孤独なヒーロー

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また、出会う。

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 また夜だ。
この世は理不尽な世界である。
力なきものは全てを奪われ食い散らかされる。
夜は狩りの時間である。
人が夜ご飯で牛、豚、鳥などを食うように
また人も襲われ食われる。
襲われた人間は死んだとも報告されず、
行方不明となるらしい。
だが、このことは人間のトップあたりのやつらは
吸血鬼の存在を知っているのに何も言わない。
だから、誰も何も考えずに夜に外へ出歩く。
「はぁ~。今日も一日頑張るか。」

 俺はいつも通りパトロールをしていた。
また裏道に吸血鬼がいる。
はぁ~。ここの町は危険だと知ってるのに
なんで吸血鬼は来るのかな~。
くっそ。あいつ襲ってやがる。
俺は全速力で近寄った。

「お前が吸血鬼狩りか。」
目の前の吸血鬼が俺に向かって言う。
「あぁ。そうだよ。それがなんだ?」
「この街に来た弟が帰ってこなかった。
 やったのはお前か?」
「一人一人の雑魚のことなんて俺が覚えてるとでも?
 お前は今まで殺した人間のことを覚えているのか?」
「あ?覚えてるわけないだろうがよ。」
「あぁ。俺も今までに喰った吸血鬼のことなんて
 覚えてねぇーよ。」
「くそが。殺してやる。」
目の前の吸血鬼が俺に距離を詰めてくる。
吸血鬼の戦いは肉弾戦がメインだ。
ただし、俺以外はな。
「インフェルノ。」
俺がそう唱えると炎が目の前に生成される。
「くっそ。なんだよ。これ。」
相手は慌てふためいている。
その隙を逃すわけがなく、
「戦場で別のことを考えるのは命取りだぜ。」
俺は思いっきり蹴りを入れる。
こいつの血を吸わないといけないからな。
燃やしちまったら、俺の食料が無くなる。
当たりどころがあまりよくなかったらしい。
まだそいつは動いていた。
かなり瀕死に近いが。
「終わりだ。ブラスト。」
指から生成された赤いエネルギーの塊が放たれる。
綺麗に脳天を貫き、そいつは動かなくなった。
食料GET。
俺は足早に立ち去ろうとしたが、
「おい、お前。」
なんか聞いたことのある声。
思わず鼻をスンッとする。
とてもいい匂いで吸いたくなる。
俺の好きなにおいであり、
俺の嫌いなにおいである。
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