人形の家

あーたん

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第二章

本当の事①ストーカー編

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ストーカーのお話の中の

『時が過ぎ』

その『時』のお話です。


服を脱がせられた渚。
泣き崩れる担任。

渚「どうしたの?先生」
担任「ごめんなあ、、ごめんなあ、、」
渚「先生落ち着いて!!話聞くよ!」



慌てて服を着る渚。



担任「似てるんだ…何もかも」
渚「似てる?」
担任「咲に、、。」
渚「咲?」

さっきスーパーで買ったお茶をコップに入れ担任にあげる渚。

渚「話せるならでいいんだけど」

担任「咲はうちのクラスの生徒だった。塩野にすごく似ている。」

渚「似てるの?」

担任「似てるんだ…。何もかも。初めて会った時びっくりしたよ。」

渚は、転校初日にクラスが
静まり返ったことを思い出した。

(きっとみんなびっくりしたんだ…)

担任「咲と俺は愛し合っていた…。いけないと分かっていながらも…。」

(先生と生徒の恋か…。少女漫画みたいだな)


担任「咲のお腹には大きい傷が合った。昔の事故でな。それで…確認をしたくて…。本当にすまん塩野…」


渚「あ、いや!別にそこは大丈夫!!
で、あの…その…咲さんは…??」


担任「…咲はいじめにあっていた。」


渚「クラスで?」 


担任「そうなんだ。でも誰にいじめられていたのかは分からない。咲は教えてくれなかったんだ。で、あの日が来た」


渚「あの日??」

担任「2年前だ。咲は飛び降り自殺したんだ」

渚「えっ?」

担任「でも俺は誰かが突き落としたんだと思っている」

渚「殺されたの?」

担任「クラスの誰かにな…」

渚「犯人はわかってないの?」


担任「わかっていない。そして死体も無くなっていたんだ、救急車も警察も来ていない。」


続いて担任は言った。


「でも俺は見たんだ上から落ちる咲を…。事実が受け止められなくて…俺は、俺は…その場から動けなくなった…。俺がすぐに…その場に…行って…い…れ…ば…」

「生きてるかもなんて…思っていたから…こんな…塩野に…悪いことを…」


渚「私のことは気にしないでいいよ大丈夫だから。」

渚は担任が落ち着くのをじっと待っていた。


担任「でもあれから咲は1度も現れていない。だから俺は誰かが死体を隠したんだと思う。」


渚「誰かが隠蔽しようとしたってことだね」


担任「この話は絶対誰かにしちゃいけないよ。
次は塩野が狙われるかもしれない。俺は何も知らないってことになっている。」

渚「わかったよ。話してくれてありがとう。」

担任 「給食費の件はしっかり守るからな。」

渚「あいよ。」

渚は絶対解決すると心に誓った。


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