【完結】『三太郎の憂鬱~討論!暴論!大激論!~』の巻 「のーの」の有名人さんいらっしゃいの部屋(リメイク版)

のーの

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「金太郎の告白」

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「金太郎の告白」
 「のーの」が聞いた瞬間、金太郎が発言ボタンを押した。ラストステージに入ってほとんど発言が無かった金太郎の突然の動きに「のーの」は驚いた。
「は、はい、き、金太郎さん。ど、どうぞ。」
「はい、このままいくと嶋子さんだけが、桃太郎さんを追い詰めたことになってしまいます。これからの話は、嶋子さんと一緒だった、私がきっかけの話ですから…。「おとぎ話界最高のヒーロー」の今後について、私も責任を負う覚悟で話させていただこうと思います。」
「金さん、わしは、かまわんのやで…。」
「いや、嶋子さん、ありがとうございます。ただ、私にも「けじめ」を取らせてください……。」
金太郎は、浦島太郎に黙礼して、話し出した。
「あれは、数十年前の「神在祭」で嶋子さんとご一緒した時でした…。私は、足柄山時代の経験もあり、たくさんの「動物神」と語らっていました。クマやシカ、ウサギ、猿、リスなど足柄山で仲良くしてくれていた動物の神と話すのはとても楽しかったです。「海の生物の神様」は、海から離れた社殿には上がれませんので、「人」の形になれない神は浜辺までとなります。
 集合場所の「稲佐の浜」での神迎神事(かみむかえしんじ)の「神迎祭」の後、お神酒やお供え物を「海の神様」に捧げている嶋子さんの姿を仲良しの「動物神」と見ていました。私と一緒にいた「ウサギの神」が嶋子さんと語らっている「ワニの神」、いわゆる「サメの神」に過去の「おふざけ」を謝りに行ったのがきっかけで嶋子さんと話すようになりました。
 某携帯会社のCMが始まるずっと前の話です…。
 その年のお別れの儀式「神等去出祭(からさでさい)」の最中、ひょんなことで私と嶋子さんと数多くいる動物神の「猿神」、「犬神」、「鳥神」の三柱(※神様は「人」や「匹」ではなく「柱(ちゅう)」と数えます)になったことがありました。
 すっかり嶋子さんとも仲良くなっていた、動物神の三柱が嶋子さんと私に「我々もお二人のような動物に優しい人と一緒に過ごしたかった。」と言い出したのです。多少、お神酒(みき)も入っていたのでしょう、昔、日本のある村でおじいさんとおばあさんに「引きこもりの息子」、今でいうところの「ぼんくらニート」の相談を受けたという話になりました…。
 その話というのが、「川上から桶に乗って流されてきた「間引きの子」を拾って育てているのだが、自分の出自を知ってしまい、村の他の人に馴染まないで引きこもっている。家の中の仕事は、「目一杯」手伝ってくれるのだが、畑仕事や薪刈りなど「屋外の仕事」は嫌がって出てこない。村の子供から「捨て子」、「忌(い)み子」と揶揄(からか)われたのがきっかけで引きこもりになってしまったのだろう。」とのことでした。
 しかし、「おじいさん、おばあさんには、とてもやさしく良い子だったとのことでした。しかし、このままでは、将来、嫁ももらえない内気な大人になってしまう。おじいさんとおばあさんが生きている間に、何とかしてください。」と神社でお願いされたそうです。
 その願いを聞いた「神猿(まさる)」さんがおじいさんとおばあさんに「ある策」をつけたそうです。」

 「のーの」の前のパソコンモニターにコメントが一気に増え始めた。「えっ、「猿」って「神様」だったの?」、「「ある策」って何?早く早くー!」、「いよいよ核心突入?」、「ぼんくらニートwww」次々とアップされていく。(えっ、私の知ってる「桃太郎」と違う話になってしまってるー。いったいどうなるのー、金太郎さーん、浦島太郎さーん!)「のーの」も先が読めずに困っていた。
 桃太郎はテーブルに突っ伏したまま動かないので、いったん浦島太郎がボタンを押し、「はい、わしからはなんもありません。」とだけ言って席に座った。再び、金太郎がボタンを押し発言に入った。
「ある策というのは、「桃太郎英雄化計画」でした。「神猿(まさる)」さんが軸となり、三柱の動物神に、桃太郎をフォローしつつ、村に害をなす「鬼」たちを成敗し、村の英雄(ヒーロー)にして村に凱旋帰国させるというものでした。
 ストーリーのモデルとしては、「キビダンゴプロジェクト」の「モモキュンソード」に近いものでした。」

 (なにそれ?えらく軽い響きがあるんだけど―!)「のーの」が金太郎に質問した。
「すみません、金太郎さん。「その「キビダンゴプロジェクト」とか「モモキュンソード」って何ですか?不勉強ですみません…。」
「あぁ、こちらこそすみません。説明が足りなかったですね。「モモキュンソード」っていうのは、「キビダンゴプロジェクト」制作の「デジタルライトノベル」とそれをもとにした「アニメ」なんですね。2009年のパチンコ「CR桃キュン剣」を元ネタに、2012年、2013年にノベライズされ、2014年にアニメになった、「桃太郎」のおとぎ話ベースの創作話です。
 主人公は女の子で「桃子姫」。愛刀「金剛丸」を用い、「猿神」、「犬神」、「雉神」と憑依合体して鬼と戦う話です、桃子姫は猿神に鍛えられ、レベルを上げて鬼退治に向かうんです。
 桃子姫は、三柱の動物神と共に自らを鍛え、レベルを上げていき、弱い鬼程度なら、憑依合体無しでも勝てるくらいレベルを上げていくんですね。桃子姫は三柱の動物神を尊敬し、慕いともに強くなり、最終的には三柱の動物との憑依合体で鬼を倒すという話でした。
 まさに、その時の怠惰な桃太郎を鬼退治に連れていくのにマッチしたストーリーと思いませんか?
 その策に賛成したおじいさん、おばあさんの後押しもあり、桃太郎に「神猿(まさる)」さんが剣術と陰陽師の霊術を教えたのですが、元来「ものぐさ」な桃太郎は三日坊主で修行をやめてしまいました…。
 そんな最中(さなか)、おばあさんが桃太郎の将来を心配する心労から病み、倒れてしまいました。
 倒れたおばあさんは、布団の中から、
「桃太郎、「神猿(まさる)」様の教えに従って、私が生きているうちに「鬼退治」をしてきておくれ。そうすれば、村の誰もお前を「馬鹿」にはできなくなるよ。
 私の「最後のお願い」だよ。後生だから、「最後の願い事」を聞いておくれ……。お前がこのままでは死んでも死にきれないよ……。」
と桃太郎に頼むのだが、
「僕なんかに鬼退治は無理だよ。「鬼退治に行かないこと」で「死にきれない」なら、僕は鬼退治になんか行かないよ。それよりもおばあさんの看病をしっかりするから、おばあさん、死なないで…。早く元気になってよ…。」
と鬼退治に行く気は全く出てこない。「神猿(まさる)」さんが桃太郎に
「鬼ヶ島にある鬼の宝物の中に「延命袋」というものがある。それがあればおばあさんは助かるんだ。元気になるんだ。わしがついて行くから勇気を持つんだ。」
と励ますが、いっこうに家から出ようとしない。おばあさんは日に々々弱っていった。おじいさんかな泣きつかれ、「神猿(まさる)」さんはやむを得ず二柱の援軍を呼び寄せた。

 「神猿(まさる)」さんがリーダーとなり、四国から「犬神」を連れてくると同時に、出雲から「神鳥」の雉をスカウトしてきた。「神鳥」の雉がサーチ(偵察)を担当し、仲間の九官鳥に偽の攻撃の「時の声」をかけさせ、「犬神」がアサルト(突撃)を行い、鬼をかく乱させ、「神猿(まさる)」さんが鬼の魂を刈り取り、その魂を雉が離れた神社に運び、清めていくという作戦を立てました。そして鬼の宝物庫にあると噂される「延命袋」をおばあさんの為に奪いに行く作戦でした。
 不憫なおばあさんの為に、三柱の動物神だけで出動しようという前日に、おじいさんから真新しい鎧に陣羽織と長刀を与えられた桃太郎は急に三柱の動物神に「ついて行く」と言い出したそうです。
 (邪魔になるなぁ…。)と渋い顔をする「神猿(まさる)」さんに、おじいさんとおばあさんから「きび団子」を供えられ、仕方なく連れていくことになりました…。桃太郎にケガをさせるわけにもいかないので、建前上「指揮官」の役付けとし、戦場には入らないという約束で連れていくことになりました。
 「神猿(まさる)」さんが気を使い、村を出る際には、桃太郎が先頭で、三柱の動物神がお供としてついて行く形をとりました。桃太郎は、「ドヤ顔」で村を出発したが村人の視線は冷たかったです。
 村を出て鬼ヶ島までは、本来であれば一日半で着く行程を、「足が痛い」の「腹が減った」と文句ばかり言う桃太郎のせいで三日三晩かかって、ようやく鬼の砦である「鬼ヶ島」にあと少しというところに「陣」を張りました。
 疲れ果てた桃太郎が草むらで寝てしまい、「神猿(まさる)」は天を仰ぎました。

 「天祐だ!桃太郎が寝た!これ幸い!今から「オペレーションBOKUMETSU」を開始する。作戦タイムは四分の一刻(約30分)。桃太郎が居眠りから目を覚ますまでに方(かた)を付けるぞ。作戦内容は、頭に入っているな?」
の「神猿(まさる)」さんの問いに「犬神」と「鳥神」の雉は頷きました。
 雉が鬼ヶ島周辺を偵察飛行し、鬼の配置と防衛陣地を確認しました。敵の鬼数が「20」とわかりました。親分格の鬼の居場所もつかみました。宝物庫の場所もわかりました。村から攫われた人質の女子供の居場所を確認しました。
 (よし、これならいける。)頭上にグリーンのベレー帽をかぶり直し「神猿(まさる)」さんは卓上に見取り図を開き、「犬神」と「神鳥」の雉に作戦を説明しました。
「よし、30秒後にスタートだ。行くぞ!」
三柱の動物神は、二手に分かれました。雉は、部下の九官鳥を引き連れ、4か所ある鬼ヶ島の出入り口近くに九官鳥を連れて行き、準備に入りました。
 「神猿(まさる)」さんは「犬神」を連れて、入り口の影に身を潜めました。
 30秒後、四つの出入り口で「うぉーっ!鬼ども、成敗だー!出てきやがれー!」と一斉に九官鳥が騒ぎたてました。驚いた鬼達は、無統制で各入口に金棒や槍を持って走っていきました。しかし、どの門も人影は見当たらず、九官鳥のあげる「雄たけび」だけが響いていたのです。上空からアメリカ軍のライアン・エアロノーティカル社の偵察機「RQ-4グローバル・ホーク」のように鬼ヶ島陣地をくまなく偵察した雉が守りの薄い門と親分格の鬼の居場所を「神猿(まさる)」さんに伝えていきます。
 突入した二柱の動物神は、抜群のコンビネーションで、「犬神」が鬼に憑依し、体の自由を奪うと「神猿(まさる)」さんが鬼の眉間と丹田(※へその下の下腹部をさす。活動のエネルギーの源と言われる所。)に陰陽師の「五芒星の魔除け札」を張り付けます。
 力なく倒れた鬼のトラ柄の下履をずらし、「下半身」を丸出しにすると、鬼の「尻の穴」に「神猿(まさる)」さんは手を突っ込み、「尻子玉(※鬼の場合には「尻虎魂」とも書く)」を引き抜いていきます。抜き取った尻子玉(尻虎魂)は、再び鬼の手に取られぬよう、巾着袋に入れ腰蓑に結び付けます。二体の鬼を二柱タッグで秒殺すると、宝物庫へ走りました。「神猿(まさる)」さんは、二組の隠れ蓑と隠れ笠を探し出すと、「犬神」に、そして自分も身に着けました。
 効果は、森の中での「ギリースーツ」、雪中での白とライトグレーの「雪中迷彩服」なんてものではないですね。
 その溶け込み方といったら、第二次世界大戦時に500人以上のロシア兵を排除した伝説のスナイパー、「シモ・ヘイヘ」やイラク戦争で「シャイターン・アル・ラマディ(ラマディーの悪魔)」の異名で恐れられたアメリカ軍特殊部隊「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」クリストファー・スコット・カイル」以上でした。鬼たちは見えない敵襲にパニックになったそうです。
 次々と鬼が倒れていくが、近未来に出てくるであろう、「光学迷彩服」のように二柱の動物神の姿は完全に景色に溶け込み鬼たちの視界には影一つ入りません。何もない空間から突然二枚のお札が飛び出し、宙を飛ぶお札が「鬼」達の「眉間」と「丹田」に貼られていくのが見えるだけでした。
 「神猿(まさる)」さんと「犬神」は、上空の雉の指示に合わせ、防御の弱いところから、次々と攻め立てました。10体の鬼の尻子玉(尻虎玉)を抜いたところで、鬼の親分の部屋に辿り着きました。いきなり「透明人間」に開けられたドアのように、無人で開いた戸に、気を取られた他の鬼より一回り大きな「赤鬼」がいきなり倒れました。周りの護衛の「鬼」は何が起こったのかわかりません。
 巨大な「赤鬼」の親分は、起き上がると、壁に立てかけられた大きな金棒を掴み、仲間の「鬼」にむけて振り回し始めました。「親方、やめてくだせえ!」、「親分、お助けを!」と「赤鬼」の前で子分の「鬼」達が跪(ひざます)き、泣き叫びますが「赤鬼」の金棒の勢いは止まりません。
 鬼の親分の「赤鬼」の身体の自由は「憑依」した「犬神」に完全に支配されていたのでした。子分の「鬼」達は、次々と「赤鬼」の金棒で吹っ飛ばされました。吹っ飛ばされた鬼から「神猿(まさる)」さんが次々に尻子玉(尻虎魂)を抜いていき、鬼ヶ島に転がる鬼の屍は18体を数えました。最後の一体は、「犬神」に憑依された赤鬼が2015年の流行語大賞にも選ばれた「トリプルスリー」達成者のソフトバンクホークスの柳田悠岐ばりのフルスイングで10メートル以上吹っ飛ばされると、意識を失いました。
 上空を警護する雉から「もう動く鬼はいません。」との通知が入ると、「神猿(まさる)」さんは隠れ蓑と隠れ笠を脱ぎ捨て、赤鬼の虎皮の下ばきを脱がすと尻の穴に手を突っ込みました。「あふん!」赤鬼は一言を残し、「快楽」の「表情」を残しその場に屈しました。作戦開始からちょうど四分の一刻(約30分)でした。
 
 「五分後、セカンドオペレーション「MIGAWARI」を開始!」
と「神猿(まさる)」さんが叫びました。「犬神」は走って、桃太郎が眠る草むらに戻っていきました。雉は、部下の九官鳥たちに指示を出しました。
 人質が捉えられている小屋の周辺で、九官鳥たちが「桃太郎さんが助けに来てくれたぞー!」、「桃太郎さんが鬼をバッタバッタと打ち倒してるぞー!」と騒ぎまくりました。窓の無い、小屋の中で人質の女子供は何が起こっているのか全く分からなかったでしょう。五分後、桃太郎が単独で「神猿(まさる)」の元に戻ってきました。「犬神」の姿はありません。桃太郎は、「神猿(まさる)」さんとアイコンタクトを取ると、小屋の閂(かんぬき)を外しました。
「皆、無事か?「動けないもの」や「歩けないもの」はいないか?鬼どもは全員退治した。みんなこれで自由だぞ!解放だぞ!」
と桃太郎は小屋の中に声をかけました。中から、十数名の女子供が「生きて解放されるなんて、信じられないわ!」、「本当に助かったの?」、「お侍さんが助けてくれたの?」、「ありがとう!本当にありがとう!」と喜びの声をあげながら出てきて、桃太郎の手を握っては感謝の言葉をかけ続けました。
 鬼がいなくなった、鬼ヶ島の本殿で酒宴が開かれました。娘たちに「桃太郎さんは、命の恩人です。どんどん飲んでください。」と酒を勧められ、桃太郎は座敷でひっくり返って寝てしまいました。桃太郎の身体から「すーっと」「犬神」が抜け出てきました。
 
 翌朝、桃太郎は目が覚めると、座敷で寝ていることに気が付きました。あらためて多くの娘や子供たちに感謝されるが、事情がよくわかりません。
 神猿(まさる)」さんが、
「桃太郎さんは昨日の鬼との激しい戦闘で頭を打って、一時的に記憶が飛んでしまっているのでしょう。」
とフォローを入れました。20個の鬼の尻子玉(尻虎玉)は、雉が近隣の日吉大社の分祀に運び、供養してもらいました。魂の抜け殻は、攫われていた村人たちで丁寧に埋葬した後に弔いました。
 宝物庫にあるお宝は貧しい村の鬼ということもあり、わずかな金員と打ち出の小槌、隠れ蓑と隠れ笠、そして本来の目的の「延命袋」がありました。荷車に荷物を載せると村人たちが前後を押し引きし、村へと向かいました。山三つ越えるまでに各々の村で歓迎の宴を受けました。
 寝ている間に戦闘は終わり、「犬神」に憑依されている間に人質の救出を行い、その日の晩の宴の間村人と話した「犬神」とお供の「神猿(まさる)」さんと雉の話が、武勇伝として各村々に残されました。鬼ヶ島を出て三日目、途中の村で戻ってきた娘や子供の夫や家族の協力で結構な人数の凱旋帰国(村)となりました。
 桃太郎の村人は「引きこもり」の桃太郎が英雄となって帰ってきたことに驚きました。桃太郎は、おばあさんのもとに一直線に走り、延命袋の中の丸薬をおばあさんに飲ませました。
「おばあさん、鬼ヶ島から鬼退治を済ませて帰ってきましたよ。さあ、この薬を飲めばすぐに良くなりますよ。早く元気になってくださいね。」
と優しく、おばあさんに語りかけ、薬を飲ませました。その日から、三つ先の村までの村長や村人を含めての宴が三日三晩続いたそうです。鬼から奪った打ち出の小槌は、「金銀財宝」は出ないものの「食べ物」と「酒」だけはじゃんじゃん出ました。
 元気になったおばあさんとおじいさんに事の経緯を三柱の動物神は報告を入れました。結局、桃太郎はついて行っただけで何もしていないことを理解したうえで、今こうして村の英雄として、村人に受け入れられ、桃太郎自身も村人に溶け込んでいることを喜び、おじいさんとおばあさんは三柱の動物神に深々と頭を下げお礼を言いました。おじいさんとおばあさんは三柱の動物神をこの村で末代まで祀ることを約束しました。
 三柱の動物神は解散し、各々の神社に帰っていきました。」

 金太郎は、ここまで話すとすっと席に着いた。浦島太郎は黙って両腕を組み、じっと目を閉じている。桃太郎はテーブルに突っ伏しているままである…。
 「のーの」は話の内容に呆然としていた。パソコンのモニターに表示されるコメントは、金太郎の話を「事実」としてとらえる意見と「捏造」としてとらえる意見が入り混じっている。
 (これが真実なら、「昔話」の「根本」が変わってしまうわ!ここは、「反意」いや「真実」を桃太郎さんの口からも聞かなきゃだめだわ…。)「のーの」は十数秒で頭の中を整理して、桃太郎に声をかけた。
 

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