モンスター娘を絶滅から救うため、俺は種付け係に任命されてしまいました

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第二章 竜の魔王とモンスター娘四天王

第三十七話 アルラウネ娘に媚薬を盛られて催淫交尾をさせられる話

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『ふおっふおっふおっ、嫁や娘との子作りで随分と忙しいようじゃの』

 初めての禊を終えて、俺が自分のベッドにピュアを寝かしつけると神様のお告げが聞こえてきた。

「神様……お久しぶりですね。シエルは元気にしていますか?」
『うむ。最近はだんだんとお腹が大きくなって大変じゃわい』
「天使の妊娠は時間がかかるんですね」
『生き物なんてものは短命な種族程多産なのじゃよ。故に元から能力の高い種族である天使族やドラゴン族、長寿なエルフ系の種族などは外敵が少ないことから比較的に余裕を余裕をもって繁殖が出来るため、大抵は妊娠期間が長くなっておるのじゃ』
「なるほど。ところで、ドラゴン族で思い出したのですが、ペルーダというドラゴンのモンスター娘についてご存知ないですか?」
『ペルーダ……例の魔王を名乗る娘のことじゃな。知っておるよ。奴は大洪水の前から人里に降りては若い処女を攫って食い物にする悪しきドラゴンメイドじゃよ。しかし、奴を方舟には乗せなかったはず……』
「じゃあ、ペルーダは自力で大洪水を生き抜いたということですか!?」
『詳しくは分からぬ。奴は大洪水が起きることを知り、自分を方舟に乗せるようにわしを脅してきたことがある。じゃが、あまりにも凶暴な奴を新世界に連れて行くことは出来ないと思ったわしは奴の乗船を拒否して追い払った。もしかすると、お主に敵対しているのはそのことを根に持っているからなのかも知れぬ。迷惑をかけてしまいすまないのぅ』
「いいえ。神様が謝る必要などございません。俺は創造主として、ペルーダを必ずや討ち果たして――否、孕ませてみせます」
『くれぐれも反撃に遭ってペニスを食いちぎられぬよう気をつけるのじゃぞ』
「……金玉が縮むのでそういうことはおっしゃらないでください」

✕ ✕ ✕

「さて、ピュアのためにもペルーダを倒してピュイを助け出さなくてはな」

 ピュイも俺と同じ不死身の肉体なので、殺される心配はないだろうが、ペルーダたちに陵辱されてしまうかもしれない。
 残る四天王を倒して一刻も早く魔王城に乗り込まなくては。

「だーりん♡ だーりん♡ だーりん♡」

 そう考えながら昼下りに屋敷の庭を散歩しているとマドラの声が聞こえてきた。
 植え込みの物陰からマドラが俺に熱い視線を送っていた。

「お前、何をしているんだ?」

 俺は警戒しながらもマドラに近づいて声をかけた。
 しかし、近づき過ぎると触手に絡め取られてしまうので、すぐに逃げられるような距離を保つ。

「こんにちは、だーりん♡ そっちから話しかけてくれるなんてすごく嬉しい♡ 最近は交尾すらちっともしてくれなかったものたがら……」
「精液なら一週間に一度は与えているだろ」
「あんな瓶に入った栄養剤みたいなものは嫌! 花粉なら直接おまんこに注いで欲しいの!」
「そうは言っても、毎回危険を冒してまでお前と交尾出来るか! お前は例の屋敷を占拠した事件でまだ保護観察処分中なんだから大人しくしていろ。反省したら自由の身にしてやる」

 マドラやホブコなど、俺たちに甚大な被害を与えたモンスター娘は反省するまで屋敷の敷地内で囚えている。
 彼女たちには特に刑罰を課すつもりはないが、俺やエメスたちの監視下で生活してもらうことはどうしても必要だった。

「もう二度と屋敷や他の女の子たちを襲ったりしないからぁ。お願い。おちんちんをちょうだい♡」

 マドラは息を荒げて俺に懇願する。
 普段ならどんなモンスター娘相手でも交尾を断ることはしない俺だが、マドラに関してはこれまで二度も俺を手玉に取ろうとした前科があるため、素直に応じる訳にはいかなかった。

「今日は反省の印にいいものあげるから」

 だが、マドラはそう言うと、触手になっている蔦から生えた桃色の果実をもぎ取って俺に差し出してきた。

「これは……アルラウネの果実?」
「だーりんと私が結んだ愛の結晶だよ♡」

 果物からは甘い匂いが漂ってくる。

「美味しいから食べてみて♪」

 近づいた瞬間にこちらを囚える気ではないかと疑う俺だったが、本当に好意で渡してくれているのであれば、無碍にするのも悪いと思い、マドラの果実を受け取って、生のまま一口かじる。

「……旨い! 濃厚な甘みと仄かな酸味が口いっぱいに広がって、この世のものとは思えない絶妙な味のハーモニーを奏でている!?」

 俺は想像を絶する美味な果実を更に一口、二口とかぶりついた。

「喜んでもらえて良かった……でも、種はちゃんと吐いてね」

 マドラがそう言った瞬間、舌を突き刺すような苦味がした。

「ゔっ……おえっ……」

 驚いて苦味のしたものを掌に吐き出すと、その正体は真っ黒な種だった。

「アルラウネの種は人間や亜人の口に合わないから予め取り除いてね」
「一瞬で地獄に突き落とされたような気分だ……」

 俺はアルラウネの種をハンカチに包み込み、ポケットに仕舞い込んだ。

「口直しにもう一つどうぞ♡」
「あ、ああ。いただくとしよう」

 苦味を打ち消すためにもマドラから果実をもう一つ受け取り、今度は種をきちんとくり抜いてから食べた。
 種はさっきと同じようにポケットに仕舞っておく。
 後でエメスにでも頼んで施設で育ててもらうとしよう。

「今日は天気がいいね。植物の私は嬉しいけど、だーりんはどう?」
「俺も晴れてる方が好きだぞ。……でも、なんか今日はちょっと暑くないか?」

 俺は急に身体が火照るような暑さを感じ始める。

「暑いなら服を脱いじゃえばいいよ」
「そ、そうだな。お前の言う通りだ」

 そこで、俺は着ていた服を全て脱いだが、それでも火照りが治まらない。
 おまけになんだかムラムラして肉棒が勃起してしまっていた。

「だーりん……服を脱いでとは言ったけど、素っ裸になるなんて大胆だよ♡」
「はぁ……はぁ……美味そうな女だ……」

 俺は頭の中に霧がかかったような気分になり、目の前にいたメスに襲いかかった。

「果実……こっちにも……」
「はうっ♡ そ、それは果実じゃなくておっぱいだよ
……」

 メスの胸に実っている二つの果実にしゃぶりつくとメスは艶めかしい声をあげた。

「女、孕ませる……俺の、仕事……」
「うんうん。私と交尾したいんだね。……私のおまんこ、好きなように使っていいよ♡」

 花蜜の如く甘い声に囁かれて俺はくぱぁと開かれたメス穴に肉棒を突き入れる。

「んはあああっ♡ だーりんのおちんちん、すごく固い♡ こんなにギンギンにして、本当にえっちな人なんだから♡」
「あっ……あぁ……あああっ!」
「そんなっ、激しっ――久しぶりの交尾でおまんこ壊れちゃうっ!」

 ぶびゅっ! どびゅるるるっ! びゅくんっ!

 誰かも分からない女の膣内に精液を思いっきり吐き出した。

 びゅくっ! どぷんっ! ぶびゅるるるっ!

 いつもなら一段落ついてもおかしくないくらいなのに、今日は何故か射精が止まらなかった。

「ああっ♡ だーりんの花粉が止め処なく流れてきて……こんなのいっぱい赤ちゃん出来ちゃう♡」

 当然、俺は誰であろうとメスは孕ませるつもりだ。
 孕ませスキル「絶対受精」は今や常に発動出来るように身体に刻み込まれている。

 ぐびゅるっ! ぶぴゅるるるるっ!

「か、花粉がお腹から溢れてきちゃう……勿体ないからこっちに射精してね」

 肉棒が蜜壺から抜けた瞬間、メスが何かを股の下に伸ばしていた。

「残りの花粉はお花の受け皿でいただくね。……あぁ、だーりんの花粉、美味しいよぉ♡」

 尚も射精が止まらない俺は精液を垂れ流して全部吐き出し尽くしてしまった。

「……うぁ……マドラ?」

 俺は賢者モードになってようやく少しだけ正気を取り戻す。
 どうやら、マドラに中出しした後、垂れ流した精液は彼女の花弁で受け止められたらしい。

「だーりん、ごめんね」

 俺を抱きしめるマドラは急に謝ってくる。

「アルラウネの果実には人間や亜人だけに効く強力な催淫効果があるの」

 俺は果実を食べたことで今までマドラに発情してしまっていたらしい。
 マドラは脱ぎ捨てられた俺の上着のポケットからアルラウネの種を取り出し、俺の口に含ませる。

「ゔおっ……おええっ……」
「種には催淫効果を打ち消す作用があるから、ちゃんと舐めてね」

 マドラに口を抑えられ、苦味を必死に堪えた俺はだんだんと意識が鮮明になっていく。

「ごめんね、だーりん。ごめんなさい。私、また迷惑かけちゃった……」

 マドラは涙を流して謝罪の言葉を繰り返す。

「うぷっ」

 一方の俺は種を舐めさせられ続けたせいで吐き気を催し、胃の中身ごと種をマドラの身体にぶちまけた。

「苦しかったよね……辛かったよね……だーりんのことは愛してる」

 そして、マドラは胃酸に塗れた俺の唇に優しく口づけをした。

「これからは迷惑をかけないから……私のことはどうか忘れて幸せに暮らしてね……」

 直後、俺の視界は暗転して、意識が途切れた。

✕ ✕ ✕

「…………ううっ、ここは」

 俺は目を覚ますと全裸で庭に寝転がっていた。

「こんばんは、ご主人様。いくらご主人様が変態のお馬鹿様でもそんな格好で寝ていたら風邪を引いてしまいますよ」

 メイド服姿のエメスが俺の顔を覗き込んでそんなことを言う。
 空はすっかり暗くなっており、三日月と星々が夜空に輝いていた。

「えっと、俺は一体何を……」
「それはこちらがお聴きしたいことです。マドラ様は一体どちらに行かれてしまったかご存知ありませんか?」
「……マドラ?」

 俺は起き上がって周囲を見るが、マドラの姿はどこにもなかった。
 マドラが植えられていたはずの場所は土が掘り起こされて大きな穴が出来ている。

「おいおい、まさか……」
「マドラ様が脱走されてしまいました」
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