皇帝の継承。

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episode.1

シエル・アレクサンドロス

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 「運命とは伝説でもたらされるものではなく、
 自らの剣で切り開くものである。」

過去王となり東方遠征に出向いた
アレクサンドロス三世。
彼の残した伝説の数は多く、
カエサルやナポレオンといった
他の英雄の憧れともされた。
そんな遺伝子を持つ人間が日本にいた。
だが、その遺伝子を持った人間が全員、
優れているというわけではなかった。

「おい。どけ。劣等生が。」
「おっとっと。いってぇな。」 
俺は階段の前で後ろから押された。
「危うくコケるとこだったじゃねぇか。」
「お前なんかが口答えするんじゃねぇ。」
頬を1発殴られる。
俺はその場でその拳を耐えることが出来ず、
少し吹き飛ばされその拍子に階段から転げ落ちた。
打ちどころが悪く、俺は意識を失った。

「…エル。シエル。シエル!!」
バチンっと鳴り響く。
「いってぇ。もっと優しくしてくれねぇか?
 アナスタシア。」
「シエルが階段で寝てるのが悪いんです。」
「どうして俺がこんなとこで寝てると思ったんだよ。」
「シエルは目を離したら直ぐに寝ますからね。」
「まぁそれはそうだな。」
俺の目の前にいる少女。
アナスタシア・ロクサネ。
俺のお世話役的ポジションであり、
アレクサンドロス大王の妻にあたる
ロクサネ一族の末裔である。
彼女のクラスはデュエルブレイダーに属し、
戦っている姿は獅子をも連想する超攻撃型。
その実力もあって学年順位では1位を獲得し、
学校内でも1年生ながら4位に位置づけている。
容姿もよく、オマケに特大メロンを2つ所有している。
数多くの男子生徒がめろんを手に挑むも
誰にも振り向くことは無かった。
そんな美少女に絶賛手を貸してもらってる俺は
シエル・アレクサンドロス。
アレクサンドロス大王の末裔だ。
クラスはソードマンであり、
アレクサンドロスの遺伝子を引き継いでいるのだから
俺もクラスではナンバーワン。
というわけもなく、ワーストナンバーワン。
身体能力は普通以下。魔力もなく、
成功条件の厳しい詠唱を知ってるだけ。
おかげで俺は学校内最弱として有名である。

「はぁ。それでアナスタシアはなんでここに?」
「下の階に用があったので向かってたら
 シエルが寝てるものだから。
 おまけにでかいたんこぶまで作って。」
やれやれと言った感じだ。
「あれはあいつが悪い。俺は悪くない。」
「まぁそれはわかってるよ。
 シエルはあほで馬鹿で間抜けでも
 人に迷惑をかけることはあまりないからね。」
「言い過ぎじゃないか?」
「事実だもん。仕方ないわ。」
「あっそうかよ。」
「ほらほら拗ねないよ。
 今日のご飯はオムライスらしいから。」
「今更俺がそんなことで喜ぶとでも。」
「そう言いながら目を輝かせてるのはなんでだい。」
「楽しみだからに決まってるだろ。」
「やっぱり喜んでるじゃないか。」
「早く戦闘訓練終わらせないとな。」
そうして、オレらは戦闘訓練に向かった。

 ソードマンとデュエルブレイダーのクラスは
合同で戦闘訓練が行われる。
俺はいつも通りアナスタシアとペアを組み、
2人でテキトーに訓練をする。
「はぁ。なんでワーストワンが。」
「あいつ一回締めるか。」「賛成。」
そんな小言が耳に入る。
「気にしないでね。シエル。」
「あぁ。もう言われ慣れたさ。」
そりゃそうだ。
ワーストワンとナンバーワンが
ペアを組んで訓練してるのだから。
「はぁ~。やっとおわった。」
俺は訓練を終え、着替えて
アナスタシアを待っている。
アナスタシアの戦闘服はピチピチでエロい。
普段は眼鏡をかけ大人しそうに見える姿のせいで
戦闘服に着替えたアナスタシアはエロく見える。

「おい。少しつら貸せよ。」
目の前のTheヤンキーみたいなやつに声をかけられる。
いつの間に俺は4人に囲まれていた。
「なんだよ。俺は今アナスタシアを待ってんだ。
 お前なんかに構ってる時間はねぇんだよ。」
「舐めた口聞いてんじゃねぇぞ。」
俺はもちろんかわすこともできずに
腹に重い一撃をくらった。
「くっそ。いってぇな。」
俺が地面に突っ伏してる間に横腹を蹴られる。
そのまま4人にリンチされると思っていたが、
「シエル。大丈夫ですか?」
いつも聞いてる声が聞こえた。
「ちっ。とっとと帰るぞ。」
その声と同時に4人は俺から離れていった。

「シエルもいい加減反撃したらどう?」
「めんどくさい事になるのが目に見えている。
 だから俺は反撃をしないんだよ。
 後こういうのは電脳世界戦での
 決闘で決めるものだしな。」
電脳世界戦。
俺らの学校にあるとある電脳空間。
なにか争い事がある時はそこで死なないデスマッチを
するのが俺らの学校のルールである。
「まぁそうだけど。シエルは1人じゃ
 弱いんだからちゃんと私もその時は
 誘ってよね。」
「まぁそれが俺の戦い方だしな。」
そうして、俺らは帰路に着いた。

 俺は数年前に親父を亡くした。
だが、アナスタシアも母を亡くした。
その時から俺と俺の母は
いつもアナスタシアの家におじゃましていた。
「やっぱいつ見ても広いな。」
「シエルの家もこれくらいでしょうが。」
「そっか。ただいまぁー。」
「ただいま帰りました。」
「あら。おかえりなさい。」
出迎えてくれたのは俺の母。
 ペトラ・アレクサンドロス。
おっとり系である。
「おかえり。シエル。アナスタシア。」
後ろから出てきたのはアナスタシアの父。
ゼノン・ロクサネ。
すごい筋肉質である。
この人との腕相撲は一生勝てない気がする。
「オムライスって聞いたんだけど?」
「えぇ。そうよ。今日のご飯はオムライスよ。」
「そうこなくっちゃ。
 早く飯食いに行くぞ。アナスタシア。」
「まず手洗いうがいが先ですよ。」
そうして、ご飯を食べに俺はリビングへと向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はなろう系にしようかなと思ったのですが、
あまり思いつかなかったので、
自分の作品である「堕天の皇帝」の
裏ストーリー的なのを作ろうと思いました。
ですが、堕天の皇帝を見ていなくても
十分に楽しめる作品かなと思っています。
いずれ堕天の皇帝にも繋がりますので、
出来れば見ていただければ幸いです。

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