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「嶋子の告発」
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「嶋子の告発」
CMの間、桃太郎はスマホをググりながらぶるぶると震えていた。(苗字の件…、宝ネコババの件…、奴が掴んでるという「動物虐待」…、い、いったい何を掴んでるんだ…。俺は、「動物虐待」なんかしていないぞ…。)ちらりと桃太郎は、浦島太郎の方を見た。それに気づいた浦島太郎は、にやりと笑った…。金太郎は、心配そうに二人を見守っていた。「のーの」はこれから何が語られるのかワクワクすると同時に、番組がきちんと終われるのか若干の不安と覚えた。
60秒のCMは終わり、「のーの」の司会で「言論バトルロワイヤル」は再開された。
「三太郎総選挙」の「言論バトルロワイヤル」も佳境を迎えましたー。当方の勝手ではありますが、本日は時間内で収まりがつかなかった場合には、延長戦を行いまーす。なお、CM前にのお伝えしましたが、小さなお子様だけでの視聴はやめてくださいねー。また、親御様が一緒に視聴されている場合には、視聴の継続、中止の判断は親御様に一任いたしますのでよろしくお願いしまーす。
私自身、今日のこの討論の結末、そして「三太郎総選挙」の結果がどうなるのか、全く予想がついておりませんよー。投票集計の途中経過の最後の発表です。CM前で、トップは金太郎さん37%、二位は浦島太郎さん35%、三位は桃太郎さんで28%になっています。三つ巴の大混戦になっていますが、いったいこの先どうなってしまうのでしょうかー!では、バトルローワーイーヤールー再開―っ!」
まず、最初に発言ランプがついたのは、桃太郎だった。桃太郎は、立ち上がりカメラに向かって話し出した。
「長らくのご視聴、お疲れ様です。桃太郎です…。CM前に浦島太郎氏より、私自身が「動物虐待」を行っているという旨の発言がありましたので、先に宣言させていただきます。
天地天命に誓って、私、桃太郎が「動物虐待」を行った事実は一切ございません。浦島太郎氏より、「事実無根」の「誹謗中傷」が行われた場合には、「名誉棄損罪」、「侮辱罪」、「信用棄損罪」および「偽計業務妨害罪」での「刑事告発」と「損害賠償請求」を起こさせていただく所存でございます。私の名誉のためにも、たとえ裁判になろうともとことん戦うつもりです。その点を踏まえて、浦島太郎氏には発言を行っていただきたいと思う所存でございます。」
と、それまでの軽い口調から一転、真面目で硬い口調で最初の発言を終えた。(これくらいかましてやれば、丹後の伊根の田舎もんはビビって何も話せないだろう…。さらに、僕にも「切り札」は残っているしな…。)心の中で強がりを言うものの、得体のしれない不安感は拭い去ることはできなかった。
続いて、発言ランプがついたのは意外なことに「金太郎」だった。「のーの」に発言の許可をもらうと、立ち上がった。
「桃太郎さん、この辺でやめませんか…。私は、嶋子さんがこれから何を話そうとしているのか、想像がついています。嶋子さんの「裏取り」に「抜け」は無いと思われます。
毎年11月の出雲での「神在祭」に出席されていない「あなた」にはそこで何が語られているのかわかっておられないのです…。この真実が、公表されたらこの先のあなたの生活は「悪い方」へ激変してしまいますよ。今一度落ち着いて、考え直してください。」
(えっ?浦島太郎さんの持ってる情報ってそこまでのものなの?「神在祭」って何?出雲の神様の集まりのこと?でも11月って言ってたしなー…、「神無月」って確か10月だったはずだよねー。でも、あの真面目な、金太郎さんがそこまで言うんだからきっと間違いな何かがあるんだよねー。さて、桃太郎さんは、どう動くのかなー?)「のーの」は桃太郎に視線を向けた。
(ここで金太郎が止めに入ったってことは、実は決定的な証拠は持ってないのか…?実際、亀親父のやろう、発言のそぶりも見せないで見送ってばかりだしな…。少なくとも僕は「動物虐待」はやっていない。……、よし、このまま戦うぞ。亀親父の「はったり」をひっくり返してやるぜ!)
桃太郎が発言ボタンを押した。
「金太郎さん、お気遣いいたみ入りまーす。僕の方は「動物虐待」なんかしてないから、何言われたって平気ですよー。さー、亀親父さん、いや失礼。浦島太郎さん、どうぞご発言くださいよー。僕は受けて立ちますよー。」
その挑発に乗ったわけではないが、浦島太郎がゆっくりと発言ボタンを押した。(ついに来た!浦島太郎さん、いったい何を言うのかなー。大いに期待しちゃうわよー!)「のーの」は期待に胸が膨らんだ。浦島太郎は、ゆっくりと立ち上がった。
「単刀直入に言う。桃太郎さん、お前、「鬼」倒してへんやろ…。」
桃太郎は一瞬うろたえたが、すぐに言い返した。
「な、何を言うんだ。僕は、鬼ヶ島に行って鬼を成敗したのは間違いないぞ。と。とんでもない言いがかりだ!そ、それは、め、「名誉棄損」に十分値するぞ!」
「まぁまぁ、大きい声出さんでも聞こえてるがな…。わしが言うてんのは、鬼ヶ島に行ったか行ってないかとちゃうねや。「鬼を倒したんが誰や?」ちゅうことや…。あんた、威勢よく鎧に陣羽織きて立派な刀持って出かけたように語られてるわな…。ひとつ聞くけど、その立派な刀で鬼の一匹でも切ったんか?ちょっと聞かせてくれや…?」
「……。」
「せやろ、なんも言われへんやろなぁ…。鬼をやっつけたんは、全部三匹、いや三柱のお前が言うところのお供やねんからなぁ…。それで「桃太郎の鬼退治」とはよう言うたもんやなぁ…。」
「…、い、いや、ぼ、僕の役目は、し、指揮官だ…。作戦を立て、部下に指示する。それが僕の役目だ。日露戦争の乃木大将だって、東郷平八郎元帥だって自分自身は一人の敵兵だって倒してないじゃないか。源平合戦の源頼朝だってそうだ。平家と戦ったのは義経達だろ。でも、歴史上の勝者として、乃木大将も東郷元帥も将軍頼朝も記されてるじゃないか!それといっしょだろ!」
「おうおう、うまいこと言うやんけ。お前が乃木大将、東郷元帥や源頼朝公と一緒ってか?鉄瓶と足柄茶あったら、お前のへそで全員分の茶が沸かせるのう。
そりゃ、「金さん」や「一寸法師」のように、お前さんが剣の腕を磨いたり、体を鍛えるシーンなんかなんも物語の中で出てけーへんもんなぁ・・・。刀だってまともに振れるんかも怪しいもんや。
お前さん贔屓の地元岡山での伝承でも「横着な性格」で、おじいさん、おばあさんの仕事も手伝わんと寝てばっかりやったそうやないか。まるで「三年寝太郎」やのう。いや、「三年寝太郎」はんは、最後は村のためにしっかり働いたから比べたったら「三年寝太郎」はんに失礼注文やわなー。」
「な、何を言い出すんだ。あ、ありもしないことを言うな!訴えるぞ!」
「あぁ、訴えてもろてもわしはかまへんで。裁判所できっちり証言集めたってもええ。お前さんは、わしや「金さん」と違って「神様扱い」されてへんから、「神在祭」に呼ばれることあれへんから、お供やった「猿」、「雉」、「犬」達がお前のことをどない言うてるかなんて知らんでも仕方あれへんけどな…。」
「な、何言うてんねん。か、「神在祭」には僕も呼ばれてるわ。忙しくて行ってないだけだ。」
「ほー、どこの「祭神」として呼ばれとんねん?教えてほしいもんやなぁ。」
「ひ、一つは、愛知県犬山市の「桃太郎神社」だ。ここには「桃型」の鳥居があるんだぞ!もう一つは福井県敦賀市の「気比神宮」だ。ここの本殿の桁梁(けたりょう)には桃から生まれた僕のレリーフが彫り込まれてたんだ。それに「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は大陸遠征の伝説があって、僕の鬼ヶ島討伐のモデルともいわれてるんだ。そのどちらも僕のことを祀ってる神社だ。」
「はいはいはい、お前、実際に行ったことあれへんやろ。宮司の話も聞いたこともあれへんやろ。適当にネットで探した「素人」の「旅行記」や「考察記事」からの情報とちゃうか?
まず、犬山市の桃太郎神社は、お前さん自身、つまり桃太郎の生誕地であり、神社奥の桃山が最後に姿を隠したところって言われとるわな。ちょっと下ネタになるけど「鬼の珍宝」いうて鬼の「ティンティン」が祀られとるわな。、まあ、俺の「亀吉」以下の「下モン」。いや「代物」やけどな…。
ただ、犬山の神社に「桃太郎」ってついたんは、昭和五年に建立されたときや。祭神は、お前やなくて「大神実命(おおかぬづみのみこと)」や。「大神実命」いうのは「桃の実」そのモノのことであって、お前のことやない。それに「鬼ヶ島」の話やなくて「イザナギ」はんが嫁の「イザナミ」はんを黄泉の国に取り返しに行った時のことや。
「イザナギ」はんが黄泉の国から逃げ帰るときに、「鬼子母神」と八柱の雷神と黄泉軍(よもついくさ)に追いかけられて、黄泉比良坂(よもつひらさか)の麓まで来た時に生えとった三つの桃の実を投げつけたら、敵はみんな逃げて行きよった。それに感謝した「イザナギ」が「桃の実」に「大神実命」って名付けたんや。「桃の実」の「神様」の誕生や!
あー、長閑(のどか)でええ時代やったわなぁー。なんかほっこりするわ。
そんで気比神宮の本殿の桁梁のレリーフやけど、そこにはわしも彫られとんねん。あと、「因幡の白兎の大黒様」と「三猿」と「お前」が四隅に彫られとったんやな。慶弔19年、西暦1614年に作られた本殿は、残念ながら昭和20年7月12日に、わしの嫌いなアメリカ軍のカーチス・ルメイの命令での敦賀空襲で燃えてしもたけどな。
ちなみにお前が自分のモデルっていう「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は、「海の彼方の「常世の国」から日本にやってきた。」っていう神様で海の生き物に好かれた神様やった。応神天皇が皇太子の時、気比を訪れた際に夢枕に立ってその神様の名前を譲ったんやな。
浜にはイルカやたくさんの魚が現れて祝福したそうや。魚たちに愛された「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は、「常世の国」から来たということから、「わし」と「亀の姫さん」の「子供」やっちゅう説もある。まあ「諸説あり」いう奴やけどな。
せやから、「桃太郎」はんが「神」として祀られてるところなんかあれへんねや。お前は「神」にはなられへんかった。宇良神社と栗柄神社で「神」となったわしと金さんとの大きな違いはそこや。」
浦島太郎は、席に着いた。「のーの」はパソコンモニターに目をやると、恐ろしい勢いでコメントが入ってきている。「桃太郎ヲワタ(泣)」、「嶋子・金太郎「神」タッグ圧勝!」、「嶋子、まだネタ持ってそう」、「動物虐待の話はどうなった?」とコメント到着が止まらない。
俯(うつむ)き、何も言えなくなった桃太郎に視線をやった後、「のーの」が浦島太郎に聞いた。
「浦島太郎さん、視聴者から「動物虐待」の件の説明を求めるコメントが多数来ているのですが…、いかがでしょうか?」
「あぁ、それもしておこか。まあ、さっき話が出た、毎年11月15日前後にある出雲での「神在祭」なんやけどな…。」
「すみません、浦島太郎さん、11月ですか?確か、全国の神様が出雲に集まるのって、「神無月」って10月じゃなかったですかー?」
「せやな、普通の人はそない思うわな。ただ、日本の神様はグレゴリオ暦やなくて旧暦で暦(こよみ)を読むんや。だから、旧の「神無月」、出雲では「神有月」になるんやけど、今の世の中では11月になるんやな。全国の神様が出雲にほぼ全員集合や。そりゃ、壮観やでー。」
「あー、そうなんですねー。よくわかりました。それで、金太郎さんといった出雲で何があったんですか?」
「毎年、約一週間、日本中の神様が集まるんやけど、その中には「人型以外」の神様もたくさんおるんやな…。さっきの話みたいに「桃の実」の神様がおるように、「動物型の神様」もたくさんおるんや。その中でわしが知り合ったんが「猿」の神様や。インドの「ハヌマーン」みたいに日本にも「猿神」がおるんやで。
余談やけど「神」っていう字の由来って知ってるか?中国で漢字を発明したちゅう、「蒼頡(そうけつ)」いう紀元前4667年生まれで紀元前4566年に死んだって人がおるんやな。蒼頡(そうけつ)が言うには、「お釈迦様」が「神」として現れ、猿の姿を借り、「吉凶」を示すって言うたらしいわ。「申(さる)が示す」との意味で「神」という字を作ったそうや。「紀元前46世紀」は「眉唾もん」やけど、そこは中国人の言うことや、許したってな。
話を元に戻すと、日本には「猿神」ってたくさんおるんや。有名なんは、太陽神の日吉神社系列の「猿神」やな。太陽神の使いとされて、全国の日吉神社3800社の分霊社では「神猿(まさる)」さんとして祀られとるな。「魔が去る」とか「勝る」いう意味で重宝されとる。京の都からすると表鬼門の最前線に位置して、「鬼」から都を守る守護神やからな。
京の「御所」や武士の城や屋敷にも鬼門方向に「神猿(まさる)」さんを飾ってお祀りしてるとこが多いのもそこからやな。
太閤さんの豊臣秀吉(とよとみのひでよし)の母親も男子を授かるように日吉神に願ったところ、「懐中に太陽が入ること」を夢で見て秀吉を身ごもったちゅう話が、「絵本太閤記」にあるんやな…。こじつけやけやろうけど、秀吉が信長に「サル」って言われるのは「神猿(まさる)」さんがかかわってるそうやわ。あと、千代田区の日枝神社では、「狛犬」が「猿」なんやで。」
「へーえ、「お猿さん」の「神様」がいるって初めて知りましたよー。浦島太郎さん、凄い博学ですよねー。尊敬しますよー。」
「まあ、367歳やからな。ははは。それは冗談やけど、「神」になったらなったでいろいろと勉強せなあかんからなぁ。」
「はい、神様も大変なんですねー。で、その「お猿さん」の「神様」が桃太郎さんにどう繋がるんですかー?」
「まあ、そう急かすなや。「猿」の神様がおるっちゅうことは、「犬」や「鳥」の神様もおるっちゅうのは想像できるやろ。「犬」の神様で有名なんは、長野県の光前寺に伝わる「霊犬・早太郎」やわな。娘を攫っては食っちまう「悪い猿神」を退治した有名な犬の神さんやな。ちなみに、ここで言う「悪い猿神」いうのは、「猿」やなくて「ヒヒ」やけどな。
ただ、正義の「神犬」は関西ではほとんどなくて「犬」って言うても「狛犬」の方やな。大概、関西の「犬神」は悪い神様やねん。西日本独特やねんけど、「キツネ」がおれへん四国なんかは、動物霊の「憑きもの」いうたら「犬神」や。
喜怒哀楽の激しい情緒不安定な人に取り憑きよんねん。取り憑かれると、激しい「胸の痛み」が出たり、「手足の痛み」が出て動かれへんようになるんや。狐憑き(きつねつき)といっしょやと思ったらええわ。
ちなみに「犬猿の仲」いう言葉も諸説あるけど、「神猿(まさる)」さんが「犬神」を退治しまくるから、犬は猿を嫌いになったいう話もある。あくまで「諸説あり」やで。まあ、十二支の中国の話が有名やわなぁ。
そんで「鳥」は「神様の使い」や。鳥取神(ととりのかみ)は日本神話に登場する女神や。大国主命(おくにぬしのみこと)の「六番目の妻」やな。当時の神様は一夫多妻が当たり前やったからな。三本足のカラスっぽい「八咫烏(やたがらす)」なんかは日本サッカー協会のマークにもなってるからみんなも知ってるやろ。ほんまは、神武天皇の熊野遠征の時のパイロット(※水先案内人の意)やけどな…。
古代日本では、神社も寺も一緒やったから、人が死んだら、「霊魂」を神社に運ぶのが「神鳥」の仕事やな。だから、神社の前に「鳥居」ってあるやろ。あれは、霊魂を運んできた鳥が神様に霊魂を納める順番待ちの時の「止まり木」ってやつやな。
ちなみに品川区の五反田にある「雉子神社(きじじんじゃ)」は「雉の宮」とも呼ばれてるんやけど、祭神は「日本武尊命(やまとたけるのみこと)」、「天手力雄命(あめのたちからおのみこと)」、「大山津具神(おおやまつみのかみ)」いうそうそうたるメンバーや。その使者が「雉」ってな。まあ、これも「雉子神社」の命名は徳川三代将軍の家光公やったとか諸説あるけどな。」
と言い切り浦島太郎は椅子に座った。
「はい、浦島太郎さん、丁寧な説明ありがとうございました。動物の神様がたくさんいることは、よくわかりました。それが、どう、桃太郎さんと関係があるんですか?」
CMの間、桃太郎はスマホをググりながらぶるぶると震えていた。(苗字の件…、宝ネコババの件…、奴が掴んでるという「動物虐待」…、い、いったい何を掴んでるんだ…。俺は、「動物虐待」なんかしていないぞ…。)ちらりと桃太郎は、浦島太郎の方を見た。それに気づいた浦島太郎は、にやりと笑った…。金太郎は、心配そうに二人を見守っていた。「のーの」はこれから何が語られるのかワクワクすると同時に、番組がきちんと終われるのか若干の不安と覚えた。
60秒のCMは終わり、「のーの」の司会で「言論バトルロワイヤル」は再開された。
「三太郎総選挙」の「言論バトルロワイヤル」も佳境を迎えましたー。当方の勝手ではありますが、本日は時間内で収まりがつかなかった場合には、延長戦を行いまーす。なお、CM前にのお伝えしましたが、小さなお子様だけでの視聴はやめてくださいねー。また、親御様が一緒に視聴されている場合には、視聴の継続、中止の判断は親御様に一任いたしますのでよろしくお願いしまーす。
私自身、今日のこの討論の結末、そして「三太郎総選挙」の結果がどうなるのか、全く予想がついておりませんよー。投票集計の途中経過の最後の発表です。CM前で、トップは金太郎さん37%、二位は浦島太郎さん35%、三位は桃太郎さんで28%になっています。三つ巴の大混戦になっていますが、いったいこの先どうなってしまうのでしょうかー!では、バトルローワーイーヤールー再開―っ!」
まず、最初に発言ランプがついたのは、桃太郎だった。桃太郎は、立ち上がりカメラに向かって話し出した。
「長らくのご視聴、お疲れ様です。桃太郎です…。CM前に浦島太郎氏より、私自身が「動物虐待」を行っているという旨の発言がありましたので、先に宣言させていただきます。
天地天命に誓って、私、桃太郎が「動物虐待」を行った事実は一切ございません。浦島太郎氏より、「事実無根」の「誹謗中傷」が行われた場合には、「名誉棄損罪」、「侮辱罪」、「信用棄損罪」および「偽計業務妨害罪」での「刑事告発」と「損害賠償請求」を起こさせていただく所存でございます。私の名誉のためにも、たとえ裁判になろうともとことん戦うつもりです。その点を踏まえて、浦島太郎氏には発言を行っていただきたいと思う所存でございます。」
と、それまでの軽い口調から一転、真面目で硬い口調で最初の発言を終えた。(これくらいかましてやれば、丹後の伊根の田舎もんはビビって何も話せないだろう…。さらに、僕にも「切り札」は残っているしな…。)心の中で強がりを言うものの、得体のしれない不安感は拭い去ることはできなかった。
続いて、発言ランプがついたのは意外なことに「金太郎」だった。「のーの」に発言の許可をもらうと、立ち上がった。
「桃太郎さん、この辺でやめませんか…。私は、嶋子さんがこれから何を話そうとしているのか、想像がついています。嶋子さんの「裏取り」に「抜け」は無いと思われます。
毎年11月の出雲での「神在祭」に出席されていない「あなた」にはそこで何が語られているのかわかっておられないのです…。この真実が、公表されたらこの先のあなたの生活は「悪い方」へ激変してしまいますよ。今一度落ち着いて、考え直してください。」
(えっ?浦島太郎さんの持ってる情報ってそこまでのものなの?「神在祭」って何?出雲の神様の集まりのこと?でも11月って言ってたしなー…、「神無月」って確か10月だったはずだよねー。でも、あの真面目な、金太郎さんがそこまで言うんだからきっと間違いな何かがあるんだよねー。さて、桃太郎さんは、どう動くのかなー?)「のーの」は桃太郎に視線を向けた。
(ここで金太郎が止めに入ったってことは、実は決定的な証拠は持ってないのか…?実際、亀親父のやろう、発言のそぶりも見せないで見送ってばかりだしな…。少なくとも僕は「動物虐待」はやっていない。……、よし、このまま戦うぞ。亀親父の「はったり」をひっくり返してやるぜ!)
桃太郎が発言ボタンを押した。
「金太郎さん、お気遣いいたみ入りまーす。僕の方は「動物虐待」なんかしてないから、何言われたって平気ですよー。さー、亀親父さん、いや失礼。浦島太郎さん、どうぞご発言くださいよー。僕は受けて立ちますよー。」
その挑発に乗ったわけではないが、浦島太郎がゆっくりと発言ボタンを押した。(ついに来た!浦島太郎さん、いったい何を言うのかなー。大いに期待しちゃうわよー!)「のーの」は期待に胸が膨らんだ。浦島太郎は、ゆっくりと立ち上がった。
「単刀直入に言う。桃太郎さん、お前、「鬼」倒してへんやろ…。」
桃太郎は一瞬うろたえたが、すぐに言い返した。
「な、何を言うんだ。僕は、鬼ヶ島に行って鬼を成敗したのは間違いないぞ。と。とんでもない言いがかりだ!そ、それは、め、「名誉棄損」に十分値するぞ!」
「まぁまぁ、大きい声出さんでも聞こえてるがな…。わしが言うてんのは、鬼ヶ島に行ったか行ってないかとちゃうねや。「鬼を倒したんが誰や?」ちゅうことや…。あんた、威勢よく鎧に陣羽織きて立派な刀持って出かけたように語られてるわな…。ひとつ聞くけど、その立派な刀で鬼の一匹でも切ったんか?ちょっと聞かせてくれや…?」
「……。」
「せやろ、なんも言われへんやろなぁ…。鬼をやっつけたんは、全部三匹、いや三柱のお前が言うところのお供やねんからなぁ…。それで「桃太郎の鬼退治」とはよう言うたもんやなぁ…。」
「…、い、いや、ぼ、僕の役目は、し、指揮官だ…。作戦を立て、部下に指示する。それが僕の役目だ。日露戦争の乃木大将だって、東郷平八郎元帥だって自分自身は一人の敵兵だって倒してないじゃないか。源平合戦の源頼朝だってそうだ。平家と戦ったのは義経達だろ。でも、歴史上の勝者として、乃木大将も東郷元帥も将軍頼朝も記されてるじゃないか!それといっしょだろ!」
「おうおう、うまいこと言うやんけ。お前が乃木大将、東郷元帥や源頼朝公と一緒ってか?鉄瓶と足柄茶あったら、お前のへそで全員分の茶が沸かせるのう。
そりゃ、「金さん」や「一寸法師」のように、お前さんが剣の腕を磨いたり、体を鍛えるシーンなんかなんも物語の中で出てけーへんもんなぁ・・・。刀だってまともに振れるんかも怪しいもんや。
お前さん贔屓の地元岡山での伝承でも「横着な性格」で、おじいさん、おばあさんの仕事も手伝わんと寝てばっかりやったそうやないか。まるで「三年寝太郎」やのう。いや、「三年寝太郎」はんは、最後は村のためにしっかり働いたから比べたったら「三年寝太郎」はんに失礼注文やわなー。」
「な、何を言い出すんだ。あ、ありもしないことを言うな!訴えるぞ!」
「あぁ、訴えてもろてもわしはかまへんで。裁判所できっちり証言集めたってもええ。お前さんは、わしや「金さん」と違って「神様扱い」されてへんから、「神在祭」に呼ばれることあれへんから、お供やった「猿」、「雉」、「犬」達がお前のことをどない言うてるかなんて知らんでも仕方あれへんけどな…。」
「な、何言うてんねん。か、「神在祭」には僕も呼ばれてるわ。忙しくて行ってないだけだ。」
「ほー、どこの「祭神」として呼ばれとんねん?教えてほしいもんやなぁ。」
「ひ、一つは、愛知県犬山市の「桃太郎神社」だ。ここには「桃型」の鳥居があるんだぞ!もう一つは福井県敦賀市の「気比神宮」だ。ここの本殿の桁梁(けたりょう)には桃から生まれた僕のレリーフが彫り込まれてたんだ。それに「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は大陸遠征の伝説があって、僕の鬼ヶ島討伐のモデルともいわれてるんだ。そのどちらも僕のことを祀ってる神社だ。」
「はいはいはい、お前、実際に行ったことあれへんやろ。宮司の話も聞いたこともあれへんやろ。適当にネットで探した「素人」の「旅行記」や「考察記事」からの情報とちゃうか?
まず、犬山市の桃太郎神社は、お前さん自身、つまり桃太郎の生誕地であり、神社奥の桃山が最後に姿を隠したところって言われとるわな。ちょっと下ネタになるけど「鬼の珍宝」いうて鬼の「ティンティン」が祀られとるわな。、まあ、俺の「亀吉」以下の「下モン」。いや「代物」やけどな…。
ただ、犬山の神社に「桃太郎」ってついたんは、昭和五年に建立されたときや。祭神は、お前やなくて「大神実命(おおかぬづみのみこと)」や。「大神実命」いうのは「桃の実」そのモノのことであって、お前のことやない。それに「鬼ヶ島」の話やなくて「イザナギ」はんが嫁の「イザナミ」はんを黄泉の国に取り返しに行った時のことや。
「イザナギ」はんが黄泉の国から逃げ帰るときに、「鬼子母神」と八柱の雷神と黄泉軍(よもついくさ)に追いかけられて、黄泉比良坂(よもつひらさか)の麓まで来た時に生えとった三つの桃の実を投げつけたら、敵はみんな逃げて行きよった。それに感謝した「イザナギ」が「桃の実」に「大神実命」って名付けたんや。「桃の実」の「神様」の誕生や!
あー、長閑(のどか)でええ時代やったわなぁー。なんかほっこりするわ。
そんで気比神宮の本殿の桁梁のレリーフやけど、そこにはわしも彫られとんねん。あと、「因幡の白兎の大黒様」と「三猿」と「お前」が四隅に彫られとったんやな。慶弔19年、西暦1614年に作られた本殿は、残念ながら昭和20年7月12日に、わしの嫌いなアメリカ軍のカーチス・ルメイの命令での敦賀空襲で燃えてしもたけどな。
ちなみにお前が自分のモデルっていう「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は、「海の彼方の「常世の国」から日本にやってきた。」っていう神様で海の生き物に好かれた神様やった。応神天皇が皇太子の時、気比を訪れた際に夢枕に立ってその神様の名前を譲ったんやな。
浜にはイルカやたくさんの魚が現れて祝福したそうや。魚たちに愛された「去来紗別命(いざさわけのみこと)」は、「常世の国」から来たということから、「わし」と「亀の姫さん」の「子供」やっちゅう説もある。まあ「諸説あり」いう奴やけどな。
せやから、「桃太郎」はんが「神」として祀られてるところなんかあれへんねや。お前は「神」にはなられへんかった。宇良神社と栗柄神社で「神」となったわしと金さんとの大きな違いはそこや。」
浦島太郎は、席に着いた。「のーの」はパソコンモニターに目をやると、恐ろしい勢いでコメントが入ってきている。「桃太郎ヲワタ(泣)」、「嶋子・金太郎「神」タッグ圧勝!」、「嶋子、まだネタ持ってそう」、「動物虐待の話はどうなった?」とコメント到着が止まらない。
俯(うつむ)き、何も言えなくなった桃太郎に視線をやった後、「のーの」が浦島太郎に聞いた。
「浦島太郎さん、視聴者から「動物虐待」の件の説明を求めるコメントが多数来ているのですが…、いかがでしょうか?」
「あぁ、それもしておこか。まあ、さっき話が出た、毎年11月15日前後にある出雲での「神在祭」なんやけどな…。」
「すみません、浦島太郎さん、11月ですか?確か、全国の神様が出雲に集まるのって、「神無月」って10月じゃなかったですかー?」
「せやな、普通の人はそない思うわな。ただ、日本の神様はグレゴリオ暦やなくて旧暦で暦(こよみ)を読むんや。だから、旧の「神無月」、出雲では「神有月」になるんやけど、今の世の中では11月になるんやな。全国の神様が出雲にほぼ全員集合や。そりゃ、壮観やでー。」
「あー、そうなんですねー。よくわかりました。それで、金太郎さんといった出雲で何があったんですか?」
「毎年、約一週間、日本中の神様が集まるんやけど、その中には「人型以外」の神様もたくさんおるんやな…。さっきの話みたいに「桃の実」の神様がおるように、「動物型の神様」もたくさんおるんや。その中でわしが知り合ったんが「猿」の神様や。インドの「ハヌマーン」みたいに日本にも「猿神」がおるんやで。
余談やけど「神」っていう字の由来って知ってるか?中国で漢字を発明したちゅう、「蒼頡(そうけつ)」いう紀元前4667年生まれで紀元前4566年に死んだって人がおるんやな。蒼頡(そうけつ)が言うには、「お釈迦様」が「神」として現れ、猿の姿を借り、「吉凶」を示すって言うたらしいわ。「申(さる)が示す」との意味で「神」という字を作ったそうや。「紀元前46世紀」は「眉唾もん」やけど、そこは中国人の言うことや、許したってな。
話を元に戻すと、日本には「猿神」ってたくさんおるんや。有名なんは、太陽神の日吉神社系列の「猿神」やな。太陽神の使いとされて、全国の日吉神社3800社の分霊社では「神猿(まさる)」さんとして祀られとるな。「魔が去る」とか「勝る」いう意味で重宝されとる。京の都からすると表鬼門の最前線に位置して、「鬼」から都を守る守護神やからな。
京の「御所」や武士の城や屋敷にも鬼門方向に「神猿(まさる)」さんを飾ってお祀りしてるとこが多いのもそこからやな。
太閤さんの豊臣秀吉(とよとみのひでよし)の母親も男子を授かるように日吉神に願ったところ、「懐中に太陽が入ること」を夢で見て秀吉を身ごもったちゅう話が、「絵本太閤記」にあるんやな…。こじつけやけやろうけど、秀吉が信長に「サル」って言われるのは「神猿(まさる)」さんがかかわってるそうやわ。あと、千代田区の日枝神社では、「狛犬」が「猿」なんやで。」
「へーえ、「お猿さん」の「神様」がいるって初めて知りましたよー。浦島太郎さん、凄い博学ですよねー。尊敬しますよー。」
「まあ、367歳やからな。ははは。それは冗談やけど、「神」になったらなったでいろいろと勉強せなあかんからなぁ。」
「はい、神様も大変なんですねー。で、その「お猿さん」の「神様」が桃太郎さんにどう繋がるんですかー?」
「まあ、そう急かすなや。「猿」の神様がおるっちゅうことは、「犬」や「鳥」の神様もおるっちゅうのは想像できるやろ。「犬」の神様で有名なんは、長野県の光前寺に伝わる「霊犬・早太郎」やわな。娘を攫っては食っちまう「悪い猿神」を退治した有名な犬の神さんやな。ちなみに、ここで言う「悪い猿神」いうのは、「猿」やなくて「ヒヒ」やけどな。
ただ、正義の「神犬」は関西ではほとんどなくて「犬」って言うても「狛犬」の方やな。大概、関西の「犬神」は悪い神様やねん。西日本独特やねんけど、「キツネ」がおれへん四国なんかは、動物霊の「憑きもの」いうたら「犬神」や。
喜怒哀楽の激しい情緒不安定な人に取り憑きよんねん。取り憑かれると、激しい「胸の痛み」が出たり、「手足の痛み」が出て動かれへんようになるんや。狐憑き(きつねつき)といっしょやと思ったらええわ。
ちなみに「犬猿の仲」いう言葉も諸説あるけど、「神猿(まさる)」さんが「犬神」を退治しまくるから、犬は猿を嫌いになったいう話もある。あくまで「諸説あり」やで。まあ、十二支の中国の話が有名やわなぁ。
そんで「鳥」は「神様の使い」や。鳥取神(ととりのかみ)は日本神話に登場する女神や。大国主命(おくにぬしのみこと)の「六番目の妻」やな。当時の神様は一夫多妻が当たり前やったからな。三本足のカラスっぽい「八咫烏(やたがらす)」なんかは日本サッカー協会のマークにもなってるからみんなも知ってるやろ。ほんまは、神武天皇の熊野遠征の時のパイロット(※水先案内人の意)やけどな…。
古代日本では、神社も寺も一緒やったから、人が死んだら、「霊魂」を神社に運ぶのが「神鳥」の仕事やな。だから、神社の前に「鳥居」ってあるやろ。あれは、霊魂を運んできた鳥が神様に霊魂を納める順番待ちの時の「止まり木」ってやつやな。
ちなみに品川区の五反田にある「雉子神社(きじじんじゃ)」は「雉の宮」とも呼ばれてるんやけど、祭神は「日本武尊命(やまとたけるのみこと)」、「天手力雄命(あめのたちからおのみこと)」、「大山津具神(おおやまつみのかみ)」いうそうそうたるメンバーや。その使者が「雉」ってな。まあ、これも「雉子神社」の命名は徳川三代将軍の家光公やったとか諸説あるけどな。」
と言い切り浦島太郎は椅子に座った。
「はい、浦島太郎さん、丁寧な説明ありがとうございました。動物の神様がたくさんいることは、よくわかりました。それが、どう、桃太郎さんと関係があるんですか?」
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