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終わりの始まり 5
しおりを挟む間もなくして、俺達のパーティは学園の外周沿いまで到着した。
「うは~‼ 着いたあぁぁ‼ 私達の六十校(ろとこう)‼ でっけぇぇぇぇ‼」
「うるさいうるさい。バカみたいに騒ぐな200位」
「お前等……中入る前に止めてくれよ。俺とユイまでバカだと思われる」
国立長谷川学園六十高校附属中学校。
ライオンこと俺の義父、長谷川 六十(はせがわ ろくじゅう)が一代で築きあげた名門校である。
元々は、将来的に有望な人材を育成するために一般から良家の子女まで幅広く、授業料等諸々完全無償で預かる中高一貫の女子学校だった。男女差別撤廃を公約に掲げていた元政治家としての側面を併せ持つ彼が、国指導の下1976年から運営してきた大規模教育機関であるが、開校から31周年の2006年、女子学校としての学園の歴史は終わりを迎えた。
日本を悩ませていた少子化の影響が明確な数字に表れ始めた頃、学園に割り当てられていた国家予算の一部がそれに当てられることとなった。
学園は今までの運営体系では立ち行かなくなり、悩みに悩んだライオンは、女子校として今まで築いた伝統から脱却する事を選んだ。
男女共学化を図り、30期生以降の新入生から学費を徴収することで財源を確保した他、成績優秀者や部活動、課外活動優秀者に対し、返済不要の完全給付型奨学金……有り体に言ってしまえばお小遣いが貰える特待生奨学金制度が誕生したことで、入試のレベルは過去最高に。学力的にも日本最高峰の名門となる日が近いとされる新興校なのだ。
「……なんか警備に掛ける人員多くね? 事件でもあったか?」
「うわホントだ。結構多いな……」
周囲は厳重な警備が敷かれており、機動隊がライオットシールドを片手に警戒していた。
まるでこれからこの場所で首脳会談でも行われるのかと錯覚するレベルの光景だった。
「当然といえば当然じゃない? 元は此処、お嬢様学校だったんでしょ?」
「にしても多過ぎじゃないか? 消防車と救急車も並んでるぞ」
「……人……多……うぅ……」
「……早く敷地に入ろう。少し走るぞ」
「……へっ⁉」
袖を掴む手を握り締め、疾風のように駆け抜けた。
「おいジュン待てって‼ ……ミカ、俺等も行くぞ」
「え~や~だ~走るのや~だ~。おんぶしてよ~」
「……置いてく」
「嘘嘘ごめん走るから‼ 私超絶速いから‼ ねぇ待ってって‼」
2人を置いて一足先に正門をくぐった俺とユイは出席確認のための列に並んだ。
タカシとミカもすぐ追い付いて後ろに付けた。
順番を待つ間、ユイは頻(しき)りに俺のパーカーの裾を引っ張って離さなかった。
……どうやら人混みが苦手のようだ。
「パーカーは着ないのか? フードを被れば少しは楽だぞ?」
「何言ってんすか? パーカーは着るものじゃない。腰で結ぶものだよ」
「お前じゃねぇよミカ。ユイに言ったの」
「……うん……着る……」
ミカへの雑な扱いに対しては心の中で3秒位掛けて誠心誠意謝った。
「私も着るかな~。他の子達も皆着てるみたいだし」
「でも何で制服がパーカーなんだろうな。俺は学ランが良かったよ」
「さぁね。学長さんの趣味なんじゃない? パーカーフェチなんだよきっと」
「うわ趣味悪っ」
「違ぇよ、ここの校風だわ」
パーカーはこの学園にとって制服に等しい。
共学化で新たに男子用制服を用意する手間を省くためのアイデアだとか。
元より服装の自由が認められていたらしいが、必要最低限の秩序が求められた結果、辿り着いたのはパーカーによる個人のアイデンティティの確保だった。
冬場はカーディガンやジャンパー、コートなども持ち込みが許されているので、四季折々のラフな格好の生徒達が見られることだろう。
「……あれ……違う……」
ユイが不安気な声を発したのを俺は聞き逃さなかった。
「どうした?」
「……えっと、エナメルが……私のじゃない……」
「さっき折りたたみ傘取り出さなかったっけ?」
気になって中身を覗き込んだ。
無造作に詰め込まれた筆記用具に館内履き、白パーカーとサッカーグッズが入っていた。
「あー‼ そのエナメル私のだ‼ って事は……え⁉ こっちがユイの?」
「……‼」
「どこかで取り違えたのか?」
「そういやぁ2人は知り合いなのか? 俺等と会う前から一緒だったよな?」
「ううん? 今日知り合ったんだよ?」
「……横浜で……迷子……」
「……どっちが?」
「……どっちも……」
方向音痴か……仲間がいて良かった。
「駅を彷徨(さまよ)ってたら正面衝突して倒れてね~。多分その時取り違えたんだと思う」
「なるほど。その後の展開が読めて来たぞ」
「……大変だった……」
「「……災難だったなユイ」」
「……ねぇ、2人は私を何だと思ってるの?」
「「バカ女」」
「【悲報】私、友達にバカ認定される。っと」
「早速Twister(ツウィスター)に投稿するな」
怒りながら、白いパーカーを羽織るミカ。
ユイも自分のエナメルからアクアマリンパーカーを取り出して頭から猫耳フードを被った。
義姉(あね)のものと同じ色だ。
「なんか……パーカー似合うな」
「ねぇタカシ、当たり前のようにセクハラするの止めてくれます?」
「おめーじゃねーよ。ユイに言ったんだよ」
「……?」
「止めて差し上げろ。ユイ困っちゃってるじゃないか」
……だが同意する。似合ってるのは間違いない。
「……確かに可愛いな。色味も合ってるし、少し大きい感はあるけれど、それが奥ゆかしさを感じさせるというか、浮世離れした美しさというか、控えめに言って最高だな」
「「…………」」
何やら無言の時間が続いた。
おかしいな、と思ってタカシ達の方を見たが2人とも、やれやれという反応を示しており、ユイに至っては顔をパーカーの中に埋(うず)めていた。
「あの……せめて何か言ってくれない?」
「お前……」
「……浮気者」
「……~~」
2人は俺を避けるように距離を取り、ユイはただただ恥ずかしがっている。
「いやでも本当の事じゃん。すげぇ似合ってるし、猫耳可愛いし」
「うわぁ~そのセリフはもう重症ですよ。完全に堕ちちゃってますよ」
「これは逮捕案件だな」
「えっ……俺捕まるの?」
「バーカ。冗談だよ(笑)」
「次の方~。前へどうぞ~」
いつの間にか列は進み、受付の前まで来ていた。
「お、俺等の番か。案外早いもんだな」
50人以上は並んでいたであろう行列も、俺達の他愛もない会話の前にはあっという間であった。
「中でまた合流しようぜ~」
「ああ。また後でな」
「私達同じクラスだといいね~」
「……またね……」
「うん‼ また後でね~」
受付のお姉さんの声に導かれるまま、俺達は二手に分かれた。
「電子生徒手帳で出席確認します。新入生の方はこちらに翳(かざ)して下さい」
お姉さんの指示通り、読み取り機に電子生徒手帳をかざした。
『『ピピッ』』 『『ビーッ』』
「「……あれっ?」」
もう一度翳(かざ)してみるが……。
『『ビーッ』』
「「……?」」
俺とユイの端末だけ受け付けない。
受付のお姉さんも困惑していた。
「おかしいですね……エラー吐いちゃってる……」
「これ……中に入れないパターンですか?」
「ちょっと……ちょっと待ってて下さいね? 会長~‼ 見て頂いても宜しいですか~?」
「オッケー。今行く‼」
離れたテーブルで作業をしていた赤パーカーの生徒がテーブルの上を軽く跳び越え、空(くう)を舞うようにこちらに飛んで来た。
これまた美人で髪の長い、大人びた容姿をしていた。
「ごめんなさいお待たせしちゃって。プロフィール画面から、学籍番号を確認させて頂いてもいいですか?」
「はい。お願いします」
ホーム→生徒手帳→プロフィール。
指定された画面を開き、提示する。
お姉さんはパーカーのポケットから自身の端末を取り出し、何やら操作を始めた。
「@以下、09SJの紫咲淳さん……で合っていますか?」
「はい。合ってます」
「そして彼女さんは05NYの永瀬結衣さんですね」
ユイは震えながら俺の背に隠れてコクリと首を振る。
「確認した所、あなた方は入試成績10位以内の特待生ですので、職員玄関の方からお入り下さい。端末はお返ししますね」
「……ん? 何だこれ……」
見慣れないアプリが数個追加されている……。
「学園専用のコミュニティアプリ等が追加されています。私の連絡先も追加しておいたので、何か困った事があったらいつでもチャットを下さいね?」
「おお、ご丁寧にありがとうございます。……アマサキさんで合ってますか?」
俺は学友帳に追加された名前を辿って訪ねた。
「いえ、サキではなくザキです。高等部2年天裂 美麗(あまざき みれい)。これでも生徒会長です」
「なっ⁉ 生徒会長⁉」
「名前の横に王冠があるでしょう? それが会長の証です。カッコいいでしょ?(ドヤ顔)」
見直してみれば、表示された氏名の左側には王冠マークと4つ星が煌めいていた。
「「……カッコいい……」」
「もし……生徒会に興味ある? 私から推薦しちゃおうかな~。ただでさえ人手不足だからこの際、特奨(特待生奨学金)目当てでも構わないよ?」
「……ふぇっ⁉ ええと……考えておきます……」
ユイは相変わらず恥ずかしがっていて、俺の袖を離してくれない。
「自分も考えておきます。魅力ではありますが、ただでさえ自分の事で精一杯なので……」
「そう? 気が向いたらいつでも声掛けてね」
「はい。ご丁寧にありがと――」
「おーい‼ ジューン‼ どこだぁぁぁ‼ いるなら返事してくれぇぇぇ‼」
俺の声を遮り、聞き覚えのある少年の声が響き渡る。
行列の最後尾の方で、ユヤが緑色の長傘をブンブンと振り回しながら、行方不明の少年を探していた。
周りの新入生達も何事かと注目が集まっている。
「……誰……?」
「あの子は……あなたのお友達?」
「いえ、あんなアホの子知らないです」
「でもジュンって呼んで――」
「いえ、ただの同居人です」
「……それは十分に友達なのでは?」
他人のフリをしたかったが、お揃いの黒パーカーをあのまま放置したら並んでいる新入生全員に声を掛けて回るだろう。
大きな溜息をついてから、魔剣アンブレラを天に掲げ、旗のように振った。
ユイも俺を真似てか、ヴァニッシュを音も無くゆらゆら振っていた。
……真似しなくていいんだよ。とは言えなかった。
ユヤはすぐにこちらに気付いたようで、全力疾走で駆け付けた。
「ジュン! やっと見つけたぞ‼ お前の端末じゃこの入口からは入れないぞ~って言うのを伝え忘れたから俺が直々に迎えに来てやったぞ‼ 感謝しろ‼ あっはっは‼」
「うるさい。やかましい。騒々しい。後、遅い。今し方この生徒会長様から全部説明を受けた所だ」
「そうかそうか……って生徒会長⁉」
「はい。私が生徒会長の――」
「えぇ存じておりますとも天裂(あまざき)殿‼ 貴女様の輝かしい功績は学長を通じて聞き及んでおります。本日お目に掛かれたのは偶然か必然か、私とって大変僥倖でございますれば‼」
ユヤは見るからにテンションが上がっていた。
「は……はい……こちらこそ……」
対照的に、会長の顔は思いっ切り引きつっている。引いてるというよりかは、扱い方が分からないという感じだった。
「とまぁわざとらしい与太話はこの辺に。学長から貴女宛に言伝を預かっていまして」
「学長から? 直接連絡を頂ければいいのに……内容を伺っても?」
「『受付が終了し次第、新入生以外の全ての者は帰宅せよ‼』だそうです」
「えぇ⁉ 聞いていませんよ‼ あまりにも急過ぎますって……おわっ⁉」
動揺を隠せない様子で、会長は椅子から転げ落ちた。
「っとと、わ……私は入学説明会で在校生代表挨拶をしなくては――」
「説明会自体中止です。その分懇親会に時間を当てるとかなんとか」
「……また学長の思いつきですか?」
「だとしたら、始めから保護者の参列を禁止したりしますかね?」
「そんな……この日の為に2ヶ月間、毎日スピーチの練習したのに……」
落胆する会長。
ユイと比べて感情の起伏が目に見えて激しい。
そのユイはというと、ボーっと俺の裾を掴みながら棒立ちになっている……。
「……ユイ?」
「……へっ?」
「ボーっとしてた?」
「……ちょっと……考え事を……」
今までの話を聞いていたかも怪しい反応だった。
分かりやすいなぁ……。
「……分かりました。後の事は学長に一任しましょう。ご連絡ありがとうございました」
「いえいえ~。それじゃあ、俺等は職員玄関に向かいます。行こうぜジュン」
「あぁ。会長、ありがとうございました。失礼致します」
「……ありがとでした……」
「えぇ。またどこかで」
手の代わりに傘を振り、俺達3人は受付を離れた
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