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依存
しおりを挟むA大で研修をしている海人君。
現在はA大の寮生活をしているので、近くまで遊びにきた。
昼過ぎ、新幹線で上野に到着。海人君が今日の仕事を終えるまで、少し散策しようと思っていた。
都内に来るのは何年ぶりだろうか。大学と研修医時代以来か…
ホームから改札にあがると、イベントでもあったのか、人が沢山改札方向に移動していた。
改札でせき止められる人々の姿があの日の黒いうねりと重なり、吐き気を催してきた。午後のこの時間なら通勤の人は少ないかと思ってきたのだが、予想を外した。
通路の端で少し呼吸を整えようと壁際に移動する途中、人にぶつかってしまった。その拍子にめまいで倒れそうなったところを、ぶつかった相手の人が抱え上げてくれた。
「すみません、大丈夫ですか?」
「こ、…こちらこそすみません」
「立てますか?ちょっと移動しましょうか」
そう言って、軽々と僕を抱えて移動してくれた。
「水でも買ってきましょうか?、あ…」
「いえ、大丈夫です…、?」
「もしかして、小椋?」
あれ?何でこの人僕のこと知ってるんだろう…でも、なんか聞き覚えのある声。
あ、思い出した!
「B大の、江崎君?!」
江崎君は僕がB大で研修医をしていたときの同期。といってもローテは全く違かったが。
当時と印象が違くて誰だか分からなかった。
ちょっと休むか、と言って近くの公園に連れて行ってくれた。
「江崎君、時間は大丈夫なの?僕はもう大丈夫だよ、これでも医者だし…」
「外勤終わりで、これからA大に戻るとこだったけど」
「そっか、ごめんね…付き合わせちゃって」
「こんな顔色の悪い病人ほっといたら医者失格だし」
「うん、ごめん…、???って、江崎君A大にいるの?今?!」
「うん」
「偶然だなぁ、僕の…弟?…のような存在の子が今研修に行ってるよ」
「ほほう、じゃあそのうち会うかもな。ビシバシ鍛えてやろう。」
それからしばらく、お互いの話をしているうちに、僕の今の状況や不安を話すことになった。こんなこと、以前の自分なら話せなかったが、海人君と一緒にいることで、徐々に話せるようになってきた。
「その海人君が働けるようになるまでバイトとか雇えないのか?」
「それはねぇ、都内ならいくらでも人は居るだろうけど…」
「そうだ、佐伯先生にも聞いてみよう」
「佐伯先生?B大にいた病理の?」
「そうそう。」
「今もB大にいらっしゃるのだろうか、お世話になったなぁ…」
「あ?今、A大の教授。」
「えっ、そうなの?」
「で、俺の上司。」
「ええっ?江崎君、外科専攻じゃなかったっけ?」
「であり、俺の恋人。」
「??今なんて?」
「だから恋人。」
「ええーっ!分からなすぎてめまいが…」
「また倒れるなよ」
「意味わかんない、情報量多過ぎ」
「佐伯先生に会う?海人君もA大にいることだし。」
「そんな、教授にアポ無しにいきなり会って迷惑かけられないよ…」
スマホを取り出し、LINEで何やらメッセージを送る江崎君。すぐに返信が返ってきたようで、画面を見せながら、「ん、アポ取れた」そこには返事の一文と共に、可愛い猫がOKサインをしているスタンプがあった。
「なんて素早い…」
「俺だって小椋のこと心配してたんだ。そのくらいはさせろ。」
江崎君は元々無表情だが、それでもより一層の真顔で言われてはっとした。何となく連絡が途絶えてしまったが、時折メールをよこしてくれたり、何だかんだ気にかけてくれていたのだった。
「ありがとう、じゃあお邪魔させてもらうよ」
外来待ちの列、色んな病院のネームの入ったスクラブを着た研修医、看護師や技師の学生の集団、どれも春の大学病院の景色。懐かしい。
病理診断科にやってきた。最新の設備なのだろうか、今は部屋がホルマリンとか有機溶剤臭くないんだなぁ、などと思ってしまう。
佐伯先生にはB大で研修医2年目の頃、病理の指導を2か月間受けたが、それ以来、交流はなく、こんな状況で訪問してもよいものか(いや、本当は失礼だと思う)ここまで来て不安になってきた。そもそも、僕の事を覚えてるのだろうか…研修医なんて毎年何人も受け入れてるのだから。
「やあ、小椋君!久しぶりだね!」
医長室に行くと、佐伯先生は昔と変わらぬ笑顔(当時髭は生えてなかった気がする)で迎えてくれた。
「さ、佐伯先生、今日は突然の訪問になってしまって、申し訳ないです…」
「いやいや、私の方こそ会えて良かったよ。診療と両立して、君の仕上げた論文は素晴らしかったよ。」
「知っていてくれたのですか…?」
「君には病理を専攻して欲しかったくらいだからね」
「あの論文は佐伯先生から病理を教えて頂いたから書けました。まだ終わりではないのですが…」
被災地における小児甲状腺癌の発生頻度の研究。
これは一時世間を騒がせて、今となっては色々な諸説があるが、数年程の結果で結論を出してもいいものかと思い、診療の傍ら、追跡調査を続けていた。
「さて、本題に入ろう。まあ、座って座って」
「ありがとうございます」
「光太君も」
「うす」
一通り、現状をお話ししていて、少し気持ちが疲れているのを察してくれたのだろうか。
「少し休もうか、何か飲み物でも買ってこようか?」
「俺、買ってきます。小椋、何がいい?」
昔から佐伯先生はお優しい。研修中も僕の"症状"を察してさりげない配慮をしてくれた。
「佐伯先生、江崎君、今日は本当にありがとうございました。」
「またすぐに連絡するよ。小椋君も何かあったら、いや、些細なことでもいいから遠慮無く連絡して。」
「ありがとうございます」
「今度はゆっくり飯でも食いに行こう」
「ありがとう、江崎君」
つい数日前、海人君に絶対必要だから、とLINEアカウントを作らさせれて以降、海人君以外のお友達が二人増えた。
海人君のお仕事が終わるまで、どこかで時間を潰したかったが、駅での出来事もあり慣れない場所に行くのが少し怖く、結局病院内のスタバで待つことにした。
『A大に来てるから、終わったら連絡して』LINEを打つと、『病院にいるの?!倒れて運ばれたとかじゃないよね?大丈夫!?』すぐに返事が返ってきた。
研修中では…と思ったが、こういう優しい所も海人君の可愛い所だ。
『大丈夫だよ、何故来たかはまた後で話すよ。院内のスタバにいるから』
了解のスタンプが送られてきて、自分でも気がつかないうちに笑みがこぼれたようで、近くにいた休憩中の職員にくすくすと笑われてしまった。
持ってきた小説を読んでいると、遠くから深緑のスクラブ姿の男性が早足で近づいてきた。
「海人君!」
「樹お兄ちゃん、お待たせ!」
海人君の普段着しか見たことが無かったから、初々しいスクラブ姿に、大人になったなぁとまじまじと見てしまう。
「見せようと思って来たけど、そんなに見られたら恥ずかしいよ」
「はは、ごめん、なんか嬉しくて」
「格好良くて見蕩れた?」
「そうだね、格好いい」
「へへ、じゃあ着替えてくるね」
やっぱりちょっと子供っぽい所も残っているようだ。
上野駅近くでごはんを食べながら、佐伯先生と江崎君との話の内容を海人君に話した。
佐伯先生も江崎君も、僕の復帰後、せめて海人君が働き出すまでは、バイトでも助けになる医師が必要だろうと考え、知り合いの医師に声をかけて条件の当てはまりそうな人を探してくれる、とのことだった。
「なんだ、よかった~、樹お兄ちゃん、頼れる人いたんじゃん」
「まさかこんな展開になるとは思わなかったよ…江崎君に会えただけでも奇跡なのに」
「感謝しなきゃね」
「うん」
ずっとずっと、誰かに頼ることが怖かった。頼ることで張り詰めた糸が切れ、自分はもう立ち直れないのではないかと思っていた。
過剰に心配されるのも苦手で、B大にいたときは被災した人間であることは誰にも話さなかった。当時から佐伯先生と江崎君には気がつかれていたが。
目の前でビールの泡を口につけて幸せそうに唐揚げを頬張る海人君の姿に、解れた糸がまた紡がれるような感覚を覚えた。
僕は今、病院の研修医や看護師用の寮暮らしで客人を招けず、樹お兄ちゃんはビジネスホテルを予約していた。勿論、心配だから僕も一緒に泊まる事にしていた。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ」
樹お兄ちゃんは僕と再会するまでは医院での生活が中心で、私生活というものが全くなかった。だから今日はとても疲れたのだろう。僕より早く寝てしまった。僕も慣れない研修医生活の疲れとお酒の力で眠気が襲ってきた。
真夜中、隣から苦しそうな寝息が聞こえてきて、うっすらと目が覚めた。寝息、というより呼吸自体が苦しそうな…
「樹お兄ちゃん?」
うつ伏せに寝かせ、背中をさする。
「悪い夢見ちゃった?」
苦しいながらも頷く樹お兄ちゃん。過呼吸だ。恐らく悪夢を見た後、僕を起こさないように我慢してたのだろう。
「10秒でゆっくり吐いて、いーち、にー…」
樹お兄ちゃんも医師なので対処法は分かっている。
これが長年PTSDを拗らせた原因なのだが。隣にいて、僕が出来ることをする。これが一番の治療になるのだと、心療内科の先生が教えてくれた。
「何で悪夢で目が覚めた時すぐ教えてくれなかったの?」
呼吸が戻った樹お兄ちゃんは、うつ伏せのままこちらを向いてくれないし、答えてもくれない。「怒ってないからこっち向いて」
優しく言ってみたが、まだうつ伏せのまま。抵抗する様子もないので仰向けにしてみた。
そこには涙でぐちゃぐちゃな顔をした樹お兄ちゃんがいた。呼吸が苦しかったからだけでは無い色んな感情が綯い交ぜになった涙であることは明らかだった。何だか抱きしめたい気持ちになってしまったが、そっと頭を撫でた。
「そうだ、これで樹お兄ちゃんの目が覚めたら気がつける。」
シングルベッドをくっつけて、手を繋いで隣で寝ることにした。
「やじゃない?」
「…うん、ごめんね」か細い声が返ってきた。
「ごめんじゃないよ」
「…ありがとう」
「僕の方こそ、一緒にいてくれてありがとう」
「それは僕の方が…、海人君に感謝してる」
ついつい苦しそうに話す樹お兄ちゃんに優しくしたくて、隣に横たわり頭を撫でてしまったが、樹お兄ちゃんも心地よさそうにしていてほっとした。
「明日はゆっくり過ごそう、動物園でも行く?」
「小学生の遠足みたい」
「いいじゃん、癒されそうで」
「そうだね」
緩々と微睡みはじめた樹お兄ちゃんがふと、
「こうしていると、小6の時、航一と海人君がうちに泊まりに来たときの事を思い出すよ」
「えー!あの時の事は思い出さないで!」
「ふふふ、懐かしい」
「あれはバカ兄のせいだから…」
樹お兄ちゃんと航一兄ちゃんが小6、僕が4歳の時。うちの親達が一晩留守にするからと樹お兄ちゃんの家に泊まらせてもらったことがあった。
航一兄ちゃんは当時流行っていたホラー番組を見たがり、一緒に見させられる羽目になった。
その晩、僕は樹お兄ちゃんと一緒に寝たいと駄々をこねて一緒に寝かせてもらったのだが…寝る前に見たトイレの花子さんの話が怖くてトイレに行けず、樹お兄ちゃんのベッドに水溜まりを作ってしまったのだった。僕の最大の黒歴史だ。
恥ずかしさがぶり返してきたが、そんなことでも思い出して笑ってくれる、今はこの笑顔の方が大事だ。
すやすやと落ち着いた寝息が聞こえ、僕も心地良い眠りに就いた。
『いつきー、そらー、早く来なさーい、帰るよー』『待ってー、おかあさん』
目が覚めると夢だと気がつく。お母さんも空もあの時のまま。
自分は…まだ、生きている
ふと、隣で寝ている海人君の姿が目に入る。
そうだった、一緒に寝てたんだった。手だけはまだ繋がれている事が奇跡なくらい、寝相が悪いし、爆睡している。くすっと笑いが漏れてしまったが、全然起きない。僕が起きたら気がつけるようにと言って繋いだ手なのに。
きっと僕が寝るまで寝られなかったのだろう。それに研修医生活は何かと疲れるものだ。
等と、海人君のことを考えていたら気持ちが落ち着いている自分に気がついた。
この手を離したら、海人君が起きたときに悲しまれそうで、しばらくこのまま横になって海人君を眺めていようと思う。
あの日の小学生だった海人君のイメージが強すぎて、今の海人君も子供のように思えていたが、当たり前だがもう立派な成人男性だ。僕よりも多分5センチ以上は背が高いし、精悍な顔の作りだし、スクラブ姿で分かったけど結構逞しい体つきである。ツーブロックの髪型でやんちゃな印象だけど、心根の優しさと誠実さは接した人間なら誰しもすぐに分かる。いつでも前向きで、何事にも意欲的である。
こんな研修医がいたら…きっと、
「モテるだろうな…」
「んあ、いつきおにーちゃん、おきてた?」
「あ、ごめん、起こしちゃった?」
「ぼくのほうがさきにおきようと…おもって…た…のに…」
と言いながら、また寝てしまった。
変な事を口走ってしまったので、聞いてなかったようで安心した。それに、この手の温度をもう少し感じていたいと思っていた。繋がれた手の温度に依存してしまいそうになる。
ふと、まだ若い海人君が僕と一緒にいることで、海人君の人生の可能性を潰してないか心配になる。手を離そう、そう思った瞬間。
突然、海人君が寝返りをうち、抱きつかれる形になった。どうしよう…顔が近くて恥ずかしい。それに、僕の太腿にあたっている…朝の生理現象を伴い硬度と体積を増した海人君の…アレが…
このまま海人君が目を覚ましたらすごく恥ずかしがるだろう。それは可哀想なので海人君が起きるまで、このまま寝ているふりをすることにした。そして、海人君が起きた後に起きたふりをしよう。そうしよう。
動物園にやってくると土曜日だからか、小さい子を連れた家族やカップルで賑わっていた。
「平日の方がよかったかな…」
海人君は僕が人混みが苦手なことを心配してくれた。
「大丈夫、動物園は好きだし」
「それならよかった」
「見て見て!パンダ!赤ちゃんもいる!」
「ゴリラだー!航一兄ちゃんそっくり」
地元の動物園にはいなかったパンダやゴリラを見てはしゃぐ海人君の姿に癒されてしまった。あれ、動物を見て癒されるはずが…
概ね見終わった頃に、幼稚園児くらいの一人の男の子が泣きながら佇んでいるのを発見した。
「どうしたの?」話しかけると、
「…パパとママが…いないの」
迷子のようだ。預かり所に連れて行こう。すると道中、海人君はその子を肩車し、色んな動物を見せては笑かしながら預かり所に着いた。
僕だったらただ連れていくだけだっただろう。海人君は他者を温かい気持ちにしてくれる。
動物園を出て、近くの桜の名所を散策することにした。桜の名所でありお花見の名所。こちらも人でごった返していた。
「ごめん、どこに行っても人が多いね」
「大丈夫だよ」
辺りには明るいうちからお酒を飲んで上機嫌な人達が沢山いて、そのうちの一人がぶつかってきた。
「あ!すみません!」
僕が謝る必要も無かったが、咄嗟に謝ってしまった。
「にいちゃん、邪魔なとこ歩いてんじゃねぇよ!」と、胸ぐらを掴まれた。
「すみません」
ここは謝って穏便に済まそう。そう思った束の間、
「おめがぶづがってきだんだべ!邪魔なんはどっちだ!」
海人君が相手の胸ぐらを掴んで怒鳴った。幸い相手の連れの人達が出てきて僕たちに謝ってくれ、事態は収まった。
「ごめん、あんなことされて怖くなかった?」
「大丈夫、患者さんに怒鳴られる事もあったし。人間は怖くないよ。それより…」
「?」
「怒ると訛りが出ちゃうんだね」
「仕方ないよ、こっちは本気なんだから!」
「ありがとう、海人君」
照れくさそうにしている海人君の頬と、満開の桜の色が重なった。
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