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1-21「1回戦「シックスソルジャーズ戦」
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1-21「1回戦「シックスソルジャーズ戦」
門工サバゲー部は決勝トーナメントの1回戦を迎えた。山中のサバゲー場は、大阪にあるフィールドの4倍の広さがあり、ステージは3か所に分かれていた。くじ引きにより、ステージの陣の割り振りが行われた。第1ゲームは、山間エリアの雑木林のフィールドと決まった。
赤、青、緑、黄、ピンクに白という原色が青空と木々の緑の前で非常にまぶしく見える。第1ゲーム前に、両チーム並んで握手をした。
「ゲーム始める前に、着替えるんですよね?」
未来が真剣に尋ねると、
「いや、このまま戦うよ?僕たちはヒーローだからね!」
とリーダーの「赤」にさらっと言われた。
(えっ?本当にそのままなん?森の中では丸見えやでなぁ!)未来は、(何かが隠されてるのではないか?)と思ったが、試合が始まるとその心配は杞憂に終わった。
才策夫とタッグを組み、木の上のスナイプポイントについた。二股に分かれ茂ったブナの木に才策夫の手を借りて上った。足を滑らせ、落ちそうになった瞬間、とっさに才策夫が未来のお尻を両手で支える形となった。
「きゃっ!副長の「H」!」
才策夫にいやらしい気があるとは思わなかったが、顔が耳まで真っ赤になって叫んでしまった。
「い、いや、未来ちゃん、け、決してやましい気持ちはあれへんねんで。し、信じてくれ!」
と才策夫も真っ赤になっていた。(あー、悪いこと言っちゃったなぁ…。この微妙な雰囲気、どうしたらええねんやろか。二人っきりで、困ったなぁ…。ま、まずは、謝るのが先やな…。)
才策夫も木の幹の上に上がってきた。狭いスペースなのでどうしても体が触れ合う。(あー、昨日の夜に明日先輩が変なこと聞いてくるから妙に意識してしまうわ…。)と昨晩「未来ちゃん、付き合うとしたら、幣巴部長と才策夫副長やったらどっちがええ?」といきなり聞かれたことを思い出した。
とっさのことで、言葉に詰まったのを明日は、どちらかに好意を持っていると勘違いしたようで、しつこくその後も聞かれた。「告白されたらどうする?」、「未来ちゃんも一回は男と付き合ってみるべきやで。」、「二人とも未来ちゃんの事が気になってるって私の女の感が叫ぶんよ!」とガブリ寄りで攻められた。
「今のところ、「部長」、「副長」っていうクラブの先輩っていう以上の感情はないですよ。」
というのが精いっぱいだったことが思い出された。
「才策夫副長、さ、さっきはすみませんでした。「きゃっ」じゃなくて、「ありがとうございました。」って言わなきゃいけない状況でしたよね。すみません、落ちてしまうところを支えてくれてありがとうございました。気を悪くしてしまってますせんか?」
未来は、小さな声で才策夫に話しかけた。
「あぁ、未来ちゃんが落ちんでよかったわ。俺は、気にしてないから…。お尻触ったんに他意はあれへんから…。でも、ごめんな。そりゃ、女の子はお尻触られたら、声も出てしまうわな。
さあ、もう試合開始や。スポッターしっかりと頼むで!俺のTAC―50のデビュー戦やから、ヒットスコアつけさせてくれな!」
幹の上で狙撃姿勢をとる才策夫の背中に覆いかぶさる形で、双眼鏡を覗き込んだ。(あー、体勢的に副長の背中に胸が密着してしまう。うーん、変に意識せんように、サーチに集中せな!)と思った瞬間に、未来の視野に「原色」の移動体が入ってきた。
「才策夫副長、左前方30度、距離3000。「白」発見!わかりますか?」
才策夫が体を左に捻り、光学式スコープを覗き込む。体をひねったことで、才策夫の大きな背中にさらに未来の胸が密着する。
「未来ちゃん、視認した。狙撃に入る。結果確認頼む。」
「了解です。」
一発目で、「白」の右手が上がった。
「きゃー、一発目でヒットしちゃいましたねー!凄いですー!」
と無意識に未来は才策夫の背中に抱きついてしまった。才策夫の背後から首に手を回しぬ値の前で組むとギューッとハグした。未来の小さな胸が才策夫の背中に強く押し付けられた。(あっ、しまった!副長、変に勘違いしなかったらええんやけど…。)と一人赤面したと思う未来の前で、才策夫もこれ以上ないくらいに赤面していた。
「おっ、おう!み、未来ちゃんのおかげや!あ、ありがとうな!」
その後も「ピンク」と「赤」を3000メートルの距離で才策夫と未来のペアでヒットした。ほぼ無風という好条件ではあったが、6発撃った3500メートル狙撃では当たらなかったものの、4発放った3000メートルの距離は命中率75%と好結果が出た。
第1ゲームの、山間ステージでは、やはり「原色」スーツでのファイトには無理があり、門工サバゲー部の6対0の圧勝に終わった。才策夫の3キル以外は、幣巴、可偉瑠、明日が1キルずつを分け合う結果だった。
門工サバゲー部は決勝トーナメントの1回戦を迎えた。山中のサバゲー場は、大阪にあるフィールドの4倍の広さがあり、ステージは3か所に分かれていた。くじ引きにより、ステージの陣の割り振りが行われた。第1ゲームは、山間エリアの雑木林のフィールドと決まった。
赤、青、緑、黄、ピンクに白という原色が青空と木々の緑の前で非常にまぶしく見える。第1ゲーム前に、両チーム並んで握手をした。
「ゲーム始める前に、着替えるんですよね?」
未来が真剣に尋ねると、
「いや、このまま戦うよ?僕たちはヒーローだからね!」
とリーダーの「赤」にさらっと言われた。
(えっ?本当にそのままなん?森の中では丸見えやでなぁ!)未来は、(何かが隠されてるのではないか?)と思ったが、試合が始まるとその心配は杞憂に終わった。
才策夫とタッグを組み、木の上のスナイプポイントについた。二股に分かれ茂ったブナの木に才策夫の手を借りて上った。足を滑らせ、落ちそうになった瞬間、とっさに才策夫が未来のお尻を両手で支える形となった。
「きゃっ!副長の「H」!」
才策夫にいやらしい気があるとは思わなかったが、顔が耳まで真っ赤になって叫んでしまった。
「い、いや、未来ちゃん、け、決してやましい気持ちはあれへんねんで。し、信じてくれ!」
と才策夫も真っ赤になっていた。(あー、悪いこと言っちゃったなぁ…。この微妙な雰囲気、どうしたらええねんやろか。二人っきりで、困ったなぁ…。ま、まずは、謝るのが先やな…。)
才策夫も木の幹の上に上がってきた。狭いスペースなのでどうしても体が触れ合う。(あー、昨日の夜に明日先輩が変なこと聞いてくるから妙に意識してしまうわ…。)と昨晩「未来ちゃん、付き合うとしたら、幣巴部長と才策夫副長やったらどっちがええ?」といきなり聞かれたことを思い出した。
とっさのことで、言葉に詰まったのを明日は、どちらかに好意を持っていると勘違いしたようで、しつこくその後も聞かれた。「告白されたらどうする?」、「未来ちゃんも一回は男と付き合ってみるべきやで。」、「二人とも未来ちゃんの事が気になってるって私の女の感が叫ぶんよ!」とガブリ寄りで攻められた。
「今のところ、「部長」、「副長」っていうクラブの先輩っていう以上の感情はないですよ。」
というのが精いっぱいだったことが思い出された。
「才策夫副長、さ、さっきはすみませんでした。「きゃっ」じゃなくて、「ありがとうございました。」って言わなきゃいけない状況でしたよね。すみません、落ちてしまうところを支えてくれてありがとうございました。気を悪くしてしまってますせんか?」
未来は、小さな声で才策夫に話しかけた。
「あぁ、未来ちゃんが落ちんでよかったわ。俺は、気にしてないから…。お尻触ったんに他意はあれへんから…。でも、ごめんな。そりゃ、女の子はお尻触られたら、声も出てしまうわな。
さあ、もう試合開始や。スポッターしっかりと頼むで!俺のTAC―50のデビュー戦やから、ヒットスコアつけさせてくれな!」
幹の上で狙撃姿勢をとる才策夫の背中に覆いかぶさる形で、双眼鏡を覗き込んだ。(あー、体勢的に副長の背中に胸が密着してしまう。うーん、変に意識せんように、サーチに集中せな!)と思った瞬間に、未来の視野に「原色」の移動体が入ってきた。
「才策夫副長、左前方30度、距離3000。「白」発見!わかりますか?」
才策夫が体を左に捻り、光学式スコープを覗き込む。体をひねったことで、才策夫の大きな背中にさらに未来の胸が密着する。
「未来ちゃん、視認した。狙撃に入る。結果確認頼む。」
「了解です。」
一発目で、「白」の右手が上がった。
「きゃー、一発目でヒットしちゃいましたねー!凄いですー!」
と無意識に未来は才策夫の背中に抱きついてしまった。才策夫の背後から首に手を回しぬ値の前で組むとギューッとハグした。未来の小さな胸が才策夫の背中に強く押し付けられた。(あっ、しまった!副長、変に勘違いしなかったらええんやけど…。)と一人赤面したと思う未来の前で、才策夫もこれ以上ないくらいに赤面していた。
「おっ、おう!み、未来ちゃんのおかげや!あ、ありがとうな!」
その後も「ピンク」と「赤」を3000メートルの距離で才策夫と未来のペアでヒットした。ほぼ無風という好条件ではあったが、6発撃った3500メートル狙撃では当たらなかったものの、4発放った3000メートルの距離は命中率75%と好結果が出た。
第1ゲームの、山間ステージでは、やはり「原色」スーツでのファイトには無理があり、門工サバゲー部の6対0の圧勝に終わった。才策夫の3キル以外は、幣巴、可偉瑠、明日が1キルずつを分け合う結果だった。
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