モンスター娘を絶滅から救うため、俺は種付け係に任命されてしまいました

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第一章 孕ませ創造主と異種族ハーレム

第五話 ラミアお姉さんに捕まって尻尾で何度も子種を搾り出される話

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「くそっ! 卵泥棒め! 絶対に許さん!」

 俺は一人で夜の森を歩き回り、犯人の痕跡を辿っていた。

「まだ這いずったような痕は続いているな」

 ピュイの有精卵を盗んだ犯人は引きずった痕のような痕跡を残して森の中に逃げていった。
 俺はその痕跡を辿り、捕まえようと考えていた。
 ピュイには家に留守番してもらって、残りの卵を守ってもらっていた。

「ぐすん……創造主様との赤ちゃんが……私のせいだ。私が目を離したりなんかしたから……」

 そう呟いて暗い表情をしていたピュイを思い出す。
 あんなに落ち込んだピュイはもう見たくなかった。

「迂闊だった。神様の話だと、この島には俺たち以外にも生き物がいるはずなんだ。もっと警戒をしておくべきだった」

 もしかしたら、ピュイの卵はもう取り戻せなくなっているかもしれないが、自分を戒めて俺は卵泥棒を必ずこの手で懲らしめようと決めていた。

「痕跡がここで途切れてる……どこだ! 来るならかかってこい!」

 俺は周囲を見渡した。

「シャアアアアッ!」

 しかし、敵は俺の頭上にいて、不意を突かれた俺は細長い縄のようなものに巻かれ、宙吊りにされてしまう。

「引っかかったわね! これであなたはこの私の獲物よ!」

 そう言って、一人の女性が吊り上げられていく俺とは反対に逆さ吊りで降りてくる。
 否、女性は逆さ吊りにされているのではなく、俺を縛っている縄のようなものこそが女性の身体の一部だった。

「お前は……ラミアか!?」

 俺の前に現れたのは上半身が人間で下半身が蛇の亜人種ラミアだった。

「そうよ。私はラミア族で神に選ばれた最後の生き残りにして女王のドーナ! そして、あなたは創造主と呼ばれている人間で間違いないのよね?」
「ああ! だから、お前が奪った卵は返してもらうぞ! あの卵はハーピィ族の生き残りが産んだものなんだ!」
「卵? そんなもの知らないわ~」

 明らかに嘘をついているような態度でドーナは俺を挑発してきた。

「ぴゅーい!」

 だが、ドーナの背後に引っ付いていた何かが突然鳴いて俺に姿を見せた。
 それはハーピィに似た手のひらサイズの幼い女の子で、どことなくピュイを連想させた。

「のわっ!? ちょっと! 今大事な話をしてるから鳴くんじゃないわよ! って、あっ――」

 ドーナはハーピィに気を取られて尻尾の拘束が緩み、俺は地面に落ちていった。

「うおわあっ!」
「しまった! 死なせはしないわ!」

 ドーナがそう言うと、彼女はするりと木から降りて俺の下に潜り込んだ。

「「ぶふっ!」」

 俺とドーナは着地の衝撃で間抜けな声を出すが、俺はドーナが下敷きになってくれたおかげで傷を負わずに済んだ。

「お前、助けてくれたのか?」
「ふふっ、あなたは私の婿となるのだから守るのは当然のこと……ぐふっ」

 何やら意味深な言葉も言っていたが、取り敢えず、ドーナは俺に対して敵意はないらしい。

「それにしても、この女の子って、もしかしてピュイの子供だったりするのか?」

 俺はドーナにぴったりとくっついていた女の子を抱え上げる。

「卵……盗んだいいけど、途中で孵っちゃったのよね。もういらないわ、その子。というか、私のことを母親だと勘違いしているみたいでくっつかれてウザかったのよね」
「そういうことか。とにかく、もう二度と卵泥棒なんてするなよ」

 ピュイの子供を取り戻した俺は家に帰るため、ドーナに背を向けて歩き出した。

「あっ、待って! 私を置いていく気なの!? 待ってってば!」

 背後でドーナが何やら騒いでいたが、気には留めず帰ることにした。

 翌朝――、

「えへへ、お母さんだよー」

 ピュイは四人の子供たちにご飯を食べさせていた。
 ピュイの子供たちは木の実ジュースを夢中になって飲んでいる。
 昨晩、俺が戻ると、残りの卵も孵化しており、ピュイは三人の子供に囲まれていた。
 俺が子供を連れ帰ったことでピュイはすっかり元通りになり、今は子供たちの食事を嬉しそうに見守っている。
 ピュイの子供は四人だが、全員女の子だった。

『ああ、そうじゃ、お主に伝え忘れていることがあったわい』

 俺がピュイたちの様子を眺めていると、神様が話しかけてくる。

『新世界創造にあたって一つ問題点が発生した』
「問題点ですか?」
『生殖で雄が生まれなくなった』
「ええっ!? 大問題じゃないですか!」
『何、大した問題ではない。雄が新たに生まれないのなら、今いる唯一の雄に全ての雌を孕ませればいいだけのこと』
「俺のちんこがいつかもげます」
『お主なら大丈夫じゃ。そのために色々とスキルを授けている訳だし、全生命の父という肩書きで雌に囲わせてハーレムを作ればいいのではないかのぅ。特にお主や生き残りの雌共はこの新世界の礎となる存在じゃ。わしの力を分け与えておるからその肉体は不老不死になっておる』
「えっ!? 不老不死!?」
『傷ついたり疲れたりして衰弱することはあるが、基本的には何があっても死なぬ。……ただ、食欲、睡眠欲、性欲は普通の生き物と同じようにある。これまで通り食べて寝て交尾をせずにはいられないぞ』
「なるほど……」
『この島にはハーピィ以外にも生き物はおるのじゃから、もっとじゃんじゃん繁殖するのじゃぞ。健闘を祈っておる』

 神様からお告げが終わると、俺は尿意が催してきて、ピュイたちの元を離れ、家の裏の茂みで気に向かって立ちションした。

「うふふふふ。背後がおろそかよ」
「ーーその声は!」

 俺が振り向こうとした瞬間、蛇の尻尾が俺の下半身に巻きつき、俺の目の前にラミアのドーナが回り込んできた。

「つーかまーえた♪ 警戒心が足りてないわね」
「ドーナ! 何の用事だ!」
「そんなに怒られると怖いわぁ。別に今日は卵を盗みに来たとかじゃないわよ。お婿さんに会いたくなっただけ♪」
「お婿さんって誰のことだ。俺はお前のつがいになったつもりはないぞ」
「あら、つがいだなんて原始的な言い方は止めてちょうだい。ラミアにはちゃんと結婚の概念があるの。子作りのことしか頭にないハーピィとは違うのよ」
「どこがどう違うって言うんだ!」
「そうねぇ。例えば……」

 ドーナはニヤリと笑って尻尾の先を露出した俺の肉棒に巻きつける。

「うあっ!?」
「ふふっ、可愛い声ね。ラミアはこうやって生殖目的以外でも交尾をするのよ」

 尻尾が肉棒を締めつけ、ドーナは俺に快楽を与えてくる。

 ずりゅっ! ずりゅっ! ずりゅっ!

「うおっ、おおおっ!」

 リズミカルに肉棒を扱かれ、俺は抵抗出来ないまま、ドーナの玩具にされていた。

 びゅるるるっ! どびゅっ! どびゅっ!

 そして、あっけなく射精してしまった。

「うふっ、うふふふふっ! 沢山出したわねぇ。白いおしっこもちゃんと出来て偉いわよ」

 ドーナは満足そうに笑い、俺の頭を撫でてくるが、俺のプライドは打ち砕かれていた。

「あらあら、まだ出せるみたいね。もう一度、お姉さんがしーしーさせてあげるわ」
「がはっ、もう止め――おおっ!」

 ドーナに再び肉棒を扱かれ、垂れた精液で滑りが良くなった尻尾がぬるぬると絡みつく。

「創造主様~、お昼ご飯が出来ましたよ~」

 そんな時、ピュイの声が聞こえてきて足音が近づいてきた。

「まずい……ドーナ、今すぐ物陰に隠れろ」
「ええ~、どうして? あのハーピィの子にも見せてあげましょうよ。――この浮気現場を」

「創造主様? そちらにいるので……す…………か?」

 ピュイは俺たちの抱き合う姿を見て言葉を失った。

「あら。ごめんあそばせ。お邪魔しているわ」
「よせっ! ピュイ、見るな!」
「ぴぇ? ぴえぇ? どなたですか? なんで創造主様はおちんちんを出してその女の人に抱きつかれているんですか?」
「誤解だ! これは違うんだ!」
「違わないわよ。だってあなたは全ての生き物を繁栄させる使命を担う創造主様でしょう? あなたが交尾してくれないと私たちは絶滅しちゃうわ。だから、独り占めなんて駄目よ。ね?」

 ドーナは見せつけるように俺の唇を奪い、尻尾と同様に長い舌を器用に使って唾液交換をする。

「創造主様を放してください! 創造主様がすごく苦しそうじゃないですか!」
「ぷはっ、そうかしら? 私には気持ちよくて堪らないように見えるけど? その証拠に、もうこんなにいっぱい射精しているのよ?」
「創造主様……気持ちいいんですか?」
「ピュイ、それは……ああっ!」
「ほら、こんなに喘ぎ声出しちゃって。あなたと交尾するよりも私に扱いてもらった方が嬉しいみたい」
「でも、創造主様の赤ちゃんの素を粗末するなんて許せません!」
「粗末になんてしていないわよ。子作りばかりじゃ彼も飽きちゃうでしょ。彼だって子作り以外の交尾もしたい時だってあるわよ」
「そ、それは……」
「そうなんですか? 創造主様?」

 正直に言えば、ピュイとは子作りの交尾ばかりで思うところがない訳ではない。
 しかし、ピュイを悲しませたくはないので正直に言えずにいる。

「あなただって身に覚えがあるんじゃない? 子作りばかり求めるから彼がつまらなそうにしていたこととか」
「……そう言えば、前に砂浜で交尾した時、二回目は外に出されたことがありました。創造主様はやっぱり、私との子作りなんて嫌なのかなって」
「ピュイ、俺はお前と子作りが嫌だとは言ってな――うああっ!」

 ピュイに声をかけようとすると、ドーナが肉棒をきゅっと締め上げてきた。

「はぁい。お喋りはここまであなたもそろそろイキたいでしょ?」
「くっ……俺はまだ…………うっ!」

 どびゅるるるるるるっ! びゅくっ! びゅくっ!

 俺はドーナに反論しようとしたが、抵抗虚しく残る精液を全部吐き出してぐったりと力尽きる。

「あ、ああっ……ぴゅ……い……」
「うふふ、どうだったかしら? 蛇は獲物を捕らえる時、巻きついて獲物の骨を砕くのだけど、ラミアも交尾の時は相手の体力がなくなるまで締め上げてから子作りをするのよ」

 ドーナはラミアの生態について語るが、今の俺の頭には上手く入ってこない。

「それじゃあ、彼は私のお婿さんになるから、持ち帰らせてもらうわね。産みたての卵を私に献上してくれるなら、あなたに貸してあげないこともないわよ」

 そう言ったドーナに俺は腕で抱えられる。
 ピュイは呆然として、ドーナに連れ去られる俺を目で追って立ち尽くしていた。
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