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設定と裏話
「観察者〜」完結!!晴人と孝と澪の違い。
しおりを挟むスピンオフ「観察者、愛されて壊される。」完結!!
この話を書いている間、ほんとにこの三人の支配と策略の違いを書くのがめちゃくちゃ楽しかったです。
本編とのリンクを考えながら書くのも、感覚的には筋書きが決まっている物語の二次創作をしているような気分で新鮮でした。
【晴人、孝、澪の違い。】
天瀬晴人
支配→執着誘導型。あくまで相手に選ばせる。美咲に対して善意を装って日常を支配し、愛を装って行動を管理する。思考を麻痺させてから心を落とす。
策略→選択肢を提示して選ばせる。が、それは可愛がっている相手にだけ。どうでもいい人間や実験対象相手にはもっと苛烈に冷酷になる。
晴人の最も恐ろしいところは、
相手の視点で物事を判断するところ。
美咲相手だと″弱っている天瀬晴人″に美咲が同情しやすいのを理解したり、
孝相手だと孝が″監視カメラ″を見ていることに気づきそこに罠を張ったり、″一本しかない鍵″だから安心している孝の部室の鍵を作ったり、相手の隙を見抜くのが上手い。
垣根孝
支配→執着はしない。支配もしない。ただ観察者として感情や行動を記憶して自身の娯楽にする。
もしも孝が攻めになって誰かに本気で執着したら報道手段を使って相手の逃げ道を奪い針の筵に立たせる最悪野郎になると思う。
策略→主に美咲に対して発揮。蜘蛛のように罠を張り静かに餌がかかるのを待っていた。美咲に固執したのは晴人への嫌悪感もあると思う。
自分の罠を勝手に利用されて踏み躙られた挙句餌も持っていかれたのでどうにかして完璧王子を懲らしめたかった。
無理だったね。
孝は″人間ならこう動くよね″と分析型の判断をする。
澪相手では利害関係の″擬装カップル″だから踏み越えないよね。
美咲相手では″逃げ道の一つ″なら選ぶかもしれない。
その理解を超えたものは″気持ち悪い″で感情を片付けてしまう。
この考え方が晴人に追い詰められた要因でもあり、澪の執着を顕在化された原因でもある。
針崎澪
支配→執着調教型。相手の選択肢をなくして自分への一本道にする。恐怖を擦り込ませるのが上手く、体が麻痺して思考が出来なくなってから心を落とす。
怒らせたら一番怖い。
策略→身体の自由を奪い、自分がいないと何も出来ないように調教する。
相手は慣れとともに思考が麻痺し共依存関係になってしまう。
澪自身が本来は相手を尊重する倫理的な性格をしているのも、依存度を深める要因。
澪は孝しか見ていないので、思考ゲームに興味がない。
孝には何が効果的か淡々と判断し最も有効的な手段を取る。
その非情さを晴人は気に入っているらしい。
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