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22話 転職してるって本当ですか?侍って何ですか?
しおりを挟む幼さが残る顔に蒼い大きな瞳にショートカットのピンクの髪。
身長は150前後だが出るところは出て引っ込むところは引っ込んだけしからんボヂィのちびっ子が天界から地上を見ていたいた。
見習い女神リブーラである。
「そろそろ、また手を差し伸べるかな・・・」
リブーラがパチンと指を鳴らすと、その姿は、白髪を高い位置に結んだ小柄な老人に変化していた。
菜緒虎が魔の荒野に踏み込んで5日。
「もしそこの」
不意に背後から声を掛けられた菜緒虎は、剣に手をかけつつ頭を低くして駆け出す。
完全な不意打ちに対し、走って距離を取るという行動を取ったのだ。
声のした方に振り返るのと同時にスケルトンソルジャーと悪夢の骸骨を召喚する。
素早く菜緒虎の前に立ち盾となるスケルトンソルジャーと悪夢の骸骨。
「ほぉ。モンスター召喚とは珍しい技を…お主はエルフの戦士じゃろ?その力は指にある魔道具の力かの」
いきなり右側から声がして菜緒虎は思わず剣を抜いて振り上げるが、剣は物凄い力で、しかも親指と人差し指で摘ままれた状態で止まっていた。
「いきなりじゃのぉ」
そういって菜緒虎の横に立っていた渋柿色の作務衣を着た白髪を高い位置に結んだ小柄な老人は指の力だけで剣をへし折った。
途端に老人へと殺到するスケルトンソルジャーと悪夢の骸骨。
「止まれ。勝てない」
菜緒虎の掛け声と同時に、二体は彫像のように動きを止める。
「ほぉほぉ。良い判断じゃ。儂の名は卜伝という」
「菜緒虎と申します。それで、何用ですか」
卜伝が頭を下げたので、菜緒虎も深く頭を下げる。
「うむ。まずは、お主の裸を見せてくれ」
卜伝は、いきなりとんでもない要求をしてくる。これが街中なら警備兵カムヒア案件。
「はぁ…その程度でしたら」
菜緒虎はあっさりと承諾する。
自分の攻撃を至近距離で防いだという事実から抵抗することを止めたのだ。
性的暴行をする気なら声をかけたりしないだろうし、その気なら抵抗しても無駄だと。
「一瞬でそこまで割り切ったか」
含むような笑いを漏らしている卜伝を尻目に菜緒虎はさっさと鎧から下着まで一気に脱ぎ去る。
露出していない肌は白磁のごとき白色。貧弱が基本のはずのエルフらしからぬ豊満な乳房の形は釣り鐘型。
色素の薄いピンクの乳首は外気に晒されたせいか上向きにツンと立ち、乳首から下の乳房の膨らみがトップとアンダーに素晴らしい高低差をもたらしている。
腰は程よく括れて尻はそこそこに大きい。下の繁みは髪と同じ金色。実にエルフらしくないスタイルだった。
「うむ」
どこからともなく卜伝は木刀を取り出すと2、3度振って菜緒虎に差し出す。
菜緒虎は卜伝の意図を悟り日々の稽古のように軽く剣技を演じて見せる。
恐らく菜緒虎の身体についている筋肉の動きとかをチェックしているのだろう。
「ふむ。きちんと鍛えておるの。いいだろう。服を着てもいいぞ」
何がいいのか解らないが、着衣の許可が出たので慌てることなく下着を着込む。
「卜伝さん。この木剣はなんでしょう?わが村に伝わるワ国の刀と呼ばれる武器に似ていますが…」
率直に思ったことを伝える。
「刀を知っとるのか。なら話は早いの」
卜伝は無造作に菜緒虎の額に人差し指を当てると大きく目を見開く。
途端に菜緒虎の頭の中に何かしらの武術の情報が流れ込んでくる。
脳に未知の情報が書き込まれる不快感から目や口から涙や涎が零れ落ちる。
水分をかなり控えていたため辛うじて尊厳は保たれたのは不幸中の幸いであった。
「職レベルは1に戻った。これまで習得したスキルもレベルは0じゃ。修得した魔法はじき使える様になるから安心せい。基礎は刻み込んだ。次に会うまで鍛錬は怠らぬようにな」
そう告げると卜伝は霞の様に消えていった。
そしてどのくらい気を失っていたのか解らなかったが、気が付いてステータス画面を開いた菜緒虎は愕然とする。
そして、追跡と鍛錬の同時並行というゲンナリする思いが脳裏をよぎった。
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