ワイルドロード ~獣としての道~

エルセウス

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1章 ギルドでの日々

第二十話 歌姫のキャンバス (後編)

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「食らえ!!」


ルーフの雄叫びが響く。


ルーフは廊下に大量発生ガス状の魔獣の処理に追われていた。


「『パワーナックル』!!」


『ヒャバッ!?』


まずは一体。目の前の魔獣のど真ん中に拳をねじ込む。


『ヒュゥウ!!』


『ヒャァアア!!』


だが息つく間も無く2体の魔獣が背後から鋭い爪を構えて突っ込んでくる。


「ハッ!」


それを間一髪で屈んで避ける。


その勢いのまま、ルーフは片手を地面に着き両足を振り上げた。


そこには強い魔力がこもっている。


「『ブルーブレイク』!!」


そして、まるでブレイクダンスの様に両足を薙ぎ払うように1回転させた。


青い閃光が2体の魔獣を同時に切り裂く。


「よしっ!」


ルーフは撃破を確認し体勢を戻す。


しかし、





『ヒ……ヒュウ…』





煙の中から不穏な声が聞こえる。


『ヒュゥウ!!』


そして、何故か撃破した場所から先程の魔獣が飛び出してきた。


「なっ!?」


(さっき倒しただろ!?)


爪を突きだしこちらに突っ込んでくる。


「チィッ!?」


咄嗟に身を翻すが、爪が仮面を着けていない頬を掠めてしまう。


「くそっ!」


頬に焼けるような痛みがはしる。


そして、


『ヒ…ハ……』


『ハ……ヒャ…』


またしても倒したろ筈の魔獣が湧き出てきた。


「なんなんだよ!?」


ルーフは拳を構え、顔を歪ませた。


◇◆◇◆


「…こりゃ厄介やな…。」


その頃、海斗もその魔獣の性質に気付いていた。


目の前にフワフワと魔獣が浮かびながら爪を光らせている。


「カイト!!ダイジョブナノ!?」


海斗の背後にある部屋からロゼッタの声が聞こえてくる。


(くそ…まずいな…。)


海斗は時計をちらりと見ると、公演まであと10分程であった。


しかし、依然として廊下には紫の煙が立ち込めており、魔獣も健在である。


この状況をどうするか、頭を回転させる海斗の額に汗が伝う。


その時であった。





「カイト!!オネガイガアル!!ワタシタチガヘヤヲデルマデソイツラヲオサエテ!!」





ロゼッタの決意に満ちた声が海斗の鼓膜を揺らした。


「なんやて!?」


「ロゼッタ!?」


海斗と同時にアトゥルがその提案に思わず驚愕してしまう。


「何言ってるのよ!こんな危険な状況で公演なんて出来るわけないでしょ!!」


そして、必死の形相でロゼッタを制止しにかかる。


だが、


「ワタシハミンナニユウキヲアタエルノガシメイ…ソンナタチバデチカラニクッスルナンテアッテハイケナイノ!!」



そこにあったのは、どんなテコでも決して動くことのない不動の意思であった。


戦争で震える自分の大陸を周知させる、そして白の大陸の皆を勇気づける。


その至上命題が彼女を突き動かしていた。


すると、


「キャッ!?」


突然ロゼッタの身体が宙に浮いた。


サングリーが彼女を片手でいとも簡単に持ち上げていたのだ。


「そういう事なら…さっさと行くぞ!」


そしてサングリーはそのまま劇場へと走ろうとする。


「サングリー貴方まで…」


アトゥルは頭を抱えてしまう。


それを見たサングリーは、いつもの朗らかと顔とは全く違う真剣な表情を見せた。





「俺らの団長がやるって言ってんだ…応えないで何が団員だよ。」






静かな低い声であったが、それはそこにいた団員全ての腹に響く物であった。


「……そうね…分かったわ。」



一瞬の静寂の後、アトゥルはその嘴を開いた。



「よし!、海斗!!ここは頼む!!」


それを聞いたサングリーはすかさず海斗に声を掛ける。


「ツッ!分かった!ならこれ持ってくんや!」



そして海斗は数枚の札をサングリーに投げ渡した。



そこにはびっしりと魔術式が書かれている。



「結界札や!それを舞台を囲むように張れば全体を囲む結界が出る!」



海斗は更に声を張り上げる。


「せやけど舞台が広い…結界はもって30分や!それまでにワイとルーフで舞台に向かう!!」



「わかった!皆行くぞ!」



そして、サングリーのその声と同時に先程まで震えていた団員達はうって変わって恐怖を感じさせないような足取りで駆け出した。


◇◆◇◆


「『花炎・鳳仙火』!!」


「『メガノ・ウィンド』!!」


その頃劇場のホールでは、ルナとフータが凶暴化した客たちに手を焼いていた。


『グゥ…』


『ガァ!』


「何なのよこれ!きりがないじゃない!!」


「倒しても倒しても…どうなってるんだ…」


魔法の手応えはある。なのに倒れた客達は何事もなかった様に立ち上がり2人に牙を剥いてくる。


『ラァ!!』


「ツッ!来る!!」


そして恐ろしい早さの踏み込みでこちらへと襲いかかってきた。



その時、





「『パラライズ・ブレイド』!!」





黄色い雷光が2人の前を横切った。



『『ギャア!!』』


それに2人の客は纏めて吹き飛ばされる。


「大丈夫か2人とも!」


「に…兄さん!!」


その閃光の正体は、両翼に沿うように刃の鎧を身に付けたライトであった。





無論、駆け付けたのはライトだけではない。





「『アースクエイク』!!」





『『『ガァァア!!!』』』





激しい揺れと共に客が倒れていく。


「…随分厄介な事になってんな…」


土煙の中からブランが現れる。


『グゥ…』


『ルルゥ…』



しかし、駆け付けた2人の攻撃でも客達は少し怯むだけで再び立ち上がる。


(これは…)


ブランの頭に、以前シアンと向かった現場の景色がちらつく。



「…こいつらおそらく違法魔術具の影響を受けてやがる。痛覚が死んでるな。」


ブランが苦虫を噛み潰した様な顔になる。


「お前ら!とにかく動きを止めるぞ!こいつらは普通の攻撃じゃ止まらん!!」


ブランが戦槌を構えながら指示を出す。


「そういう事なら…フータ!」


そして、ライトがフータを呼ぶ。


その意図をフータは一瞬で察知した。


「うん!『ウィンディ・ウェアー』!!」


フータが杖を振るうと、ライトの両翼の刃に風の魔力が溜まっていく。



「よし!『パラライズ・ウィンド』!!」


そのままライト翼を羽ばたかせる。





ゴォォォォォオ!!





そこから放たれた電気を纏う強風が客達に襲いかかる。



『『『『グギャァァァア!!!!』』』』



風に巻き込まれ、何人も吹き飛ばされる。


『ググッ…』


『ギィ…』


さらに、風に混じっていた電気によって痺れた客達は地面に這いつくばってしまう。


「私達も…2人に続くわよ!!」


そのルナの声と共に、彼らの反撃の狼煙が上がった。


◇◆◇◆


(こいつら…どんなからくりがある…?)


もう戦い初めてから時間がたってしまっている。ルーフの額には汗が浮かんでいた。


しかし、ルーフは煙に巻かれながらも、魔獣が振るうと爪をかわし、様子を冷静に分析していた。


「『パワーナックル』!!」


『ヒュバッ!!』



そして、一体の身体のど真ん中に風穴を開けた時であった。


(!!)


ほんの一瞬、ほんの一瞬だけ魔獣の身体の中心が赤く光っているのが見えたのだ。



そして、それを中心に周りのガスが集まっていく。


「そこかぁ!!」


疑問は確信に変わる。


まだガスを集めきれていないその“核”を、ルーフはガスから引き抜いた。



そして、指先に思い切り力をこめ、バキン!と音を出してそれを砕いてしまった。



すると、





『アァァァァァア!!!』





最早魔獣の声ともわからない様な異様な音が辺りを包む。


「…成る程なぁ…良いこと知った。」


ルーフはまるで悪魔の様な笑みを浮かべる。


『キィ!!』


『ヒャアア!!』


その笑みは、他の魔獣に十分過ぎる恐怖を与えていた。尻尾を巻いて一目散に逃げていく。


「逃がすかよ!!」


そこからの処理は早かった。


背を向けて逃げる魔獣。ルーフはやつらの後ろからひたすらに手刀をねじ込み赤い核を何度も砕きながら暴れた。


煙から湧き続けた魔獣を殲滅するのに数十分もかからなかった。


 ◇◆◇◆


「…これで全部やったか…。」


海斗は刀を鞘に滑り込ませながら呟いた。足元には赤い欠片が転がっている。


海斗もルーフと同じく、煙の魔獣の特性に気が付いていたのだ。廊下の煙はすっかり薄くなっていた。


「海斗ー!!」


そして煙が晴れた廊下の奥から走ってこちらに来るルーフの姿があった。


「良かった無事やったか!」


海斗が安堵の声を漏らす。


すると、不意に胸元のバッチが揺れ始めたのだ。


『2人とも!中は大丈夫なの!?』


そこからルナの声がした。


「あぁ。こっちは平気や。」


『良かった……こっちで急にお客さん達が暴れだしたから…。』


それを聞いた海斗の眉がピクリと動く。


『おそらく違法魔術具によるものよ。』


「くっそ…お客にそんな物まで…許せへん!」


『えぇ。それにホールと劇場の扉が魔力かなにかでロックされてる。私達は完全に内部と切り離されたわ。』


ルナは喋りながら扉に手を掛ける。


その時であった。





ピリッ…





(!!)


魔力に敏感なルナの第六感が何かを感じ取った。


扉の向こう側…そこで起きていることにルナの頭は警鐘をならし続けていた。


(まさか!)


ルナは懐から1枚の札を取り出し、神楽鈴にかざす。


「『紅の鈴の音よ、我らが原始に光を与えたまえ。』」





シャン…





鈴の音が鳴り、それを中心に魔力の波が波及する。


ルナは周りの魔力を可視化した。


それは様々な色の光となる。


最初に見えたのは、その場にいるブランやライトの曇りのない魔力の光であった。


しかし、


(絶対…何かある…。)


ひたすらに周りを見渡す。


そして、目線が天井を向いた時であった。


「やっぱりね!!」






天井に、どす黒い光が木の根のように張り巡らされていた。





それは、違法魔術具を使用した際に現れる地脈の傷であった。


その傷は、扉の向こうまで続いていた。そして、その中を地脈から無理矢理吸い上げた魔力が流れていく。


(しかもあの方向って…。)


ルナの背筋に悪寒がはしった。



『2人とも!2階席に違法魔術具を使ってる奴がいる!今魔力を溜めているみたい!』


「マジかよ!?」


『しかも方向的に2階席の中心…舞台全体を見渡せる位置に流れてる!』


「なんやて!?」


海斗はリハーサルでその位置から見た景色を思い出す。


確かにあの位置なら、ターゲットが舞台の何処にいても狙うことが出来る。



『しかも今公演から25分経ってる…恐らく今頃ロゼッタさんが舞台に1人で踊ってる!!』


そう、この時間は主人公の怒りを表現する躍りがあるシーンに差し掛かっている事を表していた。



「ッ!?海斗!」


「あぁ!ワイは2階行く!ルーフは舞台にに向かってくれや!!」


2人は全力疾走で廊下の奥へと向かった。


◇◆◇◆


舞台では、ハーサルでやったようにドラムロールの轟音が暗い空間を揺らしていた。


ロゼッタは誰もいない舞台の上で衣装を音楽に合わせて激しく揺らす。


この劇の最大の見せ場であるシーンなだけあって、観客の視線はロゼッタに釘付けになっていた。


(今んとこ大丈夫そうだな…)


サングリーは舞台袖でロゼッタを見守っていた。


(だが…時間がまずい…。)


海斗が渡した結界札のタイムリミットである30分が経とうとしていた。




すると、



「サングリーさん!」



求めていた声が耳に届いた。


「ルーフ!無事だったか!」


サングリーは安堵の表情を浮かべる。


しかし、


「舞台袖の皆に隠れているように伝えて下さい!今すぐに!!」


それと対象にルーフの表情は鬼気迫る物であった。


「は?っておい!」



そして声を掛ける間も無くルーフは舞台に飛び出した。


轟音に支配されている舞台。1人で躍り狂うロゼッタの元へ、ルーフは…ウルルは走った。


「ロゼッタさん!伏せて!!」


「ウルル!?」


唐突に飛び出したウルルと彼が発した言葉に驚いてしまうロゼッタ。











ロゼッタとウルルの身体が重なるその瞬間であった。










バァン!!









けたたましい轟音おも切り裂く銃声が響いた。


そして、その弾は薄くなった結界を軽々と破り、










ガァン!!










「ぐぁぁぁぁあ!!」


ルーフの左目を、仮面ごと撃ち抜いた。


仮面の破片と共にルーフの身体は衝撃によって吹き飛ばされる。


「チッ…」



2階席では小さな舌打ちをする影があった。


すると、


「そこやろ…」


「!?」



暗がりの中、その影の後ろに海斗が迫っていた。


「はぁ!」



そして、勢いのまま刀を袈裟に振り落とす。


(捉えた!)


暗闇で犯人の身体は見えない。しかし海斗はその気配を正確に察知していた。


しかし、




ヒュン!!




「くっ!?」


その影は華麗に身を翻し海斗の銀閃をかわした。









さながら、アクション俳優の様に。









その影はそのまま2階から舞台へと飛び降りていった。


黒いマントをたなびかせ、頭には羽根帽子を深く被っていた。


その影は更に舞台上でも銃を抜こうとする。


だが、


「させるか!!」



仮面が吹き飛び、弾を食らった瞼から大量に血を流しながらもルーフがロゼッタと影の間に入り拳を振るう。


「……」



影はそれをさらりとかわすと宙返りで距離をとった。



影の動きが止まる。それにより舞台の照明がゆっくりとその顔を照らした。


そこにいたのは、










「まだ動けるなんてね…仮面なんて渡すんじゃなかったわ…。」











「なっ!?」


「ウソ…。」


黒く濁った眼差しをを向けるアトゥルであったのだ。


◇◆◇◆


「キャァァァァア!!」


会場に耳をつんざく悲鳴が響く。


1人が撃たれ、更にその犯人が舞台に現れたのだ。観客はパニックにならないはずがない。


ヒトビトは席を立とうとする。


しかし、


「逃がさないわよぉ!」


アトゥルが指を鳴らす。


「うわぁ!!」


「キャア!!」



すると、まるで金縛りにあったように観客達は動けなくなってしまった。



「くそっ!」


見かねた海斗はアトゥルのように2階席から飛び降りようとする。


「…あんたはそこで遊んでなさい…。」



しかし、アトゥルが野球ボール程の球体を海斗に投げ付ける。



ボォォォン!!



『ヒャアア!!』



「ッ!?こいつら!?」


そこから溢れた煙は、煙の魔獣を先程の何倍の量を生み出した。


「私の可愛い子達は強かったでしょ?そこで相手してあげなさい…。」


「チィ!!」


海斗はそのまま煙に巻かれてしまった。



「さてと…外の子達はまだ私の人形と遊んでるかしらね。」


「人形って…あれもまさか!?」


アトゥルはニヤリと口角を上げる。もうそこに優しさに溢れたアトゥルの姿はなかった。


「えぇそうよ?そこに縛ってる観客もチケットに偽造した違法魔術具でね。まぁこれは少し手伝ってもらったけどねぇ。」



それを聞いたウルルの脳内に2つの景色が浮かぶ。


1つは、猫獣人と犬獣人の配達員からチケットを受け取っていたアトゥルの姿。


もう1つは、楽屋で見た本…猫獣人と犬獣人がロゼッタと睨み合っている写真であった。


(あの2人か!?)


「まぁどうでも良いわそんな事…」


そう呟きながらアトゥルは腰に手をやる。


鉄が滑る様な音が聞こえたと思うと、その手には細長いレイピアが握られていた。


「ロゼッタ…貴方の罪は償ってもらうわよ!!」



次の刹那、鋭い銀閃がロゼッタめがけて飛んでいく。


「くっ!」


それを見たウルルは咄嗟に反応。スカートの中に手を入れ、太ももに着けたポーチからナイフを手に取る。



カァン!!



ぶつかり合う刃は照明の光を受けて赤く光る。



「そんなとこから武器出すなんて…はしたないわよ?お姫様!」


「くそ…」


アトゥルは余裕な表情でルーフを押し込む。物凄い力でナイフはミシミシと音を出す。


(なんて力だ…)


そして、


「がっ!」


そのままナイフごと弾き飛ばされてしまった。


「ホラホラ!ロゼッタを守るんでしょ!?」


そこからアトゥルは容赦なくレイピアを振るう。


(早い…!)


目にも止まらぬ剣閃。武器のリーチ差もありウルルは少しずつ身体を削られていく。


しかし、血で左目を潰されながらもウルルはギリギリで急所を外し続けていた。


(連続攻撃もいつかは止まる…そこでカウンターを入れれば…!)


ウルルは虎視眈々とそのチャンスを待っていた。


そして、


(ここだっ!)



ヒュン!!



「何!?」


大降りの一撃をギリギリまで引きつてかわす。それを放ったアトゥルの体勢は大きく崩れてしまった。


「はぁっ!!」


ウルルはその一瞬の隙を逃さない。ナイフを両手持ちにして一気に突き上げようとする。




しかし、




ガクン!




(なんだ!?)



膝の力が唐突に抜けてしまった。


アトゥルの目の前で倒れ込んでしまう。



「甘いわよ?」



しまった。そう思った時にはもう遅かった。




ザン!!




「がぁぁぁぁあ!!」



肩から腹にかけて煉獄の痛みが襲う。



力が抜ける感覚…ウルルには覚えがあった。


(あのレイピア…違法魔術具かよ!?)



膝を付くウルル。それを見てアトゥルはレイピアを掲げる。


「効いたでしょ?このレイピアは特別でね…切った物の生命力を奪うのよ。」



そう言いながらレイピアの切先をウルルの眼前に向ける。





その時であった。





「アトゥル!!モウヤメテ!!!」





大きな舞台に、誰よりも通る声でロゼッタの慟哭が響く。



「ドウシテ…コンナコトヲ…ドウシテコンナコトスルノヨ!!」



必死にロゼッタはアトゥルに訴える。


しかし、



「何でって…すべて貴方のせいなのよ?私のキャンバスを…貴方は汚したのよ?」



それに返ってきたのは絶対零度の指すような視線であった。
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