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積み残し編……もうちょっと続くんじゃよ
精力回復魔法
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みんなで夕食を食べて身を清めた後の寝室、俺の隣にはイリアーナが居た。
「レオ様、これは確実」
「何がだよ……」
珍しくイリアーナから何度も求められてそれに応じること数回、【絶倫(極)】を持つ俺でも心地よい疲労感を感じていた。
むしろ【絶倫】系のスキルを持たないのにここまでついて来れるイリアーナはすごいと思う……
いや、本気になったリンやアンナは【絶倫】系を持っていないにも関わらず俺が勘弁してくださいと懇願するまで搾り取ってくるからそこまででは無いのか……?
単体でもかなり厳しい相手なのに、リンとアンナがタッグを組んで俺に夜の戦いを挑んできた時には死ぬかと思った。
交互に責めたてられてなんというかこう……下半身無くなるみたいな?
今はリンが妊娠したためにこれが行われることは無いのだが、心のどこかでは物足りないような……
「レオ様」
「どうした?」
相変わらず抑揚のない声でイリアーナが話しかけてくる。
「1人目は男の子、2人目は女の子がいい」
「それは俺に言われてもな……」
選べる訳では無いのだし、出来てからのお楽しみでしょうよ。
心地よい疲労感と会話で眠たくなってきたその時、俺の寝室の扉が叩かれた。
「誰?」
「旦那様、ベラですわ」
なんでベラが?
裸のイリアーナに布団を掛けてバスローブのような服を羽織り扉を開ける。
腰が……
「こんな夜更けにどうした?」
時刻は午前2時、そろそろ寝ないと明日起きれる気がしない。
「交代の時間ですわ」
「交代……?」
ベッドの上で動く気配を感じたので振り向くと、イリアーナがモゾモゾとナイトガウンを羽織っていた。
「レオ様、おやすみ」
着替え終わったイリアーナは俺の頬に触れるだけのキスをして寝室を出て自室へと戻って行った。
残されたのは俺とイリアーナと同じくナイトガウンを羽織ったベラだけ。
あーなるほどね? 俺は何も聞いてなかったけどそういうことね?
「旦那様、実は試してみたい魔法がありますの」
部屋に入ってきたベラはサイドテーブルのワインを手に取り空のグラスに注ぐ。
「なんの魔法? ワインに掛けるのか?」
酒は得意じゃないんだよ。飲めなくは無いけどさ。
「ワインは関係ありませんわ。ただの雰囲気作りですので」
ワインを飲みながら語り合ってジュテームってか? 古いわ!
「そっか。それでなんの魔法なんだ?」
「精力回復魔法ですわ。旦那様は【絶倫(極)】をお持ちですが、さすがに妻の人数も人数となってきましたので……サーシャさんとイリアーナさんと共同開発しましたの」
いつの間に……サーシャとなら分かるけどイリアーナはずっと俺と一緒に戦争に参加してたぞ?
夜は戦地だからと寝床は別にしていたけど、イリアーナは長距離転移とか出来ないハズなんだけど……
「どうやって?」
「ウルトさんに協力して頂きましたの。それより……試してみても?」
ウルト……あいつ本当に俺に黙って色々やってるな……
「分かった。構わないよ」
元聖女3人の共同開発なら大丈夫だろう。特に心配はいらない。
「では……」
ベラはそっと手をかざした。俺の股間に。
「……何故そこに?」
「当然ではありませんか。回復魔法などは患部に向けて発動するものです」
言われてみれば……
「発動します」
ベラの手が輝いて光が放たれる。
見ていて幻想的な光景だ……目標が股間でさえなければね。
「お?」
徐々に気怠さが抜けて腰の虚脱感も無くなっていく。
「どうですか?」
「すごいな……これ」
魔法の発動が終わると、俺の侯爵様は大変元気になっておられた。
これなら連続使用にも耐えうるだろう。
「では……」
ベラがそっとしなだれかかってくる。
それを受止め、そっとベッドへ……あれ、ワインは?
雰囲気もクソも無かった気がするけど……まぁいいか。
それから明け方近くまでベラは俺の侯爵様から搾り取っていった。
事が終わり泥のように眠る俺だったが、すぐに起こされる。朝食の時間のようだ。
「おはようッスレオさん。昨夜はお楽しみだったようで何よりッス」
「アンナか……おはよう。正直まだ寝ていたいんだけど」
「朝ごはんッス。レオさんが来ないと誰も食べないッスよ」
面倒な……それぞれで勝手に食べなさいよ。
「あたた……」
脱力感半端ない腰をさすりながら立ち上がりどこかへ消えてしまった下着を探す。
その様子をアンナがまじまじと観察していたが何が面白いのだろうか?
「じゅるり」
「やめなさい。あとそれは効果音であって口で言うものではありません」
どうやら俺の腹筋がアンナを誘惑してしまったようだ。
視線はもっと下な気がするのだが腹筋なはずだ。
ようやく発見した下着を身に付けたら後は適当な服を【無限積載】から降ろして装着する。
ちゃんとした着替えは食後でいい。そうしないと使用人があーでもないこーでもないと服を選び始めるので遅くなってしまう。
コーディネートはこーでねーと。なんちゃって。
口にするとアンナに蔑んだ目で見られる気しかしなかったので何とか堪えて着替えを終える。
「お待たせ」
「お腹ペコペコッス!」
急かすアンナと共に寝室を出てリビングへと向かう。
「あ、やっと起きてきた。おはようレオくん」
「ああ、佳奈おはよう」
リビングに入って俺を迎えてくれたのはエプロン姿の佳奈だった。
その格好を見るに、今日の朝食も佳奈が作ったのであろう。
「レオ様、おはようございます。ほら、アルスも」
サーシャリビングの椅子に腰掛け隣に待機するウルトの背で寝ているアルスの頬をくすぐる。
頬をくすぐられたアルスは口をもにょもにょさせている。大変に可愛らしい。
「おはようみんな。遅くなってごめん」
イリアーナとベラも既に席に着いている。
ソフィアとフィリアは別のようだ。
俺も空いている上座に腰を落ち着けると、使用人たちが配膳を開始、すぐに目の前に朝食が並べられた。
「いただきます」
家によっては当主が食べ終わるまで他の家族は手を付けないという貴族家もあるらしいが、うちは全員一緒に食べる。
なんなら使用人も一緒でも構わないのだが、貴族としてそれはダメらしいので使用人とは別である。
「美味い」
今日のメニューは白ご飯に鮭の切り身、お味噌汁と小鉢がいくつか。
その中でもほうれん草のおひたしが大変に美味であった。
「レオくん、おかわりもあるからたくさん食べてね」
「ありがとう佳奈、美味しいよ」
素直に褒めると佳奈は顔を赤くして俯いてしまった。
そう言えば付き合ってた頃も面と向かって佳奈のことを褒めたことってあんまり無かったかも……
これからはそういうことにも気を付けないとなぁ……
「レオ様、これは確実」
「何がだよ……」
珍しくイリアーナから何度も求められてそれに応じること数回、【絶倫(極)】を持つ俺でも心地よい疲労感を感じていた。
むしろ【絶倫】系のスキルを持たないのにここまでついて来れるイリアーナはすごいと思う……
いや、本気になったリンやアンナは【絶倫】系を持っていないにも関わらず俺が勘弁してくださいと懇願するまで搾り取ってくるからそこまででは無いのか……?
単体でもかなり厳しい相手なのに、リンとアンナがタッグを組んで俺に夜の戦いを挑んできた時には死ぬかと思った。
交互に責めたてられてなんというかこう……下半身無くなるみたいな?
今はリンが妊娠したためにこれが行われることは無いのだが、心のどこかでは物足りないような……
「レオ様」
「どうした?」
相変わらず抑揚のない声でイリアーナが話しかけてくる。
「1人目は男の子、2人目は女の子がいい」
「それは俺に言われてもな……」
選べる訳では無いのだし、出来てからのお楽しみでしょうよ。
心地よい疲労感と会話で眠たくなってきたその時、俺の寝室の扉が叩かれた。
「誰?」
「旦那様、ベラですわ」
なんでベラが?
裸のイリアーナに布団を掛けてバスローブのような服を羽織り扉を開ける。
腰が……
「こんな夜更けにどうした?」
時刻は午前2時、そろそろ寝ないと明日起きれる気がしない。
「交代の時間ですわ」
「交代……?」
ベッドの上で動く気配を感じたので振り向くと、イリアーナがモゾモゾとナイトガウンを羽織っていた。
「レオ様、おやすみ」
着替え終わったイリアーナは俺の頬に触れるだけのキスをして寝室を出て自室へと戻って行った。
残されたのは俺とイリアーナと同じくナイトガウンを羽織ったベラだけ。
あーなるほどね? 俺は何も聞いてなかったけどそういうことね?
「旦那様、実は試してみたい魔法がありますの」
部屋に入ってきたベラはサイドテーブルのワインを手に取り空のグラスに注ぐ。
「なんの魔法? ワインに掛けるのか?」
酒は得意じゃないんだよ。飲めなくは無いけどさ。
「ワインは関係ありませんわ。ただの雰囲気作りですので」
ワインを飲みながら語り合ってジュテームってか? 古いわ!
「そっか。それでなんの魔法なんだ?」
「精力回復魔法ですわ。旦那様は【絶倫(極)】をお持ちですが、さすがに妻の人数も人数となってきましたので……サーシャさんとイリアーナさんと共同開発しましたの」
いつの間に……サーシャとなら分かるけどイリアーナはずっと俺と一緒に戦争に参加してたぞ?
夜は戦地だからと寝床は別にしていたけど、イリアーナは長距離転移とか出来ないハズなんだけど……
「どうやって?」
「ウルトさんに協力して頂きましたの。それより……試してみても?」
ウルト……あいつ本当に俺に黙って色々やってるな……
「分かった。構わないよ」
元聖女3人の共同開発なら大丈夫だろう。特に心配はいらない。
「では……」
ベラはそっと手をかざした。俺の股間に。
「……何故そこに?」
「当然ではありませんか。回復魔法などは患部に向けて発動するものです」
言われてみれば……
「発動します」
ベラの手が輝いて光が放たれる。
見ていて幻想的な光景だ……目標が股間でさえなければね。
「お?」
徐々に気怠さが抜けて腰の虚脱感も無くなっていく。
「どうですか?」
「すごいな……これ」
魔法の発動が終わると、俺の侯爵様は大変元気になっておられた。
これなら連続使用にも耐えうるだろう。
「では……」
ベラがそっとしなだれかかってくる。
それを受止め、そっとベッドへ……あれ、ワインは?
雰囲気もクソも無かった気がするけど……まぁいいか。
それから明け方近くまでベラは俺の侯爵様から搾り取っていった。
事が終わり泥のように眠る俺だったが、すぐに起こされる。朝食の時間のようだ。
「おはようッスレオさん。昨夜はお楽しみだったようで何よりッス」
「アンナか……おはよう。正直まだ寝ていたいんだけど」
「朝ごはんッス。レオさんが来ないと誰も食べないッスよ」
面倒な……それぞれで勝手に食べなさいよ。
「あたた……」
脱力感半端ない腰をさすりながら立ち上がりどこかへ消えてしまった下着を探す。
その様子をアンナがまじまじと観察していたが何が面白いのだろうか?
「じゅるり」
「やめなさい。あとそれは効果音であって口で言うものではありません」
どうやら俺の腹筋がアンナを誘惑してしまったようだ。
視線はもっと下な気がするのだが腹筋なはずだ。
ようやく発見した下着を身に付けたら後は適当な服を【無限積載】から降ろして装着する。
ちゃんとした着替えは食後でいい。そうしないと使用人があーでもないこーでもないと服を選び始めるので遅くなってしまう。
コーディネートはこーでねーと。なんちゃって。
口にするとアンナに蔑んだ目で見られる気しかしなかったので何とか堪えて着替えを終える。
「お待たせ」
「お腹ペコペコッス!」
急かすアンナと共に寝室を出てリビングへと向かう。
「あ、やっと起きてきた。おはようレオくん」
「ああ、佳奈おはよう」
リビングに入って俺を迎えてくれたのはエプロン姿の佳奈だった。
その格好を見るに、今日の朝食も佳奈が作ったのであろう。
「レオ様、おはようございます。ほら、アルスも」
サーシャリビングの椅子に腰掛け隣に待機するウルトの背で寝ているアルスの頬をくすぐる。
頬をくすぐられたアルスは口をもにょもにょさせている。大変に可愛らしい。
「おはようみんな。遅くなってごめん」
イリアーナとベラも既に席に着いている。
ソフィアとフィリアは別のようだ。
俺も空いている上座に腰を落ち着けると、使用人たちが配膳を開始、すぐに目の前に朝食が並べられた。
「いただきます」
家によっては当主が食べ終わるまで他の家族は手を付けないという貴族家もあるらしいが、うちは全員一緒に食べる。
なんなら使用人も一緒でも構わないのだが、貴族としてそれはダメらしいので使用人とは別である。
「美味い」
今日のメニューは白ご飯に鮭の切り身、お味噌汁と小鉢がいくつか。
その中でもほうれん草のおひたしが大変に美味であった。
「レオくん、おかわりもあるからたくさん食べてね」
「ありがとう佳奈、美味しいよ」
素直に褒めると佳奈は顔を赤くして俯いてしまった。
そう言えば付き合ってた頃も面と向かって佳奈のことを褒めたことってあんまり無かったかも……
これからはそういうことにも気を付けないとなぁ……
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