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第1話
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━━━80年前
時代は戦乱。
「はぁはぁはぁはぁ」
人は叫び
「くそっ!くそっ!!」
「やばいぞ、増援が全滅したと報告が入った」
「なに!?」
「おい!それより逃げ遅れた子供がいる!」
泣き
「かあさぁぁぁん!!」
「もう大丈夫だよ、俺たちが必ず守るからね」
そして、戦う。
「くっ!!これ以上攻めさせんぞ!!!」
人々の魂は生まれては消え、消えては生まれる。
「うわぁぁぁ!!!」
「お、おい!!大丈夫かぁ!」
その時間はあまりに短く
「馬鹿!来るなぁ!!」
「うわぁぁぁ!!!」
儚い
「はぁ、はぁ......」
「く、来るぞ....追撃が.....」
「こんなの.....敵うわけがない....」
敵も味方もそれは同じ
慈悲を持って、この巨大な力で葬ろう。
「な、なんだあの大岩は....」
「飛んでくるぞ.....」
「退避!退避だぁぁ!!!」
「これが......」
一瞬だ
「ゴッドギフト.....」
苦しみの時間も与えない。
「この...バケモノがぁぁぁぁ!!!」━━━
「ん......」
時は現代、この男の名前はハルマ・カルメール。
ゴッドギフトの力を持つ人間だ。
「.....もう朝か」
ゴッドギフトの力を持つ人間は、訓練を受け、軍隊としてその力を使うこととなっている。
ハルマもまた、訓練を受け、軍隊に入っている。
今日はその初日。
「今日は待ちに待った初日かぁ....どんな人と一緒のチームになるんだろ」
カーテンを開け、部屋に陽の光が差し込み、ハルマは目を細める。
これからの日々に期待に胸を膨らませ、不安を募らせながら、今日の支度をする。
「そろそろ行こうかな」
気持ちは昂るばかり、落ち着く時などあるのだろうか。
今日はこれだけで疲れが溜まりそうだな。
「ふぅ....」
外に出て、新たな日々へ向かい歩き始めた。
これから何が起こるのか分からない、この道を歩ける幸せを噛み締める。
なんて、そう思う日もこれから来るのだろうか。
そんな時、右からある人物が現れた。
「あ!あぶない!!!」
.....ぶつかってしまった。
巷で有名な、ラブコメ展開。
なんてことにはならない、なぜなら。
「いやぁ!悪ぃ悪ぃ!」
そう、男同士だから。
ハルマにその趣味は無い。
相手の方は分からないが.....
「大丈夫か?」
ハルマ「う、うん...こっちこそごめん」
相手の方にもその趣味は無いようだ。
「いやぁ、ほんとすまんな....ん?その服、軍隊のやつだよな?」
ハルマ「うん、そうだよ、君も同じ服ってことは行く場所は一緒かな?」
今日の2人の目的地は同じのようだ。
いや.....3人か?
「やっと追いついた.....急に走るなよ...ケイタ」
「いやぁ、ちょっと張り切りすぎたな」
どうやらぶつかって来た男の名前はケイタと言うらしい。
「そうだそうだ、自己紹介がまだだったな、俺はケイタ・ヒルデ、それで今来たのが」
「.....アンデ・バンスだ」
「僕はハルマ・カルメール」
それぞれの自己紹介が終わった。
ケイタ「ハルマか!よろしくな!」
アンデ「よろしく」
ケイタ「アンデは怖いから気をつけてな」
ハルマ「そ、そうなの?」
たしかに少し怖い顔をしている。
アンデ「ケイタ」
ケイタ「あっはっは!冗談だよ」
ハルマ「そっか....良かった」
アンデ「ったく...よろしくな、ハルマ」
ハルマ「うん!よろしく!」
......全然優しい男だった。
改めて、3人の目的地は一緒のようだ。
ケイタ「せっかくだし、一緒に行くか!」
アンデ「そうだな」
ハルマ「そうしよう!」
一人一人が描く未来図は全く違うかもしれない、またその通りに行く保証も無い。
この3人だけじゃない、続々と集まるゴッドギフト達。
大きな運命と共に、世界の渦に巻き込まれる....否、自ら飛び込もうとしている。
何が起こるのか....それは未来の自分だけが知っている....。
To be continued
時代は戦乱。
「はぁはぁはぁはぁ」
人は叫び
「くそっ!くそっ!!」
「やばいぞ、増援が全滅したと報告が入った」
「なに!?」
「おい!それより逃げ遅れた子供がいる!」
泣き
「かあさぁぁぁん!!」
「もう大丈夫だよ、俺たちが必ず守るからね」
そして、戦う。
「くっ!!これ以上攻めさせんぞ!!!」
人々の魂は生まれては消え、消えては生まれる。
「うわぁぁぁ!!!」
「お、おい!!大丈夫かぁ!」
その時間はあまりに短く
「馬鹿!来るなぁ!!」
「うわぁぁぁ!!!」
儚い
「はぁ、はぁ......」
「く、来るぞ....追撃が.....」
「こんなの.....敵うわけがない....」
敵も味方もそれは同じ
慈悲を持って、この巨大な力で葬ろう。
「な、なんだあの大岩は....」
「飛んでくるぞ.....」
「退避!退避だぁぁ!!!」
「これが......」
一瞬だ
「ゴッドギフト.....」
苦しみの時間も与えない。
「この...バケモノがぁぁぁぁ!!!」━━━
「ん......」
時は現代、この男の名前はハルマ・カルメール。
ゴッドギフトの力を持つ人間だ。
「.....もう朝か」
ゴッドギフトの力を持つ人間は、訓練を受け、軍隊としてその力を使うこととなっている。
ハルマもまた、訓練を受け、軍隊に入っている。
今日はその初日。
「今日は待ちに待った初日かぁ....どんな人と一緒のチームになるんだろ」
カーテンを開け、部屋に陽の光が差し込み、ハルマは目を細める。
これからの日々に期待に胸を膨らませ、不安を募らせながら、今日の支度をする。
「そろそろ行こうかな」
気持ちは昂るばかり、落ち着く時などあるのだろうか。
今日はこれだけで疲れが溜まりそうだな。
「ふぅ....」
外に出て、新たな日々へ向かい歩き始めた。
これから何が起こるのか分からない、この道を歩ける幸せを噛み締める。
なんて、そう思う日もこれから来るのだろうか。
そんな時、右からある人物が現れた。
「あ!あぶない!!!」
.....ぶつかってしまった。
巷で有名な、ラブコメ展開。
なんてことにはならない、なぜなら。
「いやぁ!悪ぃ悪ぃ!」
そう、男同士だから。
ハルマにその趣味は無い。
相手の方は分からないが.....
「大丈夫か?」
ハルマ「う、うん...こっちこそごめん」
相手の方にもその趣味は無いようだ。
「いやぁ、ほんとすまんな....ん?その服、軍隊のやつだよな?」
ハルマ「うん、そうだよ、君も同じ服ってことは行く場所は一緒かな?」
今日の2人の目的地は同じのようだ。
いや.....3人か?
「やっと追いついた.....急に走るなよ...ケイタ」
「いやぁ、ちょっと張り切りすぎたな」
どうやらぶつかって来た男の名前はケイタと言うらしい。
「そうだそうだ、自己紹介がまだだったな、俺はケイタ・ヒルデ、それで今来たのが」
「.....アンデ・バンスだ」
「僕はハルマ・カルメール」
それぞれの自己紹介が終わった。
ケイタ「ハルマか!よろしくな!」
アンデ「よろしく」
ケイタ「アンデは怖いから気をつけてな」
ハルマ「そ、そうなの?」
たしかに少し怖い顔をしている。
アンデ「ケイタ」
ケイタ「あっはっは!冗談だよ」
ハルマ「そっか....良かった」
アンデ「ったく...よろしくな、ハルマ」
ハルマ「うん!よろしく!」
......全然優しい男だった。
改めて、3人の目的地は一緒のようだ。
ケイタ「せっかくだし、一緒に行くか!」
アンデ「そうだな」
ハルマ「そうしよう!」
一人一人が描く未来図は全く違うかもしれない、またその通りに行く保証も無い。
この3人だけじゃない、続々と集まるゴッドギフト達。
大きな運命と共に、世界の渦に巻き込まれる....否、自ら飛び込もうとしている。
何が起こるのか....それは未来の自分だけが知っている....。
To be continued
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