【完結】「サバゲー甲子園2043~めざせ日本一のサバゲーチーム!~」

のーの

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1-43「写真」

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1-43「写真」
 幣巴と未来が門真に戻ると、再び才策夫からグループラインが来ていた。「元レンジャー候補生チーム欠場につき、決勝進出決定。夕方6時、お好み焼きがんちゃん集合のこと。参加の可否連絡を待ってます。」とのことだった。
 幣巴は「了解」と返信し、未来はシマエナガのスタンプで「OKです」と返した。幣巴は、未来の家の近くでバイクを止めると、降りた未来のヘルメットの顎ひもをほどいた。
「じゃあ、部長、また夕方にお会いしましょう。」
「あぁ、今日は困らせてしまうようなこと言うてしもてごめんな。半日、一緒に居れてめっちゃうれしかったわ。
 お弁当、ご馳走様でした。言い忘れてたけど、うずらの「シマエナガちゃん」すごくおいしかったし、可愛かったっで。まあ、未来ちゃんの可愛さと比べたら、M1A2エイブラムスとM4シャーマンくらいの差はあるけどな。」
「ん?今の例えがよくわからないですけど?」
「あー、ごめん…。俺の中では、未来ちゃんが「世界最強」ってことやわ!まあ、夕方のクラブミーティングからは、今まで通り普通に接するようにするから、未来ちゃんも今まで通りで頼むわな。」
「・・・・・・・」
未来は真っ赤になってうつむいた。(あっ、しまった。また余計な事、言うてしもたかな?)幣巴はおろおろした。言葉に詰まったが、10秒後、顔を上げて幣巴に言った。

 「幣巴部長、今日は遠いとこまで連れて行ってくれてありがとうございました。お弁当、「美味しい」って言ってもらえて、嬉しかったです。みんなの前では、「普通」にできるよう頑張ります。じゃあ、夕方にがんちゃんで…。」
と未来は幣巴に一礼すると、ヘルメットを手渡した。
「あっ、未来ちゃん、最後にもう一個だけお願いしたいねんけど…。俺のバイクと一緒に未来ちゃんの写真撮らせてくれへんかな?他の誰にも見せへん「俺だけの宝物」にするんで…。あかんかな?」
「…。絶対に人に見せないですか?」
「うん、そりゃ、見せへんよ!さっき言ったように、「俺だけの宝物」やからな。」
「じゃあ、どうしたらいいですか?」
 幣巴はXR250から降りて、スタンドを立てると、その前に未来を立たせた。
「笑顔で頼むわな!俺、未来ちゃんの笑顔めっちゃ好きやねん!」

 真っ赤になって、微笑を浮かべる未来を横、縦とスマホの向きを変え、幣巴はシャッターを押した。撮った写真を未来に確認してもらうと
「ほんま、無理聴いてくれてありがとうな。」
「いえ、そんなにかしこまらないでください。部長にそんな風に言われちゃうと困っちゃいます…。では、また夕方に。」
 未来は幣巴に再び一礼すると、小走りで角を曲がっていった。(あー、ほんま、可愛いよなぁ…。思わず、告白してしもたけど、これから先、普通に話せるやろか?まあ、まずはデートの段取りつけてくれた明日にお礼のライン入れとかなあかんな!)と思いながらXR250のエンジンをかけた。(あっ、ここは、自分のメットは肘にかけて、未来ちゃん被ってた方のメット被って帰らなもったいないお化けが出てしまうわな!あぁーっ、いい匂いやー!もうこのメットも家宝にして、絶対、他の奴には被さへんようにしよっ!)一人、にやにやしながらバイクを発進させた。

 幣巴は、家に帰るとさっきスマホで撮った未来の写真をパソコンに送るとA4のフォト用紙に印刷すると自分の机の前とベッドの横に貼った。ベッドに仰向けになりスマホを取り出した。
 「今日は未来ちゃんと買い物と宇治の散策、楽しめました。ありがとうな!未来ちゃんの手作りのお弁当を食べることができました。最後に俺のバイクと写真も撮らせてもらいました。早速、部屋に貼りました。最高の気分です。みんな明日のおかげです。今度、お好み焼きおごるわな!」と明日にラインに入れたつもりが、送り先が間違えてサバゲー部のグループラインだったことに気づくことはなかった。




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