59 / 72
テーブルとお仕置き
水曜日。
私の仕事は「テーブル」だった。
「ヒメさんには、テーブルをお願いしようかと」
「テーブル、ですか?」
「はい。椅子や照明よりは楽だと思うので」
「すみません、もう少し具体的に聞いても?」
「テーブルは、四つん這いになって、背中にアクリル板を乗せるだけですね。その名のとおり、テーブルです」
たしかにそれはテーブルだ。
M嬢の仕事としては正しい気がする。
「椅子だと上に男性が乗るので、だいぶキツイです。ヒメさんは華奢だし、身体がキレイなので見える方が良いかと」
「……照明は?」
「もっとキツイですね。日によって違うんですけど、今回は燭台と花台を兼ねることになったので、前に試験管を突っ込んで花を活けて、後ろに蝋燭を突っ込む感じです」
イメージしてみる。
それを実現するには、仰向けで、かつ両足を思い切り引き上げなければならない。体勢だけでもつらいのに、アナルに蝋燭を挿して垂れてくるなんてかなりつらそうだ。
「ええと……テーブルで」
多少興味を覚えながらも、今回はテーブル役で様子を見ることに決めたのだった。
人数が増えるとNGプレイの管理が甘くなりがちなので、男性スタッフも二名入っている。
女性キャストは五名。お客様は三名だ。
例の照明役は、以前見学させてもらったメイさんが務めていた。
私は予定どおりテーブルで、全裸で四つん這いの背中の上には分厚いアクリル板が載せられ、その上にはお酒やツマミが載っているようだ。
最初は普通に……といっても、女の子の上に座っている時点で普通ではないのだけれど……座ってお酒を飲み、談笑していた。
そのうち、当然椅子役の子が耐えられなくなる。成人男性が乗っているのだ、無理もない。
もちろんそれも織り込み済みで、むしろそこからが本番なのだろう。お仕置きと称してプレイが始まるわけだ。
鞭で打ったり、玩具を使ったり、ご奉仕させたりと、おそらく一般的なSMプレイが営まれていた。
そういえば、私は奉仕系プレイを全てNGにしているので、そういう一般的なSMプレイでお客様とは接していない。痛いことの多い井上さんから始まって、拷問好きに緊縛好き。かなり特殊なんだろう。
ふと照明のメイさんを盗み見たけれど、表情は見えなかった。
ただ高く持ち上げられたお尻にはたくさんの蝋が見えた。まだ長さはあるけれど、短くなるほど熱そうだなと思う。いつまで耐えるのだろう。
そういう自分も、同じ体勢がちょっと疲れてきていた。
そのせいで、気付かないうちにすこし傾いていてしまっていたらしい。
気付いたお客様に指摘される。
お仕置きとして、そのままお尻を叩かれ、テーブルを揺らしてお酒をこぼしてしまって叩かれ、声をあげてしまって叩かれる。手で叩かれているだけなので痛みは大したことないけれど、テーブルを揺らさないでいるのは難しかった。
「この子って奉仕系NGだっけ?」
「はい。ですが、奉仕と傷や痕の残るもの以外はほとんどいけますよ」
「なら……お仕置きは玩具責かな」
アクリル板ごとお酒やおつまみは床に下ろして、床に仰向けに寝かされる。
「おっ、胸デカイじゃん」
一人が胸を揉んでいる間に、別の一人は手首に手枷を嵌める。左右を繋ぐチェーンは、椅子役だった一人の乳首とクリトリスを繋いだチェーンに絡ませてあって、私が手首を引くと、その女の子の乳首とクリトリスが引っ張られてしまう。他の子を巻き込んでしまうというのは初めてで緊張する。
脚は大きく開脚されて、残り二人の女の子にそれぞれ脚を押さえつけておくよう指示をしていた。
胸を揉んでいたお客様は胸がお気に召したらしく、吸ったり摘んだりしてくる。
拘束に勤しんでいたお客様はバイブやらローターやらを持ってきて、もう一人のお客様は蝋燭を手にしている。
(全員、一度にするの……?)
キャストさんも多いし、まさか自分一人に三人がかりで来るとは思わなかった。
もう、その後は大変だった。
どこに意識を持っていけばいいのかわからなくて、でも手足を動かすと先輩キャストさんに迷惑がかかるので必死で動かないように努めた。
潮まで吹かされて、月火とは違った方向に疲れきった。
その後も対象のキャストを変えながら、お客様はたっぷり堪能していった。
私の仕事は「テーブル」だった。
「ヒメさんには、テーブルをお願いしようかと」
「テーブル、ですか?」
「はい。椅子や照明よりは楽だと思うので」
「すみません、もう少し具体的に聞いても?」
「テーブルは、四つん這いになって、背中にアクリル板を乗せるだけですね。その名のとおり、テーブルです」
たしかにそれはテーブルだ。
M嬢の仕事としては正しい気がする。
「椅子だと上に男性が乗るので、だいぶキツイです。ヒメさんは華奢だし、身体がキレイなので見える方が良いかと」
「……照明は?」
「もっとキツイですね。日によって違うんですけど、今回は燭台と花台を兼ねることになったので、前に試験管を突っ込んで花を活けて、後ろに蝋燭を突っ込む感じです」
イメージしてみる。
それを実現するには、仰向けで、かつ両足を思い切り引き上げなければならない。体勢だけでもつらいのに、アナルに蝋燭を挿して垂れてくるなんてかなりつらそうだ。
「ええと……テーブルで」
多少興味を覚えながらも、今回はテーブル役で様子を見ることに決めたのだった。
人数が増えるとNGプレイの管理が甘くなりがちなので、男性スタッフも二名入っている。
女性キャストは五名。お客様は三名だ。
例の照明役は、以前見学させてもらったメイさんが務めていた。
私は予定どおりテーブルで、全裸で四つん這いの背中の上には分厚いアクリル板が載せられ、その上にはお酒やツマミが載っているようだ。
最初は普通に……といっても、女の子の上に座っている時点で普通ではないのだけれど……座ってお酒を飲み、談笑していた。
そのうち、当然椅子役の子が耐えられなくなる。成人男性が乗っているのだ、無理もない。
もちろんそれも織り込み済みで、むしろそこからが本番なのだろう。お仕置きと称してプレイが始まるわけだ。
鞭で打ったり、玩具を使ったり、ご奉仕させたりと、おそらく一般的なSMプレイが営まれていた。
そういえば、私は奉仕系プレイを全てNGにしているので、そういう一般的なSMプレイでお客様とは接していない。痛いことの多い井上さんから始まって、拷問好きに緊縛好き。かなり特殊なんだろう。
ふと照明のメイさんを盗み見たけれど、表情は見えなかった。
ただ高く持ち上げられたお尻にはたくさんの蝋が見えた。まだ長さはあるけれど、短くなるほど熱そうだなと思う。いつまで耐えるのだろう。
そういう自分も、同じ体勢がちょっと疲れてきていた。
そのせいで、気付かないうちにすこし傾いていてしまっていたらしい。
気付いたお客様に指摘される。
お仕置きとして、そのままお尻を叩かれ、テーブルを揺らしてお酒をこぼしてしまって叩かれ、声をあげてしまって叩かれる。手で叩かれているだけなので痛みは大したことないけれど、テーブルを揺らさないでいるのは難しかった。
「この子って奉仕系NGだっけ?」
「はい。ですが、奉仕と傷や痕の残るもの以外はほとんどいけますよ」
「なら……お仕置きは玩具責かな」
アクリル板ごとお酒やおつまみは床に下ろして、床に仰向けに寝かされる。
「おっ、胸デカイじゃん」
一人が胸を揉んでいる間に、別の一人は手首に手枷を嵌める。左右を繋ぐチェーンは、椅子役だった一人の乳首とクリトリスを繋いだチェーンに絡ませてあって、私が手首を引くと、その女の子の乳首とクリトリスが引っ張られてしまう。他の子を巻き込んでしまうというのは初めてで緊張する。
脚は大きく開脚されて、残り二人の女の子にそれぞれ脚を押さえつけておくよう指示をしていた。
胸を揉んでいたお客様は胸がお気に召したらしく、吸ったり摘んだりしてくる。
拘束に勤しんでいたお客様はバイブやらローターやらを持ってきて、もう一人のお客様は蝋燭を手にしている。
(全員、一度にするの……?)
キャストさんも多いし、まさか自分一人に三人がかりで来るとは思わなかった。
もう、その後は大変だった。
どこに意識を持っていけばいいのかわからなくて、でも手足を動かすと先輩キャストさんに迷惑がかかるので必死で動かないように努めた。
潮まで吹かされて、月火とは違った方向に疲れきった。
その後も対象のキャストを変えながら、お客様はたっぷり堪能していった。
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。