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第二章 竜の魔王とモンスター娘四天王
第三十話 生意気なメスガキゴブリンに足コキでイカされる話
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「貨幣の発行……商業区の設立……交通網の開拓……なんでこんなに仕事があるんだ」
「領地の管理は創造主たるご主人様の大事な責務です。効率よく運営するためにはきちんとご主人様に指揮を執っていただかないと」
ある日の昼、俺は屋敷の執務室でエメスに急かされながら書類作業に追われていた。
急速に発展した街のあれこれが俺の仕事として降りかかり、最近は休む間もなく仕事ばかりをしている気がする。
「目が痛くなるな。エメス57号、お前が代わりにやってくれないか?」
「いいえ、それでは意味がありません。この島の住民であるモンスター娘の方々はご主人様が働く姿をいつでも見ているのですから、怠けていては示しがつきませんよ」
「はぁ……交尾したい」
「私でよければお相手いたしますが」
「たまには別の娘とヤりたい」
「分かりました。では、今夜までにご主人様が指名された方をお連れいたします」
「今夜まで待てない。今すぐ交尾がしたいんだ」
「わがままですね。少しは欲望を抑えてください」
エメスが駄々をこねる俺に困った表情をする。
「創造主様~!」
その時、窓の外からピュイの声が聞こえてきた。
ピュイは足で布袋のようなものを掴みながら、屋敷のテラスに降りてくる。
「おっ、ピュイじゃないか。どうしたんだ?」
「お弁当を届けにきました! もうそろそろお昼時ですから!」
「愛妻弁当ですか。ピュイ様は気が利きますね」
「そうだな。偉いぞピュイ」
「ぴへへ……」
俺がピュイの頭を撫でてやるとピュイは照れくさそうに俯いた。
「お前はいいところに来てくれた。早速だが交尾をさせてくれ」
「ぴえっ!?」
そして、俺に両肩を掴まれたピュイは顔を上げて驚く。
「俺は今、すごくムラムラしているんだ。だから、お前と交尾がしたい。という訳で性の愛妻弁当も頼むぞ」
「ぴえぇ……」
「ご主人様、ピュイ様をあまり困らせてはいけません。やはり今日は私がご主人様の性欲を処理させていただきます」
「そ、それは駄目ですエメス様! 創造主様は私と交尾するんです!」
ピュイが突然俺に抱きついて、エメスに対抗意識を剥き出しにした。
「……分かりました。それでは今からお昼休憩といたしますのでお二人でどうぞしっぽりとお過ごしください。私は外に出ていますので」
エメスは空気を読んだのか、大人しく引き下がり、部屋から出ていってしまった。
「エメス様に気を遣わせてしまいましたね……」
「あいつはあれでいいんだよ。別に俺が好きで交尾をしてくれている訳じゃないからな」
「それでも、私が独り占めをしたら、他の誰かが寂しい気持ちになると思うと申し訳ないです。私は独占欲の強い駄目な奥さんです」
「いや、ピュイは優しいだけだ。俺だったら恋人が他の男と遊んでいたら嫉妬するさ。それでも飲み込んでくれるピュイは俺にとって都合がいい女の子だよ」
「都合がいいって……他の人に同じことを言ったら嫌われちゃいますよ」
「ピュイ、お前のことが好きだ」
「私も……創造主様のことが――」
だが、俺たちが口付けを交わそうとした瞬間に大きな地響きが突然起こった。
「きゃああっ!?」
「床に伏せろ!」
俺は慌てるピュイを強く抱きしめてじっとしていると揺れはすぐに収まった。
「……じ、地震でしょうか?」
「この島では初めてのことだな」
「ご主人様! ピュイ様! ご無事ですか!?」
それから、エメスが扉を開けて執務室に入ってきた。
「ご無事のようですね」
「エメス、何があった? あの地震はなんだ?」
「それは私にもまだ詳しく把握出来ていません。しかし、先程の地響きの直後、街中に賊が現れまして、暴れまわっているのです」
「賊? 取り敢えず案内してくれ!」
俺とピュイはエメスと共に屋敷を飛び出し、街の様子を見に来る。
「――アッハハハハッ!」
街の広場には聞き覚えのない高笑いが響いていた。
「創造主様! あれを見てください!」
ピュイに言われて広場の中央に視線を向けると、そこには額から二本の角が生えた小柄な少女が鉄の棍棒で街を破壊していた。
「そこのちっこい奴! 何やってんだ!」
俺が叫ぶと少女はこちらを見て、俺と目を合わせるなりニヤリと笑った。
「おっそーい! おじさんが来るのずっと待ってたんだよ?」
「お、俺がおじさん? お前は何者なんだ! 名前を名乗れ!」
「言われなくても名乗るっての。私はホブコ。ゴブリン族最強の女であり、『モンスター娘四天王』の一人!」
「モンスター娘四天王だって!? ……って、なんだそりゃ?」
「私たちは今からこの島を侵略するの。そのために目障りなおじさんを倒しに来たってこと」
「ふーん。じゃあ、俺たちの敵になるのか。ところで、お前はゴブリンなのか?」
「見てわかんないの?」
「そう言われても俺の知っているゴブリンとは全然違うし」
ゴブリンといえば、緑色の肌の小鬼でスライムと並ぶ最弱モンスターだったはずだ。
それが、今は角と小柄な身体だけは共通しているが、肌色や姿は人間のようだった。
ゴブリンは獰猛だが、民家を壊すような力はなかったはずだ。
これも擬人化の影響だろうか?
「私の力に驚いてるの? ゴブリンだからって舐めないでよね。私は『あのお方』に力をいただいて生まれ変わったの! 例え、創造主とか呼ばれてる冴えないおじさんが相手でも一捻りなんだから!」
ホブコは自分の力に余程の自信があるらしく、俺たちの前から逃げ出そうとはしていなかった。
「さっきからおじさんおじさんって……俺はまだおじさんじゃねえ!」
「創造主様の怒るところそこですか!?」
「えー、おじさんをおじさんって呼んで何がいけないの? 事実を言っただけで怒るなんて大人失格だよね。こんなおじさんの子供産まされるなんてみんなかわいそー。おじさんってちゃんと自分がキモいって自覚ある?」
「このガキ、好き放題言いやがって」
「やだー。ムキにならないでよ雑魚おじさん。やーい、ざーこざーこ! 脳みそからっぽ前髪すかすか水虫加齢臭早漏雑魚ちんちん!」
「禿てないし、水虫も加齢臭もない!」
「早漏は認めるんだ~、へえー」
「そ、早漏じゃないからな!」
「あっそ、じゃあ試してみる?」
そう言って、ホブコは棍棒を振り下ろした。
次の瞬間、強烈な衝撃波が起こり、俺たちは纏めて吹き飛ばされる。
「ぐあああああっ!」
雄叫びを上げて咄嗟に目を瞑った俺が目を開けると、広場は無残なクレーターと化していた。
「そんな……たった一度の攻撃でこんなに滅茶苦茶になるなんて……」
「アッハハハハッ! 見た? これが私の力!」
「くっ、神様のスキルにも近いその力、誰から与えられたものですか?」
「答える訳ないでしょー。どうせ私に勝てないようじゃあのお方にも勝てやしないんだから」
ホブコがニヤニヤした表情で俺に近寄り、俺のズボンを脱がしてきた。
「お前、何をしている……」
「決まってんじゃん。敗者へのオ・シ・オ・キ♡」
ホブコはそう言うと、剥き出しになった俺の肉棒を裸足で踏みつける。
「うぐっ……」
「あはっ♡ 気持ちよさそうな顔してる♡ 足で踏まれてるのに興奮するなんてやっぱり雑魚ちんちんなんだね。ほらほら、びゅーびゅーしちゃえ♡」
「マドラに勝った俺が足コキなんかでイクとでも――」
だが、抵抗しようとする俺の肉棒をホブコはグリグリと踏みにじり、耐え難い快楽を与えてきた。
「ぐっ、ぐおおっ!」
どびゅっ! どびゅっ! びゅるる……
そして、情けないことにあっけなく俺はイってしまったのだった。
「アハハハッ! おじさんイクの早過ぎ~。こんな子供にイカされて恥ずかしくないの?」
「はぁ……はぁ……丁度、ヌキたかったところだったんだ。手伝ってくれてありがとな」
「は? 強がりのつもり? キモッ、キモイキモイキモイ! おじさん負けを認めようよ。悔しくない訳?」
「俺にとってはある意味これもご褒美だな」
「うわぁ、このおじさんドMの変態だよ。もう帰ろ。おじさんの汚い精液塗れになった足を洗わなきゃ」
「待て! 逃げるのか!?」
「あのお方から命じられた仕事は果たしたしここには用なんてないよ。でも、せっかくだから、おじさんの大切なものを奪ってあげようかな」
ホブコは倒れて動けないピュイに近づいていく。
「ぴえぇ……」
「止めろ! ピュイに手を出すな!」
「傷付けたりなんてしないけど、この人はあのお方への手土産に連れて行くね」
ホブコがピュイを軽々と抱えると、踵を返して俺たちに背を向ける。
直後に再び地震が起こる。
「この地震は……もうすぐ浮上なさるのですね、……『魔王様』!」
「ご主人様! 海岸の方から巨大な城が!」
海岸からは禍々しい城が潮を吹きながら地響きと共に屹立した。
「――妾はペルーダ! この新世界を支配する偉大なる女王!」
城から女の声が響き渡る。
それはこれまで体験したことがない程に威圧感があった。
「よく聞け創造主! 妾は貴様に宣戦布告する! どちらが新世界の支配者に相応しいか、勝負しようではないか!」
「新世界の支配権を賭けた勝負だと?」
「これから、妾の配下たちであるモンスター娘四天王が貴様の前に立ちはだかる! 妾と戦いたければ、先に彼女たちを屈してみろ!」
「望むところだ! 全員俺のちんこの餌食にしてやる!」
「ご主人様、犯すつもりはマンマンなんですね……」
俺はまだ見ぬ強敵《にくどれい》との戦いに胸を躍らせるのだった。
「それより、あのゴブリンにもう逃げられてしまいましたよ。ピュイ様も連れ去られてしまいました」
「あっ……」
魔王を陵辱して、攫われたピュイの救出する俺の戦いが今始まった。
「領地の管理は創造主たるご主人様の大事な責務です。効率よく運営するためにはきちんとご主人様に指揮を執っていただかないと」
ある日の昼、俺は屋敷の執務室でエメスに急かされながら書類作業に追われていた。
急速に発展した街のあれこれが俺の仕事として降りかかり、最近は休む間もなく仕事ばかりをしている気がする。
「目が痛くなるな。エメス57号、お前が代わりにやってくれないか?」
「いいえ、それでは意味がありません。この島の住民であるモンスター娘の方々はご主人様が働く姿をいつでも見ているのですから、怠けていては示しがつきませんよ」
「はぁ……交尾したい」
「私でよければお相手いたしますが」
「たまには別の娘とヤりたい」
「分かりました。では、今夜までにご主人様が指名された方をお連れいたします」
「今夜まで待てない。今すぐ交尾がしたいんだ」
「わがままですね。少しは欲望を抑えてください」
エメスが駄々をこねる俺に困った表情をする。
「創造主様~!」
その時、窓の外からピュイの声が聞こえてきた。
ピュイは足で布袋のようなものを掴みながら、屋敷のテラスに降りてくる。
「おっ、ピュイじゃないか。どうしたんだ?」
「お弁当を届けにきました! もうそろそろお昼時ですから!」
「愛妻弁当ですか。ピュイ様は気が利きますね」
「そうだな。偉いぞピュイ」
「ぴへへ……」
俺がピュイの頭を撫でてやるとピュイは照れくさそうに俯いた。
「お前はいいところに来てくれた。早速だが交尾をさせてくれ」
「ぴえっ!?」
そして、俺に両肩を掴まれたピュイは顔を上げて驚く。
「俺は今、すごくムラムラしているんだ。だから、お前と交尾がしたい。という訳で性の愛妻弁当も頼むぞ」
「ぴえぇ……」
「ご主人様、ピュイ様をあまり困らせてはいけません。やはり今日は私がご主人様の性欲を処理させていただきます」
「そ、それは駄目ですエメス様! 創造主様は私と交尾するんです!」
ピュイが突然俺に抱きついて、エメスに対抗意識を剥き出しにした。
「……分かりました。それでは今からお昼休憩といたしますのでお二人でどうぞしっぽりとお過ごしください。私は外に出ていますので」
エメスは空気を読んだのか、大人しく引き下がり、部屋から出ていってしまった。
「エメス様に気を遣わせてしまいましたね……」
「あいつはあれでいいんだよ。別に俺が好きで交尾をしてくれている訳じゃないからな」
「それでも、私が独り占めをしたら、他の誰かが寂しい気持ちになると思うと申し訳ないです。私は独占欲の強い駄目な奥さんです」
「いや、ピュイは優しいだけだ。俺だったら恋人が他の男と遊んでいたら嫉妬するさ。それでも飲み込んでくれるピュイは俺にとって都合がいい女の子だよ」
「都合がいいって……他の人に同じことを言ったら嫌われちゃいますよ」
「ピュイ、お前のことが好きだ」
「私も……創造主様のことが――」
だが、俺たちが口付けを交わそうとした瞬間に大きな地響きが突然起こった。
「きゃああっ!?」
「床に伏せろ!」
俺は慌てるピュイを強く抱きしめてじっとしていると揺れはすぐに収まった。
「……じ、地震でしょうか?」
「この島では初めてのことだな」
「ご主人様! ピュイ様! ご無事ですか!?」
それから、エメスが扉を開けて執務室に入ってきた。
「ご無事のようですね」
「エメス、何があった? あの地震はなんだ?」
「それは私にもまだ詳しく把握出来ていません。しかし、先程の地響きの直後、街中に賊が現れまして、暴れまわっているのです」
「賊? 取り敢えず案内してくれ!」
俺とピュイはエメスと共に屋敷を飛び出し、街の様子を見に来る。
「――アッハハハハッ!」
街の広場には聞き覚えのない高笑いが響いていた。
「創造主様! あれを見てください!」
ピュイに言われて広場の中央に視線を向けると、そこには額から二本の角が生えた小柄な少女が鉄の棍棒で街を破壊していた。
「そこのちっこい奴! 何やってんだ!」
俺が叫ぶと少女はこちらを見て、俺と目を合わせるなりニヤリと笑った。
「おっそーい! おじさんが来るのずっと待ってたんだよ?」
「お、俺がおじさん? お前は何者なんだ! 名前を名乗れ!」
「言われなくても名乗るっての。私はホブコ。ゴブリン族最強の女であり、『モンスター娘四天王』の一人!」
「モンスター娘四天王だって!? ……って、なんだそりゃ?」
「私たちは今からこの島を侵略するの。そのために目障りなおじさんを倒しに来たってこと」
「ふーん。じゃあ、俺たちの敵になるのか。ところで、お前はゴブリンなのか?」
「見てわかんないの?」
「そう言われても俺の知っているゴブリンとは全然違うし」
ゴブリンといえば、緑色の肌の小鬼でスライムと並ぶ最弱モンスターだったはずだ。
それが、今は角と小柄な身体だけは共通しているが、肌色や姿は人間のようだった。
ゴブリンは獰猛だが、民家を壊すような力はなかったはずだ。
これも擬人化の影響だろうか?
「私の力に驚いてるの? ゴブリンだからって舐めないでよね。私は『あのお方』に力をいただいて生まれ変わったの! 例え、創造主とか呼ばれてる冴えないおじさんが相手でも一捻りなんだから!」
ホブコは自分の力に余程の自信があるらしく、俺たちの前から逃げ出そうとはしていなかった。
「さっきからおじさんおじさんって……俺はまだおじさんじゃねえ!」
「創造主様の怒るところそこですか!?」
「えー、おじさんをおじさんって呼んで何がいけないの? 事実を言っただけで怒るなんて大人失格だよね。こんなおじさんの子供産まされるなんてみんなかわいそー。おじさんってちゃんと自分がキモいって自覚ある?」
「このガキ、好き放題言いやがって」
「やだー。ムキにならないでよ雑魚おじさん。やーい、ざーこざーこ! 脳みそからっぽ前髪すかすか水虫加齢臭早漏雑魚ちんちん!」
「禿てないし、水虫も加齢臭もない!」
「早漏は認めるんだ~、へえー」
「そ、早漏じゃないからな!」
「あっそ、じゃあ試してみる?」
そう言って、ホブコは棍棒を振り下ろした。
次の瞬間、強烈な衝撃波が起こり、俺たちは纏めて吹き飛ばされる。
「ぐあああああっ!」
雄叫びを上げて咄嗟に目を瞑った俺が目を開けると、広場は無残なクレーターと化していた。
「そんな……たった一度の攻撃でこんなに滅茶苦茶になるなんて……」
「アッハハハハッ! 見た? これが私の力!」
「くっ、神様のスキルにも近いその力、誰から与えられたものですか?」
「答える訳ないでしょー。どうせ私に勝てないようじゃあのお方にも勝てやしないんだから」
ホブコがニヤニヤした表情で俺に近寄り、俺のズボンを脱がしてきた。
「お前、何をしている……」
「決まってんじゃん。敗者へのオ・シ・オ・キ♡」
ホブコはそう言うと、剥き出しになった俺の肉棒を裸足で踏みつける。
「うぐっ……」
「あはっ♡ 気持ちよさそうな顔してる♡ 足で踏まれてるのに興奮するなんてやっぱり雑魚ちんちんなんだね。ほらほら、びゅーびゅーしちゃえ♡」
「マドラに勝った俺が足コキなんかでイクとでも――」
だが、抵抗しようとする俺の肉棒をホブコはグリグリと踏みにじり、耐え難い快楽を与えてきた。
「ぐっ、ぐおおっ!」
どびゅっ! どびゅっ! びゅるる……
そして、情けないことにあっけなく俺はイってしまったのだった。
「アハハハッ! おじさんイクの早過ぎ~。こんな子供にイカされて恥ずかしくないの?」
「はぁ……はぁ……丁度、ヌキたかったところだったんだ。手伝ってくれてありがとな」
「は? 強がりのつもり? キモッ、キモイキモイキモイ! おじさん負けを認めようよ。悔しくない訳?」
「俺にとってはある意味これもご褒美だな」
「うわぁ、このおじさんドMの変態だよ。もう帰ろ。おじさんの汚い精液塗れになった足を洗わなきゃ」
「待て! 逃げるのか!?」
「あのお方から命じられた仕事は果たしたしここには用なんてないよ。でも、せっかくだから、おじさんの大切なものを奪ってあげようかな」
ホブコは倒れて動けないピュイに近づいていく。
「ぴえぇ……」
「止めろ! ピュイに手を出すな!」
「傷付けたりなんてしないけど、この人はあのお方への手土産に連れて行くね」
ホブコがピュイを軽々と抱えると、踵を返して俺たちに背を向ける。
直後に再び地震が起こる。
「この地震は……もうすぐ浮上なさるのですね、……『魔王様』!」
「ご主人様! 海岸の方から巨大な城が!」
海岸からは禍々しい城が潮を吹きながら地響きと共に屹立した。
「――妾はペルーダ! この新世界を支配する偉大なる女王!」
城から女の声が響き渡る。
それはこれまで体験したことがない程に威圧感があった。
「よく聞け創造主! 妾は貴様に宣戦布告する! どちらが新世界の支配者に相応しいか、勝負しようではないか!」
「新世界の支配権を賭けた勝負だと?」
「これから、妾の配下たちであるモンスター娘四天王が貴様の前に立ちはだかる! 妾と戦いたければ、先に彼女たちを屈してみろ!」
「望むところだ! 全員俺のちんこの餌食にしてやる!」
「ご主人様、犯すつもりはマンマンなんですね……」
俺はまだ見ぬ強敵《にくどれい》との戦いに胸を躍らせるのだった。
「それより、あのゴブリンにもう逃げられてしまいましたよ。ピュイ様も連れ去られてしまいました」
「あっ……」
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