52 / 63
1-52「第2ゲーム」
しおりを挟む
「第2ゲーム」
第2ゲームの山岳戦が始まった。真っ青な空の元、強い日差しが降り注ぐ2キロ四方、400ヘクタールのフィールドで雑木林、岩場、小川等変化に富んだ舞台で、後の無い門真工科高校サバゲー部は、二チームに分かれ、待機戦術をとることにした。
もちろん、優勝を目指す中で、第3ゲームを見越して体力温存に努める作戦でもあった。
「未来ちゃん、さっき上坊先生に呼ばれたんはなんやったんや?それにしてもえらい汗かいてるけど、体調悪いんか?それとも、ギリースーツが暑いか?」
「いや、副長、ちがうんですよ!上坊先生から、アルミ蒸着フィルムのシートをギリースーツの下に仕込まれたんで、それがちょっと暑くて…。赤外線カメラ対策らしいんですけど…。ギリースーツで外観上、蒸着フィルムは反射率が高く透過率が低いんで赤外線画像上、見つかりにくくして偵察と狙撃に集中しろっていうことを言われました。」
「あぁ、俺も着させられたよ。確かに、これは暑いな!しっかり水分は獲るんやで。」
索敵と狙撃に有効な上に大きく枝が広がった木の上に才策夫は未来を押し上げるとその少し離れた別の木に鐙(あぶみ)をかけ、TAC―50を担ぎ上った。それのさらに前方に張尊は構えた。今回は、張尊は囮役だ。
試合開始のブザーがジャケットのスピーカーから響いた。未来の位置からは、幣巴達の陣も見渡せる。第1ゲームと同じように、偵察ドローンが飛来した。
幣巴達は、早速発見されたようだ。ドローンは引き続き上空を旋回して、張尊が隠れた木の上で旋回をしている。(今だ!)才策夫がM5の引き金を引いた。ドローンは、第1ゲームと同じように右後方へ退避した。その瞬間を未来が一発で仕留めた。ドローンはヒット扱いとなり、敵陣の方に飛んで戻った。
「未来ちゃん、ナイスヒット!俺らの位置、知られてしもたやろか?」
「わかりません。ただ、副長の位置はレーザーマーカーで知られた可能性があります。敵の攻め方からですと、もう一度はドローンで強硬偵察に来ると思います。次は、連射モードで今の動きをイメージして弾幕を張ってください。」
「せやな、ドローンをまずは全滅させることが必須やもんな。未来ちゃん、バックアップ頼むで!」
2分後、再び偵察ドローンが飛来した。今度は横並びの2機編隊で来ている。
「左が先に突っ込んでくるはずです。副長は左、張尊君は右を2秒時間差でお願いします。」
「了解。」
「わかりました。」
未来の読みは当たり、今度は才策夫は見事に見越し射撃を成功させ、ドローンをヒットした。張尊も思った方向にドローンを追いやり、未来がヒットした。
「YES!ナイス未来ちゃん、これで3機撃墜や!あとは、メカロボだけやな!どないや、そこから見えるか?」
「はい、1.5キロ先、こちらに2体、幣巴部長の方に1体むかってます。」
「おーい、幣巴、可偉瑠、明日、聞こえたか?頭の上は、もう気にせんでええ!可偉瑠と明日で作戦通り、挟み込んで銃撃を始めて、敵が反撃に出たところを幣巴決めろよ!俺も、メカロボを視認した。今から狙撃に入る。」
約1キロ先で才策夫は1台のメカロボの狙撃に成功した。次弾装填し、スコープを覗き込む。未来のスポッター指示があるので挟角のスコープ内でも見落とすことはない。あと、100メートルで遮蔽物が途切れるポイントにかかる。張尊が囮役で木から飛び降り、メカロボの射線に飛び込む。敵の重機関銃が火を噴くと同時に才策夫がヒットさせた。
「きゃー、才策夫副長すごーい!一気に3キルじゃないですかー!もうほんと、凄すぎますよー!」
インカムから響く未来の声に才策夫は一人で赤くなった。(そりゃ、未来ちゃんにおんぶにだっこじゃかっこつけへんもんな!ちょっとは見直してもらえたやろか!幣巴、お前も頑張れよ!)心の中からエールを送った。
「可偉瑠先輩、明日先輩、敵1000メートルまで近づいてきています。カムフラージュネットがかけられてますので、見つけにくくなってますから、周辺の不自然な動きをする枝に注目してください。
「おっ、未来ちゃんありがとう、俺の方は視認したで!」
「うん、私も!可偉瑠と挟み込んで部長の前に引っ張り出し立ったらええねんな!」
可偉瑠と明日が交互に射撃を加えた。スコープレーダー上はヒットしているが、やはりM250とM5ではヒット扱いにならない。
重機関銃を乱射するメカロボの射線の陰に入るよう大木を背にして隠れた。メカロボは、左に迂回し、側面に回ろうとした瞬間、幣巴のカールグスタフがヒット信号を受け取った。
6対0の完全勝利だった。
「よっしゃ、みんなようやってくれた。次のインターバルは2時間以上あるから、敵も何らかの手を打って来るやろ!戻って、作戦会議や!」
第2ゲームの山岳戦が始まった。真っ青な空の元、強い日差しが降り注ぐ2キロ四方、400ヘクタールのフィールドで雑木林、岩場、小川等変化に富んだ舞台で、後の無い門真工科高校サバゲー部は、二チームに分かれ、待機戦術をとることにした。
もちろん、優勝を目指す中で、第3ゲームを見越して体力温存に努める作戦でもあった。
「未来ちゃん、さっき上坊先生に呼ばれたんはなんやったんや?それにしてもえらい汗かいてるけど、体調悪いんか?それとも、ギリースーツが暑いか?」
「いや、副長、ちがうんですよ!上坊先生から、アルミ蒸着フィルムのシートをギリースーツの下に仕込まれたんで、それがちょっと暑くて…。赤外線カメラ対策らしいんですけど…。ギリースーツで外観上、蒸着フィルムは反射率が高く透過率が低いんで赤外線画像上、見つかりにくくして偵察と狙撃に集中しろっていうことを言われました。」
「あぁ、俺も着させられたよ。確かに、これは暑いな!しっかり水分は獲るんやで。」
索敵と狙撃に有効な上に大きく枝が広がった木の上に才策夫は未来を押し上げるとその少し離れた別の木に鐙(あぶみ)をかけ、TAC―50を担ぎ上った。それのさらに前方に張尊は構えた。今回は、張尊は囮役だ。
試合開始のブザーがジャケットのスピーカーから響いた。未来の位置からは、幣巴達の陣も見渡せる。第1ゲームと同じように、偵察ドローンが飛来した。
幣巴達は、早速発見されたようだ。ドローンは引き続き上空を旋回して、張尊が隠れた木の上で旋回をしている。(今だ!)才策夫がM5の引き金を引いた。ドローンは、第1ゲームと同じように右後方へ退避した。その瞬間を未来が一発で仕留めた。ドローンはヒット扱いとなり、敵陣の方に飛んで戻った。
「未来ちゃん、ナイスヒット!俺らの位置、知られてしもたやろか?」
「わかりません。ただ、副長の位置はレーザーマーカーで知られた可能性があります。敵の攻め方からですと、もう一度はドローンで強硬偵察に来ると思います。次は、連射モードで今の動きをイメージして弾幕を張ってください。」
「せやな、ドローンをまずは全滅させることが必須やもんな。未来ちゃん、バックアップ頼むで!」
2分後、再び偵察ドローンが飛来した。今度は横並びの2機編隊で来ている。
「左が先に突っ込んでくるはずです。副長は左、張尊君は右を2秒時間差でお願いします。」
「了解。」
「わかりました。」
未来の読みは当たり、今度は才策夫は見事に見越し射撃を成功させ、ドローンをヒットした。張尊も思った方向にドローンを追いやり、未来がヒットした。
「YES!ナイス未来ちゃん、これで3機撃墜や!あとは、メカロボだけやな!どないや、そこから見えるか?」
「はい、1.5キロ先、こちらに2体、幣巴部長の方に1体むかってます。」
「おーい、幣巴、可偉瑠、明日、聞こえたか?頭の上は、もう気にせんでええ!可偉瑠と明日で作戦通り、挟み込んで銃撃を始めて、敵が反撃に出たところを幣巴決めろよ!俺も、メカロボを視認した。今から狙撃に入る。」
約1キロ先で才策夫は1台のメカロボの狙撃に成功した。次弾装填し、スコープを覗き込む。未来のスポッター指示があるので挟角のスコープ内でも見落とすことはない。あと、100メートルで遮蔽物が途切れるポイントにかかる。張尊が囮役で木から飛び降り、メカロボの射線に飛び込む。敵の重機関銃が火を噴くと同時に才策夫がヒットさせた。
「きゃー、才策夫副長すごーい!一気に3キルじゃないですかー!もうほんと、凄すぎますよー!」
インカムから響く未来の声に才策夫は一人で赤くなった。(そりゃ、未来ちゃんにおんぶにだっこじゃかっこつけへんもんな!ちょっとは見直してもらえたやろか!幣巴、お前も頑張れよ!)心の中からエールを送った。
「可偉瑠先輩、明日先輩、敵1000メートルまで近づいてきています。カムフラージュネットがかけられてますので、見つけにくくなってますから、周辺の不自然な動きをする枝に注目してください。
「おっ、未来ちゃんありがとう、俺の方は視認したで!」
「うん、私も!可偉瑠と挟み込んで部長の前に引っ張り出し立ったらええねんな!」
可偉瑠と明日が交互に射撃を加えた。スコープレーダー上はヒットしているが、やはりM250とM5ではヒット扱いにならない。
重機関銃を乱射するメカロボの射線の陰に入るよう大木を背にして隠れた。メカロボは、左に迂回し、側面に回ろうとした瞬間、幣巴のカールグスタフがヒット信号を受け取った。
6対0の完全勝利だった。
「よっしゃ、みんなようやってくれた。次のインターバルは2時間以上あるから、敵も何らかの手を打って来るやろ!戻って、作戦会議や!」
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
青春
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる