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プロローグ
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それは叶えられない約束の物語・・・
プロローグ
「ねえ、それでどうなったの?」
白い息を吐きながら赤い頬をした4、5歳位の女の子が公園の緑色のベンチの上ではしゃぎながらとある物語の先をせがんでいた。
「えと、それでね」
優しい声の青年が少女に優しく語り掛ける、左目を長い前髪で隠し細い身体が頼りなげに動いた。
「うん、うん」
少女の大きな目が青年を見上げ、青年はその視線を何処か懐かしげに眺めている。
「2人は時に喧嘩したり、時には笑いあったり、様々な事を共有して行くんだよ」
「きょーゆー?」
少女が首を傾げ地面に届かない足をぶらぶらさせ、青年が柔らかい笑みを浮べる。
「2人で沢山の思い出を作ったんだよ、良い思い出ばかりではなかったけれど」
「楽しかった?私も友達と喧嘩してもね、ちゃんと最後にごめんねするよーごめんねしたらまた遊ぶのー」
子供は無邪気で時に残酷な程純粋で、青年の過去を鮮やかに蘇えらせた。
「そうだね、ごめんかあ・・・」
青年が灰色の空を見上げ白い息を吐く、少女は天真爛漫に物語の続きを待っている。
「そうそう、それから2人はね・・・」
物語はいつだって、何処でも何処からでも始められる・・・。
雲1つ無い青空と暗い星1つ無い夜の空が、境界線が引かれた様に空で2つに分れていた。
その空で黒と白の多くの影がぶつかり合う、剣の交わる音や怒号や絶叫が空に響き渡る。
ドラゴンの翼を持つ魔物達と、純白の翼を持つ天使との壮絶な争いは果てしなく続いていた。
「うく・・・!!数が!多すぎる」
傷ついたドラゴンの翼でなんとか体勢を整える魔物が、状況の優劣を見極める。
優勢なのは圧倒的な数で上回る天使側だった、次から次へと魔物達は破れ地に墜ちて行く。
「ああ、我々は此処で終わってしまうのか・・・また再びあの闇が続く世界で生きなければならないのか・・・」
傷ついた魔物達が悲観にくれ天を仰ぐ、夜と昼の境が天使と魔物との世界の境界線だった。
産まれた世界を呪い、光指す世界に焦がれる、それがこの争いの原点だった。
「それでも、あの方はまだ・・・」
魔物達の誰もが諦めた中、1人だけは尚も天使達を屠り続けていた。
白銀の長い髪が風で揺れ、灰色に金を混ぜた瞳と無表情な白い貌が闇色の剣を持ち、次々と天使達を切り捨てて行く。
天使達に血は流れない、切られた傷口からは何も出はせず白い砂となって消えてしまう。
「お前達は下がっていろ」
天使の1人が天使達を次々と殺して行く魔物の前に立ちはだかり、他の天使達や魔物達もその2人から距離を取る。
「一戦願おうか《白銀の魔物》」
「貴君が噂に聞く《同族狩り》か」
灰金色の瞳と深い蒼の瞳が互いを見つめる、語る事など何も無い、この2人のどちらかが残ればこの争いは終わる。
闇色に輝く剣と眩い光を放つ剣がぶつかり合う、高い金属の交わる音、風を切りハイスピードで衝突しては鬩ぎ合う。
天使達も魔物達も皆静観に周り、剣の交わる音以外何も聞こえなかった。
表情の無い魔物の顔が僅かに歪む、力では天使の方が上だった、勝機はあると確信し力任せに薙ぎ払う。
間一髪魔物は身をかわし髪の先が剣圧で散ってしまう、天使が再び魔物に剣を向ける、それに応戦しようと身構えようとしたが魔物の動きはそこで止まった。
「もらったあああ!!!」
戦場で隙を見せるのは即ち死を意味する、けれどもしこの時この隙を天使が狙わなければこの先の未来は違えた筈・・・。
「・・・!?」
天使の剣が魔物を貫く、魔物はゆっくりと瞬きをし、天使の剣を震える手で掴み渾身の力を込め黒い剣で天使を貫いた。
「くっ・・・」
魔物の体内から黒い血が白く輝く剣を伝い滴る、天使は貫かれた場所から白い砂が溢れ出た。
ゆっくりと2人の身体が重なり合いながら、地に落ちて行く。
辺りは沈黙の後騒然と騒ぎ始めた、戦意を失う者絶叫する者、その場で命を絶つ者一気に戦場は崩れてしまう。
その間も目を閉じ落ちて行く2人の命の灯は消えかけていた、最後に灰金色の瞳を薄く開き魔物が、唇を声には出さずに動かした。
ナゼダ・・・ナゼ・・・アトスコシデテニイレラレタニ・・・。
零れる白い砂と流れ続ける黒い血が1つに混じりながら、世界が溶けてしまった・・・。
「洸紀(こうき)ー起きなさいー朝よー」
階下から母親の高い声にベッドの中で心地良い眠りの中にいた、水村洸紀(みずむらこうき)が何度か寝返りを打ちながら、ようやく眠たげな眼で起きた。
「ふああー」
大きく腕を伸ばしながらベッドから降りて、クローゼットから制服を出し、機械的に身体を動かす。
ネクタイを締めクローゼットの鏡に映る自分の顔に溜息を付く。
「冴えない顔」
あちこちが跳ねている柔らかな明るい髪、余り健康的には見えない白い顔
にやや大きめな二重の瞳と、高くも無く低くも無鼻とやや厚い唇、有り触れた顔が鏡に映っていた。
「洸紀ー早くしなさいー!」
「今行くよー」
鏡から目を逸らし、慌てて下に降りた。
「もう、早く食べなさい。空ちゃん来ちゃうわよ」
「まだ来ないよ」
リビングのテーブルに用意された朝食を時計と睨み合いながら、早めに食べ始めた。
「もう、いつもギリギリなんだから」
パタパタ忙しそうに動き回る母親を尻目に、トーストとハムエッグを飲み込み牛乳を流し込んで洗面台に向かう。
「急ぎなさいよー」
「はいはい」
顔と歯を磨き手早く髪を梳かしてカバンを手に取り家を出る、玄関を出れば母親の趣味のガーデニングで手入れされた花々が洸紀を見送る。
やや少女趣味な母親には困るが、多忙な父親や1人息子しかいない母親の慰めになるなら雑には扱えない。
「洸紀!おはよう」
ちょうど門の外で幼馴染の鳥里空(とりさとそら)に声を掛けられ、振り向く。
「おはよう、空」
膝丈の赤いチェックのミニスカートとブレザーを可愛らしく着こなす、セミロングの明るい少女は、洸紀の幼馴染で幼小中高一緒の腐れ縁だった。
「そういえば、洸紀のクラスに高校生が来るってー。イケメンかな」
「まだ男か女かも分らないよ」
洸紀の自宅から徒歩25分程の公立高校の通学路に洸紀の家の付近も含まれており、何人かの生徒の姿も見れる。
「えーきっと男だよ」
大きな瞳が楽しげに輝く、男女共に人気のある空と地味で目立たない洸紀の2人が並んで歩いていても、校舎やクラスが違うので特に噂などは流れて来ない、付き合いっているわけでもなく登校だけ習慣になっている。
「ねえ、明後日日曜日でしょー。映画行かない?知り合いのおばさんがチケットくれたの」
「何の映画?」
「ホラーだよ。『紅い手』っていう映画」
「好きだよねー空。ホラーとか」
どちらかと言えばホラーが苦手で、アクション物が好きな洸紀としてはなるべく避けたいジャンルだった。
「タダだし、行こうね」
「うーん」
最終的にはいつも押しの強い空に付き合わされてしまうので、曖昧な返事をしておく。
「じゃあね、洸紀」
校門を抜け友人の元へ空が走って行く、それを見送りながらゆっくりと校舎へと向かった。
プロローグ
「ねえ、それでどうなったの?」
白い息を吐きながら赤い頬をした4、5歳位の女の子が公園の緑色のベンチの上ではしゃぎながらとある物語の先をせがんでいた。
「えと、それでね」
優しい声の青年が少女に優しく語り掛ける、左目を長い前髪で隠し細い身体が頼りなげに動いた。
「うん、うん」
少女の大きな目が青年を見上げ、青年はその視線を何処か懐かしげに眺めている。
「2人は時に喧嘩したり、時には笑いあったり、様々な事を共有して行くんだよ」
「きょーゆー?」
少女が首を傾げ地面に届かない足をぶらぶらさせ、青年が柔らかい笑みを浮べる。
「2人で沢山の思い出を作ったんだよ、良い思い出ばかりではなかったけれど」
「楽しかった?私も友達と喧嘩してもね、ちゃんと最後にごめんねするよーごめんねしたらまた遊ぶのー」
子供は無邪気で時に残酷な程純粋で、青年の過去を鮮やかに蘇えらせた。
「そうだね、ごめんかあ・・・」
青年が灰色の空を見上げ白い息を吐く、少女は天真爛漫に物語の続きを待っている。
「そうそう、それから2人はね・・・」
物語はいつだって、何処でも何処からでも始められる・・・。
雲1つ無い青空と暗い星1つ無い夜の空が、境界線が引かれた様に空で2つに分れていた。
その空で黒と白の多くの影がぶつかり合う、剣の交わる音や怒号や絶叫が空に響き渡る。
ドラゴンの翼を持つ魔物達と、純白の翼を持つ天使との壮絶な争いは果てしなく続いていた。
「うく・・・!!数が!多すぎる」
傷ついたドラゴンの翼でなんとか体勢を整える魔物が、状況の優劣を見極める。
優勢なのは圧倒的な数で上回る天使側だった、次から次へと魔物達は破れ地に墜ちて行く。
「ああ、我々は此処で終わってしまうのか・・・また再びあの闇が続く世界で生きなければならないのか・・・」
傷ついた魔物達が悲観にくれ天を仰ぐ、夜と昼の境が天使と魔物との世界の境界線だった。
産まれた世界を呪い、光指す世界に焦がれる、それがこの争いの原点だった。
「それでも、あの方はまだ・・・」
魔物達の誰もが諦めた中、1人だけは尚も天使達を屠り続けていた。
白銀の長い髪が風で揺れ、灰色に金を混ぜた瞳と無表情な白い貌が闇色の剣を持ち、次々と天使達を切り捨てて行く。
天使達に血は流れない、切られた傷口からは何も出はせず白い砂となって消えてしまう。
「お前達は下がっていろ」
天使の1人が天使達を次々と殺して行く魔物の前に立ちはだかり、他の天使達や魔物達もその2人から距離を取る。
「一戦願おうか《白銀の魔物》」
「貴君が噂に聞く《同族狩り》か」
灰金色の瞳と深い蒼の瞳が互いを見つめる、語る事など何も無い、この2人のどちらかが残ればこの争いは終わる。
闇色に輝く剣と眩い光を放つ剣がぶつかり合う、高い金属の交わる音、風を切りハイスピードで衝突しては鬩ぎ合う。
天使達も魔物達も皆静観に周り、剣の交わる音以外何も聞こえなかった。
表情の無い魔物の顔が僅かに歪む、力では天使の方が上だった、勝機はあると確信し力任せに薙ぎ払う。
間一髪魔物は身をかわし髪の先が剣圧で散ってしまう、天使が再び魔物に剣を向ける、それに応戦しようと身構えようとしたが魔物の動きはそこで止まった。
「もらったあああ!!!」
戦場で隙を見せるのは即ち死を意味する、けれどもしこの時この隙を天使が狙わなければこの先の未来は違えた筈・・・。
「・・・!?」
天使の剣が魔物を貫く、魔物はゆっくりと瞬きをし、天使の剣を震える手で掴み渾身の力を込め黒い剣で天使を貫いた。
「くっ・・・」
魔物の体内から黒い血が白く輝く剣を伝い滴る、天使は貫かれた場所から白い砂が溢れ出た。
ゆっくりと2人の身体が重なり合いながら、地に落ちて行く。
辺りは沈黙の後騒然と騒ぎ始めた、戦意を失う者絶叫する者、その場で命を絶つ者一気に戦場は崩れてしまう。
その間も目を閉じ落ちて行く2人の命の灯は消えかけていた、最後に灰金色の瞳を薄く開き魔物が、唇を声には出さずに動かした。
ナゼダ・・・ナゼ・・・アトスコシデテニイレラレタニ・・・。
零れる白い砂と流れ続ける黒い血が1つに混じりながら、世界が溶けてしまった・・・。
「洸紀(こうき)ー起きなさいー朝よー」
階下から母親の高い声にベッドの中で心地良い眠りの中にいた、水村洸紀(みずむらこうき)が何度か寝返りを打ちながら、ようやく眠たげな眼で起きた。
「ふああー」
大きく腕を伸ばしながらベッドから降りて、クローゼットから制服を出し、機械的に身体を動かす。
ネクタイを締めクローゼットの鏡に映る自分の顔に溜息を付く。
「冴えない顔」
あちこちが跳ねている柔らかな明るい髪、余り健康的には見えない白い顔
にやや大きめな二重の瞳と、高くも無く低くも無鼻とやや厚い唇、有り触れた顔が鏡に映っていた。
「洸紀ー早くしなさいー!」
「今行くよー」
鏡から目を逸らし、慌てて下に降りた。
「もう、早く食べなさい。空ちゃん来ちゃうわよ」
「まだ来ないよ」
リビングのテーブルに用意された朝食を時計と睨み合いながら、早めに食べ始めた。
「もう、いつもギリギリなんだから」
パタパタ忙しそうに動き回る母親を尻目に、トーストとハムエッグを飲み込み牛乳を流し込んで洗面台に向かう。
「急ぎなさいよー」
「はいはい」
顔と歯を磨き手早く髪を梳かしてカバンを手に取り家を出る、玄関を出れば母親の趣味のガーデニングで手入れされた花々が洸紀を見送る。
やや少女趣味な母親には困るが、多忙な父親や1人息子しかいない母親の慰めになるなら雑には扱えない。
「洸紀!おはよう」
ちょうど門の外で幼馴染の鳥里空(とりさとそら)に声を掛けられ、振り向く。
「おはよう、空」
膝丈の赤いチェックのミニスカートとブレザーを可愛らしく着こなす、セミロングの明るい少女は、洸紀の幼馴染で幼小中高一緒の腐れ縁だった。
「そういえば、洸紀のクラスに高校生が来るってー。イケメンかな」
「まだ男か女かも分らないよ」
洸紀の自宅から徒歩25分程の公立高校の通学路に洸紀の家の付近も含まれており、何人かの生徒の姿も見れる。
「えーきっと男だよ」
大きな瞳が楽しげに輝く、男女共に人気のある空と地味で目立たない洸紀の2人が並んで歩いていても、校舎やクラスが違うので特に噂などは流れて来ない、付き合いっているわけでもなく登校だけ習慣になっている。
「ねえ、明後日日曜日でしょー。映画行かない?知り合いのおばさんがチケットくれたの」
「何の映画?」
「ホラーだよ。『紅い手』っていう映画」
「好きだよねー空。ホラーとか」
どちらかと言えばホラーが苦手で、アクション物が好きな洸紀としてはなるべく避けたいジャンルだった。
「タダだし、行こうね」
「うーん」
最終的にはいつも押しの強い空に付き合わされてしまうので、曖昧な返事をしておく。
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