銀蒼界聞録~天使の忘れ物~→

深楽朱夜

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1・銀蒼界聞録~天使の忘れ物~後編

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「さて、やりますか。けどその前に・・・」
 使い古したデッサンノートを勝手に使っている、古い机の引き出しの中から取り出し、愛おしさに溢れた瞳で表紙を見つめ、丁寧に表紙を撫でた。
「クロード・・・」
 開いたデッサンノートは全て今街で話題を攫っている、クロードの姿だった。
 どれも少し距離を置いた横顔や後ろ姿だけで、正面や笑顔などは無かった。
いつも遠くから沢山の人間に囲まれているクロードを見ている事しか出来ないから、遠目からのデッサンしか描けなかった。
 もっと側で彼の才能を感じたい、彼を描きたい何時の間にかクロードに焦がれるようになり、こうして描く事しか出来ないが、それで満足している。
「絵の具ありがとう・・・」
 貰った絵の具を握り締め言いそびれてしまった礼を口にし、使い掛けの木炭を手に、今日出会った2人を思い出しながら、手を滑らせていく。
 向こうにとっては只の施しかもしれないが、自分が想いを込めて描いた絵を見て絵の具をくれた・・・それだけで満たされている。
「クロードともタイプが違うけど、2人とも・・・綺麗な人だったな。僕が夢で見る2人もかなり美形だけど・・・」
 クロードのデッサンの次に、ラフィエルの柔和な表情を思い起こしながら描いていく、その間眠りに就くと時々見る夢の内容を考える。
 あの『銀と蒼』で描いたシーンは、夢でいつも最後に見る場面だった。
 様々な悪魔と天使が何かを賭けて戦い、その中でも一際目立つ銀色の悪魔と蒼い天使。
 交わる見事な銀と蒼に惹き込まれる、片時も目を離せない、そして最後は決まっていつも、銀の悪魔と天使が互いを刺し貫き堕ちて行く・・・その場面を絵に起こした。
 『銀と蒼』を描いていた時は、一心不乱に食事も睡眠も満足に摂らず何日も掛けて描いた。
「よし・・・さ、今度は依頼の絵を描こう」
 いくつかラフィエルとケルベロスの顔をデッサンにお越し、一息ついて下書きを始めた。

「こんにちは、絵を引き取りに来ました」
 あれから一週間後の昼に、ラフィエルが絵を引き取りに教会を訪れた。
「はい、絵は出来ています」
 自分の中では精一杯想いを込めて描いた絵だが、やはり観て貰う時は緊張してしまう。
「そんなに固くならないで・・・絵が出来上がるのを楽しみしていました」
 クスリとラフィエルに笑われ、微かに頬が熱くなってしまう。
「あ、あの。お茶を用意しているんです。良かったら・・・」
「それは嬉しいな。丁度喉が渇いていたんです」
 少しだけラフィエルが驚いた表情を浮かべ、すぐにゆっくり柔らかい表情へと変わり、奥のアトリエに進む。
「あまり、人に飲んで貰う機会が無いんですが・・・。こう見えてお茶を淹れるのが好きなんです」
 それも日銭で稼いだり、辛い時や気分が沈んでしまった時にしか出来ない贅沢だが、先に貰った金貨で街に赴き、良質な茶葉と来客用に買い求めたティーカップで丁寧に紅茶を淹れる。
 折角自分の絵を認めて来て貰った客に、絵だけを渡して終わりにはしたくなかった。
「どうぞ」
「ありがとう、いい香りです」
 深みのある紅い色の紅茶の香りを楽しみながら、ゆっくりと何処か懐かしい時間が過ぎていく・
「これが、描いた絵です」
 立て掛けられた2枚の絵の内の青い布を被せた方を取り、ラフィエルに確認を請う。
「・・・」
 ラフィエルの顔から表情が無くなり食い入るように絵に魅せられ、描かれた天使の貌に長い指を這わせる。
「あ、あの・・・気に入らなかったですか?」
 その仕草に絵がどの様に評価されたのか解らず、焦りを覚え顔色を伺う。
「・・・会いたかった・・・」
「え?」
 描いた天使は切れ長の深い蒼い瞳と空色の髪を持つ、無表情な天使が正面を向き真っ直ぐに自分達を見ている絵だった。
「ラフィエルさん・・・?」
「ありがとう・・・素晴らしい」
 ラフィエルが震えながら声を絞り出し、絵を気に入って貰えた事に安堵した。
「良かった・・・」
「そう、この絵が欲しかったんです。それとこちらの絵は?」
「あ、これは別の方から依頼を受けて今描いているんです。僕が展覧会に出した『銀と蒼』の悪魔の方を頼まれました」
「見ても良いですか?」
「描き掛けで恥ずかしいんですが・・・」
 掛けた白い布を取ると、下書きだけの悪魔の憂いを帯びた貌が現われる。
「在る意味・・・2枚で1つの絵ですね」
 ラフィエルが2枚の絵から距離を取り、目を細めて眺める。
「そうだ、こちらの悪魔の絵はいつ完成します?2枚揃っている所が是非観たいのですが」
「一週間後の夜には取りに来て下さるそうなので、その前には仕上がっていると思います」
「そうですか。ではもう一度その頃に此処に来るので、2枚が揃っている所を観せて貰えますか?」
 断る理由も無く、またラフィエルに会えるのであれば嬉しい申し出だった。
「は、はい」
「では、これを」
 何度もコクコク頷いていると、ラフィエルが再び小さな布袋を差し出す。
「そ、そんな。この間の分で十分です」
「良いんです。貴方に会えてそしてこんなにも素晴らしい絵を描いてくれた、感謝してもしきれない。これはほんの気持ちです、受け取って下さい」
 そっと手に触れ布袋を渡される、柔らかな手の温もりにこれ以上の拒絶が出来なかった。
「あ、ありがとうございます!」
 深々と頭を下げ嬉しさに涙が出そうになり、堪えながらラフィエルを見送る。
 自分の絵で人を感動させる事が出来る、それが分り心が温かい気持ちで満たされる。
「さ、もう1枚もそう言って貰える様に描こう」
 再びもう1枚の絵を完成させる為に、気を引き締めた。

「やあ、最近街で見ないと思ってね」
「クロード・・・」
「お邪魔してもいいかな?」
「どうぞ・・・」 
 ラフィエルが訪れて3日後、クロードが1人で教会を訪れた。
「中々素晴らしいな、この古びた趣が」
 中に通し辺りを見渡し感想を口にするが、嫌味にしか聞こえない。
「ほう、此処で絵を描いていのか」
「そう、今お茶を淹れる」
「お構いなく」
 黒いステッキを振り、アトリエの中を興味深げに眺め、蒼い布を掛けた絵と今描き掛けの絵に目を留めた。
 一応客としてお茶を丁寧に淹れ、絵を眺めているクロードに渡す。
「中々良い香りだ。高いんじゃないのか?」
「仕事で収入が入ったから」
「仕事とは、この絵か?」
「そう、依頼主は違うけど」
「あの展覧会で描いた悪魔か・・・もう一枚は?」
「天使だよ」
 布を取り完成された蒼い天使が現われ、クロードの目が見開く。
「これは素晴らしい蒼だな。あの絵より遥かに良い蒼だ」
「そ、そう?ありがとう」
 クロードから初めて聞く掠れた賞賛の声に、素直に嬉しさを感じる。
「こちらは、そうだなあの私が贈った銀が栄える」
「う、うん・・・使わせて貰うよ」
「この絵が出来るのは?」
「3日後の夜には出来上がるけど」
 調子も良く順調に進んでいるので予定より早く仕上がる、もしかしたらこの絵が完成し2枚揃うのが早く見たいと誰よりも思っているのは、自分自身なのかもしれない。
「では3日後の夜に、もう一度観に来てもいいかな?」
「あ、うん・・・」
 一生懸命描いた絵だ、2枚揃って並んでいる時間は僅かしか無い、それを観たいと望んでいるならそれに応えたい。
「では、また来る。それと1つ謎賭けをしよう、当たれば面白い事が分る」
「謎掛け?」
 口を付けず冷めてしまった紅茶を机に置き、クロードが左手の人指し指を
天に向かって立てた。
「私が描いた『尊い人』のモデルを当てて貰いたい」
「あの絵のモデル?」
 そう言われてもピンと来ない、想像の人物だと思っていた。
「3日後の夜までに考えてくれ」
「一応考えておくよ」
「しっかり考えてくれ、ではまた3日後に」
 勝手な事を言って建物から出て行く、後に残され途方にくれながらも一口も口を付けて貰えなかった紅茶を寂しげに片付けた。

「後少しで完成だ」 
 終わりが見え自然と笑みが浮かぶ、クロードが訪れてから丁度3日後の真夜中に悪魔の絵は完成されようとしていた。
 ランプの蝋燭も短く揺らめきながら部屋を照らし、懸命に筆を動かす姿がが壁に影として映し出されていた。
「よし・・・」
 額に浮かぶ玉の汗を拭いながら、最後の一筆を入れ肩の力を抜いた。
「終わった・・・」
 思い切り背を伸ばし首を回して、自分の出来映えに満足し椅子から立ち上がる。
「んんー、ベルさん喜んでくれるかな」
 後は絵の具が乾くのを待つだけになり、隣の天使の絵を並べる。
「クロード・・・今日はもう遅いし、明日かな」
 やはり一番最初に観て意見を言って貰いたいのは、クロードが良い。
「そういえば、絵のモデルが誰か当ててくれって・・・」
 あの『尊い人』の絵を思い出す、長い髪は淡い金色で瞳は琥珀・・・自分と同じ髪と瞳だが、全く似ていないあの絵の天使は、どちらかと言えばラフィエルの様な慈愛や神聖な雰囲気を纏っている。
「・・・誰だろう・・・」
 腕を組み考え込んでいると、部屋の壁に備え付けられた等身大の鏡が勝手にひび割れ、自分の姿を幾重にも分けて映している。
「そんな、鏡が勝手に・・・」
 鏡に近付くと大小様々な自分の姿が動きに合わせ目まぐるしく変わる、恐る恐る震える手で割れた鏡に触れると指を切ってしまった。
「っつ・・・え・・・そんな・・・」
 確かに切った筈の人指し指からは赤い血では無く、白い砂が地面に零れた。
「あ・・・僕は・・・」
 白い砂を呆然と眺め後ずさる、その後ろには天使と悪魔・・・いや魔物の自分がこの世に生み出した絵がこちらを見ている。
「僕は・・・」
「やっと、思い出したのか?」
 部屋の片隅から聞こえた聞き覚えのある声・・・何時の間にかクロードが
こちらを見ていた。
「どうして・・・?」
「この時を待っていたよ」
「え」
 クロードがこちらに近付き、不適な笑みを浮かべ黒いステッキを額のギリギリを狙い突き立てる。
「さあ、思い出そうか?私が描いた絵のモデルは?」
「絵の・・・モデルは・・・」
 ひび割れた鏡に映る自分の姿・・・くすんだ色のりぼんが解け淡い金色の髪がサラサラ流れていく。
 琥珀の色が深みを帯び貌は変わらずも、纏う雰囲気が変化する。
「僕・・・か」
「正解」
 点でしかなかった人物達が線で繋がり、全てがはっきっりと鮮明になる。
「君は人じゃない」
「そう、私は地界の魔物。では君は?」
「僕は・・・天界の・・・てん・・し」
 本来人で在るなら流す筈の血が流れず、天使である証の白い砂が全ての真実を示す。
「そして彼らも・・・ラフィエルもベル・・・いや、ケルベロスも。そして・・・」
 2枚の絵に腕を伸ばす、あの夢はかつて自分の目の前で起きた出来事、記憶を失い中央界で過ごしていても忘れられなかった。
「そう・・・、皆人じゃない」
 伸ばした手は何も掴む事は無いが、その代わりクロードがその手を自分の口元に運ぶ。
「どうして?僕の側に?」
「監視だよ・・・中央界に堕ちた天使の監視を任されてね」
 5本の指を丁寧に1つずつ口付けていく、まるで愛しい恋人への愛を示すかのように・・・。
「ああ、彼が僕に会いに来るかもしれないと考えて?」
 蒼い双眸の天使の絵、それは大切な友人の眼差し、忘れていても覚えていた。
「それもあるが、君を訪ねたのは緑の瞳をした天使。君の記憶が蘇える事に賭け絵を依頼したようだ」
「ラフィエル・・・大事な僕の友人の1人・・・。会いに来てくれた」
 何処か遠い過去を懐かしむような視線は、きっと過去の自分を見ていたのだろう。
「・・・『白銀の魔物』彼は?」
「まだ転生の準備は整っていないな・・・。彼が転生すれば新たな時間が動き出す。王は全てを見通す、私が今此処でこうしている事も・・・」
「・・・良いのか?」
 クロードが全てを思い出した天使の身体を引き寄せ、耳元に唇を寄せる。
「さあ」
 からかう様な響きとは裏腹な力で、繋ぎ止めようとするがするりと腕の中から逃げ出し、対等に向かい合う。
「さて、地界は君に干渉しない・・・君を中央界に堕としたのはこの私だ。君の件は私が任されている」
「そうだ・・・君が・・・」
 あの天使と魔物が入り混じり戦っていた戦場で、『白銀の魔物』と友人が相打ちになり地に堕ちていった光景を呆然と見ていた所を襲われ、其処からの記憶が無い。
「・・・君を見て、どうしても君が欲しくなってしまってね。まさか君にこんな絵の才能が在るとは驚いた」
 肩を竦大して驚いたそぶりも見せず、クスリと嗤う。
「僕も驚いているよ・・・天界にいた時は怠惰で与えられた平穏に浸かっていた。こんな楽しみがあるなんて、今まで知らなかった」
「それは、何より。では此処からが本題だ、君に与えられた選択肢は3つある。1・天へ戻り再び怠惰な生活を永久に送る。2・このまま人の振りをし孤独に絵を描きながら生き続ける。3・私と共に天を捨て2人でこの世界で生きて行く」
 提示された選択肢に驚きを隠せない、3番目は在り得ないからだ、天使と魔物が共に在る・・・それは赦されない。
「・・・どうして3が?君は地界を敵に回すつもりなの?」
「それでもいいと想うほど、私は君が愛おしい。多分始めて君を見た時から・・・天使の君でも人の振りをしている君でも、私には等しく愛おしい」
 その言葉にらしくもないと、笑みが自然と笑みが零れてしまう。
「なら、3を・・・。僕に与えられた道標の中で最上の選択をしよう」
 クロードの瞳が黒曜石から、血を混ぜたような濃い赤へと変わる。
 少しだけ震えているように見えるのは気のせいだろうか、選んだ選択は多分きっと何よりも困難が待ち受けているだろう。
「いつかは私と共に来た事を後悔するかも知れないが、いいのか?」
 その言葉に苦笑いをしてしまう、自分を追い求め焦がれ此処まで来て、最後を委ねるのは卑怯な気がする。
「今しかない僕は未来を求めない、今が全てだよ」
「ならば共に堕ちようか、見果てぬ先へ」
 クロードが黒い絹の手袋を嵌めた手を差し伸べられる、その手を取ってしまえば、もう友人達に会う事はないだろう、それだけが少し寂しかった。
「2人なら何処へでも行ける」
 それでも彼の手を取らずにはいられない、人でも天使でも魔物でも愛おしい人と共にいる場所が、本当の自分の在るべき場所だから・・・。
「では、行こうか・・・」
 差し伸べられた手を取り、再び身体を引き寄せられ腕の中に納まる。
「すまないラフィ・・・僕を探してくれたのに。君もどうか幸せに・・・失った時間の中に幸福を見出さず、今を見つめて・・・どうかセフィと幸せに。そして・・・もう一度貴方に会いたかった」
 描かれた天使が纏う蒼、かつて4人で天界に在った頃、大好きで大切で誰よりも孤独で辛い日々を送っていた友にもう一度会いたかったがそれは叶わないだろう・・・。
「さようなら」
 クロードが黒いマントを翻し2人の身体を覆う、そして跡形も無く2人は消えてしまった。
 その後2人の姿を見た物は誰もいない、そして展覧会で描かれた2人の絵の行方もまた、誰も知らない・・・。

「やっぱり、行ってしまったんだね」
 住人のいなくなってしまった廃墟の教会で、ラフィエルが2枚の絵と向かい合う。
 見事に完成された絵はひっそりと存在し、ラフィエルを感嘆とさせる。
「素晴らしい・・・」
「ええ、そうですね。きっと王も喜んで下さるでしょう」
 気配を殺しラフィエルの背後に立っていたケルベロスもまた、ラフィエルに同意する。
「行かせてしまって良かったんですか?」
 ケルベロスがラフィエルを通り過ぎ、『白銀の魔物』の絵に手を掛け、置かれていた白い布で丁寧に絵を包む。
「彼がそう望んだのであれば、僕に止める権利はないでしょう。そっちこそこれで良かったのかな?」
「私にとってクロードは邪魔だったので、良い厄介払いが出来ました。彼はあの方と同じ位実力がありますから、その気になれば我々もそちらも多大な被害を被るでしょう」
「成る程・・・」
「私はこれで用も済みましたの消えますよ。けれど次はこのようには行きません」
「そうだろうね、次はこう上手くは纏まらないか」
 お互い間合いを取りながら様子を見て、行動を取る。
「あの方は地界にとって必要な方・・・私はあの方に地界に戻って頂けるなら、どんな事でもして見せますよ」
 青灰色のケルベロスの瞳が暗く輝く、それにラフィエルの表情も硬くなる。
「それでは」
 絵を持ち影の中に消えて行くのを確認し、床に落ちたりぼんを拾い上げ溜息混じりに笑みを浮べる。
「忘れ物だね・・・これと絵だけ残して君は去ってしまった。せめてさよならを言わせて貰いたかったな・・・。後お茶・・・美味しかった」
 りぼんを握り締め最も過酷な道を選んだ友人の為に、祈りを捧げる。
「セフィが哀しむね・・・また1人大切な友人を失ってしまったと・・・」
 ラフィエルの背から巨大な純白の翼が生え、物質を通り抜け広がり天使を描いた絵を翼で包みながら、光り輝きやがてその場から消えてしまった。
 後は誰もいない廃墟の中で一冊の古いデッサンノートが、とあるページで開かれたまま放置されていた。
 そのページに描かれた人物はクロード、走り書きでページの隅に『愛しい人』と描かれていた・・・。

                              END
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