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1-3 「1年A組」
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1-3 「1年A組」
校長の祝辞と眠くなるような教育委員会や地元の議員や有力者、門工の卒業生で会社を興して成功しているOBからの大量の電報やメールの祝辞が読み上げられ、いかにも「真面目」といった雰囲気の「首席」入学制の答辞が読み上げられ、約40分で入学式は終わった。
未来は張尊といっしょに下足箱で靴をしまうと1年A組の教室に一緒に行った。A組の教室は4階の一番奥だった。
60年前は50人クラスだったという教室は、広々とした感覚で30組の古びた机といすが並んでいた。窓際の後ろから2番目の席に着き、カバンを机の横のフックにかけた。席はすべて埋まってるので全員出席だと思った。
時計が10時を指した瞬間、大柄な中年男性が教室の前の扉から入ってきて、教卓に黒いファイルとタブレット端末を置いた。男はタブレットにタッチペンで書き込む様子が未来の世界から見えた。
教室前面の大型モニターに大きな文字で「上坊良太郎」と文字が浮き上がった。
「はい、1年A組のみなさん、入学おめでとうございます。これから皆さんと1年間、ホームルームと技術科と情報科の授業でご一緒する「上坊良太郎(じょうぼう・りょうたろう)」と言います。
ここ、門工の22年前の卒業生になります。もうすぐ41歳になります。
新入生のクラスを担当すると僕の場合は、25年前になりますが、入学当時のことを思い出しますね。これからの3年間、勉強、クラブ、友達、趣味と楽しみながら過ごして欲しいと思います。
先に行っておきますが、いじめは絶対に許しませんのでそこのことは十分に理解してもらって、これから、よろしくお願いしますね。」
と人懐っこい顔で皆にあいさつした。(あー、なんかすごく優しそうな先生や!よかったなー!)
未来がほっとしたとき、後ろの席で張尊の眼が光った。
そこから、出席取りの代わりの自己紹介が始まった。出席番号1番から順番に教卓に上がり、氏名、出身校、趣味や特技について話していった。A組の女子は未来のほかに一人いた。
29番目に未来の順が回ってきた。教卓の乗る壇上に上がり自己紹介をした。
「龍堂未来と言います。地元の門真一中出身です。趣味は「バードウォッチング」です。「バードウォッチング部」に入るつもりです。1年間、みんな仲良くしてください。よろしくお願いします!」
一瞬、担任の上坊の表情が曇ったのを未来は見逃さなかったが、すぐに上坊が「はい次は張!」と張尊に声をかけたので質問することもできず未来は自分の席に戻った。
「私は張尊です。名字は「引っ張る」の「張」に名前は「尊敬」の「尊」で「はりそん」といいます。上坊先生にあこがれてアメリカのロサンゼルスから編入させてもらいました。アメリカ国籍の台湾の3世です。まだ日本語おかしいところたくさんありますが3年間よろしくお願い申し上げます。」
張尊の自己紹介が終わったところで11時30分のチャイムが鳴った。
「はい、ちょうどいい時間になったんで、今日はここまで。明日は、身体測定があるから8時15分に教室に集合。女生徒は更衣室での着替えになるから先に体操服とジャージに着替えておくように。
教室出たら、クラブ勧誘がたくさん来てます。クラブ選択は入部届提出期限の今日から1週間まで。うちの学校は、一度は入部する方針だから、しっかりと考えて選択するように。同好会や自分でクラブを立ち上げたい人は事前に受け付けますので職員室まで来るように。以上!
じゃあ、張は僕についてきてください。」
と上坊は言い残すと、張尊を連れてさっさと教室を出て行った。(あー、先生に質問できへんかったー!まあ、明日でもええか…?)
未来は、クラスの女生徒と少しおしゃべりしてから、一人で教室を出た。
校長の祝辞と眠くなるような教育委員会や地元の議員や有力者、門工の卒業生で会社を興して成功しているOBからの大量の電報やメールの祝辞が読み上げられ、いかにも「真面目」といった雰囲気の「首席」入学制の答辞が読み上げられ、約40分で入学式は終わった。
未来は張尊といっしょに下足箱で靴をしまうと1年A組の教室に一緒に行った。A組の教室は4階の一番奥だった。
60年前は50人クラスだったという教室は、広々とした感覚で30組の古びた机といすが並んでいた。窓際の後ろから2番目の席に着き、カバンを机の横のフックにかけた。席はすべて埋まってるので全員出席だと思った。
時計が10時を指した瞬間、大柄な中年男性が教室の前の扉から入ってきて、教卓に黒いファイルとタブレット端末を置いた。男はタブレットにタッチペンで書き込む様子が未来の世界から見えた。
教室前面の大型モニターに大きな文字で「上坊良太郎」と文字が浮き上がった。
「はい、1年A組のみなさん、入学おめでとうございます。これから皆さんと1年間、ホームルームと技術科と情報科の授業でご一緒する「上坊良太郎(じょうぼう・りょうたろう)」と言います。
ここ、門工の22年前の卒業生になります。もうすぐ41歳になります。
新入生のクラスを担当すると僕の場合は、25年前になりますが、入学当時のことを思い出しますね。これからの3年間、勉強、クラブ、友達、趣味と楽しみながら過ごして欲しいと思います。
先に行っておきますが、いじめは絶対に許しませんのでそこのことは十分に理解してもらって、これから、よろしくお願いしますね。」
と人懐っこい顔で皆にあいさつした。(あー、なんかすごく優しそうな先生や!よかったなー!)
未来がほっとしたとき、後ろの席で張尊の眼が光った。
そこから、出席取りの代わりの自己紹介が始まった。出席番号1番から順番に教卓に上がり、氏名、出身校、趣味や特技について話していった。A組の女子は未来のほかに一人いた。
29番目に未来の順が回ってきた。教卓の乗る壇上に上がり自己紹介をした。
「龍堂未来と言います。地元の門真一中出身です。趣味は「バードウォッチング」です。「バードウォッチング部」に入るつもりです。1年間、みんな仲良くしてください。よろしくお願いします!」
一瞬、担任の上坊の表情が曇ったのを未来は見逃さなかったが、すぐに上坊が「はい次は張!」と張尊に声をかけたので質問することもできず未来は自分の席に戻った。
「私は張尊です。名字は「引っ張る」の「張」に名前は「尊敬」の「尊」で「はりそん」といいます。上坊先生にあこがれてアメリカのロサンゼルスから編入させてもらいました。アメリカ国籍の台湾の3世です。まだ日本語おかしいところたくさんありますが3年間よろしくお願い申し上げます。」
張尊の自己紹介が終わったところで11時30分のチャイムが鳴った。
「はい、ちょうどいい時間になったんで、今日はここまで。明日は、身体測定があるから8時15分に教室に集合。女生徒は更衣室での着替えになるから先に体操服とジャージに着替えておくように。
教室出たら、クラブ勧誘がたくさん来てます。クラブ選択は入部届提出期限の今日から1週間まで。うちの学校は、一度は入部する方針だから、しっかりと考えて選択するように。同好会や自分でクラブを立ち上げたい人は事前に受け付けますので職員室まで来るように。以上!
じゃあ、張は僕についてきてください。」
と上坊は言い残すと、張尊を連れてさっさと教室を出て行った。(あー、先生に質問できへんかったー!まあ、明日でもええか…?)
未来は、クラスの女生徒と少しおしゃべりしてから、一人で教室を出た。
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