【完結】悪の尋問令嬢、″捨てられ王子″の妻になる。

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【第一章】悪の尋問令嬢、″捨てられ王子″の妻になる。

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「……中々、酷いことをなさいますのね」


初夏の香りが漂う応接間は、この時ばかりは冬に戻ったように凍てついていた。

王家からの使者が届けに来たのは、厚い封蝋のついた一通の招待状。
見慣れた王家の紋章に、私は思わず、声を漏らさずにはいられなかった。

手袋越しに手紙を受け取り、封を切る。
現れたのは、花と金糸の美しい装飾が施された薄紙。そしてその中央には、見紛うはずもない名前が記されていた。


第一王子アルフォンス・アレスタリア殿下と
聖女セラフィーナ・ヴィエルジュ様のご婚約を祝い祝賀会を開きます。つきましては———……。
 

(自分が振った男に、婚約パーティの招待状をお送りになるとは……)

目を伏せ、静かに紙を折る。
それが不敬だとは分かっているけれど、せめて心の中くらい正直に言わせていただきたい。

貴女、頭に花が咲いていらっしゃいますわね?


いや、百歩譲って彼女は“無自覚”だとしても。
兄である第一王子の感性はどうなっていまして?
弟を無理矢理追い出された直後に、こうも祝賀ムード満載の宴とは。兄弟間の情も、節度も、欠片もございませんの??


「……悪いが、これは欠席するわけにはいかないな」

低く穏やかな声が、隣から聞こえた。

応接間の窓辺に立つユリウス殿下は、書状を読みながらゆっくりと目を伏せていた。
表情は静かで、わずかな揺らぎすら見せてはいない。

だけど、その手はほんの少しだけ、力がこもっているようにも見えた。

 

「結構でしてよ」

レティシアはまっすぐに言った。

「売られた喧嘩は、買わなくてはなりませんもの」

その一言に、殿下の目がわずかに見開かれる。
ほんの一瞬だけ、それはまるで予想外の反応に驚いたようで。

けれどすぐに微笑が浮かび、彼は小さく息を吐いた。

「……心強いな、君は」
「ええ。協力者としては“申し分ない役者”と思いましてよ」

にっこりと、完璧な仮面を被って言い返す。
すると彼も、同じような笑みで返してきた。

「……ああ。それじゃあ、存分に演じようか」

 

ぱち、と。
何かがはじけたような感覚がした。

手にした招待状が、私たちにとってはただの“紙切れ”ではないと、ようやく理解した瞬間だった。
これは宣戦布告。
我々を再び“舞台”へと引きずり出す、甘くて毒のある号砲。

ならば、応えて差し上げましょう。
貴女方が″なに″に喧嘩を売ったのか、よくよくお考えになってくださいましね。
 




***






夜空の星の輝きをかき消すようなシャンデリア、重厚な絵画。蝶のように瞬くドレスと、静かに蔓延る地を這うような悪意。煌びやかなパーティ会場で私は静かに吐息を吐いた。

いつもなら、深紅や黒を基調としたドレスを好む私が、今日の装いに選んだのは、王家の青を基調にした、首元まで布に覆われたシックなドレスだった。
正しくは、ユリウス殿下に指定されたドレス。
胸元には例のあの青い宝石のペンダントが垂れ下がり、右隣には、私の腰に手を添えて歩くユリウス殿下。


(いや、演じるとは言いましたけど!!流石にこれはやり過ぎではなくて~~~~!???)

私はそっと目を伏せ、頭の中で毒づいた。

なぜ腰を抱く必要が? なぜここまで“新婚夫妻”を演じなければいけませんの?
しかもこの密着距離。体温も分かるような密度で侍らされて、意識するなというほうが無理がありますわ??
普段の距離感に戻れなくなったら、どう責任を取るつもりですの?殿下。

(このポーカーフェイス詐欺師め……)

 

だが、周囲の視線は明らかだった。

宴の会場、金と白の大広間。
舞踏会仕様に装飾されたそこには、煌びやかなドレスと軍装の列席者たちが集う。
しかし視線の半分は主役の“第一王子と聖女”ではなく——、
私たち、“第二王子と尋問令嬢”に注がれていた。

ざわめきの中に、興味と好奇、そして少しばかりの怯えと羨望が混じっている。

中には口元に扇子を添えた貴婦人が、あからさまにレティシアを値踏みするような視線を送り、隣の青年士官が「……あれが、“あの”ヴァルデューラ家の……」と囁く声も聞こえてくる。


(ええ、ええ、よろしくてよ。どうぞご覧なさいな。“悪女”が夫になった第二王子を従えて、どれほど優雅に歩けるかを)

私は微笑を貼り付けたまま、演技を続ける。
 
すると——

 

「ユリウスっ!」

甘く、鈴のような声が響いた。
足音も軽やかに、真っ白なドレスを纏った少女がこちらへ駆け寄ってくる。

(……来ましたわね)


彼女、“聖女”セラフィーナ・ヴィエルジュは、まるで絵本から抜け出した人形のようだった。

小柄で華奢な体躯に、雪のように白いレースのドレス。
ふわりと揺れる銀髪には、濃い桃色の石楠花(しゃくなげ)の花が飾られ、その肌は陶磁器のように滑らか。

ぱちぱちと瞬きを繰り返す大きな瞳は薄いアメジスト色で、なぜか無垢なものほど他人を疑わない、そんな典型がそこにいた。

(……“守ってあげたい”の権化みたいなお顔をしていらっしゃるのね)

しかしその幼げな腕は容赦なく、ユリウスの袖に手を伸ばした。

「ユリウスっ、よかった……会えて……!」



——え、触った?

自身が主役の婚約パーティで、他の出席者の、それも既婚者の男性の腕を? ましてや、自分が捨てた男だと知りながら??

次の瞬間、ざわりと周囲のどよめきを感じて、私は一歩前に出て彼女の視線を塞ぐ。


「この度は、ご婚約おめでとうございます、聖女様。
 ……しかしながら、あまり既婚の男性に、そう触れるものではありませんわ?」
「えっ……? 既婚……?」
「ええ。ユリウス様は今や、ヴァルデューラ家に入られました。私の正真正銘、“旦那様”ですの」


一拍、空白が流れる。
聖女の指が震え、その顔がゆらりと揺れた。

「そんな……可哀想……」

「……は?」

あら?聞き間違いかしら。
今、今世紀で最も屈辱的な発言が聞こえた気がしたのだけれど。


「そんな……無理矢理な結婚なんて、いけないわユリウス……。どうしてそんなことに……?」
「……む、り、や、り……??」

こめかみが痙攣するのを、私は自覚した。
無理矢理、無理矢理ですって———……?

誰のせいでこうなったと思っていますの?? 貴女が、ふしだらにも、何人もの男性を侍らされて王家の男を弄んだ挙句権力闘争なんて知らない顔して、残酷に切り捨てたからでしょう?
この人は貴女のせいで″妻″という手綱がないと王家から疑われてしまう立場になって、私と婚姻を結んだのよ。
それを、無理矢理? 私と婚姻したこの男が、可哀想?

「あなたが、ユリウスに無理矢理迫ったんでしょう? だって、ユリウスは……私のことを……!」

興奮する少女の声を遮るように、冷たい声がピシャリと告げた。

「——はい。友人と思っております」


「え……?」
「私は聖女様のことを、友人として尊敬しております。
 けれどそれ以上の、恋慕などという不敬な想いは、一切抱いておりません」

その声はとても穏やかで、慈愛すら含んでいて——それゆえに、容赦がなかった。

 
「兄上と聖女様のご婚約を、心からお祝いしております」
「ユリ……ウス……?」

聖女の目から、次第に光が失われていく。

「そ、そんな……そんなことまで、言わされてるの……?」

(…………は???)

「貴女、ユリウスに何をしたの!? こんな、ユリウスはこんな人じゃない!こんな……悲しい目をする人じゃないわ!!」

(……このお花畑ポンコツ爆弾女……)

怒りも呆れも通り越して、私は静かに一歩下がる。

「……具合が、悪くなってきましたわ」

口元に手を当てて呟くと、すぐ隣からユリウスが支えるように私に手を差し出した。

「大丈夫かい? レティシア。夜風に当たろう」
「……え、ええ」

ユリウスのエスコートはスマートだった。
かつて恋した女の前だというのに未練らしいものも見せず、夫として私をパーティから連れ出してくれる。

私はチラリと振り向いた視線の奥で、
明らかな“嫉妬”と“拒絶”の感情に燃えている少女を見た。


(……ああ。これは、思ったよりも)

 

面倒くさくなりそうですわね。

 



***







人気のないテラスに出ると、夜の空気が頬を撫でた。
冷たい石畳の上にヒールの音を響かせながら、私はゆっくりと歩みを進める。
そして、一言。

「……助かりましたわ」
「礼はいいよ。君があの場で刺し違える前に引き剥がせてよかった」
「……さすがに、ナイフは持ち込んでおりませんことよ?」
「でも、目は殺意に満ちていた」

隣でユリウスが穏やかに笑う。
ふざけた口ぶりだったが、間違ってはいなかった。
あのまま聖女が語気を強めていたら、本当に“手”が出ていたかもしれない。


(殿下は、正しい対応をした。)

第一王子と聖女の婚約パーティ。
聖女が要らない発言をして私達が針の筵になる前に言葉を殺し、戦いから離脱した。
それは確かに″正解″なのに、聖女を想っていたはずの男にそう″させてしまった″自分が情けなかった。


(……案外、平気そうな顔をなさいますのね。)

レティシアはゆっくりと吐息を吐いた。
目の前の石柱に寄りかかり、仰ぐように夜空を見上げる。

 
「……殿下」
「ん?」
「“悲しい目”をしていたと、彼女は言っていましたわ」
「……」
「私には、そのような風には見えませんでしたけれど?」


しばしの沈黙。

それでも、ユリウスは答えなかった。
否定も肯定もせず、ただ、夜風に前髪をなびかせて立っていた。

「……君はどう思った?」

問いが返ってくる。私は一瞬、迷った。

あの聖女の無自覚な残酷さ。
あの場を、どれだけの言葉で壊しかけたかを思い出すと、胸がざらつく。


「私は、思いましたの」
「うん」
「“あれが、王家の聖女”とは、なんともお粗末で無責任な存在ですわね、と」

くす、と彼が笑う気配がした。

「それには同意するよ」
「彼女が善性を装っていないだけに、なおさら厄介ですわ。あれは——…天然の“愛玩爆弾”ですもの」
「……良い命名だね」

そのまま沈黙が落ちた。
けれど、気まずさはなかった。

不思議と、この男と二人きりのときは、感情の余白に静けさが滲む。
心を読まれそうで、読まれない。だが読まれているかもしれない。

その微妙な距離感が、逆に気を張らせずに済む。

 

「ねえ、レティシア」
「……何かしら?」
「君は僕の“協力者”だよね?」
「もちろん。言ったでしょう? “申し分ない役者”でございますわ」


その言葉を聞いて、彼は少しだけ目を細めた。
そして、低く囁くように言った。

「このパーティの飲食物は、何も口にしないで。」
「……………」

一瞬、風が止まったような感覚がした。
いや、きっとそれは錯覚。私は視線を逸らさずに返す。

「それは、どういう……」
「……詳しくは話せない、ただ、何も聞かずに僕の言うことを信じてほしい。」

ユリウスの瞳は、真剣そのものだった。

こくりと、レティシアは音もなく息を呑む。
彼が冗談でこんな悪趣味なことを言うとは思えない。
だって、彼の発言の意図していることは″毒″だ。
この会場の飲食物、どれか、もしくは全て、″毒″が入っている可能性がある。


「わたくしに、言って……良かったんですの……?」

口ではそう言いながら、私は自分の胸の奥が、なぜか一瞬だけきゅっと音を立てたような感覚を覚えた。


「……そうだね。きっと、言うべきではないんだろうけど」

殿下は静かに睫毛を伏せる。


「君に、危険な目に遭ってほしくない。と思ったんだ。」


——なんで、そんな顔をなさるの…?
声が、出ない。
なんて返せばいいのか、喉が馬鹿みたいに乾いている。
そんなレティシアの沈黙をよそに、ユリウスはもう一度微笑んで言う。

「……この夫婦劇、案外、長く続きそうだね」
「……そう、ですわね……」

私はようやく小さく頷いた。
そしてその返事を、彼は満足げに受け取ったようだった。

 




だがその背後で——

扉の陰からレティシアたちをじっと見つめていた小さな影の表情は、もはや“聖女”ではなく、“執着する女”の顔をしていた。

 



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