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文化祭準備はてんてこまいです
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もう1軒のメイドカフェは割と近い場所にあったはずなので2人で歩いて向かう。
休日なのもあって人がすごく多くてちょっと圧倒されていると、颯汰がそっと手を繋いでくれた。
「人が多いからね。はぐれちゃ困るし心配だから手、繋いでいようね」
ニコッと笑いながらそう言ってくれる颯汰につられて僕もニコリと笑いながらコクリと頷いて颯汰に着いていく。
「日本に来てからこういう観光地っぽい所に来たのが初めてだからなんだか新鮮だな・・・。遥はこういう所来た事ある?」
『僕もあんまり無いなぁ。そもそもあんまりどこかにお出かけするってことが無かったし。おにぃとおにぃのお友達と一緒に居る事が多かったから観光地とは無縁だったかも』
「そうなんだね。じゃあ門限までまだまだ時間あるし、もう1軒のメイド喫茶を出たら何処か行こうか。この辺でどこか行きたい所あるか、お茶しながら色々調べてみよう?」
『え、いいの?嬉しいっ!楽しみだなぁ~!』
今日はメイド喫茶に行くだけかと思ってたから、思わぬご褒美にワクワクが止まらない。すごく楽しみっ!どこに行こうかな?颯汰はどんな所に行きたいのかな?
なんてソワソワ考えているうちに、あっという間に目的の場所に辿り着いた。
カランカラン、と涼やかな鈴の音を鳴らしドアを開けると、そこは先ほどのメイド喫茶と違いシックな、というかレトロな雰囲気の落ち着いたカフェだった。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
出迎えてくれたのは、クラシカルなメイド服を着た落ち着いた雰囲気のメイドさんだった。なんだか清楚というか、仕事が出来そうな感じ。
メイドさんって一括りに言ってもこんなに違うんだなぁ、なんて感心しながら席に着きメニューを見ると、おしゃれなカフェ、といった感じの普通のメニューだった。
こういうクラシカルなメイド喫茶は、さっきのメイド喫茶みたいにオプションとかそういうのは無いみたいで、本物のメイドさんみたいに一歳無駄なく丁寧に給仕してくれる。
さっきみたいな楽しいメイド喫茶も、こういうクラシカルな落ち着くメイド喫茶も、どっちも違った良さがあっていいね。
僕はミルクティーとレアチーズケーキを、颯汰はストレートティーとプリンを頼んで、ここでも許可を取ってOKが貰えた所の写真を撮る。
そうこうしていると、メイドさんが給仕してくれる。
流れるような手捌きに凄いなぁって感心していると、給仕を終えたメイドさんはごゆっくりお過ごしくださいませ、と綺麗に一礼してサラリと去っていった。
『なんだか格好良かったね』
「うん、そうだね。さっきのメイド喫茶は楽しかったけどこっちはなんだか落ち着くなぁ」
『わかる』
そんなふうに話しながらゆっくりとお茶をしながら、この後行く場所を話し合い、少し先にある水族館に行ってみる事になった。
僕も颯汰も水族館って行った事無かったから、見つけた時ココにしよう!って即決だったんだ。
紅茶とケーキを完食した僕達は、メイド喫茶の偵察?も無事終わったね、と外へ出る。
このメイド喫茶でも行ってらっしゃませって挨拶してくれたんだ。僕達の喫茶店がどんなふうになるかは分かんないけど、やるとなったら最初のメイドさんみたいに羞恥心は捨てて、さっきのメイド喫茶みたいに格好良く給仕出来るように頑張ろうっ!
そんなふうに思いながら、颯汰が停めてくれたタクシーに乗って水族館へ向かった。
僕、クラゲが見たい!
休日なのもあって人がすごく多くてちょっと圧倒されていると、颯汰がそっと手を繋いでくれた。
「人が多いからね。はぐれちゃ困るし心配だから手、繋いでいようね」
ニコッと笑いながらそう言ってくれる颯汰につられて僕もニコリと笑いながらコクリと頷いて颯汰に着いていく。
「日本に来てからこういう観光地っぽい所に来たのが初めてだからなんだか新鮮だな・・・。遥はこういう所来た事ある?」
『僕もあんまり無いなぁ。そもそもあんまりどこかにお出かけするってことが無かったし。おにぃとおにぃのお友達と一緒に居る事が多かったから観光地とは無縁だったかも』
「そうなんだね。じゃあ門限までまだまだ時間あるし、もう1軒のメイド喫茶を出たら何処か行こうか。この辺でどこか行きたい所あるか、お茶しながら色々調べてみよう?」
『え、いいの?嬉しいっ!楽しみだなぁ~!』
今日はメイド喫茶に行くだけかと思ってたから、思わぬご褒美にワクワクが止まらない。すごく楽しみっ!どこに行こうかな?颯汰はどんな所に行きたいのかな?
なんてソワソワ考えているうちに、あっという間に目的の場所に辿り着いた。
カランカラン、と涼やかな鈴の音を鳴らしドアを開けると、そこは先ほどのメイド喫茶と違いシックな、というかレトロな雰囲気の落ち着いたカフェだった。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
出迎えてくれたのは、クラシカルなメイド服を着た落ち着いた雰囲気のメイドさんだった。なんだか清楚というか、仕事が出来そうな感じ。
メイドさんって一括りに言ってもこんなに違うんだなぁ、なんて感心しながら席に着きメニューを見ると、おしゃれなカフェ、といった感じの普通のメニューだった。
こういうクラシカルなメイド喫茶は、さっきのメイド喫茶みたいにオプションとかそういうのは無いみたいで、本物のメイドさんみたいに一歳無駄なく丁寧に給仕してくれる。
さっきみたいな楽しいメイド喫茶も、こういうクラシカルな落ち着くメイド喫茶も、どっちも違った良さがあっていいね。
僕はミルクティーとレアチーズケーキを、颯汰はストレートティーとプリンを頼んで、ここでも許可を取ってOKが貰えた所の写真を撮る。
そうこうしていると、メイドさんが給仕してくれる。
流れるような手捌きに凄いなぁって感心していると、給仕を終えたメイドさんはごゆっくりお過ごしくださいませ、と綺麗に一礼してサラリと去っていった。
『なんだか格好良かったね』
「うん、そうだね。さっきのメイド喫茶は楽しかったけどこっちはなんだか落ち着くなぁ」
『わかる』
そんなふうに話しながらゆっくりとお茶をしながら、この後行く場所を話し合い、少し先にある水族館に行ってみる事になった。
僕も颯汰も水族館って行った事無かったから、見つけた時ココにしよう!って即決だったんだ。
紅茶とケーキを完食した僕達は、メイド喫茶の偵察?も無事終わったね、と外へ出る。
このメイド喫茶でも行ってらっしゃませって挨拶してくれたんだ。僕達の喫茶店がどんなふうになるかは分かんないけど、やるとなったら最初のメイドさんみたいに羞恥心は捨てて、さっきのメイド喫茶みたいに格好良く給仕出来るように頑張ろうっ!
そんなふうに思いながら、颯汰が停めてくれたタクシーに乗って水族館へ向かった。
僕、クラゲが見たい!
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