2 / 25
序章 獣としての始まり
第二話 強くなれ!?
しおりを挟む
「さぁ…突破するで!」
「てめぇ…なめてんのか?」
筋骨隆々の2メートル近くある体格の化け物二人と細く華奢な体つきの猫が睨み合う。端から見ればどちらが有利かなんて火を見るより明らかだった。
「おいおい…処理する人数増えたぞ…」
サイがため息をつく。
「残念やが処理されんのはそっちやで。」
そう言いながら着物の胸元に手を入れる。
そこから何かの紋章のような物を出し高らかに宣言する。
「ワイはこの街、マリンシアのギルドメンバーや!あんたらを殺人、及び違法魔術具の使用で拘束させてもらうで!!」
マリンシア…?ギルド…?違法魔術具…?
聞き慣れない言葉が並ぶ。
「…ギルドの奴か…面倒なことになったな…」
サイの顔が不快そうに歪む。
「なーに、ここで殺りゃ良いんだよ!」
それに対してトラは醜悪な笑顔を張り付け武器を猫に向ける。
「やれるもんなら…」
姿勢を低くし力を溜める。
「やってみいや!!」
そこから一気にスタートを切った。
「なっ…はやっ…」
先程までの笑顔が消える。
その時すでに猫はトラの懐に肉薄していた。
「はあっ!!」
下から上に走る銀閃。
「くうっ!」
トラは間一髪後ろに跳んで避けるが手に握られた武器は綺麗に真っ二つになってしまった。
「嘘だろぉ!」
猫の手には刀が握られていた。銀色に美しく輝いている。
「ちっ…お前は下がってろ!」
その様子を見かねてサイがトラを押し退け、武器を構える。
「さっさとくたばれ!」
その声と共に武器から凶弾が何発も飛び出す。しかし猫は再び二匹に突っ込む。
「甘いで!」
猫は軽やかなステップで右に左に華麗にかわす。
「なに!」
そして再び懐をとる。
その刹那、猫の刀が蒼いオーラを纏った。
「しまっ…」
『翡翠流技…』
何かを呟くと刀のオーラが収束していく。そして刀から水流が溢れだした。
『水流斬!』
横薙ぎ一閃。水を纏った一撃が二人纏めて一気に押し流す。
「「ぐがぁ!」」
そのまま飛ばされ壁に激突する。そうして二人とも地に伏せてしまった。
「なんや…もっと骨があると思ったんやけどな。」
そう呟きこちらをむく。
「ほら、縄切るから手出せや。」
「あ…あぁ…」
ここに来てから未だに脳が正常に働かない。情報量があまりにも多すぎる。刀を使い手際良く縄が切られていく。
「ったく、裏路地は今みたいに危ない奴いるから入るなって習わなかったんか?」
「…ごめんなさい…」
実際習っていないが先に謝罪の言葉が出る。
「まぁ無事そうやからええわ。後はこいつらの処理やな。」
そういってのびている二人を見る。
「…もしかして死んでる?」
恐る恐る猫に聞く。
「いやいや、そこはちゃんと加減してるで。ちゃんと生きとる。」
加減しなかったら殺せるのかと身震いした。
「まぁちゃんと後処理しないとな。」
そう言うと胸元から紫色の奇妙な形の植物を出した。それを倒れている二人の腕に付け、花の部分の中心を触る。
すると二人の体が光だし、だんだん透明になっていく。最終的には消えてしまった。
「えっ…」
「ワイらギルドは捕まえた奴をこーやって本部に転送するんや。この『ムラサキテンソウ』を使ってね。」
手に握る草を得意気に見せてくる。
「そうすりゃ本部で取り調べとかやってくれるからな…さぁ!やることやったし帰るか!」
「帰る…」
帰る。その言葉を聞いて胸が苦しくなる。今この世界に自分が帰る所が無いのだから。そう考えて俯いていると、急に手を引かれる。
「なにやってるんや?あんたも行くで?」
「えっ?」
「何か色々事情あるみたいやしな。師匠に相談してみようや。」
そう言われて返事もしようとしたが猫は間もなく走り出してしまっていた。
「さっ、もうすぐ着くで。」
目の前に小さなな道場が見える。庭は広いが、年季が入っていて少しさびれた雰囲気を漂わせている。
「俺は道場に運ばれたのか…」
「なんや?気付かんかったか?」
そう言われて首を縦に振る。あの時はそれどころではなかったのだから。今も街を歩いてきたが見慣れない景色ばかりで少し酔ってしまった。
「師匠ー。ただ今帰ったでー。」
「お…お邪魔します…」
猫が呼び掛けると、奥から猫の物と同じような和服の老犬が出てきた。髭や眉毛が長く伸びていて、表情があまり見えない。
「おぉ。おかえ…ん?隣のは?」
「ちょっと色々あったんや。話聞くだけでもしてくれへんか?師匠。」
「そうか…そう言うことならちょっと待っとれ。」
そう言うと老犬は廊下の奥へ消えていった。
「聞いてくれるみたいやな。取り合えず待ってようや。」
「うん…」
猫に居間に案内される。居間は小さなちゃぶ台にの座布団が置いてあるこじんまりとしたものだった。
少し待っていると老犬がお茶の入った湯飲みを持ってきた。
「まぁこれでも飲んでくれ。」
「ありがとう…ございます…」
恐る恐る口を付けるが何の変哲のない普通の緑茶であった。
「話す前に自己紹介でもしようかのう…ワシは翡翠流剣術の師範、翡翠元十郎じゃ。」
「ワイは翡翠海斗。よろしくな!」
「お…俺は…うっ!」
無理矢理思いだそうとするとまた頭痛とノイズが走る。呼吸も苦しくなる。
「どうした!?」
「はぁ……はぁ……実は…名前を思い出せないんだ…」
「なに?」
「自分が…わからないんだ…」
「どこから来たかとかは?」
それだけはわかる。人間界、と答えたくても信じられないことが目に見えている。ここは嘘も方便
「わからないんだ」
そう答える。
「フム…記憶喪失という奴か…厄介じゃのう。」
「それじゃあ行く宛も無いのか?」
「あぁ…」
沈黙が三人を包み込む。それを破ったのは元十郎と名乗った老犬だった。
「それならここに居候するか?」
「はいっ?」
急な提案に困惑する。
「最近すっかり翡翠流の弟子が減ってしまってのう。『古臭い流派は必要ない。』何て言われる始末じゃ。どうじゃ?悪い話じゃなかろう。」
「そうですけど…」
「それに記憶を取り戻したいじゃろ?ここで居候すればその手伝いぐらいは出来るぞ?」
「そうやそうや!それがええで!」
頭のなかで迷いが生じる。初対面の化け物を信じて良いのかと。しかし、行く宛がない以上このチャンスを逃す訳にはいかなかった。
「じゃあ…よろしくお願いします。」
「ふむ、よろしくな。」
「よろしく!」
温かい声で答えてくれた。
「決まったならこれからの事を考えなくちゃいかんのう…まぁほぼ定まってるがのう。」
そう言うと指をさされ宣言される。
「オヌシはもうすぐあるギルドの入団試験に合格してもらう!!」
「へっ?」
またも唐突な提案をされる。
「ギルドに入れば機密性の高い資料も見れるし任務で別の大陸にも行ける。そうすれば記憶を取り戻す手掛かりも見つかるじゃろう!」
「成る程…」
「でも師匠。ギルド入団試験まで一ヶ月切ってるで?」
「ふん。そんなもの努力でどうにかなるわい。」
老犬が不気味な笑みを浮かべる。
「ヒエッ」
「よし。それじゃあ明日から特訓じゃ!」
「はい…」
「そういや呼び方どうするかのう?名無しは不便だしのう…」
「それもそうやな…」
目の前で猫と老犬が頭を抱え唸っている。
何とも不思議な光景だと思っていると、今度は海斗が沈黙を破った。
「そうや!オオカミってウルフとも言うやろ?そっからもじって…『ルーフ』…何てどうや?」
「ほう、海斗にしては珍しくセンスがいいのう。」
「珍しいは余計やで師匠…ほら、アンタは結構いいと思ったやろ?」
ルーフ…これがこの世界での名前…
「すごく…すごくいいよ!」
「せやろ?それじゃ決まりや!改めてよろしくな!ルーフ!!」
「うん…よろしく!海斗!」
「よし!ルーフ!オヌシはこれから全力で強くなるのじゃ!!明日からビシバシ行くからのう…ワシのことは師匠と呼ぶのじゃぞ?」
「わっわかりました!師匠!!」
こうして俺は、ギルド入団試験とやらに向けて特訓することになった。
化け物…獣人としての道を歩み始めた。
「てめぇ…なめてんのか?」
筋骨隆々の2メートル近くある体格の化け物二人と細く華奢な体つきの猫が睨み合う。端から見ればどちらが有利かなんて火を見るより明らかだった。
「おいおい…処理する人数増えたぞ…」
サイがため息をつく。
「残念やが処理されんのはそっちやで。」
そう言いながら着物の胸元に手を入れる。
そこから何かの紋章のような物を出し高らかに宣言する。
「ワイはこの街、マリンシアのギルドメンバーや!あんたらを殺人、及び違法魔術具の使用で拘束させてもらうで!!」
マリンシア…?ギルド…?違法魔術具…?
聞き慣れない言葉が並ぶ。
「…ギルドの奴か…面倒なことになったな…」
サイの顔が不快そうに歪む。
「なーに、ここで殺りゃ良いんだよ!」
それに対してトラは醜悪な笑顔を張り付け武器を猫に向ける。
「やれるもんなら…」
姿勢を低くし力を溜める。
「やってみいや!!」
そこから一気にスタートを切った。
「なっ…はやっ…」
先程までの笑顔が消える。
その時すでに猫はトラの懐に肉薄していた。
「はあっ!!」
下から上に走る銀閃。
「くうっ!」
トラは間一髪後ろに跳んで避けるが手に握られた武器は綺麗に真っ二つになってしまった。
「嘘だろぉ!」
猫の手には刀が握られていた。銀色に美しく輝いている。
「ちっ…お前は下がってろ!」
その様子を見かねてサイがトラを押し退け、武器を構える。
「さっさとくたばれ!」
その声と共に武器から凶弾が何発も飛び出す。しかし猫は再び二匹に突っ込む。
「甘いで!」
猫は軽やかなステップで右に左に華麗にかわす。
「なに!」
そして再び懐をとる。
その刹那、猫の刀が蒼いオーラを纏った。
「しまっ…」
『翡翠流技…』
何かを呟くと刀のオーラが収束していく。そして刀から水流が溢れだした。
『水流斬!』
横薙ぎ一閃。水を纏った一撃が二人纏めて一気に押し流す。
「「ぐがぁ!」」
そのまま飛ばされ壁に激突する。そうして二人とも地に伏せてしまった。
「なんや…もっと骨があると思ったんやけどな。」
そう呟きこちらをむく。
「ほら、縄切るから手出せや。」
「あ…あぁ…」
ここに来てから未だに脳が正常に働かない。情報量があまりにも多すぎる。刀を使い手際良く縄が切られていく。
「ったく、裏路地は今みたいに危ない奴いるから入るなって習わなかったんか?」
「…ごめんなさい…」
実際習っていないが先に謝罪の言葉が出る。
「まぁ無事そうやからええわ。後はこいつらの処理やな。」
そういってのびている二人を見る。
「…もしかして死んでる?」
恐る恐る猫に聞く。
「いやいや、そこはちゃんと加減してるで。ちゃんと生きとる。」
加減しなかったら殺せるのかと身震いした。
「まぁちゃんと後処理しないとな。」
そう言うと胸元から紫色の奇妙な形の植物を出した。それを倒れている二人の腕に付け、花の部分の中心を触る。
すると二人の体が光だし、だんだん透明になっていく。最終的には消えてしまった。
「えっ…」
「ワイらギルドは捕まえた奴をこーやって本部に転送するんや。この『ムラサキテンソウ』を使ってね。」
手に握る草を得意気に見せてくる。
「そうすりゃ本部で取り調べとかやってくれるからな…さぁ!やることやったし帰るか!」
「帰る…」
帰る。その言葉を聞いて胸が苦しくなる。今この世界に自分が帰る所が無いのだから。そう考えて俯いていると、急に手を引かれる。
「なにやってるんや?あんたも行くで?」
「えっ?」
「何か色々事情あるみたいやしな。師匠に相談してみようや。」
そう言われて返事もしようとしたが猫は間もなく走り出してしまっていた。
「さっ、もうすぐ着くで。」
目の前に小さなな道場が見える。庭は広いが、年季が入っていて少しさびれた雰囲気を漂わせている。
「俺は道場に運ばれたのか…」
「なんや?気付かんかったか?」
そう言われて首を縦に振る。あの時はそれどころではなかったのだから。今も街を歩いてきたが見慣れない景色ばかりで少し酔ってしまった。
「師匠ー。ただ今帰ったでー。」
「お…お邪魔します…」
猫が呼び掛けると、奥から猫の物と同じような和服の老犬が出てきた。髭や眉毛が長く伸びていて、表情があまり見えない。
「おぉ。おかえ…ん?隣のは?」
「ちょっと色々あったんや。話聞くだけでもしてくれへんか?師匠。」
「そうか…そう言うことならちょっと待っとれ。」
そう言うと老犬は廊下の奥へ消えていった。
「聞いてくれるみたいやな。取り合えず待ってようや。」
「うん…」
猫に居間に案内される。居間は小さなちゃぶ台にの座布団が置いてあるこじんまりとしたものだった。
少し待っていると老犬がお茶の入った湯飲みを持ってきた。
「まぁこれでも飲んでくれ。」
「ありがとう…ございます…」
恐る恐る口を付けるが何の変哲のない普通の緑茶であった。
「話す前に自己紹介でもしようかのう…ワシは翡翠流剣術の師範、翡翠元十郎じゃ。」
「ワイは翡翠海斗。よろしくな!」
「お…俺は…うっ!」
無理矢理思いだそうとするとまた頭痛とノイズが走る。呼吸も苦しくなる。
「どうした!?」
「はぁ……はぁ……実は…名前を思い出せないんだ…」
「なに?」
「自分が…わからないんだ…」
「どこから来たかとかは?」
それだけはわかる。人間界、と答えたくても信じられないことが目に見えている。ここは嘘も方便
「わからないんだ」
そう答える。
「フム…記憶喪失という奴か…厄介じゃのう。」
「それじゃあ行く宛も無いのか?」
「あぁ…」
沈黙が三人を包み込む。それを破ったのは元十郎と名乗った老犬だった。
「それならここに居候するか?」
「はいっ?」
急な提案に困惑する。
「最近すっかり翡翠流の弟子が減ってしまってのう。『古臭い流派は必要ない。』何て言われる始末じゃ。どうじゃ?悪い話じゃなかろう。」
「そうですけど…」
「それに記憶を取り戻したいじゃろ?ここで居候すればその手伝いぐらいは出来るぞ?」
「そうやそうや!それがええで!」
頭のなかで迷いが生じる。初対面の化け物を信じて良いのかと。しかし、行く宛がない以上このチャンスを逃す訳にはいかなかった。
「じゃあ…よろしくお願いします。」
「ふむ、よろしくな。」
「よろしく!」
温かい声で答えてくれた。
「決まったならこれからの事を考えなくちゃいかんのう…まぁほぼ定まってるがのう。」
そう言うと指をさされ宣言される。
「オヌシはもうすぐあるギルドの入団試験に合格してもらう!!」
「へっ?」
またも唐突な提案をされる。
「ギルドに入れば機密性の高い資料も見れるし任務で別の大陸にも行ける。そうすれば記憶を取り戻す手掛かりも見つかるじゃろう!」
「成る程…」
「でも師匠。ギルド入団試験まで一ヶ月切ってるで?」
「ふん。そんなもの努力でどうにかなるわい。」
老犬が不気味な笑みを浮かべる。
「ヒエッ」
「よし。それじゃあ明日から特訓じゃ!」
「はい…」
「そういや呼び方どうするかのう?名無しは不便だしのう…」
「それもそうやな…」
目の前で猫と老犬が頭を抱え唸っている。
何とも不思議な光景だと思っていると、今度は海斗が沈黙を破った。
「そうや!オオカミってウルフとも言うやろ?そっからもじって…『ルーフ』…何てどうや?」
「ほう、海斗にしては珍しくセンスがいいのう。」
「珍しいは余計やで師匠…ほら、アンタは結構いいと思ったやろ?」
ルーフ…これがこの世界での名前…
「すごく…すごくいいよ!」
「せやろ?それじゃ決まりや!改めてよろしくな!ルーフ!!」
「うん…よろしく!海斗!」
「よし!ルーフ!オヌシはこれから全力で強くなるのじゃ!!明日からビシバシ行くからのう…ワシのことは師匠と呼ぶのじゃぞ?」
「わっわかりました!師匠!!」
こうして俺は、ギルド入団試験とやらに向けて特訓することになった。
化け物…獣人としての道を歩み始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる