【完結!】『山陰クライシス!202X年、出雲国独立~2024リライト版~』 【こども食堂応援企画参加作品】

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「エピローグ」

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「エピローグ」

 六十歳を迎えた岩本徹六が出雲大社に久しぶりに招かれた。この十年、ほとんど海外を回り、顔は真っ黒に日焼けしている。宮司に導かれ、八足門から御本殿に通された。
「岩本徹六、三年ぶりに帰ってまいりました。神々の皆様もお変わりありませんか?」
と挨拶すると、大国主命を先頭に数多くの神々が岩本と握手し、抱擁し、三年の海外業務をねぎらった。出雲国独立が国連で正式に認められたのち、「争い、犯罪の無い国」として出雲国が世界的にブータン以上の模範国として取り上げられた。
 全世界に新しくできた出雲大社の分祠、分院に教会、講社を回り、信心と神と人間の共生について説いて回っていたのだ。
 一年で帰ってくる予定だったのだが、次々と海外にできる出雲大社の系列施設を回っていくうちに三年が過ぎていたのだった。岩本の為に、御本殿内で宴が催された。
 久しぶりに飲む、出雲の地ビールと地酒でほろ酔いとなったところで、徹三が耳元で言った。
「徹六、今日から、お前も俺たち側だぞ。」
「ん?何のことですか、おじいさん。」
「まあ、今から発表がある。驚くなよ。」
「…?」
天照大神が上座に立ち、巻物を開き読み上げ始めた。
「岩本徹六、主は世界に神々の存在を周知させた。その功績を称え、生き神として、我々の仲間に受け入れることと全員一致で決定した。今日、この時より、神の一員として、この先も務めることを望む。」
 会場にいたすべての神々と宮司と神官が拍手をした。

 余談ではあるが、全国的な出雲国政策便乗で、分割により人口が1億486万4千人に減った日本も地方活性化により世界三位の経済力をキープしている。地方から出てきた若い獅子たちにより、中央政府も若返りと地方創世の刷新を実現し、国際的な立ち位置を得ている。それと同時に、同一民族の最隣国の出雲国と共に国民の生活も良くなったとの事だ。
 鳥取県については、例の議員も健在で、今も日本国の中で「砂丘」と「梨」と「はわい温泉」を売りに頑張っているとの事だった。
END





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