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10.三日月の真相編
47三日月雷志 ③
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***
修学旅行最終日は、皆浮足立った心地で過ごすこととなった。誰もが、「また心から楽しめるときに来たい」と思うほどに。
結局、パフェ巡りは、二店目で雷奈を除く全員が満腹になってしまったため、そこで打ち止めとなり、あとは風景の写真を撮ったり、土産物を買ったりという時間に費やされた。形あるものを手にできただけでも僥倖だ。案件が片付いてから、後で改めて楽しむことができる。
こうして昼を迎えた雷奈たちは、京都最後の食事をまさかのハンバーガーショップで――腹が空かなかったのと、金欠のため――とった後、つつがなく帰路をたどり、東京の地を踏んだ。
そして、期待と不安が入り混じる中で迎えた、次の日。
月曜日だが、日曜日が祝日だったために振替休日となっている。ちなみに、火曜日である明日も学校は休みだ。これは、修学旅行の振替休日である。
小春日和というには肌寒く、冬支度をするにはまだ早い気候。そんなどっちつかずの霜月だが、今日は比較的暖かかった。薄鼠色の雲が空を覆っているので、放射冷却が防がれているためと見える。
本日の客足の多さを見越して、宿坊の和室の戸は開け放ったままにしていた。急須を傾けながら、外に目をやれば、すっかり色づいたイチョウがはらりと一葉を落とす。参道が山吹の絨毯で覆われる様子は、趣深いといえば趣深いのだが、巫女の雷奈がこぼすのは感嘆のため息ではなく、「掃除が大変そうだ」という嘆息だった。
テーブルの上の湯飲みが全員分の数そろっているかを確認する雷奈に、頬杖をついた氷架璃が何気なく言葉をかける。
「なあ、雷奈」
「ん?」
「雷夢さんと雷帆ちゃんって、どんな人?」
三日月家の長女と末女。彼女らは、氷架璃と芽華実を除けば、本日迎えるお客人コンビその一だ。
雷帆は去年、チエアリに憑依されて木刀片手に雷奈を追いかけまわした一件で、氷架璃や芽華実と面識がある。だが、ほんの短い時間話しただけなので、彼女の人となりを深く知れたかというと、そうではないだろう。雷夢に至っては話に上っただけだ。
「姉貴は典型的な長女性格ったい。しっかり者で、面倒見が良くて、何に関しても努力家。同年代と比べてもすっごく落ち着いとるとことか、器用なとことか、母さんによく似とるよ」
「まあ、こんな元気な妹が二人いたらな。しっかりもするよな」
「頼れるお姉さんなのね。仲良いんでしょう?」
「うんっ!」
雷奈は鞠をつくように勢いよく頷いた。
「ばってん、一つだけ許せんことがある」
「え、何」
ただならぬ剣幕を目にして、睦まじい姉妹に一体どんな確執が、と氷架璃は身構えた。
ややうつむき加減の雷奈の口から、ぽそりと恨み節がこぼされた。
「……背が高か」
「ただの嫉妬じゃんか」
「だって! 性格は母さんに似とるのに、なしてあんなにスタイルよかとか! ずるか! 分けて! 身長ば下から三十センチくらい分けて!」
「そんなに取ったら姉さんの膝から下なくなっちまうぞ!?」
シンデレラの原作より残酷な絵面が見えて、氷架璃は震え上がった。横で芽華実が苦笑する。
「お姉さん、身長はお父さんに似たのかしら。お父さんは背が高かったんでしょう?」
「うー、そうかも。まあ、私も雷帆に抜かされんかっただけでもマシったいね。ああ、雷帆は会ったことあるけん、何となくわかるやろっちゃけど、あの通りのお転婆なじゃじゃ馬。勉強はそんなに真面目にしないくせに、いらないところばっかりに頭が回るヤツったい」
下座に向かって、部屋の奥へと歩きながら、生意気盛りのしたり顔を思い出す。
「奇をてらうような思考の仕方は親父に似とるかもね。親父も策士なとこあったけん」
「やっぱお姉さんと妹の方がお父さんに似てるんだな。なんで猫たちは雷奈がお父さん似だって言い張るんだろ」
「ばってん、雷帆も親父に似とらんとこもあるけんね。例えば運動神経とか。親父ったら、キャッチボールも出来んかったけんね」
「そっか、雷帆ちゃんは運動神経がよかったのよね?」
三枝岬での剣道対決の話は、二人とも、雷奈から冷や汗ながらに聞いていた。
「雷帆ちゃんも剣道をやっていたのね」
「うん、同じ道場だったばい。引っ越した後の今も続けてるみたい」
「どっちが強かったんだ?」
何の気なしに氷架璃が訊いた。直後、雷奈を取り巻く薄い空気の層が、ピキッと鞘のごとく固まったのが分かった。
「あ、地雷だったか」
「ももももちろん私の方が強かったに決まっとるったいったい!」
「動揺が手にとるようだぞ」
部屋の奥の方を向いたまま、氷架璃たちを振り向いて話せていないのが、もはやいたたまれない。
「ど、道場で私に勝てるヤツなんていなかったしー」
「ほう」
「優勝以外の成績ば残したことなかったしー」
「ふむ」
「その獰猛な戦い口からついた『種子島の夜叉姫』の名で恐れられ……」
「そりゃあたしの名前ったい、『ミス・道場破り』」
壁に向かって大言壮語を垂れていた雷奈は、その単語を聞いた瞬間、しっぽを踏まれた猫のように背中を跳ねさせた。そして、恐る恐る、ゆっくりと後ろを振り向く。
氷架璃と芽華実は、雷奈ではなく開きっぱなしの戸のほうを向いて、先ほどから相槌を打っていた人物を見つめていた。短い相槌ゆえに、その声が今この部屋にいないはずの人物のものだったことに気づかなかった雷奈の、悔しさと後ろ暗さにゆがんだ顔を、その人物は罠にかかった獲物でも見るかのような笑みで見つめていた。
日本人離れした薄茶のロングヘア、白い肌に透ける頬の血色。華奢で小柄な体格ながら、まるで天敵のいない安全地帯で幅を利かせる小動物のように堂々と胸を張る。スタジャンにキュロット、ひざ上までのスパッツと、活発そうな服装に身を包んだ彼女は、腕を組んで縁側に仁王立ちしていた。
雷奈がその名を呼んだ。
「ら、雷帆……」
「久しぶりに会いに来たら、なーんばホラ吹いとーとか。氷架璃ちゃん、芽華実ちゃん、さっきのは全部あたしの話ったい。道場で敵なしだったのはあたし。もちろん、姉ちゃんより強かったったい。しかも、姉ちゃんはある年以来、公式試合でも準優勝止まり。あたしが出場しだした年からね。あと、さっきも言ったっちゃけど、『種子島の夜叉姫』はあたし。姉ちゃんの通り名は『ミス・道場破り』ったい」
一瞬で崩れた仮初めの名誉に「あばばばば」と震える雷奈。氷架璃が首をかしげて問う。
「雷奈の通り名はどっから?」
「別の道場ば一つ総ナメして、看板の代わりに小学生用の竹刀ば大量にかっさらってきたことでね」
「……『種子島の夜叉姫』に比べたら、現実味がありすぎて、雷奈の三大がっかりだな」
「なんばぁ!? あとの二つってなんね!?」
「燃費の悪さと……あと一つはまた考えとくわ」
「適当ぬかしよったね!?」
どんどん沼にはまっていく姉を、雷帆はニマニマと気味よさそうな笑みを浮かべて眺めていた。
と、その背後から、一六三センチの影が現れる。彼女は腰に手を当て、糾弾の声音で雷帆の背中を小突いた。
今度は雷帆が身をすくめる番だ。安全地帯に天敵が乗り込んできたらしい。
「らーいーほ。こら、勝手に挨拶抜け出しよったね?」
新たにやってきた少女に、雷帆は人差し指の先をつんつん合わせながら釈明する。
「だ、だって、姉貴ったらずっとおばさんと話しこんどるけん、暇で暇で……」
「ああいうちょっとした会話も、礼儀であり処世術ったい。あと、おいとまするなら一言かけること」
「はぁーい……」
渋々ながら殊勝に返事をする妹にうなずくと、彼女は氷架璃と芽華実に目を向けた。
ずいぶんと大人びたまなざしに、二人は、相手が雷奈の話の通りの高校生ではなく、大学生なのではないかとさえ思った。背はすらっと高く、チェックのフレアースカートから伸びる足はモデルのように長い。前髪の一部を止めているヘアピンも、アクセントはリボンや花などではなく、高級感漂う小さなカメオだ。
彼女は、上品な手つきで横髪を耳にかけると、柔らかく会釈して微笑んだ。
「初めまして、私は三日月雷夢。いつも雷奈と雷華がお世話になっています」
その瞳は、雷奈のようなぱっちりしたかわいらしさとも、雷帆のような勝気なものとも違う、柔和で慈愛に満ちた形をしていた。確かに、雰囲気は写真の中の雷志に似ていた。
「水晶氷架璃です。いや、こちらこそ雷奈にはお世話になってます。宿題写させてもらったり、宿題手伝ってもらったり、宿題写すの手伝ってもらったり」
「情けなくなってくるったい」
「私は美楓芽華実です。雷華にもお世話になってます。修学旅行中も、夜トイレに行くときについてきてもらったり、外国人に話しかけられてパニックになってたところを助けてもらったり、頭の上をハチが飛びまわって泣きそうな私に、ずっと『動くなよ、されど案ずるな』って声をかけてもらったり……」
「情けなくなってくるな」
雷夢はそれを聞いて、くすくすと笑って安心したようにうなずいた。
「雷奈も雷華も、いい友達が持てたようで嬉しいわ。今後もよろしくね」
「はいっ!」
氷架璃と芽華実は同時にそう答えた。彼女らと話す時だけ標準語を使ってくるのも、また大人らしかった。
畳に上がってきた雷帆は、キョロキョロあたりを見回し、テーブルの下までのぞきこんで何かを探していた。
彼女は、四つ這いになったまま頭を上げて訊いた。
「ところで、猫ちゃんたちはどこね?」
その答えは、同じく畳に上がってきた雷夢よりもさらに後方から届いた。
「ここだよ」
縁側の外側に立っていたのは、お客人コンビその二、アワとフーだった。
アワは部屋に入ると、背中に回していたショルダーバッグのベルトを外し、やけに丁寧な手つきで前に抱えた。会議に来るだけにしては大ぶりなそれを、テーブルの上に乗せてから、雷帆と相対する。
「君が雷奈の妹さんかな? ボクは流清アワ。人間接待を担う正統後継者だよ」
「私は風中フー。同じく正統後継者よ。前に一度、ここに来てたのね。挨拶に来られずにごめんなさい」
「流清家と風中家の話は聞いとるよ。よろしく、二人とも」
同じようにして雷夢にも挨拶をした後、アワは机上のショルダーバッグに手をかけた。そして、なぜか少しだけ開いたままだったファスナーをつまみ、バッグに向かって話しかけた。
「開けまーす、頭上ご注意ください」
言ってから、ゆっくりとファスナーを開けていく。半分ほど口が開いた途端。
「ばあっ!」
「ぐえ」
中から飛び出した水色の何かが、アワの額に直撃した。大きくのけぞるアワと、あっけに取られる雷奈たちの前で、水色はテーブルの上に着地して高らかに笑う。
「サプライズ成功、アンド荷物運びご苦労さん!」
「もう、大人げないったら」
バッグの中から、今度は白色が顔を出した。お客人コンビその三の登場だ。
「何するのさ、お母さん! 危ないじゃないか!」
「この姿での頭突きなんてたかが知れてるでしょ、大袈裟な」
「それより、ちゃんと人間たちに挨拶しないと」
白猫は、しなやかな動きでバッグから這い出ると、天板の上にチョンと座った。アワやフーなど、よく見知った猫たちよりも、一回りほど大きい。左の前足にピンクのリボンを巻いた白猫は、ブラウンの瞳で雷奈たちを見回すと、小さく会釈した。
「初めまして、私は風中ウィンディ。フーの母です。一代前の正統後継者で、しぃちゃん……九頭龍雷志の元パートナーです」
「あなたが……母さんの……」
「ええ。よろしく、雷奈ちゃん。で、こちらが……」
視線を受けた水色の猫は、座ったまま器用に胸を張った。耳の先の青い模様は、アワに似て非なる形をしている。
「流清バブル。同じく一代前の正統後継者で、上山手耀の……ウィンディと対比するなら、雷華のお母さんの元パートナーだよ」
アワとフーそれぞれの母にして、元人間接待者の二人。今回の議題の中心である雷志をよく知る人物として、アワとフーが招いたのだ。
バブルは座ったアワの膝の上、ウィンディはフーの腕の中に収まり、他もおのおの着席した。
「全員そろったっちゃかね?」
「いや、あと一人だ」
雷奈の隣で、雷華がスマホを取り出した。電話アプリを立ち上げ、一つの名前を選択して、通話ボタンをタップ。発信音を鳴らし始めたスマホは、テーブルの真ん中に置かれた直後、無機質なコールを落ち着いた女性の声へと変えた。
『聞こえているか? 雷華』
「あっ……!」
「その声は……!」
耳をぴんと立てたバブルとウィンディが、テーブルの上へと身を乗り出した。アワとフーの制止も聞かず、天板に飛び乗って、スマホに向かい、てちてちと駆けていく。
相手も、二人の声に反応して、早口で急くような声色になった。
『今の声……まさか? おい、雷華、ビデオ通話に切り替えろ』
「承った」
雷華が画面をタップすると、そこに黒髪の女性が現れた。後ろで一つくくりにした、三十代後半あたりの彼女を見て、鼻面をスマホにくっつけんばかりに寄せたお母さん猫二人は、少女のようにはしゃいだ。
「耀!」
「あきちゃん!」
「バブル、ウィンディ……ああ、久しぶりだな、何年ぶりだろうか!」
「子供が生まれて育って青春を謳歌するようになるほどの年月だよ! 考えたくもないね!」
「でも、あきちゃんったら、全然変わってないわ!」
「よしなよ、すっかり老けちゃったさ」
すっかり奥様方の井戸端会議の様相である。アワとフーがそれぞれの母親を抱き上げて引き戻すと同時に、雷華がスマホを手にして、できるだけ全員がカメラに入るように持った。
「雷志について語るならば、彼女を差し置くわけにはいかぬだろう。というわけで、最後の来賓は私の育ての親にして元・選ばれし人間、上山手耀だ」
『よろしく、お嬢さんがた』
氷架璃と芽華実は目上に対しての丁寧な口調で、アワとフーはそれに加えて人間接待者としてのさらなる敬意を払って自己紹介をした。雷帆と雷夢とも言葉を交わした耀は、二人が小さいころに面識があったということで、それぞれの成長に感慨深いものがあったようだ。
最後に番が回ってきた雷奈は、やはり思い出すのは三枝岬に向かう途中の出来事で、照れ笑いながら挨拶をした。
「お久しぶりです、雷奈です。あの時はどうも……エンゲル係数高めにしちゃってすいませんでした」
『なんの、食べ盛りで結構。雷華とは大違いでびっくりしただけさ。……雷華から聞いたが、あの時は災難だったね。無事で何よりだ』
「耀さんは……あの時、私がフィライン・エデンに関わっとったこと、知っとったとですか?」
『いや、あの時は知らなかったね。ただ、雷華が時間のループに気づいていたことで、もしかしたら雷奈も、とは思っていたが』
「結局、私も雷華も選ばれし人間じゃないのに、なして時間のループに気づいたかは、わからんままやばってん……」
『それをこれから聞けるんじゃないのかい?』
修学旅行最終日は、皆浮足立った心地で過ごすこととなった。誰もが、「また心から楽しめるときに来たい」と思うほどに。
結局、パフェ巡りは、二店目で雷奈を除く全員が満腹になってしまったため、そこで打ち止めとなり、あとは風景の写真を撮ったり、土産物を買ったりという時間に費やされた。形あるものを手にできただけでも僥倖だ。案件が片付いてから、後で改めて楽しむことができる。
こうして昼を迎えた雷奈たちは、京都最後の食事をまさかのハンバーガーショップで――腹が空かなかったのと、金欠のため――とった後、つつがなく帰路をたどり、東京の地を踏んだ。
そして、期待と不安が入り混じる中で迎えた、次の日。
月曜日だが、日曜日が祝日だったために振替休日となっている。ちなみに、火曜日である明日も学校は休みだ。これは、修学旅行の振替休日である。
小春日和というには肌寒く、冬支度をするにはまだ早い気候。そんなどっちつかずの霜月だが、今日は比較的暖かかった。薄鼠色の雲が空を覆っているので、放射冷却が防がれているためと見える。
本日の客足の多さを見越して、宿坊の和室の戸は開け放ったままにしていた。急須を傾けながら、外に目をやれば、すっかり色づいたイチョウがはらりと一葉を落とす。参道が山吹の絨毯で覆われる様子は、趣深いといえば趣深いのだが、巫女の雷奈がこぼすのは感嘆のため息ではなく、「掃除が大変そうだ」という嘆息だった。
テーブルの上の湯飲みが全員分の数そろっているかを確認する雷奈に、頬杖をついた氷架璃が何気なく言葉をかける。
「なあ、雷奈」
「ん?」
「雷夢さんと雷帆ちゃんって、どんな人?」
三日月家の長女と末女。彼女らは、氷架璃と芽華実を除けば、本日迎えるお客人コンビその一だ。
雷帆は去年、チエアリに憑依されて木刀片手に雷奈を追いかけまわした一件で、氷架璃や芽華実と面識がある。だが、ほんの短い時間話しただけなので、彼女の人となりを深く知れたかというと、そうではないだろう。雷夢に至っては話に上っただけだ。
「姉貴は典型的な長女性格ったい。しっかり者で、面倒見が良くて、何に関しても努力家。同年代と比べてもすっごく落ち着いとるとことか、器用なとことか、母さんによく似とるよ」
「まあ、こんな元気な妹が二人いたらな。しっかりもするよな」
「頼れるお姉さんなのね。仲良いんでしょう?」
「うんっ!」
雷奈は鞠をつくように勢いよく頷いた。
「ばってん、一つだけ許せんことがある」
「え、何」
ただならぬ剣幕を目にして、睦まじい姉妹に一体どんな確執が、と氷架璃は身構えた。
ややうつむき加減の雷奈の口から、ぽそりと恨み節がこぼされた。
「……背が高か」
「ただの嫉妬じゃんか」
「だって! 性格は母さんに似とるのに、なしてあんなにスタイルよかとか! ずるか! 分けて! 身長ば下から三十センチくらい分けて!」
「そんなに取ったら姉さんの膝から下なくなっちまうぞ!?」
シンデレラの原作より残酷な絵面が見えて、氷架璃は震え上がった。横で芽華実が苦笑する。
「お姉さん、身長はお父さんに似たのかしら。お父さんは背が高かったんでしょう?」
「うー、そうかも。まあ、私も雷帆に抜かされんかっただけでもマシったいね。ああ、雷帆は会ったことあるけん、何となくわかるやろっちゃけど、あの通りのお転婆なじゃじゃ馬。勉強はそんなに真面目にしないくせに、いらないところばっかりに頭が回るヤツったい」
下座に向かって、部屋の奥へと歩きながら、生意気盛りのしたり顔を思い出す。
「奇をてらうような思考の仕方は親父に似とるかもね。親父も策士なとこあったけん」
「やっぱお姉さんと妹の方がお父さんに似てるんだな。なんで猫たちは雷奈がお父さん似だって言い張るんだろ」
「ばってん、雷帆も親父に似とらんとこもあるけんね。例えば運動神経とか。親父ったら、キャッチボールも出来んかったけんね」
「そっか、雷帆ちゃんは運動神経がよかったのよね?」
三枝岬での剣道対決の話は、二人とも、雷奈から冷や汗ながらに聞いていた。
「雷帆ちゃんも剣道をやっていたのね」
「うん、同じ道場だったばい。引っ越した後の今も続けてるみたい」
「どっちが強かったんだ?」
何の気なしに氷架璃が訊いた。直後、雷奈を取り巻く薄い空気の層が、ピキッと鞘のごとく固まったのが分かった。
「あ、地雷だったか」
「ももももちろん私の方が強かったに決まっとるったいったい!」
「動揺が手にとるようだぞ」
部屋の奥の方を向いたまま、氷架璃たちを振り向いて話せていないのが、もはやいたたまれない。
「ど、道場で私に勝てるヤツなんていなかったしー」
「ほう」
「優勝以外の成績ば残したことなかったしー」
「ふむ」
「その獰猛な戦い口からついた『種子島の夜叉姫』の名で恐れられ……」
「そりゃあたしの名前ったい、『ミス・道場破り』」
壁に向かって大言壮語を垂れていた雷奈は、その単語を聞いた瞬間、しっぽを踏まれた猫のように背中を跳ねさせた。そして、恐る恐る、ゆっくりと後ろを振り向く。
氷架璃と芽華実は、雷奈ではなく開きっぱなしの戸のほうを向いて、先ほどから相槌を打っていた人物を見つめていた。短い相槌ゆえに、その声が今この部屋にいないはずの人物のものだったことに気づかなかった雷奈の、悔しさと後ろ暗さにゆがんだ顔を、その人物は罠にかかった獲物でも見るかのような笑みで見つめていた。
日本人離れした薄茶のロングヘア、白い肌に透ける頬の血色。華奢で小柄な体格ながら、まるで天敵のいない安全地帯で幅を利かせる小動物のように堂々と胸を張る。スタジャンにキュロット、ひざ上までのスパッツと、活発そうな服装に身を包んだ彼女は、腕を組んで縁側に仁王立ちしていた。
雷奈がその名を呼んだ。
「ら、雷帆……」
「久しぶりに会いに来たら、なーんばホラ吹いとーとか。氷架璃ちゃん、芽華実ちゃん、さっきのは全部あたしの話ったい。道場で敵なしだったのはあたし。もちろん、姉ちゃんより強かったったい。しかも、姉ちゃんはある年以来、公式試合でも準優勝止まり。あたしが出場しだした年からね。あと、さっきも言ったっちゃけど、『種子島の夜叉姫』はあたし。姉ちゃんの通り名は『ミス・道場破り』ったい」
一瞬で崩れた仮初めの名誉に「あばばばば」と震える雷奈。氷架璃が首をかしげて問う。
「雷奈の通り名はどっから?」
「別の道場ば一つ総ナメして、看板の代わりに小学生用の竹刀ば大量にかっさらってきたことでね」
「……『種子島の夜叉姫』に比べたら、現実味がありすぎて、雷奈の三大がっかりだな」
「なんばぁ!? あとの二つってなんね!?」
「燃費の悪さと……あと一つはまた考えとくわ」
「適当ぬかしよったね!?」
どんどん沼にはまっていく姉を、雷帆はニマニマと気味よさそうな笑みを浮かべて眺めていた。
と、その背後から、一六三センチの影が現れる。彼女は腰に手を当て、糾弾の声音で雷帆の背中を小突いた。
今度は雷帆が身をすくめる番だ。安全地帯に天敵が乗り込んできたらしい。
「らーいーほ。こら、勝手に挨拶抜け出しよったね?」
新たにやってきた少女に、雷帆は人差し指の先をつんつん合わせながら釈明する。
「だ、だって、姉貴ったらずっとおばさんと話しこんどるけん、暇で暇で……」
「ああいうちょっとした会話も、礼儀であり処世術ったい。あと、おいとまするなら一言かけること」
「はぁーい……」
渋々ながら殊勝に返事をする妹にうなずくと、彼女は氷架璃と芽華実に目を向けた。
ずいぶんと大人びたまなざしに、二人は、相手が雷奈の話の通りの高校生ではなく、大学生なのではないかとさえ思った。背はすらっと高く、チェックのフレアースカートから伸びる足はモデルのように長い。前髪の一部を止めているヘアピンも、アクセントはリボンや花などではなく、高級感漂う小さなカメオだ。
彼女は、上品な手つきで横髪を耳にかけると、柔らかく会釈して微笑んだ。
「初めまして、私は三日月雷夢。いつも雷奈と雷華がお世話になっています」
その瞳は、雷奈のようなぱっちりしたかわいらしさとも、雷帆のような勝気なものとも違う、柔和で慈愛に満ちた形をしていた。確かに、雰囲気は写真の中の雷志に似ていた。
「水晶氷架璃です。いや、こちらこそ雷奈にはお世話になってます。宿題写させてもらったり、宿題手伝ってもらったり、宿題写すの手伝ってもらったり」
「情けなくなってくるったい」
「私は美楓芽華実です。雷華にもお世話になってます。修学旅行中も、夜トイレに行くときについてきてもらったり、外国人に話しかけられてパニックになってたところを助けてもらったり、頭の上をハチが飛びまわって泣きそうな私に、ずっと『動くなよ、されど案ずるな』って声をかけてもらったり……」
「情けなくなってくるな」
雷夢はそれを聞いて、くすくすと笑って安心したようにうなずいた。
「雷奈も雷華も、いい友達が持てたようで嬉しいわ。今後もよろしくね」
「はいっ!」
氷架璃と芽華実は同時にそう答えた。彼女らと話す時だけ標準語を使ってくるのも、また大人らしかった。
畳に上がってきた雷帆は、キョロキョロあたりを見回し、テーブルの下までのぞきこんで何かを探していた。
彼女は、四つ這いになったまま頭を上げて訊いた。
「ところで、猫ちゃんたちはどこね?」
その答えは、同じく畳に上がってきた雷夢よりもさらに後方から届いた。
「ここだよ」
縁側の外側に立っていたのは、お客人コンビその二、アワとフーだった。
アワは部屋に入ると、背中に回していたショルダーバッグのベルトを外し、やけに丁寧な手つきで前に抱えた。会議に来るだけにしては大ぶりなそれを、テーブルの上に乗せてから、雷帆と相対する。
「君が雷奈の妹さんかな? ボクは流清アワ。人間接待を担う正統後継者だよ」
「私は風中フー。同じく正統後継者よ。前に一度、ここに来てたのね。挨拶に来られずにごめんなさい」
「流清家と風中家の話は聞いとるよ。よろしく、二人とも」
同じようにして雷夢にも挨拶をした後、アワは机上のショルダーバッグに手をかけた。そして、なぜか少しだけ開いたままだったファスナーをつまみ、バッグに向かって話しかけた。
「開けまーす、頭上ご注意ください」
言ってから、ゆっくりとファスナーを開けていく。半分ほど口が開いた途端。
「ばあっ!」
「ぐえ」
中から飛び出した水色の何かが、アワの額に直撃した。大きくのけぞるアワと、あっけに取られる雷奈たちの前で、水色はテーブルの上に着地して高らかに笑う。
「サプライズ成功、アンド荷物運びご苦労さん!」
「もう、大人げないったら」
バッグの中から、今度は白色が顔を出した。お客人コンビその三の登場だ。
「何するのさ、お母さん! 危ないじゃないか!」
「この姿での頭突きなんてたかが知れてるでしょ、大袈裟な」
「それより、ちゃんと人間たちに挨拶しないと」
白猫は、しなやかな動きでバッグから這い出ると、天板の上にチョンと座った。アワやフーなど、よく見知った猫たちよりも、一回りほど大きい。左の前足にピンクのリボンを巻いた白猫は、ブラウンの瞳で雷奈たちを見回すと、小さく会釈した。
「初めまして、私は風中ウィンディ。フーの母です。一代前の正統後継者で、しぃちゃん……九頭龍雷志の元パートナーです」
「あなたが……母さんの……」
「ええ。よろしく、雷奈ちゃん。で、こちらが……」
視線を受けた水色の猫は、座ったまま器用に胸を張った。耳の先の青い模様は、アワに似て非なる形をしている。
「流清バブル。同じく一代前の正統後継者で、上山手耀の……ウィンディと対比するなら、雷華のお母さんの元パートナーだよ」
アワとフーそれぞれの母にして、元人間接待者の二人。今回の議題の中心である雷志をよく知る人物として、アワとフーが招いたのだ。
バブルは座ったアワの膝の上、ウィンディはフーの腕の中に収まり、他もおのおの着席した。
「全員そろったっちゃかね?」
「いや、あと一人だ」
雷奈の隣で、雷華がスマホを取り出した。電話アプリを立ち上げ、一つの名前を選択して、通話ボタンをタップ。発信音を鳴らし始めたスマホは、テーブルの真ん中に置かれた直後、無機質なコールを落ち着いた女性の声へと変えた。
『聞こえているか? 雷華』
「あっ……!」
「その声は……!」
耳をぴんと立てたバブルとウィンディが、テーブルの上へと身を乗り出した。アワとフーの制止も聞かず、天板に飛び乗って、スマホに向かい、てちてちと駆けていく。
相手も、二人の声に反応して、早口で急くような声色になった。
『今の声……まさか? おい、雷華、ビデオ通話に切り替えろ』
「承った」
雷華が画面をタップすると、そこに黒髪の女性が現れた。後ろで一つくくりにした、三十代後半あたりの彼女を見て、鼻面をスマホにくっつけんばかりに寄せたお母さん猫二人は、少女のようにはしゃいだ。
「耀!」
「あきちゃん!」
「バブル、ウィンディ……ああ、久しぶりだな、何年ぶりだろうか!」
「子供が生まれて育って青春を謳歌するようになるほどの年月だよ! 考えたくもないね!」
「でも、あきちゃんったら、全然変わってないわ!」
「よしなよ、すっかり老けちゃったさ」
すっかり奥様方の井戸端会議の様相である。アワとフーがそれぞれの母親を抱き上げて引き戻すと同時に、雷華がスマホを手にして、できるだけ全員がカメラに入るように持った。
「雷志について語るならば、彼女を差し置くわけにはいかぬだろう。というわけで、最後の来賓は私の育ての親にして元・選ばれし人間、上山手耀だ」
『よろしく、お嬢さんがた』
氷架璃と芽華実は目上に対しての丁寧な口調で、アワとフーはそれに加えて人間接待者としてのさらなる敬意を払って自己紹介をした。雷帆と雷夢とも言葉を交わした耀は、二人が小さいころに面識があったということで、それぞれの成長に感慨深いものがあったようだ。
最後に番が回ってきた雷奈は、やはり思い出すのは三枝岬に向かう途中の出来事で、照れ笑いながら挨拶をした。
「お久しぶりです、雷奈です。あの時はどうも……エンゲル係数高めにしちゃってすいませんでした」
『なんの、食べ盛りで結構。雷華とは大違いでびっくりしただけさ。……雷華から聞いたが、あの時は災難だったね。無事で何よりだ』
「耀さんは……あの時、私がフィライン・エデンに関わっとったこと、知っとったとですか?」
『いや、あの時は知らなかったね。ただ、雷華が時間のループに気づいていたことで、もしかしたら雷奈も、とは思っていたが』
「結局、私も雷華も選ばれし人間じゃないのに、なして時間のループに気づいたかは、わからんままやばってん……」
『それをこれから聞けるんじゃないのかい?』
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