異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)

愛飢男

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積み残し編……もうちょっと続くんじゃよ

変態の力

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「じゃあ俺のステータス見せるね。気になるスキルがあれば説明するから聞いてね」
「了解っす。雇用すること決めたら俺のも見せますんで」
「おっけ。んじゃどうぞ」

 先輩はステータスを開いて俺に閲覧許可を出した。
 そういえば兎斗たちのステータスって確認してないな、後ほど確認しておこう。


 ◇◆

 名前……朝立勲  Lv54
 職業……セールスドライバー
 年齢……37
 生命力……C  魔力……C  筋力………C  素早さ……C
 耐久力……C  魔攻……C  魔防……C

 スキル
【トラック召喚】【武術全般(極)】【魔法適性(全)】【完全記憶】【話術】【欲操作】【弱点看破(上)】【直感強化(上)】【幸運】

 ◇◆

「こんな感じ」
「なんというか……その……」

 レベル高いな。そしてその割にステータス……

「ステ低いっしょ?  だから戦う気は無いんだよね」

 オールC、まぁ、バランスはいいのかもしれないけど、俺たちと戦うのは無理だろうな。
【武術全般(極)】や【魔法適性(全)】は先輩の器用貧乏っぷりを如実に表していると思う。

 それに職業セールスドライバー?
 先輩は俺と同じ大型トラック運転手だったんだけどな……
 日本での職業とここでの職業はやっぱり関係ないのかな?

 全くの無関係ということもないんだろうけど、まぁ検証のしようもないな。

「【話術】【欲操作】【幸運】それと【完全記憶】の説明をお願いします」

 他のは持ってるから知ってる。
【武術全般】だけは武器含むなのか素手に限るのか気になるな。

「【話術】は簡単に言うと口が上手くなるとかっていうより空気を読むのが上手くなるって感じかな?  うまく説明しづらいんだけど……分かるかな?」
「なんとなく分かります」

 元々空気読むのは抜群に上手い人だからな、そういうスキルだとしても納得出来る。

「【欲操作】はレオっちが暗示って言ってるやつだね。自分や他人の欲望を増減できるよ」
「減らすことも出来るんですか」

 その能力と先輩の口の上手さが合わされば人を操ることとか出来そうで怖い。

「ちなみに【欲操作】使う時には対象の頭に手を触れる必要がある」

 それが本当ならわかりやすいな。

「その言葉に嘘があった場合、先輩の悪の部分……分かりやすく言えば朝立さんの朝立ちする部分を悪即断しますけどいいですか?」
「恐ろしいな!  息子に誓って嘘はありません!」

 嘘は無さそうだな。ウルトも何も言わないから大丈夫そうだ。

 しかし減じることも出来るのか……
 俺の性欲を増幅してもらう、もしくはよめーずの性欲を減らして貰えれば……
 いや、俺の性欲増幅一択だな。
 よめーずと変態の接点は極力減らさなければ。

「あと【幸運】と【完全記憶】は読んで字のごとくだね。運が良くなるのと、見聞きしたものを全部記憶できる記憶力と脳の容量が増えるって感じ。ここでレオっちに会えたのも【幸運】のおかげかもね」
「運が良くなるってある意味最強っすよね」

 一撃で殺せる攻撃を仕掛けても運良く躱されたんじゃ話にならないし。

「まぁ限度はあるよ。俺とレオっちが戦ったら多分3分持たずに死ぬ自身しかないね」
「そんなことないと思いますよ?  なんやかんやでそれなりのステータスですし、【武術全般(極)】もあるからそれなりに戦えそうじゃないですか」

【魔法適性(全)】もあるから細々と魔法を使われると大変面倒くさそうだし。

「完全に万能タイプに見せかけた器用貧乏だからね。まぁだからこそ部下としては使い勝手がいいと思うよ?」
「それは反論の余地無しっすね」

 人のサポートも上手いし、自分で仕事見つけるのも得意な人だからな。

「分かりました。雇います。雇いますけど……」
「けど?」
「裏切ったら息子さんとは永遠の別れをしてもらいますね?  あと、お賃金ですけど」
「おれ、おかね、ほしい」
「娼館行き放題でどうですか?」
「それは悩む」
「まだ領内にありませんけど」
「ダメじゃん!」

 顔を見合せて笑い合う。
 ゲスな話ではあるが、この人とはこうでなくちゃいけない。

「まぁ報酬とかその辺は先輩の上司になる筆頭家臣のマークくんと要相談で……あとは公の場はあれですけど、クローズな場では今まで通り接して欲しいです」
「了解よ。お貴族様って肩凝るんでしょ?」
「そうなんですよ……」

 危うく愚痴りそうになってしまったが、今はそのときでは無い。
 そもそもマークやダニエル、ウルトに仕事を押し付けまくっている俺は愚痴を吐いていい人間では無いのだ。
 これから変態にも押し付けるけどね。

「じゃあ紹介のためにも領都に戻りますけど……先輩のトラックって小型化したり収納出来たりしませんよね?」
「するわけないよね……え、もしかしてレオっちのトラックは出来るの?」
「出来ますね」

 それなら後ろついて来て貰うしかないかな?
 いや、先輩のトラックを【無限積載】に積み込めばいけるか?

 幸い先輩のトラックは【無限積載】の射程範囲内、とりあえずやってみよう。

「消えた!?  俺のトラック消えたよ!?」
「ハンドパワーです」
「いやいやいやいやいや、違うでしょ!?」
「ほら、早く帰りたいんで早く乗ってくださいよ」
「待って!?  ちょっと待って?  俺のトラックは?  朝立丸は!?」

 トラックに名前付けてるのかよ……あ、俺もだわ。

「まぁまぁ、後でちゃんと出してあげますから」
「約束だよ?  ちゃんと約束したよ?  嘘ついたら奥さんにレオっちの恥ずかしい話するからね?」
「ほぅ?  主君の恥を話すと?」
「ごめんやで」

 この人の事だ、俺がなにかしらのスキルで収納したことくらい分かってるだろう。
 分かった上で面白可笑しく騒ぐ人だからな。

 俺たちは笑いながらウルトに乗り込んで領都へと戻ることにした。

 変態が……変態が仲間になってしまった……
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