンたちの前で言うのは憚られる。
「簡単に言うととある条件を満たせば他者のスキルをコピー出来る能力ですかね」
なんとか誤魔化す。
詳しく知りたいなら後で教えるから今はスルーして欲しい。
「なるほど、それは強力な能力だな……ほかの迷宮では違う能力が得られるのかね? それと迷宮を攻略すれば誰でもその力を得ることが出来るのかね?」
質問を重ねられるが条件の話では無いので少し安心した。
「私が攻略したら迷宮は4つ、それぞれ違う能力を得ています。攻略出来れば能力は誰でも得ることは出来ると思います」
事実俺以外でもケイトとリンが得ているからね。
「ふむ……ちなみに他の迷宮の能力を教えてもらうことは?」
「構いません。1番初めに手に入れたのはエルヴニエス王国北部のリバーク迷宮です。そこでは強欲の剣……斬った相手のスキルを奪う剣を手に入れました」
「なんと……」
国王はじめ、多くの貴族が目を見開く。
今回は条件もぼかさずに伝えたし分かりやすかったしな……他の迷宮の話でもいちいち固まりそうだな、慣れて欲しい。
「その剣を見せてもらうことは可能かな? もしよかったら……」
国王は思い直したのかなんでもないと言葉を切った。
まぁ国に納めろと言われても不可能なんですけども。
「この剣に認められないと力を発揮しないようです。どうぞ」
強欲の剣を【無限積載】から取り出して国王の前に置く。
「認められるとは?」
「はい。この剣には意思のようなものがありそれに認められないと力を発揮しないそうです。剣として使えても能力強奪の力は発動しないものかと」
握って振ることは可能だからね。
試し斬りはしなかったから認められていない者が使った場合斬れるかどうかも怪しい。
「美しいな」
「そうですね。それに斬れ味、強度共にオリハルコンの剣を上回るそうです」
その言葉で再び会議室内にざわめきが起こった。
「それはなんとも凄まじいな」
「ええ。強欲の剣は神器級の武器です。実際私は魔王をこの剣で斬りました」
「魔王を倒せる武器が手に入る可能性もあるのか」
「そうですね……リバーク迷宮の最奥の大悪魔、マンモンに認められれば可能性はあるかと」
たどり着けるかどうかは別だけど。
けど確かルシフェルが最奥の大悪魔を倒せば元に戻るとかなんとか言ってたな?
ならマンモン復活した後なら高レベルパーティなら攻略出来るようになるのかな?
「分かった。続けてくれ」
それからグリエル迷宮、教国の迷宮、魔王領で発見した迷宮を攻略した話をした。
ルシフェルの話をすると会議室内に居た全員が興味深そうに耳を傾けているのが話しながらに分かった。
実際に神を知る存在がそこに居る、宗教色の強いアルマン教国の人間なら興味を惹かれるのも当然だろう。
ただあそこまでたどり着ける人間は……教国には居ないだろうな。
というかこの大陸中を見渡しても俺たち以外には存在しないかもしれない。
そこからはリンの話。
魔王領西端の迷宮には俺は行っていない。
なので実際に攻略したリンに話してもらうことにした。
どうやら魔王領西端の迷宮に出現した魔物はエレメンタル系の魔物だったらしく弱点属性がハッキリしていたので戦いやすかったとのこと。
流石に下層の魔物やボスには苦戦したそうだがお陰で魔法の技術を磨けたらしい。
最下層の大悪魔に関してはウルトで瞬殺、そこで魔力無限回復とも言える能力を得たと。
「話を聞いていた限りクリード侯爵の神器をリン殿が使っていたように聞こえたのだが?」
「はい。旦那様の神器には明確な意思がありますので旦那様があたしの指示に従うようにと命令していましたので」
旦那様……リンにそう言われるとなんか背筋が……
「確かお前たちの結婚式でも目立っておったな……しかし意思ある神器か……聞いたことが無いな、誰か聞いたことがある者はおるか?」
国王の問い掛けに誰も答えない。
誰も知らないのか……と思ったところで教皇が手を挙げ発言を求めた。
「教会には歴代の勇者たちの神器の情報がほぼ全て残っております。その中に意思ある神器と言うのは存在しませんな」
教皇の発言を聞いて俺も驚いた。
俺の神器、ウルトに意思があるのはガブリエルが宿っているからだろう。
導きの天使とも言うし歴代勇者の誰かの神器に宿っていたのだろうと思っていたんだけど、そうじゃないのか……
「うーむ、つまり前代未聞ということか」
「そういうことですな」
国王の呟きに教皇は肯定の意を示す。
「私の神器には導きの天使ガブリエルが宿っているそうです。なので神器自体が意思を持っているというよりガブリエルの意思ですね」
国王と教皇2人の視線が俺に向いたので知っていることを話した。
これ以上のことは知らない。
「ガブリエル……神の声を届ける天使では無いのか?」
「本人? 本天使? は導きの天使と名乗っていましたね」
あれ? ガブリエルじゃなくてそれ言ったのルシフェルだっけ?
……ルシフェルだった気がしてきた。まぁいいか。
「しかし神の声を届ける天使というのも間違ってはいないかと」
思い出すのは結婚式でのウルトだ。
明確に『神の言葉を伝えます』と言っていたからな。
「ふむ、興味はあるが……まずは話を続けてもらおうか」
「そうですね。その後は魔王城に踏み込んで3人の聖女を救出、それから裏切り者たちと戦闘し撃破、残っていた四天将を名乗る竜人も倒して魔王の待つ玉座の間へと踏み込みました」
魔王城内に入ってからのことは軽く流す。
勇者との戦闘は……ちょっとやり過ぎたような気もしなくは無いからあまり話すことでもないし。
四天将のこともべつにいいだろう。大事なのは魔王であって配下じゃないし。
「そして魔王との戦いですが……」
会議室内に居るほぼ全ての人が固唾を飲んで俺を見ている。
「3人の聖女による【聖浄化結界】を展開した結果魔王は立つことも出来ない程に弱体化しまして……あっさりと終わりました」
そう纏めると貴族たちはぽかんとしたように口を半開きに開けた。
誰もが激戦を予想していたのだろう。
実際の英雄譚のようなものを本人から聞けると楽しみにしていた人も居たのかもしれない。
だが、現実はこんなものである。
初手から立っていることも出来ないように弱体化させてあっさり終わらせたとか拍子抜けもいいところだよね。わかる。
「えっと……以上ですね」
全ての報告を終えて席に座ると会議室内はなんとも言えない雰囲気に包まれた。
「はい。まずは自己紹介から……レオ・クリードと申します。此度の魔王討伐の戦果を挙げたことで侯爵位に叙されることと相成りました。礼儀作法には少々疎い粗忽物ですがどうぞよろしくお願いします」
サーシャに教えてもらった貴族の礼をして締めくくると、パラパラと拍手の音が聞こえてきたので頭をあげる。
「ではお話を……」
まずは勇者どもの裏切りによりサーシャが攫われたところから。
国王が魔族に脅されていた件は上手くぼかして迷宮で力を得てから魔王領へと向かった話をした。
「侯爵、迷宮を攻略すると力を得るというが、どのような力なのだね?」
「そうですね……」
国王から迷宮で得た力のことを聞かれたがなんと答えようか……
ここの迷宮で得た力は色欲、まさかエロい事をしたらスキルゲットとは言えない。
よめーずが居なければまぁ言ってもいいのだが流石に当事者であるリンたちの前で言うのは憚られる。
「簡単に言うととある条件を満たせば他者のスキルをコピー出来る能力ですかね」
なんとか誤魔化す。
詳しく知りたいなら後で教えるから今はスルーして欲しい。
「なるほど、それは強力な能力だな……ほかの迷宮では違う能力が得られるのかね? それと迷宮を攻略すれば誰でもその力を得ることが出来るのかね?」
質問を重ねられるが条件の話では無いので少し安心した。
「私が攻略したら迷宮は4つ、それぞれ違う能力を得ています。攻略出来れば能力は誰でも得ることは出来ると思います」
事実俺以外でもケイトとリンが得ているからね。
「ふむ……ちなみに他の迷宮の能力を教えてもらうことは?」
「構いません。1番初めに手に入れたのはエルヴニエス王国北部のリバーク迷宮です。そこでは強欲の剣……斬った相手のスキルを奪う剣を手に入れました」
「なんと……」
国王はじめ、多くの貴族が目を見開く。
今回は条件もぼかさずに伝えたし分かりやすかったしな……他の迷宮の話でもいちいち固まりそうだな、慣れて欲しい。
「その剣を見せてもらうことは可能かな? もしよかったら……」
国王は思い直したのかなんでもないと言葉を切った。
まぁ国に納めろと言われても不可能なんですけども。
「この剣に認められないと力を発揮しないようです。どうぞ」
強欲の剣を【無限積載】から取り出して国王の前に置く。
「認められるとは?」
「はい。この剣には意思のようなものがありそれに認められないと力を発揮しないそうです。剣として使えても能力強奪の力は発動しないものかと」
握って振ることは可能だからね。
試し斬りはしなかったから認められていない者が使った場合斬れるかどうかも怪しい。
「美しいな」
「そうですね。それに斬れ味、強度共にオリハルコンの剣を上回るそうです」
その言葉で再び会議室内にざわめきが起こった。
「それはなんとも凄まじいな」
「ええ。強欲の剣は神器級の武器です。実際私は魔王をこの剣で斬りました」
「魔王を倒せる武器が手に入る可能性もあるのか」
「そうですね……リバーク迷宮の最奥の大悪魔、マンモンに認められれば可能性はあるかと」
たどり着けるかどうかは別だけど。
けど確かルシフェルが最奥の大悪魔を倒せば元に戻るとかなんとか言ってたな?
ならマンモン復活した後なら高レベルパーティなら攻略出来るようになるのかな?
「分かった。続けてくれ」
それからグリエル迷宮、教国の迷宮、魔王領で発見した迷宮を攻略した話をした。
ルシフェルの話をすると会議室内に居た全員が興味深そうに耳を傾けているのが話しながらに分かった。
実際に神を知る存在がそこに居る、宗教色の強いアルマン教国の人間なら興味を惹かれるのも当然だろう。
ただあそこまでたどり着ける人間は……教国には居ないだろうな。
というかこの大陸中を見渡しても俺たち以外には存在しないかもしれない。
そこからはリンの話。
魔王領西端の迷宮には俺は行っていない。
なので実際に攻略したリンに話してもらうことにした。
どうやら魔王領西端の迷宮に出現した魔物はエレメンタル系の魔物だったらしく弱点属性がハッキリしていたので戦いやすかったとのこと。
流石に下層の魔物やボスには苦戦したそうだがお陰で魔法の技術を磨けたらしい。
最下層の大悪魔に関してはウルトで瞬殺、そこで魔力無限回復とも言える能力を得たと。
「話を聞いていた限りクリード侯爵の神器をリン殿が使っていたように聞こえたのだが?」
「はい。旦那様の神器には明確な意思がありますので旦那様があたしの指示に従うようにと命令していましたので」
旦那様……リンにそう言われるとなんか背筋が……
「確かお前たちの結婚式でも目立っておったな……しかし意思ある神器か……聞いたことが無いな、誰か聞いたことがある者はおるか?」
国王の問い掛けに誰も答えない。
誰も知らないのか……と思ったところで教皇が手を挙げ発言を求めた。
「教会には歴代の勇者たちの神器の情報がほぼ全て残っております。その中に意思ある神器と言うのは存在しませんな」
教皇の発言を聞いて俺も驚いた。
俺の神器、ウルトに意思があるのはガブリエルが宿っているからだろう。
導きの天使とも言うし歴代勇者の誰かの神器に宿っていたのだろうと思っていたんだけど、そうじゃないのか……
「うーむ、つまり前代未聞ということか」
「そういうことですな」
国王の呟きに教皇は肯定の意を示す。
「私の神器には導きの天使ガブリエルが宿っているそうです。なので神器自体が意思を持っているというよりガブリエルの意思ですね」
国王と教皇2人の視線が俺に向いたので知っていることを話した。
これ以上のことは知らない。
「ガブリエル……神の声を届ける天使では無いのか?」
「本人? 本天使? は導きの天使と名乗っていましたね」
あれ? ガブリエルじゃなくてそれ言ったのルシフェルだっけ?
……ルシフェルだった気がしてきた。まぁいいか。
「しかし神の声を届ける天使というのも間違ってはいないかと」
思い出すのは結婚式でのウルトだ。
明確に『神の言葉を伝えます』と言っていたからな。
「ふむ、興味はあるが……まずは話を続けてもらおうか」
「そうですね。その後は魔王城に踏み込んで3人の聖女を救出、それから裏切り者たちと戦闘し撃破、残っていた四天将を名乗る竜人も倒して魔王の待つ玉座の間へと踏み込みました」
魔王城内に入ってからのことは軽く流す。
勇者との戦闘は……ちょっとやり過ぎたような気もしなくは無いからあまり話すことでもないし。
四天将のこともべつにいいだろう。大事なのは魔王であって配下じゃないし。
「そして魔王との戦いですが……」
会議室内に居るほぼ全ての人が固唾を飲んで俺を見ている。
「3人の聖女による【聖浄化結界】を展開した結果魔王は立つことも出来ない程に弱体化しまして……あっさりと終わりました」
そう纏めると貴族たちはぽかんとしたように口を半開きに開けた。
誰もが激戦を予想していたのだろう。
実際の英雄譚のようなものを本人から聞けると楽しみにしていた人も居たのかもしれない。
だが、現実はこんなものである。
初手から立っていることも出来ないように弱体化させてあっさり終わらせたとか拍子抜けもいいところだよね。わかる。
「えっと……以上ですね」
全ての報告を終えて席に座ると会議室内はなんとも言えない雰囲気に包まれた。
5
あなたにおすすめの小説
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる