あの日の恋

河衣佳奈

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男性からの体験談

友達の奥さん

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高校の時からの友人K崎は、大学生の時にバイト先で知り合った同い年のY実さんと26歳の時に結婚した。結婚式当日に初めて見たY実さんは、K崎には本当に勿体無いくらいの美人で驚いた。
K崎は所謂、チャラチャラした男で、且つ少し変態だった(笑)。昔の彼女も「(K崎が)温泉旅行に行ったら、外でされた」とか、「車の運転中にいきなりしゃぶってって出してきた」とか(⌒-⌒; )。
そんなK崎がどうやってこんな美人な奥さんを、、、のちに訊いてみると、Y実さんはK崎が初めての男だったみたい。

暫くは年賀状とメールのやり取り程度の付き合いだったが、仕事で2人が住む大阪に出張になった僕が事前に連絡を入れると、そうしたら家に泊まりなよ。翌日は土曜日で休みだし、となった。

2人に子供がいなかったので邪魔かなと思いつつ、Y実さんからも是非来て!と言われ、その日の朝から大阪に向かい、仕事を終えて2人が住む最寄り駅に着いたのは午後6時だった。

K崎が予約してくれた焼肉屋さんで再会の乾杯と食事をし、色々な話をした。変態ぶりは相変わらずで、最近、Y実はフェラが上手くなったとか、本人のいるところでよくそんなこと言えるなと感心してしまった。


そして2人の家へ。お酒を飲まない2人はジュースを、僕は缶ビールを飲みながら話をしていたらいつの間にか午前0時に。

「よりみちくん、先にお風呂入って」と言われお風呂をいただき出てくるとK崎の姿が無い。

「K崎は?」
「寝ちゃったの」
「ごめんね、疲れてたんだね」
「ううん、よりみちくんに会えるの楽しみにしてたみたい」
「そうなんだ……あっ、Y実さんも休んでね。僕が起きてたら寝れないだろうから、寝るね」

そう言って僕は用意してくれた部屋に入った。

それから30分くらいした時、
「きゃーーっ」という声と、カランカランッと何かが落ちる音がした。
まだ起きていた僕は部屋を出ると、その音が風呂場からだと分かった。

(なんだろう?)
ゆっくりと風呂場の方に足を進めると、「やだ、あっちいけ!」というY実さんの声と、パタンッという何かを叩く音が。


「どうしたの?」
僕が外から呼びかけると、
「あっ、よりみちくん!助けて!」

急いで風呂のドアを開けると、真っ裸のY実さんと、足元に一匹のゴキブリがいたのでした。


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