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1章 ギルドでの日々
第十六話 惨劇と天変の過去
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夕刻の涼しい風が病室のカーテンを揺らがせる。
“自分が人間である。”この事を皆に震える声でルーフは伝えた。
こんな事を突然言い出されたら、普通の獣人なら嘘と一蹴して信じないだろう。
依然として静寂が部屋を包み込む。
その時、
「…ホントにそんな事があったのかよ…?」
懐疑に満ちたブランの声が空気を揺らした。
「第一、お前が人間って証拠もねぇ。こんなん夢物語って感じがするな。」
「ちょっとブラン!」
ブランの言葉にルナが止めに入る。
「それに…」
しかしブランは言葉を続けようとする。
その時、
「ワイは!」
海斗の声がブランの言葉を遮った。
「ワイは…信じるで。」
「海斗…」
海斗は言葉を続ける。
「ワイはルーフと修行をしてきた。そん時のルーフは…真っ直ぐな目で修行してた。とても嘘の目的の為にやっとるもんじゃなかったで。」
そしてルーフの方に向き直る。
「それにルーフはワイの…ワイの戦友でもありライバルでもあり、兄弟でもあるんや。そんなやつの事を信じずに何を信じるんや。」
そう言葉を並べる海斗の目はとても安心できるような優しい光が灯っていた。
「私もルーフの事信じるよ!だって仲間だもん!」
「ルナ…」
ルナの明るい声がルーフの心を照らす。
「…僕も…信じる。」
「んじゃ俺もー。何か楽しそうだし!」
「フータ…ライト…」
そして鳥人の兄弟2人も暖かい答えを返してくれた。
「で?あんたはどーなの?」
そう言いながらルナはブランの方を向く。ブランは何ともばつの悪そうな表情をしていた。
「あーもうわかった!!信じりゃいいんだろ!?」
そして結局ブランは折れることとなった。
「皆…ありがとう…」
ルーフの瞳には溢れんばかりの涙が溜まっていた。
◇◆◇◆
「…話を整理すると…ルーフは事故がきっかけでコッチの世界に来た。そこから海斗に拾われて、記憶を取り戻しかつ人間界に帰る手がかりを見つける為にギルドに入った…こんな感じかしら?」
「うん。」
窓の外はすっかり暗くなっていた。月明かりが病室に射し込んでくる。
「人間界に帰るかぁ…1000年も前の世界にどうやって帰るんや…?」
「確かに…時渡りでもするってのか?」
海斗とライトは首をひねる。
「時渡り…」
「ん?フータ?」
「いや…これも神話なんだけどさ…それっぽいことが出来るかも。」
それはルーフにとっては喉から手が出るほど欲しい情報だった。
「フータ!詳しく聞かせてくれ!」
フータを見つめて懇願する。
「うん…でもあくまで神話だからね?」
そしてフータはその整えられた嘴を開いた。
◇◆◇◆
時は今から800年前。
この時点で既に文明は数多くの進捗を遂げていた。家畜魔獣による耕作、船を使った交易…数えるときりがない。そして、様々な大陸に多くの国が勃興していた。
その中で1つ、一際大きな力の国があった。
その国の名はエイデ・ガルテル。
この国を統べる獅子の王は国民に寄り添う政治で彼等の信頼を勝ち取り、国の発展にも繋げてきた。
そんな暖かい国で、王と王妃、そしてその娘、息子と手を取り合い国を支えていった。
そして、とある出来事が起きたことで発展に更に拍車がかかる。
それは、かつての人間の遺物が発見されたことだ。既に200年の年月眠っていたそれは、ゲンシンカにより膨大な魔力を溜め込んでいた。
王はそれに興味を持った。
彼はそれを集める為に多くの探検部隊を各地に送り、それらしき物を扱っている商人には莫大な金を使いひたすらに回収した。
時が過ぎるにつれ、王のもとに大量の人間の遺物が集まっていった。
それを見た王は、その時栄華を誇っていた国の力を誇示する為に人間の遺物を使って大きな像を造ろうと考えた。
それから1年、ついに国の中心部に巨大な像がそびえ立った。
力強い牙を光らせる獅子の頭部、筋骨隆々な腕、大地を踏み抜く足…それは何千里と離れた国からも見えるほど大きかった。また、様々な種類のゲンシンカした物質を組み合わせたためその像はとても不思議な魔力を纏っていた。
王の側近の魔術師はそれに一目置いて調査をした。
そして数日後、まるで夢のような現実が発覚する。
それは、時と時空を操るという現実離れした魔法を像の魔力を介することで扱うことが出来るというものであった。それは様々な魔力が組合わさった結果によるものだった。
それにより作物の成長を早めたり、船で到着まで数週間かかるような国との交易を一瞬で終わらせるなど…使用用途は多岐に渡った。
国は正に絶頂の域に達していた。
国民はその像を『キカイシン』と崇め、数百年の安寧を国に与えた。
◇◆◇◆
「…この話は続きがあるみたいだけど、記されてた書物にはここから先のページが破られていてわからないんだ。」
長い話で疲れたのかフータは溜め息をつく。
「つまりこの『キカイシン』ってやつを探して時と時空を操る魔法を使う…ってことやな。」
「探すっつったって…こんなんどこにあるかわかんのかよ?」
ブランがフータの方を見て呟く。
「それはわからない…何回も言ってる通りこれはあくまで神話だからね…」
「確かに、こんな夢みたいな力をもつ像があったなんて普通考えないわよ?」
ルナもこの話には少し信用にかけるように感じているようだった。
「…でもさ、」
ライトが嘴を開く。
「実際目の前に時と時空を越えて来たやつがいるんだぜ?なら過去にこんなことがあってもおかしくないんじゃねぇの?」
ルーフを指差しながらライトは言葉を続ける。
「その『キカイシン』ってやつ以外にも人間の遺物なんてあるんだし。なぁフータ。」
「うん…ゲンシンカした遺物を奉る神殿なんて物も各地にあるしね。」
「そんなのあるの!?」
ルーフが驚愕する。
「ゲンシンカした物質は特異な魔力を纏うからね…。儀式とかに使われるうちに神格化されたみたい。」
「じゃあその神殿とやらを片っ端から探すのか?」
「それなら早速行きましょうよ!」
目的が見えた事でルナは耳を立て立ち上がる。
「いや、それは無理だ…。前にクエストボード見たときに遺跡探索はSクラスの任務になってた。今の僕たちじゃ近付くことすら出来ないよ。」
「えぇ…そんなぁ…」
落ち込み耳と尾が垂れ下がってしまう。そんなルナを横にフータが更に言葉を繋げる。
「ゲンシンカした魔力は危険なんだ。実際遺跡の中にはそれの影響を受けて凶暴になった魔獣がウヨウヨいるっていう噂だよ…。」
それを聞いたブランがため息混じりに口を開く。
「…じゃあギルドランク上げるために任務こなしながら俺達も更に強くなんねぇといけないってことか。」
「そうだね。時間はかかるけど…」
「なら皆で頑張るで!」
そう言って海斗が皆の真ん中に拳をつき出す。
「…そうね。落ち込んでばかりいられない!」
ルナもそこに拳を重ねる。
「うん!」
「やってやるぜ!」
「…しゃーねぇなぁ…」
そこにフータ、ライト、ブランの手も重なる。
「ほらルーフも!」
「うお!?」
ルナに手を引っ張られ一番上にルーフの手が重なる。
彼等は円陣の様な隊形になった。
「よし。じゃあ皆!ルーフを人間界に帰すため!強くなって、あの神話の真相を明らかにするで!!」
「「「「「おーー!!」」」」」
夜の静まり返った病棟の中、決意に満ちた若者の声が響き渡った。
この後、鬼の形相でシーロスが部屋に突っ込んでくると誰も考えもしていなかった。
◇◆◇◆
「………」
小さな光源と月明かりで薄暗くなっている病棟の廊下。ルーフの部屋の扉にもたれかかるヒトの影がゆらゆらと揺れていた。
「ふぅ…」
その影の主…シアンは小さく息を吐くとゆっくりと歩き出した。
コツコツと足音が静かな廊下に反響する。
冷えた空気の中、シアンは独り言を呟く。
「…“やはり”…ルーフが…」
暗闇がシアンが通った後を黒く塗り潰していく。
「ルーフ…お前は…私の“罪”だ。」
そう言いながらシアンは震える手を握り締める。
「私が…お前を…」
消える様な声は夜風に吹かれ流されてしまう。
シアンの細い身体が廊下の奥へと消えていった。
その目に、揺るがぬ決意を抱いて。
“自分が人間である。”この事を皆に震える声でルーフは伝えた。
こんな事を突然言い出されたら、普通の獣人なら嘘と一蹴して信じないだろう。
依然として静寂が部屋を包み込む。
その時、
「…ホントにそんな事があったのかよ…?」
懐疑に満ちたブランの声が空気を揺らした。
「第一、お前が人間って証拠もねぇ。こんなん夢物語って感じがするな。」
「ちょっとブラン!」
ブランの言葉にルナが止めに入る。
「それに…」
しかしブランは言葉を続けようとする。
その時、
「ワイは!」
海斗の声がブランの言葉を遮った。
「ワイは…信じるで。」
「海斗…」
海斗は言葉を続ける。
「ワイはルーフと修行をしてきた。そん時のルーフは…真っ直ぐな目で修行してた。とても嘘の目的の為にやっとるもんじゃなかったで。」
そしてルーフの方に向き直る。
「それにルーフはワイの…ワイの戦友でもありライバルでもあり、兄弟でもあるんや。そんなやつの事を信じずに何を信じるんや。」
そう言葉を並べる海斗の目はとても安心できるような優しい光が灯っていた。
「私もルーフの事信じるよ!だって仲間だもん!」
「ルナ…」
ルナの明るい声がルーフの心を照らす。
「…僕も…信じる。」
「んじゃ俺もー。何か楽しそうだし!」
「フータ…ライト…」
そして鳥人の兄弟2人も暖かい答えを返してくれた。
「で?あんたはどーなの?」
そう言いながらルナはブランの方を向く。ブランは何ともばつの悪そうな表情をしていた。
「あーもうわかった!!信じりゃいいんだろ!?」
そして結局ブランは折れることとなった。
「皆…ありがとう…」
ルーフの瞳には溢れんばかりの涙が溜まっていた。
◇◆◇◆
「…話を整理すると…ルーフは事故がきっかけでコッチの世界に来た。そこから海斗に拾われて、記憶を取り戻しかつ人間界に帰る手がかりを見つける為にギルドに入った…こんな感じかしら?」
「うん。」
窓の外はすっかり暗くなっていた。月明かりが病室に射し込んでくる。
「人間界に帰るかぁ…1000年も前の世界にどうやって帰るんや…?」
「確かに…時渡りでもするってのか?」
海斗とライトは首をひねる。
「時渡り…」
「ん?フータ?」
「いや…これも神話なんだけどさ…それっぽいことが出来るかも。」
それはルーフにとっては喉から手が出るほど欲しい情報だった。
「フータ!詳しく聞かせてくれ!」
フータを見つめて懇願する。
「うん…でもあくまで神話だからね?」
そしてフータはその整えられた嘴を開いた。
◇◆◇◆
時は今から800年前。
この時点で既に文明は数多くの進捗を遂げていた。家畜魔獣による耕作、船を使った交易…数えるときりがない。そして、様々な大陸に多くの国が勃興していた。
その中で1つ、一際大きな力の国があった。
その国の名はエイデ・ガルテル。
この国を統べる獅子の王は国民に寄り添う政治で彼等の信頼を勝ち取り、国の発展にも繋げてきた。
そんな暖かい国で、王と王妃、そしてその娘、息子と手を取り合い国を支えていった。
そして、とある出来事が起きたことで発展に更に拍車がかかる。
それは、かつての人間の遺物が発見されたことだ。既に200年の年月眠っていたそれは、ゲンシンカにより膨大な魔力を溜め込んでいた。
王はそれに興味を持った。
彼はそれを集める為に多くの探検部隊を各地に送り、それらしき物を扱っている商人には莫大な金を使いひたすらに回収した。
時が過ぎるにつれ、王のもとに大量の人間の遺物が集まっていった。
それを見た王は、その時栄華を誇っていた国の力を誇示する為に人間の遺物を使って大きな像を造ろうと考えた。
それから1年、ついに国の中心部に巨大な像がそびえ立った。
力強い牙を光らせる獅子の頭部、筋骨隆々な腕、大地を踏み抜く足…それは何千里と離れた国からも見えるほど大きかった。また、様々な種類のゲンシンカした物質を組み合わせたためその像はとても不思議な魔力を纏っていた。
王の側近の魔術師はそれに一目置いて調査をした。
そして数日後、まるで夢のような現実が発覚する。
それは、時と時空を操るという現実離れした魔法を像の魔力を介することで扱うことが出来るというものであった。それは様々な魔力が組合わさった結果によるものだった。
それにより作物の成長を早めたり、船で到着まで数週間かかるような国との交易を一瞬で終わらせるなど…使用用途は多岐に渡った。
国は正に絶頂の域に達していた。
国民はその像を『キカイシン』と崇め、数百年の安寧を国に与えた。
◇◆◇◆
「…この話は続きがあるみたいだけど、記されてた書物にはここから先のページが破られていてわからないんだ。」
長い話で疲れたのかフータは溜め息をつく。
「つまりこの『キカイシン』ってやつを探して時と時空を操る魔法を使う…ってことやな。」
「探すっつったって…こんなんどこにあるかわかんのかよ?」
ブランがフータの方を見て呟く。
「それはわからない…何回も言ってる通りこれはあくまで神話だからね…」
「確かに、こんな夢みたいな力をもつ像があったなんて普通考えないわよ?」
ルナもこの話には少し信用にかけるように感じているようだった。
「…でもさ、」
ライトが嘴を開く。
「実際目の前に時と時空を越えて来たやつがいるんだぜ?なら過去にこんなことがあってもおかしくないんじゃねぇの?」
ルーフを指差しながらライトは言葉を続ける。
「その『キカイシン』ってやつ以外にも人間の遺物なんてあるんだし。なぁフータ。」
「うん…ゲンシンカした遺物を奉る神殿なんて物も各地にあるしね。」
「そんなのあるの!?」
ルーフが驚愕する。
「ゲンシンカした物質は特異な魔力を纏うからね…。儀式とかに使われるうちに神格化されたみたい。」
「じゃあその神殿とやらを片っ端から探すのか?」
「それなら早速行きましょうよ!」
目的が見えた事でルナは耳を立て立ち上がる。
「いや、それは無理だ…。前にクエストボード見たときに遺跡探索はSクラスの任務になってた。今の僕たちじゃ近付くことすら出来ないよ。」
「えぇ…そんなぁ…」
落ち込み耳と尾が垂れ下がってしまう。そんなルナを横にフータが更に言葉を繋げる。
「ゲンシンカした魔力は危険なんだ。実際遺跡の中にはそれの影響を受けて凶暴になった魔獣がウヨウヨいるっていう噂だよ…。」
それを聞いたブランがため息混じりに口を開く。
「…じゃあギルドランク上げるために任務こなしながら俺達も更に強くなんねぇといけないってことか。」
「そうだね。時間はかかるけど…」
「なら皆で頑張るで!」
そう言って海斗が皆の真ん中に拳をつき出す。
「…そうね。落ち込んでばかりいられない!」
ルナもそこに拳を重ねる。
「うん!」
「やってやるぜ!」
「…しゃーねぇなぁ…」
そこにフータ、ライト、ブランの手も重なる。
「ほらルーフも!」
「うお!?」
ルナに手を引っ張られ一番上にルーフの手が重なる。
彼等は円陣の様な隊形になった。
「よし。じゃあ皆!ルーフを人間界に帰すため!強くなって、あの神話の真相を明らかにするで!!」
「「「「「おーー!!」」」」」
夜の静まり返った病棟の中、決意に満ちた若者の声が響き渡った。
この後、鬼の形相でシーロスが部屋に突っ込んでくると誰も考えもしていなかった。
◇◆◇◆
「………」
小さな光源と月明かりで薄暗くなっている病棟の廊下。ルーフの部屋の扉にもたれかかるヒトの影がゆらゆらと揺れていた。
「ふぅ…」
その影の主…シアンは小さく息を吐くとゆっくりと歩き出した。
コツコツと足音が静かな廊下に反響する。
冷えた空気の中、シアンは独り言を呟く。
「…“やはり”…ルーフが…」
暗闇がシアンが通った後を黒く塗り潰していく。
「ルーフ…お前は…私の“罪”だ。」
そう言いながらシアンは震える手を握り締める。
「私が…お前を…」
消える様な声は夜風に吹かれ流されてしまう。
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